昨日、奈良国立博物館で行われている「第59回 正倉院展」へ行ってきました。午前中に訪ねると、結構な人・・・結局、午後2時ごろ、15分待ちで入ることができました。(詳細は前ブログにて)
正倉院の宝物のいわれは、前のブログに書きましたが、聖武天皇の愛用の品を納めたのが始まりで、美術的価値の高いものもたくさんありますが、日用品などもあり、いわゆる「美術展」とは少し違います。
「全部見るのに、どのくらいの時間がかかりますか?」と、よく聞かれますが・・・それは、なんとも答えにくい質問です。
例えば、「白布」が出陳されています。その名の通り白い木綿布なのですが、これは当時各地から納められた税の品です。これを見て「ただの古い黄ばんだ布」と思うか?「こんな昔のものがよく残っているな!」と驚くか?「これを納めたのはどんな国のどんな人だろう?どうやって運ばれたのだろう?」と思いを馳せるか?人によって様々な見方があるので、その品を眺める時間も様々です。さっと見る人、横目で見る人、食いつくように見る人・・・とりあえず、一通り(地下ミュージアムショップも含め)見るのに、90分ほどかかるかな?
陳列は、寵愛の宝物、楽器、武器、文房具、仏具、染織物、各地から納められた品、文書・経典などのコーナーに分かれています。私が興味を持ってみたのは、文書です。書かれた紙は時を経てるものの、墨色の鮮やかさに驚きます。そういえば、今回は出陳されていませんが、正倉院には、聖武天皇と光明皇后の直筆の品もあり、筆跡からお人柄を想像すると、聖武天皇は生真面目で根気強い人、光明皇后は男勝りでひたむきな人だそうです。
地下のミュージアムショップで、まじくんのお土産に、「知ってる?正倉院」という子供向けの本を買ってきました。(1冊250円:大阪読売サービス株式会社)
正倉院のことが、子供だけじゃなく大人にもよくわかります。漫画家の里中満智子さんも執筆されています。
ふりがなもふってあるし、まじくん喜ぶかも!・・・と、さっそく家に帰り、まじくんに見せると「漢字、読めへん(T0T)!」「なんで?ふりがなふってあるでしょ?」「全部にふってへん!」
あ・・・気がつかなかった。なんで、全部にふってないのだ。(ーー?)次号からは、全部にふりがなふってくださーい。
この後は、興福寺をご紹介します。次のブログにて。
奈良国立博物館 http://www.narahaku.go.jp/