昨日、 まいまい京都さんの「【岡崎】飼育員さんと歩く京都市動物園とバックヤード~ツシマヤマネコからニシゴリラまで、動物と生きる毎日~ 」に参加しました。まいまい京都とは、京都の店主、主婦、学生、占い師、職人さん・・・などバラエティに富んだガイドさんといっしょに、京都をまいまい(京都弁:うろうろ)する「京都のまち歩き」ツアーです。
今回のガイドは、獣医の坂本英房さんです。24年にわたり京都市動物園の動物たちを世話しておられます。正門に集合して、注意事項など伺った後、まいまいのスタートです。なお、今回のツアーは、京都岡崎魅力づくり推進協議会との共催です。
京都市動物園は市民の寄付と市費でできた明治36年開園の国内で2番目の動物園です。来年は開園110周年です。(ちなみに日本で一番古いのは上野動物園、明治15年の開園です。)ライオン、ニシゴリラ等、日本初の飼育・繁殖の成功例が多いことでも知られています。
まずは、関西初の飼育展示の天然記念物ツシマヤマネコのミヤコさんのお住まい拝見!ツシマヤマネコは、長崎県の対馬にだけ生息している野生のネコです。生息に適した環境の減少や交通事故、イエネコからの感染症、トラバサミ、イヌによる咬傷などで生息数が減少し、絶滅が危惧されており、現在の生息数は推定で80~110頭と考えられています。
公開中のミヤコさんは、10頭の子猫を産んでいます。京都市動物園の他に全国の動物園に展示されています。なんと、ミヤコのお母さん猫のミドリさんは、富山市ファミリーパークで飼育、公開されています。写真クリックで拡大します。【追記】ミドリさんは2014年1月に亡くなっています。
続いて、同じネコ科のライオン夫婦のナイルさんとクリスさんです。ホットカーペッのようになっているコンクリート板の上で、仲良く昼寝中。(妻のクリスが独占してますけどね。)ジャガーのグランデさんもお昼寝中・・・グランデさんはかなりの長寿、おじいちゃんジャガーです。【追記】1988年山口県の徳山動物園生まれ、94年に京都市動物園へ来園。95年にはペケーナさんとの間に女の子誕生。(プリーメーラちゃん、現在愛媛の砥部動物園にいます)2014年3月22日永眠。日本最高齢のジャガーだったそうです。安らかに・・・
つづいて、アムールトラのお住まいです。現在3頭(母アオイ、次男オク、三男ルイ)のトラが飼育展示されています。右下写真は、三男のルイくんです。
トラが網張の通路へ駆け上がると、下から見上げることができます。右下写真は、母のアオイさんです。トラは、以前、父親のビクトルくん【前ぶろぐ】、小さいときの三兄弟【前ぶろぐ】をご紹介しています。現在、父と長男は別の動物園で飼育公開中です。
ネコ科の動物を見た後は、いよいよバックヤードへ!まずは、動物園で進めているたい肥作りです。このたい肥を利用して、草花や野菜を育てます。また、市内の小学校等にも協力してもらって、このたい肥で野菜を育て、その野菜を飼料にという計画があるそうです。
その後、もっと奥へ・・・どこへ行くのだろう?って思っていたら、な、なんと(@Д@;)普段、ライオンさんたちが寝ている獣舎へ。檻で何重も仕切られた中へ潜入です。
まずは、ツキノワグマのサクラさんのお部屋です。なんと、滞在中でした。かなりのおばあちゃん熊だそうです。ガイドの坂本さんによると、もう少しで、人の言葉が話せるらしい・・・。本当ですか?(^^;)
続いて、先ほど爆睡中のおじいちゃんジャガーのグランデさんのお部屋です。日当たり良好、6畳ぐらいのワンルームでした。(写真はこちら)実際に中に入ることができました。この部屋から外は、こんな風に見えているのですね。
そして、先ほどご紹介した、ホットカーペットで仲良くお昼寝中のライオン夫妻、ナイルさんとクリスさんのお部屋です。ドアの写真、人のよさそうな夫のナイルさんの笑顔が素敵です。
右上写真は、動物を麻酔をかけずに固定する装置です。↑中におびき寄せ、ハンドルを回すと、檻が狭くなり、身動きがとれなくなったときに、治療などをするそうです。
初めて入った、猛獣の部屋に感激~。よくよく見ると、食べ残しのエサがあったり、おおきな水飲み皿があったり、興味深かったです。また、猛獣の飼育員さんは、万が一の事故に備えて、鍵かけはもちろん、警報ブザーを身に着けるなど、万全を整えて飼育にあたっておられます。大変です。
この後は、ニシゴリラの赤ちゃんのお話です。次のぶろぐにて。
まいまい京都 http://www.maimai-kyoto.jp/
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