昨日、今年初めて行われている無鄰菴の紅葉ライトアップへ出かけました。無鄰菴は国指定の名勝庭園で、南禅寺の近くにあります。
明治27年(1894)から明治29年(1896)にかけて明治・大正の元老である山県有朋(やまがた ありとも)が京都に造営した別荘です。山県有朋は、高杉晋作が創設した奇兵隊に入って頭角を現し、後に明治政府では軍政家として手腕をふるい日本陸軍の基礎を築いた「国軍の父」とも称される人です。
今年初めての試みで行われたライトアップ・・・庭園内は派手な志向などなく、静かに穏やかに照らされています。
庭園の面積は、3,135平方メートルで全敷地の大半を占めています。有朋自らの設計・監督、造園家・7代目小川治兵衛氏の作庭です。ゆるやかな傾斜地に造られた、東山を借景とした池泉廻遊式庭園です。
人で賑わう南禅寺や永観堂の紅葉ライトアップと違い、ここは静かで心落ち着きました。
こんな静かなライトアップの場所は残しておいてほしいですが…来年は人だらけになるのでしょうか(--)
無鄰菴の詳細と、新緑の様子は【前ぶろぐ】にて。
無鄰菴 http://www.city.kyoto.jp/bunshi/bunka/murin_an/murin_an_top.html