まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

「京都御所通年公開」へ行ってきました。

2016年07月28日 | 京都市上京区

昨日、京都御所へ行ってきました。一昨日から、通年公開が実施されています。以前は、春秋の一般公開及び事前申込手続きによる通年参観を実施していましたが、土日曜・祝日を含め一年を通して申込手続不要の公開となりました。ただし、月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、行事等のある日は休みです。(参観は無料です)

参観の出入り口は清所門です。(春秋一般公開の際の出口だった門)門をくぐったところに、セキュリティチェック(かばんの中身を見せる程度)があります。

チェック終了後、首から下げるタイプの入門証を受け取り見学スタートです。説明パンフレットは、日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語のものがあります。*帰りは再び同じ場所で入門証を返却します。

入ってすぐのところに休憩所があります。(クーラー、売店、トイレ、水飲み場完備)

春秋の一般公開と大きく違う点は、生け花や屏風などの飾りつけがないことです。門も閉まっています。

襖もガラス越しでした。でも、覗けば奥まで見えます。場所によっては開いています。

各所に、説明パネルなどが設置されています。無料ガイドツアーは、問い合わせたところ、まだ詳細は決まっていないそうです。(秋ぐらいから実施予定)

一般公開の時のように、紫宸殿のすぐ前を横切ることはできませんが、南東の角あたりから全体を眺める事が出来ます。また、紫宸殿前の「左近の桜」も「右近の橘」も今話題のゲームポケモンGOのポケストップ(ゲームアイテムなどがもらえる場所)になっていて、スマホ片手に楽しんでる人もちらほら・・・。まぁ、目的は人それぞれでしょうけど、御所を知るきっかけになればいいのかな?京都御所、御苑内には、たくさんポケストップがあるようです。でも、あちこちに警備員さんが立っているので、マナーを守って楽しみましょう。【追記】現在、御所内のポケストップはすべて解除されています。なお御苑内のポケストップはそのままです。

場所によっては、杉戸絵がガラス越しでなくて、そのまま見える場所もあります。一般公開時のような平安装束の人形展示はありません。

通年開いていると、四季折々の景色を楽しめますね~。春秋の一般公開は、事前に公開時期が決まっていたので、桜の見ごろが過ぎていたり、紅葉に早すぎたりしていましたが、これからは紅葉や雪景色も気軽に楽しめます。

【追記】白い花はクサギの花だそうです。みんなの花図鑑で教えてもらいました。

昨日は35℃近い暑さでしたが、御所内の木陰や、池周辺はとても心地よかったです。

京都御所通年公開 http://sankan.kunaicho.go.jp/info/20160720_01.html

参観は無料 所要時間:30分~ 公開時間:9:00~17:00(入場は16:20まで)

休み:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、行事等のある日は休みです。最近の様子【2017/4/4

/過去の一般公開の様子はこちら→】 2016春 2015秋 2015春 14秋 14春 13秋(蹴鞠) 13春 12秋 12春 11秋 11春 10秋 10春09秋 09春08秋  07秋  07春 

【おまけ】出入口の清所門を出て、そのまま直進(西)したところに、中立売北休憩所があります。休憩所内の食堂では食事を楽しむことができます。ランチが800円~1,000円ぐらいです。

写真は九条ネギうどん定食(950円?)、かき揚げ丼定食(850円?)です。お土産売店もあります。食事をしなくても休憩できます。

京都御苑 http://fng.or.jp/kyoto/

駐車場:普通車3時間まで500円 以後1時間ごとに100円 *中立売駐車場から御苑内の京都御所までは徒歩3分ぐらいかかります。

京都御苑は良く訪ねています。ぶろぐ内検索にて。

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祇園祭「後祭」花傘巡行2016を見てきました。

2016年07月26日 | 京都の祭

一昨日、祇園祭の後祭の山鉾巡行を見てきました。山鉾巡行は17日の前祭(さきまつり)と、24日の後祭(あとまつり)(+花傘巡行)に分けて行われます。前日ぶろぐで、御池通での山鉾巡行の様子をご報告しました。御池通で6基の山鉾を見た後、寺町通へ移動し花傘巡行を迎えました。

花傘巡行は、八坂神社を10時に出発します。四条通を西へ、堀川通を北上し、御池通を東に、河原町通りを南下、四条通を東行し八坂神社に12時に戻ります。私は、10時40分頃に寺町通の中ほどで遭遇しました。そもそも花傘巡行とは、昭和41年に後祭が17日の前祭に合流し、後祭の行事が喪失したために興されたのがはじまりです。一昨年、後祭が復活しましたが花傘巡行はそのまま行われています。

花傘巡行にはたくさんの方が参加しています。まず、たくさんの子供みこしが来ます。中には剣鉾も1基きます。剣鉾は、今から約1100年前の京都に疫病流行が起こった際、66本の鉾をつくり神泉苑【前ぶろぐ】に送り、悪霊を沈めたという・・・祇園祭創始の鉾の原型に近いといわれています。巡行に参加している剣鉾は新しいものの見えましたが、一乗寺の八大神社前ぶろぐ】では今も剣鉾の祭事が行われています。

獅子舞も来て、見学者の頭を噛んで邪気を払ってくれます。そして、迫力満点の祇園太鼓も来ます。花傘巡行は神事色の強い山鉾巡行と違い、芸能的色彩が強く、巡行参加者に手を振ったらにこやかに応えてくれたり、見学者の拍手によりその場が盛り上がったりします。

かわいい男の子も参加しています。児武者や馬長

きれいどころもたくさん参加しています。花傘娘・・・

先斗町、祇園東の花街のお姉さん方・・・

鷺踊、万灯踊・・・

最後は、祇園ばやしが来て、救急用車両が来て終了です。この後、行列は御池通へ向かいます。

そして、私は花傘巡行に逆行して四条通へ・・・。前日ぶろぐで、最後にお伝えした、5番目の黒主山を見つけました。桜木の飾りが目印です。(これで、再び山鉾巡行に追いついたことになります)4番目の役行者山です。応仁の乱以前から変わらずある山で、町名も昔から変わっていません。

御神体は修験道の開祖、役小角の等身大像です。切符入りのお祓いは神官でなく修験道の大本山聖護院から山伏が参詣して護摩供を行うのだそうです。聖護院は節分会の時にご紹介しています。【前ぶろぐ巡行中は、お腹の底が響くような法螺の音が鳴り響きます。

3番目の浄妙山です。今年は後祭の山一番です。平家物語にある宇治川先陣の故事を再現する山です。筒井浄妙が橋を渡って一番乗りをしようとした時、後から一来法師がその頭上を飛び越えて先陣をとってしまった様子を表しています。

2番目の北観音山です。神話や史話をテーマにした山鉾の中で、南観音山と同じく、仏教色の濃い楊柳観音を祀っています。 お囃子を奏でながらの巡行です。北観音山は「上り観音」と呼ばれ、南観音山は「下り観音」と呼ばれています。松の木に止まっているのは尾長鳥だそうです。しっぽが欠損?してるから鳩のように見えますけどね・・・。(^^;)

先頭の橋弁慶山です。2番目の南観音山同様、くじ取らず(巡行順が固定)です。弁慶と牛若丸が戦う姿を現しています。少し大きめサイズの山の上は、舞台として風流の趣向をみせていた時代の形式を伝えています。真松も山籠もない古い形の山です。

以上、今年は、山鉾巡行【前日ぶろぐ】と花傘巡行の全部を見ることができました。私の見学所要時間は2時間でした。9時50分に烏丸御池へ行き、四条烏丸11時40頃終了でした。

祇園祭 https://www.kyokanko.or.jp/gion/index.html

祇園祭の昨年の様子は前ぶろぐにて。 2015前祭  後祭

2014前祭:町会所・ご朱印めぐり 山鉾巡行 (1) (2) (3)

2014後祭:ご朱印めぐり 2014(1) (2) (3)花傘巡行

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祇園祭「後祭」山鉾巡行2016を見てきました。

2016年07月25日 | 京都の祭

今年も祇園祭の後祭の山鉾巡行を見てきました。山鉾巡行は17日の前祭(さきまつり)と、24日の後祭(あとまつり)(+花傘巡行)に分けて行われます。(2014年に後祭復活)前のぶろぐでもお伝えしましたが、今年は、大船鉾の先頭の龍頭が152年ぶりに復活しました。なんだかミツハシさんの宣伝みたいな写真が撮れました。↓(^m^)↓

今年はどこで見ようかな?でも、軽く夏バテだしやめようかな…でも、龍頭をつけて進む姿が見たい・・・と、モタモタしてて、結局、御池通に着いたのは9時50分ぐらいでした。人出はまずまず・・・。気候も、からっとして、祇園祭の巡行の日としては、近年まれなくらい、爽やかでした。

巡行開始は9時30分です。私が到着したときは、御池通に10基すべての山鉾が並んでるところでした。・・・で、最後尾を行く大船鉾を一番最初に見ることができました。(^^;)大船鉾は、幕末の蛤御門の変で龍頭とともに焼失し長らく休み鉾になっていましたが、一昨年、後祭とともに復活しました。焼失以前は大船鉾の先頭には大金平【一昨年ぶろぐ参照】と、龍頭と1年おきに飾られていたのだそうです。なお、龍頭は東山にある瀧尾神社【前ぶろぐ】の寄進だそうです。

目的の大船鉾の龍頭を見たので、帰ろうかな・・・と思いつつ、せっかくなので見れるまで見ようと、巡行の後ろから追いかけることにしました。追いかけるとはいえ、のんびり動くイメージのある山鉾ですが、動き始めると速足でなんとか追いつくぐらいのスピードです。

9番目の「鯉山」までようやく追いつきました。左甚五郎作の木彫りの鯉が飾られています。黄河の中流にある竜門の滝は地勢が険しく魚類はさかのぼれませんが、これをのぼりきった魚は龍となって昇天するという話を表しています。懸想品は16世紀のベルギー製の絨毯です。

8番目の「八幡山」です。町内守護の八幡社を勧請する山で、鳥居には左甚五郎の作といわれる雄雌の鳩が飾ってあります。授与品の鳩笛や鳩鈴は夜泣き封じとして信仰を集めています。ポケモンGOではないですが・・・山鉾はよくみるとあちこち何かが隠れています。(^^;)

7番目の「鈴鹿山」です。御神体は山鉾中で随一の美女像として名高い鈴鹿明神という女神です。(巡行中は神面をつけているため素顔は見えません)らくだの前掛がエキゾチック~。真松にはたくさんの絵馬が吊るされています。絵馬は巡行後、町内に盗難除けのお守りとして授与されるそうです。

御池通も市役所前あたりまで来ると、歩くのがやっとの人になってきました。途中、花壇で祇園祭の花といわれる「ひおうぎ」の花が咲いていました。葉が扇を広げたような姿なので、その名が付きましたが、花は六弁のオレンジ色です。

市役所前では巡行の順番を確認する「くじ改め」が行われています。奉行役は京都市長さんです。一昨年、詳しくご紹介しています。【前ぶろぐ】なお、後祭の山鉾は、各町を出発、御池通りを東、河原町通を南下、四条通を西へ巡行し各町内へ戻ります。17日に行われる前祭巡行と逆回りとなります。

6番目の「南観音山」です。くじとらずで順番は必ず6番目、楊柳観音を祀っています。続いて、5番目の「黒主山」です。御神体は平安時代の歌人、大伴黒主で、桜を見上げている風情を表しています。桜花は翌年の厄除け粽に添えて授与されます。南側から見ると御神体とかが反対側だし、このあたりから、いよいよ追いつけなくなってきました。(^^;)

とりあえず、南観音山の辻回しを遠目に見て・・・

四条通へ先回りして、山鉾巡行の先頭を迎えに行くことにしました。詳細は次のぶろぐにて。

祇園祭 https://www.kyokanko.or.jp/gion/index.html

祇園祭の昨年の様子は前ぶろぐにて。 2015前祭  後祭

2014前祭:町会所・ご朱印めぐり 山鉾巡行 (1) (2) (3)

2014後祭:ご朱印めぐり 2014(1) (2) (3)花傘巡行

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祇園祭「後祭」鉾建てが始まりました&大船鉾パッケージのわらび餅

2016年07月19日 | 京都の祭

昨日から、祇園祭の後祭の鉾建てが始まりました。出かけたついでに見てきました。新町通四条の大船鉾です。152年前、後祭の最後尾を進んだ鉾で、幕末の蛤御門の変の大火で鉾が焼失し長く休み鉾となっていましたが、一昨年、後祭の復活とともに、大船鉾も復活しました。それ以前は、懸想品などを納めた唐櫃とお囃子が巡行に参加していました。また鉾完成までは、京都駅前のビルに展示されていました。以前の様子は【前ぶろぐ】にて。

鉾の組み立てには、釘は一切使わず荒縄のみを使用します。人気の鉾なので、この状態でもたくさんの人が見守っていました。

大船鉾の町会所の近くにある矢尾定」さんで、わらび餅の祇園祭限定パッケージを買ってきました。(わらび餅3個入り1,200円)完成品かな~って思ったら・・・組み立て式でした。(^^;)あ"~、しかも説明図も、完成図ない・・・。

わらび餅食べて・・・いざ!切って、考えて、貼って、作業すること30分、なんとか完成しました。まずは、昨年までの姿、先頭に大金幣(きんぺい)がついた形です。

 

そして、龍頭をつけた形です!龍頭は、幕末、鉾とともに焼失しましたが、今年めでたく完成しました。焼失以前は、大金平と龍頭と1年おきに大船鉾の先頭に飾られていたのだそうです。昨日、鉾につけた姿が152年ぶりにお披露目されました。なお、龍頭は瀧尾神社の寄進だそうです。瀧尾神社は東山区にある神社で、拝殿には龍が飾られています。その龍が夜な夜な今熊野川の水を飲みにくという伝説が残っています。以前ご紹介しています。【前ぶろぐ】にて。

大船鉾 http://www.ofunehoko.jp/

続いて、室町通の鯉山です。左甚五郎の作と伝えられる木彫の大鯉がのった山で、真松から麻緒を垂らし竜門の滝を表しています。私が見た時は、骨組みと真松が立っていました。

木が新しいな?って見たら、昨年新調されたようです。なお、鯉山の懸装品は16世紀のベルギー製の絨毯で、1枚の毛綴を6枚に裁断しパッチワークのように組合わせた珍しいもので、とても美しいです。飾りつけは巡行が行われる24日当日の朝です。

鯉山 http://www.koiyama.com/

さて、後祭は、前祭のように歩行者天国や夜店はありませんが、周辺のお店はいろいろセールもやっています。江戸時代、このあたりは呉服業が立ち並ぶ問屋街として発展した場所です。祇園祭の期間は、掘り出し物があるかも?小物や和アクセサリーなどが格安で売られているので、着物ビギナーにはお勧めです。

祇園祭 https://www.kyokanko.or.jp/gion/index.html

祇園祭の昨年の様子は前ぶろぐにて。 2015前祭  後祭

2014前祭:町会所・ご朱印めぐり 山鉾巡行 (1) (2) (3)

2014後祭:ご朱印めぐり 2014(1) (2) (3)花傘巡行

【おまけ】現在、文化庁の京都への全面移転のための「お試し移転」が行われている京都芸術センターも室町通にあります。1993年に閉校した明倫小学校だった場所です。以前、建物内にある前田珈琲明倫店をご紹介しています。【前ぶろぐ

京都芸術センター http://www.kac.or.jp/

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明日は祇園祭 前祭「山鉾巡行」です!

2016年07月16日 | 京都の祭

明日はいよいよ、祇園祭の、前祭の山鉾巡行が行われます。1ヶ月にわたる祭の中の一番の見所といってもいい行事です。朝9時に四条烏丸を出発し、四条堺町の関所で京都市長が奉行役となり、「くじ改め」を行います。くじ改めとは、巡行の順番がくじで決められたとおりに行われているかを確認し、通行の許可が出たら、町行司が扇子で山鉾を招き、東へ進んでいきます。*今日は出かけた帰り道、長刀鉾を撮ってきました。夕方4時半ごろでも、見学のための長い行列ができていました。

その後、四条麩屋町の南北2本の斎竹(いみだけ)に、神域を示す意味で張られた注連縄を、先頭の長刀鉾の稚児が太刀で切り落す「注連縄切り」が行われます。これにより、結界を解き放ち、山鉾は神域へ進むことができます。斎竹は葉付きの青竹で、15日の朝に建てられます。稚児による注連縄切りどのあたりかというと・・・薬局とパチンコ屋さんが目印かな~。

そして、八坂神社の四条御旅所で玉串をささげ、神社を遥拝し、さらに進みます。先頭の長刀鉾が一回目の辻回し(東行から北上へ方向転換)をする四条河原町を通過するのは9:35頃、2回目の辻回し(北上から西行)をする河原町御池を通過するのは10:35頃、最後の辻回し(西行から南下)を行う新町御池を通過するのが11:25頃の予定です。

 

明日の京都のお天気は下り坂・・・お昼頃には雨が降り出すかも?だそうです。なんとか巡行終了まで降りませんように~。ちなみに昨年の巡行は、今年と同じく日曜日で、大雨洪水警報発令でも、無事に催行されました。昨年の様子は【前ぶろぐ

祇園祭 https://www.kyokanko.or.jp/gion/index.html

【追記】翌日、17日行われた山鉾巡行は、無事に終了しました。いつも通り、テレビで注連縄切りを見た後出かけようかな?って思っていましたが、残念ながら、時折小雨が降り、山鉾に保護ビニールカバーがかかっていたのでやめました。

昨年は大雨洪水警報のため、蟷螂山のカマキリがのっていませんでしたが、今年は小雨の中でも、カマキリが元気に乗っていました。また。菊水鉾の布袋さんの後掛が完成し、お披露目されていました。例年ならこの上に「見送り」という懸想品がかかるので隠れてしまいますが、今年ははっきり見えています。*写真はテレビ画面より拝借

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京田辺「一休寺」へ行ってきました&薪能発祥の地「薪神社」

2016年07月13日 | 京都府(京都市・宇治市以外)

京都は暑い日が続いています。なんだかバテ気味~。今週、日曜日はいよいよ祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾巡行・・・しかし大雨の予報です。そういえば、昨年の前祭も日曜日で、大雨洪水警報が出てて・・・それでも催行したんですよね。今年はどうなるかな?昨年の様子は【前ぶろぐ

さて、先週のぶろぐで、南山城の寿宝寺のご本尊のお話をアップしました。続いて、そこから車で10分ほど移動したところにある「一休寺」をご紹介します。その名の通り、アニメでもおなじみの「一休さん」ゆかりのお寺です。お寺の創建は鎌倉時代、臨済宗の高僧大應国師が中国で禅を学び、帰朝後禅の道場を建てたのが始まりです。その後、元弘の乱(鎌倉幕府倒幕運動)で戦火に遇い、復興せずにいたものを、この寺の六代目の法孫にあたる一休禅師が再興しました。そして、寺号を師恩にむくいる意味で「酬恩庵(しゅうおんあん)」と命名しました。「一休寺」は通称名です。

 

一休禅師はここで後半の人生を送り、81歳で大徳寺【前ぶろぐ】住職となった時もこの寺から通われました。88歳にて示寂(じじゃく)され、遺骨はこの寺に葬られています。後小松天皇の皇子とされるため墓所の一角は宮内省の御陵墓として管理され、門扉には菊の御紋があしらわれています。

方丈は、江戸時代に加賀城主の前田利常が、大坂の陣の際に木津川に陣をしき、一休寺を参詣した際に再建したものです。方丈中央には一休禅師木像が安置されています。逝去した年に、等身大の像を創らせ頭髪と髭は自らのものを植え付けたものです。参拝の際に見ることができます。とてもリアルな像です。

 

方丈庭園は、江戸時代初期の禅院枯山水庭園です。たくさんの人がこの寺を訪ねる紅葉期と違い、この日はほぼ貸し切り状態。気温は30℃を軽く超えていましたが、時折吹き抜ける風を感じながら、軒先でのんびり庭を眺めることができました。

本堂は、足利六代将軍義教(よしのり)の帰依により建立されたものです。ちなみに、アニメ一休さんに出てくる将軍様は、三代将軍義満で義教は義満の五男です。

周辺には、一休禅師の石像があります。晩年?のものと、少年の頃と・・・。なんだかアニメ一休さんのかわいらしいイメージとは違いますが、方丈に安置されている等身大の木像と比べると、やはりこんなお姿だったのだな?って思います。

他に、新しいものですが、面白いものがいくつかあります。思ったより小さ目?「このはしわたるべからず」の橋もあります。(^m^)やはり、みんな真ん中歩いてる?跡がついてる・・・。

一休寺では、1月1日生まれの一休さんに因み「一休善哉の日」の行事が1月の最終日曜日に行われます。絵馬に今年一年の善き行いの誓を書いて奉納、善哉の接待があるそうです。願い事ではなく、誓を書くのはいいですね~。「今年は勉強を頑張ります」「毎日、ウォーキングします」とか、書いてありました。

酬恩庵 一休寺 http://www.ikkyuji.org/

拝観料:大人500円 小人250円 拝観所要時間:30分~ 参拝者用駐車場有

【おまけ】一休寺の総門前の一休坂をしばらく歩くと「薪(たきぎ)神社」があります。室町時代の能役者で、世阿弥の娘婿ある金春禅竹(こんぱる ぜんちく)が、一休禅師のために猿楽(のちの能楽)を演じたと伝えられる場所で、野外で演じたことから「薪能」が生まれたと伝わっています。

全国に能楽発祥の地というのはいくつかあるようです。能楽は奈良時代に大陸から渡ってきた芸能の散楽が起源です。当初、官制上の保護を受けていましたが、平安時代には保護がなくなり、役者たちが全国に散らばり集団を作り、寺社の保護を受け祭礼で芸を演じたり、巡業を続けます。のちに「猿楽」「田楽」「狂言」「能楽」に変化しています。そういえば、先日ご紹介した城南宮での芸能奉納【前ぶろぐ】も、この一つですね。

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京都:京田辺「壽寳寺」へ行ってきました。

2016年07月07日 | 京都府(京都市・宇治市以外)

先日(4日)、京田辺市にある「開運山 壽寳寺(寿宝寺:じゅほうじ)」へ行ってきました。創建は寺伝によると、文武天皇慶雲元年(704)の創立となっています。古くは「山本の大寺」とよばれ七堂伽藍を備える大きなお寺でしたが、度重なる木津川の洪水により移転を繰り返していました。享保17年(1732)に現在の地に移り、明治の廃仏毀釈の際に近隣の寺々と合併しています。現在は高野山真言宗に属し、ご本尊は十一面千手千眼観世音菩薩立像です。平安時代後期の像で重要文化財に指定されています。もともとはここから1キロメートル南西にあった神宮寺にあったもので、明治時代に廃寺となった際に、ほかの像とともに移されたものです。

この日、ここを訪ねた目的は、ご本尊の「十一面千手千眼観世音菩薩立像」に逢うためです。2年前、京都国立博物館で開催された南山城の巡礼展前ぶろぐ】の際に出陳されていました。その珍しい姿にくぎ付けとなり・・・一度お寺を訪ねたいと思い、ようやく出かけることができました。その珍しいお姿とは「十一面観音・・・頭上に十一面のお顔」「千手・・・通常は42本の手で千手とみなすものが多い中で、この像は左右にそれぞれに五百の手をもっておられます」「千眼・・・持ち物ない手の平に墨で目が記されています」「等身大(181cm)の素木造り、美しい木目」他では見ることのないお姿です。大阪の葛井寺、奈良の唐招提寺の千手観音とともに三大名作とされています。*写真は2年前の南山城の古寺巡礼展の際の入り口パネルです。

(実際に千本の手はないそうですが)限りなく千に近い手を左右に広げたお姿は、多少奇異な感じもします。しかし、何ともいえない威厳・・・。お堂で間近に拝見したお顔は、あれ?なんだか以前見たお顔と違うような?不思議~?と思っていたら、やはり理由がありました。
実は、お堂で照明が当てられているお顔と、照明を落として月明かりに似せて照らされたお顔が全く違うのです。これにはびっくり~。どんな風に違うかは、ぜひ訪ねて確かめてみてくださいね!昔は月明かりに照らされたお姿を見るために月夜に参拝する方が多かったそうです。また、以前はお寺のそばに鶴沢の池があり、月の夜は船を浮かべ観月の宴が行われていたのだとか・・・。現在、池は公園になっています。

 

寿宝寺 http://kyotana.be/object/detail/2/

拝観料:300円(事前予約が必要)お寺の方による説明があります。なお、雨天や荒天時は保護のためにご本尊が安置されているお堂を開扉しない場合がありますので、お天気の良い時にお出かけください。 拝観所要時間:20分~ *京都南インター付近から車で30~40分ほどです。

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