12月14日は、赤穂浪士討ち入りの日・・・江戸(東京)のお話で、京都は関係ない?と思いがちですが、実は、大石内蔵助が京都の山科に閑居していたため、あちこちにゆかりの地があります。以前、泉涌寺のそばの来迎院をご紹介しています。【前ぶろぐ】
まずは、東山の三十三間堂のそばにある「法住寺(ほうじゅうじ)」の義士会法要を見てきました。法住寺は、平安時代中期に藤原為光によって創設され、その後、院政期にはこの寺を中心に後白河上皇の宮廷「法住寺殿」が営まれた場所です。三十三間堂は、もともと法住寺殿のお堂のひとつとして造営されたのだそうです。
元禄期には、大石内蔵助が参拝したと伝えられ、その縁から四十七士木造が安置されています。毎年12月14日は「義士会法要」が行われ、誰でも自由に法要に参加できます。島原の菊川太夫による太夫道中が奉納され、その後、法要がはじまります。他には、祇園宮川町の舞妓さんによる「お茶席」や「討ち入りそば」などが振る舞われます。(会費:1,000円お抹茶とおそば付)
法住寺 京都市東山区三十三間堂廻り町655 参考サイト【こちら】 生前、御住職との縁で、漫画家の長谷川町子さんの遺骨も安置されています。
討ち入りそばが気になりましたが(^^;)・・・さっとお参りして、山科へ移動しました。12:30から大石神社で「山科こども歌舞伎 仮名手本忠臣蔵」が催されます。山科区の地元の青年有志により「山科こども歌舞伎実行委員会」が組織され、今年で5回目の公演、出演は寺西幼稚園園児と山科子供歌舞伎塾生です。
大石神社は、昭和10年に、赤穂義士大石内蔵助良雄の義挙を顕彰するため「大石内蔵助良雄公をご祭神」として、大石隠棲の地に創建された神社です。参道には露店が十数軒出ていて、地元の子供たちや、参拝者で賑やかでした。 こども歌舞伎は、12:30から本殿内で約1時間程行われます。入場料は当日の11:00から販売で、1,000円です。(当日券のみ・自由席)
最初のご挨拶は、赤い裃姿の年長さんの男の子が1人で立派に務め、その後、年長さん?2人による口上があります。とても長いセリフを、詰まったり間違う事もな頑張っていました。「未熟者ゆえ・・・お客にはご迷惑を・・・」のセリフを、あどけないけど、しっかり歌舞伎の口調で、来場者に詫びるのが、とてもかわいかったです。
演者は小学生も、女の子もいます。なかには、本職の歌舞伎役者顔負けのすばらしい演技をする子もいて、なかなか見ごたえがありました。最後に演者、黒子など全員が揃ってのご挨拶もありました。*上演中の写真撮影は立見席のみでOKでした。(席は自由席です)
公演終了後は、神社の本殿前に集合してご挨拶。たくさんの人で、小さな役者さんの姿は見えませんでしたが・・・拍手が沸き起こっていました。【右下写真】神社の御神木「大石桜」です。来春もきれいな花を咲かせてくることでしょう。(^^)
大石神社 http://www.ohishi-jinja.jp/index.html 参拝自由
【おまけ】大石神社のすぐそばにある「幾久屋 あさ乃」さんで「きつねそば:900円」を頂きました。玄関に入ると、ほぼ民家です。(^^;)お座敷にあがっておそばを頂きました。
おそばは、手打ちの二八そばで、味付けは京都では珍しく関東風かな?・・・京都風のおそばではないです。お揚げも出汁もお醤油の利いた味付けでした。懐かしい。(関西の人にはちょっと違和感あるかもしれないです)
お店の座敷から、大石神社へ向かう赤穂浪士の行列が見えました。ラッキー(^^)V
幾久屋 あさ乃 参考サイト【こちら】