一昨日、宇治の「三室戸寺(みむろとじ)」へ出かけました。京都の紫陽花の名所として知られ、西国三十三所観音第10番札所でもあります。ツツジ(2万株)、シャクナゲ(1千本)、アジサイ(1万株)、ハスの名所で花の寺として親しまれています。前日ぶろぐで、紫陽花庭園の様子を詳しくご紹介しました。続いて、本堂前の蓮園です。
朱塗りの山門をくぐり、紫陽花庭園を眺めながら歩くと石段が見えます。石段は見えるだけですので、ゆっくりでいいから、がんばって登りましょう。(階段のない緩やかな長い坂道もあります)石段の途中の石灯籠の中には、以前、かわいいお地蔵さんがいらっしゃったんですが、今はありません。以前のお姿【こちら】*過去ぶろぐ【カテゴリ:宇治市】を見ると度々取り上げています。誰が置いたかわからないもので2010年ぐらいまでは確認しています。
石段を登ると、蛇のお姿の「宇賀神さま(狛蛇)」が、笑顔で迎えてくれます。(^^)この地には蛇にまつわる伝説が残っています。4年ほど前にこの地に鎮座されたのですが、最初に見た時は、そのお姿と満面の笑みとの違和感に、ビックリしましたが、宇賀神さまは金運や財運の神様で、なでると御利益があるため、今や、かなりの人気です。「しっぽをさすれば金運」「髪をなでると健康長寿」「耳をなでると福がつく」そうです。
狛蛇の他にも、狛兎(福徳兎)、宝勝牛さんもいらっしゃいます。兎のもっている大玉の中に手を入れると、玉子があり、その玉子を立てる事が出来ると、運気が上がり足腰が健全になるそうです。
本堂の前にはたくさんの蓮の水鉢が並んでいます。あちこち咲き始めていました。
今年は開花が早い気がします。十分見応えあります。
紫陽花もいいですが、ぜひ石段を登って本堂へお参りくださいね~。蓮の葉の水滴も面白いです。
もみじ・・・傷んだ場所なのか?少しだけ紅葉していました。(^^;)
鐘楼のそばには、お願い地蔵の絵馬が奉納されています。以前は小さなお地蔵さんに木札をつけていました。【こちら】なお、鐘は100円の志納で撞くことができます。
同じく、鐘楼のそばに、源氏物語の宇治十帖のヒロイン、浮舟の石碑があります。もともとは浮舟社という社でしたが、江戸時代に石碑に改められたそうです。源氏物語は創作で、浮舟も架空の人物・・しかし、社が建ってしまうほど昔から愛されていたのですね。
この日は霊宝殿が一般公開される日でした。(毎月17日のみ公開:拝観料300円)中には、重要文化財に指定されている、平安時代の釈迦三尊坐像、釈迦如来立像、毘沙門天を間近に見る事ができます。
その他に、浮舟の念持仏とされる浮舟観音や、この地に伝わる蛇の伝説の娘が奉納したとされる宇賀神さまも安置されています。小さな像で境内の狛蛇と同じお姿なのですが、卵のような木のカバーに覆われて、宇賀神さま本体を見る事はできません。なお、寺の方の説明などはなくパンフレットがもらえます。
三室戸寺はよく出かけています。【カテゴリ:宇治市】
三室戸寺 http://www.mimurotoji.com/ 拝観所要時間約60分
拝観料 大人:500円 小人:300円 駐車場500円 *駐車場はたくさんありますが、ピーク時は公共交通機関ご利用をお勧めします。 霊宝殿は毎月17日公開(拝観料:300円 公開時間:9:30 10:30 11:30 13:00 14:00 15:00 寺務所にて当日事前受付または時間になったら直接霊宝殿へ 時間が変更になる場合があります)