まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

京都:バレンタイン「ハートの和菓子」(1)

2009年01月28日 | グルメ・お土産

昨日ブログの、もうすぐ節分に引き続き、もうすぐバレンタインデーですね・・・。あちこちでバレンタインの商品が並んでいます。今朝、京都駅へ行ったら、開店前の京都伊勢丹に行列が(@Д@;)なんのための行列なのか確かめなかったんですが・・・もしかして、今日から始まった「~パリ発、チョコレートの祭典~ サロン・デュ・ショコラ」目的なんでしょうか????毎年、私には無用かな?と思いつつも、どさくさで売り場に紛れ込むと、種類の多さや、パッケージの斬新さ、人の多さに、びっくりします。今年は1個ぐらい買ってみようかな、自分用に!(^m^)

P1030204今日は、バレンタインに因んで、ハートの和菓子を紹介します。

ひとつめは、甘春堂さんのハートの和三盆(295円)です。ピンクと白のハートが合計7つ入っています。口に入れると、たちまち溶けて、上品な甘さが広がります。

甘春堂本店 http://www.kanshundo.co.jp/index.shtml

以前、同じシリーズの落雁をご紹介しています。いろんな形があって、見ているだけでも楽しいです。【前ブログ

ふたつめは、京都嵯峨春秋庵の「ちょこっとハート:210円」です。ハート形のあげせんべいで、思ったよりふわっとやわらかな感じです。味はあっさり素材そのままの味です。この京都嵯峨春秋庵さんには、ほかにもハートのおせんべいやかきもちがたくさんあります。以前は、絵馬おかきをご紹介しています。【前ブログ

京都嵯峨春秋庵 http://www.shunjuan.com/

おまけ:昨年、七條甘春堂さんのハート型のチョコようかんと、恋こはくをご紹介しています。【前ブログチョコようかんは、あまりの独創性に・・・食べきる事ができず、思わずパパにもおすそ分けしました。贈るとか、あげるじゃなくて・・・(^^;)恋こはくは、文句なくおいしかったです。独り占めしました。(^^)V

今年も恋こはくを食べたくて、昨日、伊勢丹に買いにいったら、まだ出ていませんでした。2月に入ってからの発売だそうです。楽しみです。ちなみに、チョコようかんも発売予定だそうです。なんか気になって、今年も買ってしまうかも。(^m^)


京都:節分のお菓子「子鬼の小袋」

2009年01月27日 | グルメ・お土産

もうすぐ節分ですね!もともと節分とは各季節の始まり(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のころで、季節を分けるという意味だったそうですが、江戸時代から節分といえば、立春の前日を指すようになったのだそうです。

各地でいろんな行事がありますが、京都へ嫁いでから知ったのは、今や全国区となった「恵方巻(えほうまき)」です。節分の夜に、その年の恵方(歳徳神の在する方位:今年は東北東)に向かって、目を閉じて一言も喋らず、願い事を思い浮かべながら太巻き寿司をまるかぶりするっていう、妙な風習です。(^^;)

これは、昔からの京都の習わしではないものの、その季節になればCMも流れ、どのお店も「恵方巻予約受付中」みたいなキャンペーンを始めるんで、ついつい・・・最近じゃ、お寿司だけじゃなく、ロールケーキの恵方巻なんてのもあり、びっくりします。(@Д@;)我が家は、私の気が向けば、巻き寿司を作ります。恵方巻にかこつけて、切らなくていいので、ある意味楽ちんです。(^^)V

そのほかに、節分の行事もあちこちで行われていて、以前八坂神社の舞妓さんの豆まきをご紹介しています。【前ブログ今年は吉田神社の節分祭に行ってみたいと思っています。

節分のかわいいお菓子を見つけました。豆富本舗の「子鬼の小袋:420円」です。

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鬼面(実用サイズです)、お豆のほかに、足形の飴やおこしなどが入っています。袋の裏面の内容量に「20gと9ヶ」と書いてありました。なんだか面白い表現ですよね。(^m^)

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株式会社豆富本舗 http://www.mametomi.co.jp/

これは、京都駅地下の匠味【写真左:前ブログ】で見つけました。

ここは、季節ごとに新しいお菓子が出ているので、駅へ行った時は、なるべく寄っています。京の銘菓がバラで買えるのがうれしいです。


北野天満宮:初天神(2009.1)

2009年01月26日 | 京都市上京区

昨日は、北野天満宮の天神市でした。毎月御祭神である菅原道真公に因んで25日に行われています。1月に行われる市は「初天神」といわれ、特に賑わいます。昨日は、日曜日ということもあり、本当にすごい人でした。(@Д@;)

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露店もいつもよりたくさん出ています。(中にはお正月料金?いつもより高い?のところもあるんで、要注意です。)子供向けの露店(だいたい参道に集中しています)も多かったです。まじくんは、出かける前にパパに貰ったお小遣いで、ラッキーボールと射的に挑戦しました。(各300円)

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楼門をくぐったところ、梅の木の下にいる赤目の牛さん・・・「なで牛」としては触りにくい高さなのですけどこの日はなぜかモテモテ。でも、ちょっとかわいそうな感じがしました。(T0T)ナデナデするなら、参道にたくさんあるんですけどね。(^^;)

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太鼓演奏の奉納が行われていました。人だらけで、ほとんど見えず、手をのばして撮った1枚です。(写真左下)

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境内の梅の花は、ちらほら咲き始めていました。よい香りが漂っています。梅苑の公開は2月7日(土)からだそうです。楽しみですね。

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本殿を参拝する人も行列でした。おみくじもお守りもすごい人でした。ちなみにおみくじ大好きなまじくんがおみくじ(100円)を引いたら「大吉」でした!勉学は頑張れば、報われるそうです。(^^;)

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今年新しいお守りやお牛さまの根付も出ていました。そういえば、先日県民ショー「富山県民は天神様を飾る、嫁ぎ先に長男が生まれたら贈る」という話題が出ていて、まじくんは富山のおばあちゃんに「なんで、まじくんに天神さんの掛軸くれへんの?」と電話していました。(-m-)ちなみに、天神様のお軸は天満宮でも売っています。昨年の価格板には案内されていたのですが・・・。【前ブログ】クリックで写真拡大します。

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昨日は、どこに行っても行列でした。タイ焼きもタコ焼きも前田のカステラ【前ブログ】も行列で、結局、昼食は、10分ほど待ちで露店のラーメンを頂きました。

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初めて食べましたが、以外においしかったです!寒かったし満足しました。確か、このお店はいつも出ていると思います。たまにはいいですね。(みそ・しょうゆ:各600円)

北野天満宮 http://www.kitanotenmangu.or.jp/

北野天満宮、天神市は機会があれば出かけています。【北野天満宮:カテゴリ


ローソン西本願寺前店のチューリップ2009

2009年01月23日 | 京都市下京区

今日は、毎年楽しみにしている、ローソン西本願寺前店チューリップを見てきました。1週間ほど前に訪ねた時は、まだつぼみばかりだったんですけど・・・写真右下は1週間ほど前の写真です。

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今日はピンクと黄色のチューリップがきれいに色づいていました。(写真左下)奥の方に赤い花のつぼみがたくさん見えたんで、月末には赤い花も見れそうです。昨年は、丸い入口から中に入ることができたんですが・・・今年は格子がはめ込まれていて、中に入ることができません。中にある池の鯉、ずいぶん大きくなっていました。

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チューリップが見える店内のカウンターで、コーヒー(150円)を飲んできました。一緒に写っているのは、最近お気に入りの山崎製パンの牛乳蒸しパン「2009丑」125円です。甘さ控えめの蒸しパンにミルククリームがサンドされています。牛の斑点を連想させる黒い模様が3つついていて、買う度に微妙に斑点の形が違うのが面白いです。季節限定?地域限定?調べてもわからないのですが・・・来年は虎の模様のが出たりして。(^m^)

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ローソン(西本願寺前店) http://www.lawson.co.jp/

ここにチューリップ畑がある理由は【一昨年:前ブログ】にて。昨年の様子は【前ブログ】にて。

   


京都:羅城門跡と矢取地蔵

2009年01月22日 | 京都市南区

P1030072昨日は、東寺の初弘法でした。毎月21日に行われ、この日は、東寺の前の道路は大変込み合います。自宅から東寺までは市営バスに乗って「東寺南門」もしくは「東寺東門」というバス停で降りるんですが・・・渋滞でバスが動かないので、ひとつ手前の「羅城門(らじょうもん)」で降りて歩きます。ゆっくり歩いてもバスより早く東寺さんに着きます。(^^;)

羅城門は、平安京の南端に建っていた大門で、正面は32メートル、奥行8メートルもある大きな建物で、2層からなり、瓦ぶきの屋根の上には金色の鴟尾が輝いていたそうです。この門を境にして、都の中と外に区別されていました。羅城門は、弘仁7年(816)に大風で倒壊し、再建されましたが、天元3年(980)の暴風雨で再度倒壊してからは再建されませんでした。国内の荒廃につれて平安京南部の治安は悪化の一途をたどり、洛南の羅城門周辺は、夜ともなれば誰も近付かぬ荒れはてた一画となったそうです。

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現在、その地は、バス停の少し手前の奥に入ったところに、小さな公園があり、石碑があるのみです。ちょっと寂しい感じがします。なお、門は、古くは「らせいもん」と漢音読みでしたが、音記・表記がいくつかあり、謡曲「羅生門」発表以降は羅生門(らせいもん・らしょうもん)の表記が定着しましたが、近年、羅城門に表記が統一され、読みも「らじょうもん」となったそうです。ややこしや・・・。(ーー;)

P1030069_2 公園の手前には、お堂があり、矢取(矢負)地蔵(やとりじぞう)が祀られています。逸話「矢取地蔵記」由来のものです。

その昔、天長元年(824)、日照りが続き人々が乾き飢えていた時、時の天皇が、西寺の守敏(しゅびん)と東寺の空海(弘法大師)に雨乞いを命じたそうです。いわゆる「神泉苑の雨乞い合戦」で、勝者は空海の方でした。敗れた守敏は空海を妬み、待ち伏せして矢を放ったところ、黒衣の僧が身代わりとなってその矢を受け、空海は難を逃れたそうです。その黒衣の僧は、実は、お地蔵様で、いつしか、矢取地蔵と呼ばれるようになったそうです。

しかし。えらいお坊さんなのに、妬んで待ち伏せなんて・・・本当でしょうか?お堂をのぞくと、そんな物騒なお話とはかけ離れたような、ふっくらとかわいらしいお顔のお地蔵さんのお顔が見えます。背中に身代わりとなった時の傷があるそうですが見ることはできません。お堂は明治18年に周辺の人々の寄進によって建てられたものです。参拝は自由です。

P1030067_2 お堂の前には、たくさんのお地蔵さんが祀られています。昭和の初期に、この当たりの工事をした際に、地中から出てきたのだそうです。

芥川龍之介の羅生門を読むと「楼上で死体の髪を抜く老婆・・・」なんだかすごい光景を想像してしまいますが、現在のこの辺りは、交通量も多く、商店や住宅地なんで、おどろおどろしい雰囲気がありません。でも、小さなお地蔵さんを見ていると、少しだけ平安の世を偲ぶことができます。なお、お地蔵さんといっても、姿形のはっきりしたものでなく、自然の石のようなものもあります。ちなみに、この羅城門から南に下がった旧街道沿いにある我が町内のお地蔵さんも、自然の石のようなものです。【前ブログ】町内の人に聞くと、かなり古いものなのだそうです。平安の頃らしい・・・。

東寺さんから歩いて5分ぐらいです。機会があれば訪ねてみて下さいね。


今日は東寺の弘法さん(2009.1)

2009年01月21日 | 京都市南区

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今日は東寺の弘法市です。毎月、21日に行われています。1月の弘法市は「初弘法」とよばれ、たくさんの人でにぎわいます。

先月(12月)の終い弘法は、日曜と重なり、身動きも出来ず大変な状態でしたが・・・今日は、平日ということもあり、動きがとれないほどではなかったです。

天気予報は「曇りのち雨」で、今にも降り出しそうなお天気でした。しかし現在、16:00を過ぎてますが、まだ降りません。助かりました。

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東寺では「第43回非公開文化財特別公開」で、五重塔内部と観智院が公開されています。両方とも以前訪ねていますので、前ブログにてどうぞ。【五重塔内部】【観智院】その他に食堂(じきどう)で、オリンパスフォトパス写真展が行われています。(写真左下:拝観無料:2月1日まで)投稿作品が掛軸や屏風に仕立てられ展示されています。自分の写真を屏風や掛け軸に加工することもできるそうです。(有料:30,000円から)

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食堂の周りでは「四国八十八霊場のお砂踏み」が行われています。(写真右上) 志納金(500円)納め札(100円)で、お参りすることができます。受付でお金を納め、身を清めてから行います。

今日は、まじくんのお箸を買いました。300円の箸を買って、名前を無料で入れていただきました。ここの箸は200円から1000円位までお得なものやサイズがいっぱいあります。どの箸も無料で名前を入れてもらえます。外人さんにも人気のお店で、名入れは、英語はもちろん、漢字でとのリクエストもあるそうです。たとえば「トミーさんだったら富居」とか、「オバマさんだったら小浜」?(^m^)この若狭塗のお箸のお店は食堂の西側の筋にあります。

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雨が降る前に、さっと見るつもりが、なかなか雨が降らないので、ずいぶんウロウロしました。お腹もすいたので、いつものたい焼きを食べて、さらに五平もち(200円)も食べました。食物の露店はたくさんありますが、ここは座れて、お茶もサービスしてくれます。(食堂の裏あたりです)味は、少し甘めで、モチモチの五平もちです。おいしかったです。

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P1030073 今日、心に残ったお店です。

このワニのようなカメのような置物300万円の値札がついていました。ほかにも・・・ケタ間違ってる?と思うほどの高価な商品ばかりなのに、なぜか店主がいない!?大丈夫かなぁ。(@Д@;)

弘法市はなるべく毎月出かけています。【東寺・弘法市:カテゴリ】にてどうぞ。

この後は、近くの羅城門跡をご紹介します。次のブログにて。


京都「らくがき寺」へ行ってきました!

2009年01月20日 | 京都府(京都市・宇治市以外)

昨日、京都府八幡市の「単伝庵(たんでんあん)」へ行ってきました。単伝庵の開山は不明ですが、古くは神原町にあったとされているそうです。今から200年ほど前、妙心寺派の単伝和尚が再興されたそうです。

昭和32年に走り大黒のお堂が建立されて以来、お堂の壁に自分の願い事を書くとかなえられるということから「らくがき寺」ともいわれています。お正月のテレビニュースで、このお寺を初めて知りました。まじくんと「おもしろそうやね!」と、興味津津で出かけました。

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らくがきのできる大黒堂に祀られている「走り大黒天」は、南北朝時代、石清水八幡宮【前ブログ】の改築に際して、楠正成が武運長久を祈願して寄進した楠木の残り株から刻まれたそうです。その名の通り、にこやかにほほ笑みながら、袋を担いで走っている姿をされています。

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書かれているのは「らくがき」ではなく、願い事です。絵馬の代わりに、祈祷料(300円)を納め、壁に書きます。(毎年、年末には、真っ白に清められるそうです。)

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まじくんも早速願い事を書きました。「小学校に入れますように。早起きできますように・・・」って、間違いなく入れると思います。公立だし。(^^;)

単伝庵(単伝寺) 京都府八幡市八幡吉野垣外33 公開は土~月9:00~15:00 駐車場少しあり(500円)  参考サイト 


「浮世絵ベルギーロイヤルコレクション展」へ行ってきました!

2009年01月19日 | グルメ・お土産

F1000377土曜日、高島屋京都店で開かれていた「浮世絵ベルギーロイヤルコレクション展」へまじくんと出かけました。(本日で終了しています)

19世紀後半、西洋ではジャポニズムが起こり、多くの浮世絵が海を渡りました。その中でもベルギーでは熱烈な愛好家により、優れた日本の版画と挿絵本が収集されたそうです。ベルギーのコレクションは、世界屈指の保存状態といわれ、豊かな色彩を鮮やかに伝えてくれます。日本初公開の作品を含む約150点が展示されていて、とても見ごたえがありました。

P1030055_2中学生以下は無料という、うれしい設定ですが、展示の高さが大人向けなので、小さなまじくんは、ゆっくり見ることができませんでした。でも、歌川国芳のだまし絵を興味深く見ていました。男の人の顔の中に、たくさんの人が隠れていたり、動物が隠れていたりなかなか面白かったようです。

歌麿の美人画を見て「なんで、お姫さん、キツネみたいな目やの?」と不思議そうでした。また細い線で描かれた絵が、版画によるものだというのを理解するのに時間がかかりました。場内には制作過程を紹介したビデオがあり、少しだけ理解したようですが・・・。

私も、浮世絵の制作過程は理解するものの、その職人技は、理解を超えているように思います。絵を描いた人より、版木を彫ったり摺ったりする人のほうがずごいような気がします。スゴスギです!(@Д@)

まじくんは、家に帰ってから「キツネ目のお姫さん」を描きました。(写真右上)正式名は喜多川歌麿「六玉川 野田の玉川」です。また、もう一枚、会場で買った本を見て、写楽も描きました。【お絵描きブログ】にて。

先週に引き続き、2人とも着物でおまけに2週続けて同じお店で昼食をとりました。四条寺町角の「リプトン ティーハウス店」です。

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リプトンの本店は、昭和5年に三条で創業した喫茶店です。あの紅茶のLIPTONとの関係は?本社のサイトには、開店に関しての古い物語「本日開店のこころ」があります。なかなか面白いです。

株式会社フクナガ http://www.fukunaga-tf.com/

ここのサンドイッチについている「くるくるのフライドポテト」がお気に入りなんです。カルボナーラもおいしいです。パンランチ810円、カルボナーラ839円です。

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カメラは持っていったのですがメディアを忘れてしまい・・・携帯写真です。なお、この時、リプトンでまじくんが描いていた絵は【お絵描きブログ】で、どうそ。 


第43回非公開文化財特別公開「衡梅院」

2009年01月18日 | 京都市右京区

先日「第43回非公開文化財特別公開」が行われている妙心寺へ行ってきました。前ブログで「三門」の様子をお伝えしました。続いて「衡梅院(こうばいん)」です。応仁の乱後の、文明12年(1480)妙心寺復興に尽力した、雪江宗深(せっこうそうしん)を開山として創建された塔頭寺院です。

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P1020936_2本堂は、慶長9年(1604)に、再建され、重要文化財に指定されています。昭和51年~53年には、全面解体工事が行われています。中央に雪江宗深禅師の座像がまつられており、両脇に、障壁画が残されています。

狩野派の絵師「大岡春卜(おおおかしゅんぼく)」による墨一色で描かれた「龍虎羅漢図」で、虎や龍が説法を聞いている様子だそうです。室内や障壁画は写真撮影不可なので、看板にてお許しください。

方丈の前庭は「四河一源(しがいちげん)の庭」といい、雪江禅師の4人の弟子に因んだものです。一面の緑の杉苔に石組と大きな楠木が3本、その手前に楓が植えられています。石組の、大きな石は雪江禅師を表し、周りの小さな石が4人の弟子を表現しているのだそうです。

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新緑の頃、紅葉の頃はとてもきれいでしょうね。写真が飾られていました。お庭からは、先に紹介した「三門」が見えます。(写真をクリック拡大すると、朱塗りの三門が見えます)

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庭の隅に茶室「長法庵(ちょうぼうあん)」があります。天井の一部に楠木の一枚皮が張ってあります。(一畳分ぐらい)煎茶、抹茶ともに使用できる茶席だそうです。室内撮影不可です。

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茶室の手前に、6代目の住職が母の菩提を弔うために寄進した鐘が下がっています。蓮の花びらを模した美しい鐘で、美術品としての価値も高く、戦時中の供出も免れたそうです。

P1020942ここは、非公開なので、中に入ったことは一度もありませんでした。(紹介者のみ公開だそうですが・・・どんな人に紹介してもらえばいいのでしょう?)

ただ、いつも妙心寺を訪ねるとき、駐車場から直接境内に入る事が多いので、衡梅院の前を通っています。初夏の頃、細い石畳の道を歩くと、どこから花のいい香りがしてきて、その香りの元を探すと衡梅院の生垣のくちなしへ辿りついたことがあります。【前ブログ

また、いつの頃だったか、門の中をそっと覗き、五月雨萩を見つけたこともありました。今回の特別公開を聞いて、あの寺院の中へ入れるのかと、ちょっと感激しました。

「第43回非公開文化財特別公開」は3月18日(水)まで 大人(中学生以上)600円 小学生:300円 10:00~16:00

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/ 

妙心寺 http://www.myoshinji.or.jp/ 参拝用駐車場あります。


第43回非公開文化財特別公開「妙心寺:三門」

2009年01月16日 | 京都市右京区

P1010560 昨日「第43回非公開文化財特別公開」が行われている妙心寺へ行ってきました。

妙心寺(みょうしんじ)は、臨済宗妙心寺派の大本山で、46の塔頭(たっちゅう)をもつ京都最大の禅寺です。建武4年(1337)、花園法皇が離宮を禅刹に改め、関山慧玄(かんざんえげん)を開山に迎えたのが始まりです。今年、開山659年遠諱(おんき)を迎えます。

近世の禅宗伽藍の典型的な配置をしていて、妙心寺道(下立売通)に面する勅使門から方生池をへて、北に向かって三門(写真左下)、仏殿、法堂、寝堂、大方丈、小方丈、大庫裏などの伽藍が一直線に並んでいます。南総門から入ると、広い山内に伽藍が立ち並ぶ景観に圧倒されます。

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たくさんの伽藍のなかで唯一朱塗りの建物の三門は、東福寺の三門【前ブログ】、大徳寺の三門に次いで古く、慶長4年(1599)に造営されたものです。今回の拝観では、狭い階段を上り楼上へ上がり、内部を見ることができます。通常は非公開で、1年に1度、6月18日の午前中の法要の際に公開されるのみだそうです。

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三門から外を眺めることができます。高さは18メートル、昨年の特別公開の際に訪ねたことのある知恩院の三門【前ブログ】(高さ24メートル)に比べると、低いし網が張ってあるので、眺めはそれほどよくありませんが、境内を一望できます。

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楼上の内部には、他の三門と同じように、極彩色の世界が広がっています。中央に観音菩薩像、善財童子、月蓋長者(げつがいちょうじゃ)や十六羅漢が祀られています。それぞれ個性豊かな表情で、おひとりおひとり見ていると飽きません。天井や柱には、龍や鳥など極楽浄土が描かれています。作者は不明ですが、狩野派の絵師によるものだそうです。

P1020958_2通常公開していなく、1年に1度、6月18日の午前中の法要時に公開されるのみなので、保存状態がとてもよく、過去に見た三門内部の中では一番鮮やかだと思います。

ただ、個人的な意見ですが、鮮やかなのもいいですが、多少色あせているものを当時はどんなだったんだろう?と想像をめぐらすのも楽しいです。写真撮影はできないので、看板でお許しください。

妙心寺は、私の好きなお寺の一つで、年に何度か訪ねています。前回は、塔頭のひとつである「大法院の露地庭園特別公開」を紹介しています。【前ブログ

妙心寺 http://www.myoshinji.or.jp/ 参拝用駐車場あります。

「第43回非公開文化財特別公開」は3月18日(水)まで 大人(中学生以上)600円 小学生:300円 10:00~16:00

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/ 

この後は、同じく特別公開中の妙心寺塔頭「衡梅院(こうばいいん)」をご紹介します。次のブログにて。 


東林院「小豆粥で初春を祝う会」へ行ってきました!

2009年01月15日 | グルメ・お土産

今日は小正月!この日の朝には、小豆粥を食べる習慣があり、古くは『土佐日記』や『枕草子』などにも、小正月に小豆粥を食べたことが記されています。また、松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、女正月ともいいます。松の内に忙しく働いた私(とりあえずお雑煮は作ったし、お節は並べたし(^^;)・・・自分をねぎらう気持ちで、妙心寺、塔頭の東林院の「小豆粥で初春を祝う会」へ行ってきました!

小豆粥は桜粥、餅粥ともいい、七草粥と同じように新年に食すると、一年中の邪気をはらい万病を除くと、平安の昔から伝えられていて、東林院では精進料理のひとつとして大切に伝えられているそうです。

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受付を済ませ、まずは本堂で初夏に沙羅の花を愛でた庭前ブログ】をガラス越しに見ながら「福茶と祝菓子」を頂きます。福茶には、梅干、昆布、山椒に梅湯が注がれています。しょっぱい味かな?と思って飲んだら、梅湯に糖が入っているので、甘い味がしました。とってもおいしかったです。食事の前に、たくさんのお菓子が出てきます。それぞれに長寿や健康などの云われがあります。なお、みかん(橙)は、代々つづき栄えるという意味があるそうです。出されたものが食べきれない場合は、懐紙にくるんで持ち帰ります。

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その後、本堂から書院へ移動してお膳を頂きます。途中には、赤や黄色の実をつけた千両の庭があります。

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この千両の種子を受付で頂きました。(数に限りあり)また、この庭には、鳥が運んだ黒松の種子が自生して、生長した樹齢250年の槇の木があります。

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着席すると、お膳が運ばれてきました。小豆粥の中には焼いた餅が入っていて、結構ボリュームがあります。味はそのまま自然の味でお好みによって、ひじきのふりかけをかけて下さいとのことでした。畑菜の辛子胡麻和えが、とってもおいしかったです。希望すれば、アルコールや追加料理(一品600円)もあります。

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お膳を頂く前に、生飯(さば)をとります。生飯は、鬼神、餓鬼に供え鳥獣に施すものだそうですが・・・近頃の小鳥は、なかなか食べに来ないそうです。(^m^)おいしいのにね・・・。

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小豆粥のお膳は、書院の庭を見ながら頂きます。ここの庭は、10月の夜間特別拝観で、住職手づくりのあかり瓦「梵燈(ぼんとう)のあかりに親しむ会」が行われています。庭の隅に水琴屈があります。竹の管に耳をつけなくても、そばに寄ればカランコロンと、高い音色の音が聞こえます。

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今日は、小正月で、たくさんの方で忙しいかと思っていましたが、早い時間に訪ねたので、ゆっくりのんびり小豆粥を頂くことができました。いい女正月を迎えさせていただきました。ありがとうございました。(^m^)

東林院は、通常公開していませんが、この1月の小豆粥で初春を祝う会と、6月の沙羅の花を愛でる会【前ブログ】、夜間特別拝観などに、公開しています。ただし宿坊は通年利用できます。

東林院 毎年、小正月から31日まで「小豆粥で初春を祝う会」が催されています。(11:00~15:00 1人:3,700円 予約はいりません) 京都市右京区花園妙心寺山内 参拝用無料駐車場有

この後は、第43回非公開文化財特別公開中の妙心寺の三門をご紹介します。次のブログにて。


第43回非公開文化財特別公開「安楽寿院」へ行ってきました(2)

2009年01月14日 | 京都市伏見区

昨日、第43回非公開文化財特別公開の「安楽寿院」へ行ってきました。昨日のブログで、安楽寿院の歴史や書院の様子をご紹介しました。

書院で説明を聞いた後、境内に出て、鳥羽離宮や周辺の説明をガイドさんより伺いました。(ガイドさんは、公開中必ずいらっしゃいます)境内の鐘も、豊臣秀頼の寄進によるものだそうです。(前ブログで家康が、秀頼にいっぱいお金を使わせたお話を書いています)

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片隅に、平安時代後期の古い石仏が祀られています。(写真左下)もともと石板は3つあったのですが、現在、真ん中の石板(阿弥陀三尊)のみ京都国立博物館の西の庭に野外展示されているそうです。平安時代後期には、死後に阿弥陀の世界へ行くことをひたすら願う浄土教(じょうどきょう)が流行し、このような阿弥陀三尊が多数つくられましたが、石像は珍しいのだそうです。像のお顔の損傷が激しいのは、皮膚病に効くかも?と、石仏の顔を削り顔に塗った人が多数いたのだそうです。国立博物館は昨年まじくんと訪ねています。前ブログ】今度は、石仏に会いに行こうと思います。

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さて、いよいよご本尊の阿弥陀様と対面です。阿弥陀様は、収蔵庫に展示されています。収蔵庫の前には、近年周辺から出土した景石を用いて、離宮庭園の石組みの一部が復元されています。

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P1020932 ご本尊の阿弥陀如来坐像は、鳥羽上皇の念持仏であったと伝わっています。胸に卍のマークが刻まれていることから「卍の阿弥陀」と呼ばれています。この時期の仏像に比べると、顔も体も長めなのだそうです。

残念ながら撮影禁止ですので、看板にてお許しください。実際に間近にお目にかかると、もっとスマートな感じです。阿弥陀様は収蔵庫の中央に展示されているので、横顔も拝むことができます。とても美しい横顔で見とれてしまいました。個人的な感想ですが・・・美青年っていう感じです。

P1020933_2収蔵庫には、前日ブログでお伝えした、類まれな美しさの美福門院の肖像画も展示されています。平安時代の類まれな美しさですから・・・超しもぶくれ?真相は見てのお楽しみです、(^m^)

公開中は、スタンプラリーが行われています。また、公開場所の詳細をまとめたパンフレット(200円)もあります。(写真右)

安楽寿院 京都市伏見区竹田中央畑町74 南ICから車で3分ぐらいです。参拝用駐車場が少しだけあります。

拝観は3月18日まで 10:00~16:00 大人600円 小人(小学生)300円 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/  


第43回非公開文化財特別公開「安楽寿院」へ行ってきました(1)

2009年01月13日 | 京都市伏見区

ここしばらく寒い日が続いていますね。昨日の全国ニュースで、富山の雪の成人式の様子が流れていました。「成人式に雪なんて、思い出に残ります。」と、晴れ着姿の女性がインタビューを受けていました。そういえば、はるか、ん十年前、私の成人式も雪でした。当時、出来たばかりの八尾町の曳山会館で成人式があり、会館入口まで、べちゃ雪の下り坂を、振袖を着て草履で滑りながら歩いたのを覚えています。・・・というか、それぐらいしか覚えていません。(^^;)まさに思い出に残る雪でした。(><)

さて、雪でお困りの日本海側に比べ、京都市の南は寒いけどいい天気です。時折、風に吹かれて、花びらのように雪が舞っています。今日は、今月10日からはじまった「京の冬の旅 第43回非公開文化財特別公開」の安楽寿院へ行ってきました。安楽寿院の御本尊は、京の冬の旅、初公開です。

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安楽寿院(あんらくじゅいん)は、真言宗のお寺で保延(ほうえん)3年(1137)、鳥羽離宮の東殿を寺に改めたのが始まりです。保延5年(1139)に、本御塔(ほんみとう)とよばれる三重塔が建立され、保元元年(1156)にはその塔に鳥羽上皇が葬られました。現在の鳥羽天皇安楽壽院陵がそのあたりです。

P1020910保元2年(1157)には、皇后の美福門院(藤原得子:なりこ)が自らを葬る予定で新御塔(しんみとう)を建立しましたが、両親より先立ってしまった息子の近衛天皇が遺骨が納められています。近衛天皇は、わずか2歳で即位し17歳で亡くなっています。

結局美福門院は、本人の希望により、高野山で葬られています。当時、女人禁制だった高野山では葬るのに揉めたらしいです。しかし、なんで揉めてまで、高野山に?遠くから、家族を見守りたかったのかな?決して、旦那さんのそばに葬られるのが嫌だったわけじゃ・・・ないよね。(^m^)なお、美福門院は、類まれな美貌の持ち主で、戦略家だったそうです。(肖像画が寺宝として公開されています)

新御塔は、兵火で焼失したものの、現在はその場所に、近衛天皇安楽壽院南陵として多宝塔が建っています。(写真左上)この多宝塔は、慶長11年、豊臣秀頼によって再興されています。(ちなみに、豊臣秀頼は、徳川家康の意地悪(^^;)で、なにかと理由をつけて、たくさんお金を使わされています。)

P1020919_2 このあたり(京都南インター付近)は、その昔は水の豊かな所だったんです。安楽寿院は、阿弥陀堂や不動堂、2基の塔など荘厳な建物が池の畔に建ち並んでいたそうです。水が豊かだった時の話は、城南宮初詣の際に触れています。

なお、鳥羽伏見の戦いの際は、ここは官軍(薩摩)の本営となっています。書院には、その時の歴史資料などが展示されていて、京都SKY観光ガイドの方が丁寧に説明してくれます。書院前には、江戸初期の枯山水庭園が残っています。

この後は、いよいよ、鳥羽上皇の念持仏であったと伝わる御本尊の阿弥陀如来坐像に対面です。胸に卍が刻まれている唯一の仏像です。話が長くなってしまったので(^^;)次のブログにて・・・

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/