まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

京都の紅葉見てきました「宇治平等院」(16/11/19)

2016年11月20日 | 京都府宇治市

昨日、トミーズツアーのお客様をご案内して、醍醐寺と宇治平等院へ出かけました。醍醐寺の様子は前ぶろぐにて。続いて、平等院です。

平等院の入り口は2つあります。北門(正門)と南門があります。団体用のバスが南側にあるため団体は南門より入ります。こちらは人は少なめで、紅葉がとてもきれいです。

 

真っ赤なもみじがとても印象的です。

 

平等院は、今から1000年ほど前、藤原頼道(道長の子)が、永承7年(1052)に別荘を仏寺に改めたのが始まりです。永承7年は、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行しはじめた年です。

極楽の池に浮かぶ鳳凰堂・・・ご本尊の阿弥陀如来坐像は、日本の仏像作家を代表する仏師定朝によって平安時代後期に造られたものです。(堂内内部拝観は人気でこの日もすでに満席でした)内部拝観しなくても、遠くから阿弥陀様を拝むことができます。ちょうど内部拝観中で、阿弥陀様のお顔が照らされていました。

 

朱色の鳳凰堂に紅葉はとても似合いますね~。

 

平等院の鐘は「姿(形)の平等院」として日本三大銘鐘のひとつです。鐘身に施された装飾が美しいことで知られています。現在の鐘は昭和47年に復元されたものです。

 

鐘楼のある場所からから見下ろした紅葉もとてもきれいです。

 

平等院 http://www.byodoin.or.jp/ 拝観料(入園・ミュージアム):大人600円 中高生:400円 小学生:300円 拝観所要時間:40分~ 駐車場:700円ぐらいから(南門側に民営の駐車場があります)*鳳凰堂内部拝観は別途300円かかります。平等院は昨年の秋もご紹介しています。【15/11/16】今年のほうが紅葉の見ごろが早いようです。

門前も見どころがいっぱいあります。

 

宇治川沿いの遊歩道でも紅葉が楽しめます。

 

あじろぎの道沿いには宇治市観光センターがあります。誰でも自由に立ち寄れます。観光案内のほかに、トイレ完備、宇治茶の無料サービスがあります。 センター内のお茶室対鳳庵」でお抹茶を頂きました。

 

この日は裏千家のお茶席でした。(一客500円)目の前でお茶を点ててくれます。この季節のお菓子は、紅葉を表した「山の錦」です。

 

宇治市観光協会 http://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/

*煎茶席の時もあります。(詳細は協会のサイトの対鳳庵のページをご覧ください)

宇治はよくご紹介しています。カテゴリ【宇治市】にて。

 

 


京都花景色(2016/5/3)宇治「三室戸寺」のツツジが満開です!

2016年05月03日 | 京都府宇治市

今日は、宇治の「三室戸寺(みむろとじ)」へ出かけました。今の季節は2万株のツツジが一斉に咲き、絨毯のように広がっています。連休明けからは、順に、シャクナゲ(1千本)、アジサイ(1万株)、ハスの花が咲き、花の寺としてたくさんの人が訪れます。

訪ねたのは、拝観開始の8:30頃・・・まだ人少ない時間です。まずは、朱塗りの門をくぐり、石段を登って本堂にお参りです。石段は見えるだけです。少し急ですが頑張っ上がりましょう。(石段が少し崩れているようです。お気をつけて・・・)

三室戸寺は、西国三十三所観音第10番札所で、約1200年前、光仁天皇の勅願により、三室戸寺の奥の岩渕より出現された千手観音菩薩をご本尊として創建されました。

本堂前には、少しかわいめ?の御利益さんがあります。蛇神の「宇賀神」さま・・・「しっぽをさすれば金運」「髪をなでると健康長寿」「耳をなでると福がつく」そうです。狛牛さん(宝勝牛)・・・口の中の玉を撫でると勝運に恵まれます。

狛兎さん・・・この辺りは、古来より、菟道(うじ)と称され、宇治の中心地でもあったそうです。兎さんが持っている球の中に卵が入っていて、その卵が立てば昇運がつくそうです。兎って、卵・・・。ひとつだけ願いを叶えてくれるお願い地蔵さんもいらっしゃいます。

池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の庭園もあります。池の周りには季節の花々と、もみじがいっぱいです。今の季節は、まぶしいくらいの新緑が楽しめます。

赤い葉の野村モミジも各所にアクセントとして植えられています。シャクナゲもそろそろ見頃です。満開のものもありました。シャクナゲを楽しむなら連休明けがお勧めです。

そして、いよいよツツジ苑へ・・・。ツツジの丘の斜面には、歩道があり散策することができます。

開花状況は、満開!今週いっぱいがお勧めです。

苑内にある花の茶屋で、お抹茶セット(550円)を頂きました。お抹茶は薄め・・・眺めがごちそうです。(^^;)

三室戸寺が一番賑わうのはアジサイの季節・・・ここ数年、雨の影響であちこち崩れていましたが、新しい苗もどんどん植えられています。ちなみに、今はアジサイに花芽がついています。今年も楽しみです。

三室戸寺はよく出かけています。ツツジ、アジサイ、蓮、蓮酒を楽しむ会、霊宝殿公開など【カテゴリ:宇治市

三室戸寺 http://www.mimurotoji.com/  拝観所要時間約60分

拝観料 大人:500円 小人:300円 駐車場500円 *駐車場はたくさんありますが、アジサイの季節のピーク時は公共交通機関ご利用をお勧めします。 霊宝殿は毎月17日公開です。

*今日は9時を過ぎには、たくさんの参拝客でした。宇治方面へ向かう道路も10時頃には渋滞していました。

 


京都の紅葉(15/11/16)宇治、平等院鳳凰堂へ行ってきました。

2015年11月19日 | 京都府宇治市

先日(16日)、伏見の醍醐寺の紅葉を見た後に宇治の平等院へ出かけました。醍醐寺の紅葉の様子は前ぶろぐにて。 宇治の紅葉は、色づき始めでした。平等院は、受付には少し行列、鳳凰堂の内部拝観は90分待ちでした。平日なのに、相変わらずたくさんの人です。

平等院は、今から1000年ほど前、藤原頼道(道長の子)が、永承7年(1052)に別荘を仏寺に改めたのが始まりです。永承7年は、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行しはじめた年です。

鳳凰堂は昨年の春に修理が終わり、ピカピカになりました。修理完了時の様子は【前ぶろぐ】にて。鳳凰堂のご本尊の阿弥陀如来坐像は、日本の仏像作家を代表する仏師定朝によって平安時代後期に造られたものです。内部拝観しなくても、池の向こうから目を凝らせば・・・お顔を拝むことができます。

鳳凰堂が浮かぶ阿字池周辺には、もみじの木がたくさんあります。ちょうど色づき始めでした。

日の当たる場所の紅葉は進んでいます。12月6日まで、平等院ミュージアム鳳翔館では、「鳳凰堂西面扉新造復元 特別展示」が行われています。赤い朱塗りの扉です。*写真は鳳凰堂の屋根です。

南門周辺の紅葉も見頃です。南門は団体さんが利用する駐車場からすぐのところです。

このあたりは人も少な目・・・。

平等院 http://www.byodoin.or.jp/ 拝観料(入園・ミュージアム):大人600円 中高生:400円 小学生:300円 駐車場:700円ぐらいから(南門側に民営の駐車場があります)*鳳凰堂内部拝観は別途300円かかります。

平等院の門前の商店街は、とってもにぎやかです。抹茶が外人さんに人気。宇治川の畔の遊歩道の紅葉は色づき始めです。まだ青々してるかな・・・。

宇治川周辺の紅葉もまだ色づき始め。見頃は今月末ぐらいかな?宇治川のほとり、あじろぎの道沿いには宇治市観光センターがあります。誰でも自由に立ち寄れます。観光案内のほかに、トイレ完備、宇治茶の無料サービスがあります。

 

センター内のお茶室対鳳庵」でお抹茶を頂きました。この日は裏千家のお茶席でした。(一客500円)

お菓子は「山の錦」です。お抹茶碗も紅葉・・・。目と口で味わう紅葉狩りです。(^^)仕事柄、京都あちこちでお抹茶を頂いていますが、ここは私の一押しのスポットです!超お勧め!桜の頃の席はこちら【前ぶろぐ

*煎茶席の時もあります。(詳細は協会のサイトの対鳳庵のページをご覧ください)

宇治市観光協会 http://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/

その後は、昨年の春にオープンした「福寿園宇治喫茶館」へ寄りました。宇治茶おにぎりがおススメです。(^^)宇治茶の佃煮の入った焼きおにぎりで、注文を受けてから作ってくれます。(1個194円)少し甘めの佃煮がとってもおいしいです。

実は、このお店の2階から鳳凰堂の鳳凰が見える席があります。木の茂みのその奥なので、見つけにくいですが、ぜひ見つけてくださいね~。*写真撮影は鳳凰にピントを合わせるのが難しいです。

福寿園 http://www.fukujuen.com/

喫茶館は桜の季節にもご紹介しています。【前ぶろぐ

宇治はあちこち出かけています。【カテゴリ:京都府宇治市

 


京都花景色:宇治「三室戸寺」(2015/6/17)蓮・霊宝殿公開

2015年06月19日 | 京都府宇治市

一昨日、宇治の「三室戸寺(みむろとじ)」へ出かけました。京都の紫陽花の名所として知られ西国三十三所観音第10番札所でもあります。ツツジ(2万株)、シャクナゲ(1千本)、アジサイ(1万株)、ハスの名所で花の寺として親しまれています。前日ぶろぐで、紫陽花庭園の様子を詳しくご紹介しました。続いて、本堂前の蓮園です。

朱塗りの山門をくぐり、紫陽花庭園を眺めながら歩くと石段が見えます。石段は見えるだけですので、ゆっくりでいいから、がんばって登りましょう。(階段のない緩やかな長い坂道もあります)石段の途中の石灯籠の中には、以前、かわいいお地蔵さんがいらっしゃったんですが、今はありません。以前のお姿【こちら】*過去ぶろぐ【カテゴリ:宇治市】を見ると度々取り上げています。誰が置いたかわからないもので2010年ぐらいまでは確認しています。

 

石段を登ると、蛇のお姿の「宇賀神さま(狛蛇)」が、笑顔で迎えてくれます。(^^)この地には蛇にまつわる伝説が残っています。4年ほど前にこの地に鎮座されたのですが、最初に見た時は、そのお姿と満面の笑みとの違和感に、ビックリしましたが、宇賀神さまは金運や財運の神様で、なでると御利益があるため、今や、かなりの人気です。「しっぽをさすれば金運」「髪をなでると健康長寿」「耳をなでると福がつく」そうです。

狛蛇の他にも、狛兎(福徳兎)宝勝牛さんもいらっしゃいます。兎のもっている大玉の中に手を入れると、玉子があり、その玉子を立てる事が出来ると、運気が上がり足腰が健全になるそうです。

本堂の前にはたくさんの蓮の水鉢が並んでいます。あちこち咲き始めていました。

今年は開花が早い気がします。十分見応えあります。

紫陽花もいいですが、ぜひ石段を登って本堂へお参りくださいね~。蓮の葉の水滴も面白いです。

もみじ・・・傷んだ場所なのか?少しだけ紅葉していました。(^^;)

鐘楼のそばには、お願い地蔵の絵馬が奉納されています。以前は小さなお地蔵さんに木札をつけていました。【こちら】なお、鐘は100円の志納で撞くことができます。

同じく、鐘楼のそばに、源氏物語の宇治十帖のヒロイン、浮舟の石碑があります。もともとは浮舟社という社でしたが、江戸時代に石碑に改められたそうです。源氏物語は創作で、浮舟も架空の人物・・しかし、社が建ってしまうほど昔から愛されていたのですね。

この日は霊宝殿が一般公開される日でした。(毎月17日のみ公開:拝観料300円)中には、重要文化財に指定されている、平安時代の釈迦三尊坐像、釈迦如来立像、毘沙門天を間近に見る事ができます。

その他に、浮舟の念持仏とされる浮舟観音や、この地に伝わる蛇の伝説娘が奉納したとされる宇賀神さまも安置されています。小さな像で境内の狛蛇と同じお姿なのですが、卵のような木のカバーに覆われて、宇賀神さま本体を見る事はできません。なお、寺の方の説明などはなくパンフレットがもらえます。

三室戸寺はよく出かけています。【カテゴリ:宇治市

三室戸寺 http://www.mimurotoji.com/  拝観所要時間約60分

拝観料 大人:500円 小人:300円 駐車場500円 *駐車場はたくさんありますが、ピーク時は公共交通機関ご利用をお勧めします。 霊宝殿は毎月17日公開(拝観料:300円 公開時間:9:30 10:30 11:30 13:00 14:00 15:00 寺務所にて当日事前受付または時間になったら直接霊宝殿へ 時間が変更になる場合があります)


京都花景色:宇治「三室戸寺」(2015/6/17)紫陽花庭園

2015年06月18日 | 京都府宇治市

昨日、宇治の「三室戸寺(みむろとじ)」へ出かけました。京都の紫陽花の名所として知られ西国三十三所観音第10番札所でもあります。約1200年前、光仁天皇の勅願により、三室戸寺の奥の岩渕より出現された千手観音菩薩をご本尊として創建されました。ツツジ(2万株)、シャクナゲ(1千本)、アジサイ(1万株)、ハスの名所で花の寺として親しまれています。週末はライトアップが行われています。前ぶろぐ

昨日、京都は明け方まで雨でした。雨上がりの午前中・・・・こんな日は紫陽花がとてもきれいです。涼しいうちなら、蚊も少なく快適に楽しめます。(雨露、ぬかるみに注意)

参道(有料区域)から、紫陽花庭園が見渡せます。今週末までがおススメかな?ただし、紫陽花は散ることはなく、色あせていくだけですから、出かけても花がないという状態にはなりません。

庭園内には、色とりどりの紫陽花が咲いています。品種によっては今からが見頃の紫陽花もあります。

柏の葉の形に似ている「柏葉紫陽花」、パッ~と夜空に開く花火を思わせる「隅田の花火」

 

以前に比べ、白い紫陽花が増えてきたような気がします。赤い紫陽花も・・・育てやすいのかな?

最近、テレビ中継等でよく取り上げられるハート形の紫陽花・・・。昨日もいくつか見つけました。開花が進み、雨に降られると、花の重みで枝が下がり、花の形がなんとな~くハート形になります。見つけると恋が成就するとか?まぁ、恋には無縁でも、見つけるとちょっとうれしくなります。(^m^)以前、2色のハートの紫陽花を見つけたことがあります。【こちら

 

10時半過、観光バスが続々入ってきて、紫陽花苑は、ものすごい人でした。昨日は高速道路の集中工事が午前中まで長引いたため、観光バスは遅れて到着だったのかも?平日なのにこの人出・・・。土日はすごい人でしょうね。なお、京都市中心に比べると、このあたりは外国人観光客は、ぐっと少ないです。

この後は、蓮の花が開花している本堂の様子をご報告します。次のぶろぐにて。

三室戸寺はよく出かけています。【カテゴリ:宇治市

三室戸寺 http://www.mimurotoji.com/  拝観所要時間約60分

拝観料 大人:500円 小人:300円 駐車場500円 *駐車場はたくさんありますが、ピーク時は公共交通機関ご利用をお勧めします。

 

 


京都の桜:宇治川散策Ⅰ(2014/4/1)&宇治市観光センターでお抹茶を頂きました。

2014年04月02日 | 京都府宇治市

昨日、宇治の平等院へ行ってきました。長らく修理を行っていた鳳凰堂が完成し、拝観が再開されました。(詳細は前ぶろぐ続いて、宇治川周辺の様子をご報告します。

京阪宇治駅で降りて、宇治橋を渡らず東側の朝霧通りを歩きました。途中には聖徳太子の命で604年に創建された「橋寺(放生院常光寺)」があります。1286年に宇治橋を再興した西大寺の僧、叡尊(えいそん)が大放生会を営んだことから放生院と名づけられました。

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境内にはしだれ桜ソメイヨシノがあります。ほぼ満開です。ここは小さなお寺で、階段を上ったところにあるので訪ねる人が少なく穴場です。(^^)

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朝霧橋を渡らず通り過ぎたところに福寿園宇治工房があります。ここではお茶の販売、茶店の他に、石臼を使ってお抹茶を作る体験などができます。(要予約)

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福寿園さんからちょっと戻って、中の島にかかる一番大きな朝霧橋を渡ります。橋のたもとには宇治十帖のモニュメントがあります。ヒロイン浮舟(うきふね)と匂宮(におうのみや)が小舟で宇治川に漕ぎ出す情景です。この朝霧橋を渡ると・・・

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あれ?今までとなんだか違う気がします・・・。なんと、目の先にピッカピカに輝く鳳凰さんが(@Д@;)・・・以前もここから屋根【写真はこちら】が見えてたんですが、気にならなかったです。きっと光り輝くようになったから、気が付いたのでしょうね。この日の鳳凰堂の様子は【前ぶろぐ】にて。

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中の島のしだれ桜は満開でした。この大きなしだれ桜は「宇治川桜」と名付けられています。

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どこを見ても、眺めが美しい~。\(^^)/4月5日(土)・6日(日)は宇治川さくらまつりが行われます。たくさんの催しが行われます。以前ご紹介しています。【前ぶろぐ

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中の島の喜撰橋のそばには「十三重石塔」が建っています。高さ15mの日本最大の石塔で、弘安7年(1284)、宇治橋を復興をした僧、叡尊(えいそん)によって建立されました。叡尊は、強力な殺生禁断思想の持ち主で、橋の流失は魚霊の祟りであると考え、宇治川での漁を禁止し、塔の下に漁具などを埋めたそうです。

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遊覧船は大人600円、小人300円です。朝早くて?(10時は過ぎてた・・・)まだ乗ってる人がいませんでした。乗るんだったら船だすよ~・・・だ、そうです。まぁ、のんびりした感じが宇治の魅力です。(^^;)

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あじろぎの道沿いには宇治市観光センターがあります。誰でも自由に立ち寄れます。観光案内のほかに、トイレ完備、宇治茶の無料サービスがあります。

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併設するお茶室でお抹茶が頂けます。(500円)ここは、宇治茶の振興と茶道の普及を目的に建てられた本格的な茶室で、平等院の鳳凰堂に相対している事から「対鳳庵」と名付けられています。

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靴を脱いで、お茶室へ入ると、タイミング良ければ目の前でお茶を点ててもらえます。(^^)京都市内でもあちこちお茶席がありますが、目の前で点ててくれるお茶席は少ないので、うれしい経験です。

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この日は、桜のイメージのお菓子と桜のお茶碗でした。心を込めて点てていただいたお抹茶、とってもおいしかったです。

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宇治市観光協会 http://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/

この後、もう少し宇治川周辺の様子をご報告します。次のぶろぐにて。

宇治はあちこち出かけています。【カテゴリ:京都府宇治市


京都の桜:宇治平等院鳳凰堂(2014/4/1)今日から拝観再開!

2014年04月01日 | 京都府宇治市

今日は宇治へ行ってきました。長らく修理を行っていた平等院鳳凰堂が一部を(尾廊)を残して竣工し、拝観再開されました。ただし、2日に落慶式が行われ、内部拝観は3日からです。(内部は以前のままです)修理中の様子は【前ぶろぐ】にて。

平等院は、今から1000年ほど前、藤原頼道(道長の子)が、永承7年(1052)に別荘を仏寺に改めたのが始まりです。永承7年は、末法思想が貴族や僧 侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行しはじめた年です。

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鳳凰堂は池の中島に建ち、極楽の宝池の浮島に浮かんでいる宮殿のよう に、美しい姿を水に写しています。堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって制作された丈六(約4.8m)の阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさを極めたとされています。(ミュージアムに一部が再現されています)

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本日より公開された鳳凰堂は朱色が鮮やかになりました~!!!以前の様子は【写真こちら】です。特に鳳凰さんがピッカピカ!!!

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周辺の桜は・・・紅しだれ桜は咲きはじめです。

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ソメイヨシノは、ほぼ満開です。(京都はまだ満開宣言が出ていません。たぶん明日)しだれ桜も満開です!

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鳳凰さんの他に・・・宝珠もピッカピカ~!!!

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平等院の後ろ側にある塔頭の「浄土院」のしだれ桜も満開です。ここには初代通園さん【前ぶろぐ】のお墓があります。

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また、ここには「見事なボケ!(木瓜)」があります。(^m^)満開でした。

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本堂脇には初瀬という名の紅しだれ桜があります。まだ咲いていませんでした。ここからは、桜越しに鳳凰さんが見えます。

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現在、修理中のなのは↓「尾廊」の部分です。秋には完成するそうです。右下写真:鳳凰さんにカラスがとまってました。完成したばかりだし、こわさないでね・・・(^^;)

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近年、藤の花の生育が悪かったのですが・・・今年はどうでしょう?表門の藤棚(無料区域)には所々花芽もできていましたが、観音堂そばの藤棚(有料区域)は、刈り込まれていました。今年も無理かな?きれいな藤棚の様子は【前ぶろぐ】にて。

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平等院 http://www.byodoin.or.jp/ 拝観料(入園・ミュージアム):大人600円 中学生:400円 小学生:300円 駐車場:700円ぐらいから(南門側に民営の駐車場があります)

この後は、宇治川周辺の様子をご報告します。桜は満開でした!詳細は次のぶろぐにて。

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宇治はあちこち出かけています。【カテゴリ:京都府宇治市

 


京都花景色:宇治「三室戸寺」蓮酒を楽しむ会 2013

2013年07月13日 | 京都府宇治市

昨日、宇治の三室戸寺の「観蓮会:蓮酒を楽しむ会」へ行ってきました。蓮の葉に酒を注ぎ、茎より飲むと、健康・長寿に効ありと伝えられています。15年ほど前から行われています。先月訪ねた紫陽花苑【前ぶろぐ】には、少し花が残っていました。ちなみに、紫陽花の花に見えるところはガクですから、散ることはなく枯れていくというのが正解ですけど・・・。

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宇治の「花の寺」として知られる三室戸寺は、春の桜、つつじ、石楠花、紫陽花・・・と、拝観客でにぎわう季節が終わり、蓮の季節は暑さもあるからか、ちょっと静かです。

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本堂前にはたくさんの蓮の花が咲いていました。珍種の蓮『大洒錦』、古代の大賀ハス、青円寺ハス、陽山紅、ミセススローカムなど約100種250鉢あります。蓮酒を楽しむ人も、いっぱいいました。蓮鉢で囲まれた場所で楽しむ事ができます。(拝観料:500円とは別に蓮酒券:500円が必要です)*開催はこの日のみです。

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観蓮会は9:00開始です。訪ねたのは10時過ぎ、受付には少し行列で20分程待ちました。蓮酒券は先着300名です。朝切った葉が足りなくて、途中で、お世話役の方が蓮の葉を切る姿も・・・ ちなみに、切りたての葉を使う方が、蓮エキス?がたくさん出るそうです。*蓮御飯(550円:15日まで各日100食)もあります。

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葉の真ん中に開けた穴から茎を通ってお酒が流れ、口に入ります。茎をまっすぐにすると流れすぎるようで、ちょっと茎を曲げて、吸って飲むのがコツだそうです。・・・私はドライバーなので形だけ(TmT)*飲まなくても区域内で写真を撮る人も蓮酒券が必要です。なお、蓮の葉は、盃型に持たないとお酒がこぼれますので要注意!

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平日だからか、意外にも女性客が多かったです。蓮の茎を通すと日本酒は少しマイルドになるそうです。お酒はお願いすればお代わりもいただけますが、お寺の境内ですから、酔わない程度に・・・。昨年の蓮酒の様子は【前ぶろぐ】にて。

三室戸寺はよく出かけています。【カテゴリ:京都府宇治市

三室戸寺 http://www.mimurotoji.com/  拝観所要時間約60分

拝観料 大人:500円 小人:300円 駐車場500円

 

 


京都花景色:宇治「三室戸寺」紫陽花(2013/6/17)

2013年06月17日 | 京都府宇治市

今日は、京都の紫陽花の名所として知られている、宇治の「三室戸寺(むむろとじ)」へ出かけました。三室戸寺は、西国三十三所観音第10番札所で、約1200年前、光仁天皇の勅願により、三室戸寺の奥の岩渕より出現された千手観音菩薩をご本尊として創建されました。ツツジ(2万株)、シャクナゲ(1千本)、アジサイ(1万株)、ハスの名所で花の寺として親しまれています。

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今日は、駐車場に観光バスがたくさん停まっていて、団体さんが多く、とってもにぎやかでした。一部情報によると8分咲との案内でしたが・・・私的には6分咲ほどかな?まだ青系の花ばかりが目立ちます。でも、十分見頃です。紫陽花は満開よりも早めに見た方がきれいです。

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門をくぐると「紫陽花苑」が気になりますけど・・・まずは、階段を上って本堂へ参拝です。なでると金運がつくヘビの神様「宇賀神さま」がお出迎えです。ちなみに、今日は雨でなく、参拝客がさしているのは日傘です。今日も暑かった。(@Д@;)

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本堂前の蓮の花がちらほら咲いていました。今年は早いような気がします。来月、7月12日には、大きな蓮の葉っぱに日本酒を注ぎ茎から飲む「蓮酒を楽しむ会」をが行われます。→以前の様子。【前ぶろぐ

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本堂参拝を済ませた後「紫陽花苑」へ。先月のしゃくなげの季節に訪ねた時【前ぶろぐ】は修復工事中だった斜面には、紫陽花の苗木が植えられていました。来年には花が見られるかな?どんな種類なのでしょうか、楽しみです。

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開花が進むと、花が首をかしげて、なんとな~くハート形の紫陽花が見られるのですが、今日は縁がなかったのか?見つけれませんでした。(><)

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そのかわりに、2色の紫陽花を見つけました。↓そういえば、去年はなんとなくハートの2色の紫陽花を見つけています。【こちら

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ガクアジサイの花も咲き始め、赤色系の花もそろそろ見頃です。

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今週半ばには雨の予報が出ているし、今週末あたりが一番の見頃かも?なお、週末はライトアップも行われています。【前ぶろぐ】昨年の紫陽花苑の様子は【2012/6/18ぶろぐ】にて。

三室戸寺はよく出かけています。【カテゴリ:宇治市

三室戸寺 http://www.mimurotoji.com/  拝観所要時間60分

拝観料(本堂紫陽花苑共通)大人:500円 小人:300円 駐車場500円

 

 


京都花景色「宇治花の寺:三室戸寺」のしゃくなげ(2013/5/16)

2013年05月17日 | 京都府宇治市

昨日、宇治の三室戸寺へ出かけました。三室戸寺は、西国三十三所観音第10番札所で、約1200年前、光仁天皇の勅願により、三室戸寺の奥の岩渕より出現された千手観音菩薩をご本尊として創建されました。ツツジ(2万株)、シャクナゲ(1千本)、アジサイ(1万株)、ハスの名所で花の寺として親しまれています。

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ツツジの花が少し残り、紫陽花にはつぼみがついていました。境内は、土砂崩れの被害を受けた様で、あちこち修復工事が行われていました。紫陽花の季節には復旧するのかな?

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階段を登りきったところに、3年ほど前に鎮座された「宇賀神さま」という蛇の神様が・・・。三室戸寺を信仰する娘と蛇のお話にまつわる神様です。撫でると金運などいろいろがアップします。初めて見た時はびっくりしましたが、だんだん馴染んできました。(^^;)

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本堂の前の蓮の花は、丸い葉がポコポコ出始めたところです。毎年7月には、大きな蓮の葉っぱに日本酒を注ぎ茎から飲む「蓮酒を楽しむ会」をが行われます。→【前ぶろぐ

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庭園の花があちこち咲き始めています。こでまり、うつぎ、杜若・・・

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つつじはまだ満開の木もありましたが、見頃は終了です。満開の頃の様子は【前ぶろぐ】にて。斜面がピンク色に染まります。

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遠くに宇治の街が見えます。伏見の京セラ本社ビルも見えました。

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しゃくなげはまだ見頃です。あと1週間ぐらいは楽しめそうです。

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↓遠くから見ると、実でもついてるのかと思いましたが、白い花に紫の模様がついているしゃくなげです。蘭の花の塊みたい。しゃくなげは、熱帯、亜熱帯、寒冷地・・・広い範囲に生息するそうで、山寺に咲く花としては、華やかな花ですよね~。葉には毒があるとか。(@Д@;)

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三室戸寺はよく出かけています。【カテゴリ:京都府宇治市

三室戸寺 http://www.mimurotoji.com/  拝観所要時間60分~

拝観料 大人:500円 小人:300円 駐車場500円

おまけ:帰りに宇治川へ寄りました。川面に目をやると怪しい影?・・・鵜のようです。野生なのか?脱走鵜なのか?けっこう長い時間、川に潜っては顔を出し、魚を獲っていました。見てると飽きません。

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宇治橋の東詰にある「お茶の通園」さんのカフェで甘味を頂いてきました。創業は平安末、茶店としては日本一、世界一古いお店です。このお店の初代は、平氏政権下に源氏の長老として中央政権に留まった源頼政の家臣の古川右内(ふるかわうない)という武士で、晩年、この場所に庵を結んでいたそうです。

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主君の源頼政が平氏の専横に不満が高まる中、打倒平氏の以仁王(もちひとおう)の令旨(りょうじ)を奉じ、宇治で決戦に及び、平等院で自刃した際、初代通圓もその後を追っています。自刃した場所が平等院内の扇之芝です。詳細は【前ぶろぐ

お茶の通園  http://www.tsuentea.com/ 

なお「通圓」さんのそばには、以前紹介した「駿河屋」さんもあります。【前ぶろぐ】ちょこっと団子を食べたいときは駿河屋さん、ゆっくり甘味を楽しみたいときは通園さんがおすすめです。新茶の季節、宇治にでかけましょう。


都七福神めぐり「黄檗山萬福寺」&周辺いろいろ

2013年01月25日 | 京都府宇治市

昨日、宇治の萬福寺へ「都七福神」の布袋尊に会いに行きました。布袋尊と萬福寺の歴史は前ぶろぐにて。中国の黄檗山を模して明朝様式で創建し、当時の姿が残っているため、境内にいると「ここはどこ?日本じゃなくて・・・」と、不思議な感覚になります。

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勾欄の影も、重要文化財の回廊も当時のままなのでしょうね。

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総門をくぐったところにある「放生池」には蓮の花がいっぱい。萬福寺の宗祖、隠元禅師は、中国から多くのものを請来されました。美術、医術、建築、音楽、史学、文学、印刷、煎茶、普茶料理など宗教界だけにとどまらず、隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹・木魚なども禅師の請来によるものだそうです。レンコン、花は綺麗だしおいしくて好きです。ありがとう~隠元さん!(^^)*そういえば、昨年は近くの室生寺で蓮酒を楽しむを覗いてきました。【前ぶろぐ

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左下写真:三門を入ると「僧侶の撮影NG」の案内板があります。最近は、美坊主などといわれ、若くて美しいお坊さんの写真集があるくらいですから・・・人気の的なのでしょうね。(^^;)なお、本堂などには、撮影不可の案内はありません。まぁ、常識の範囲でって事でしょうね。本堂内には、明朝時代の彫師作の、釈迦尼仏像や十八羅漢像があります。釈迦の実子で弟子の羅怙羅尊者は、懐に仏顔を抱く珍しいお姿です。右下写真:説明のアナウンスが流れるボタンが境内に5ヶ所あります。

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萬福寺の周辺には、いくつもの塔頭が並んでいます。本山駐車場そばの「聖林院」さんには、みみづく地蔵さんがいらっしゃいます。願い事を耳でささやくといいそうです。訪ねた24日が縁日とのことで法要が行われていました。

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このお寺には南天の木がいっぱい、別名「南天寺」とも呼ばれています。御住職さんが育てたほぼ有機栽培の大根が売られてました。(200円)1本頂きました。鶏肉と一緒に炊いたら、やわらくて甘くてとってもおいしかったです。(^^)

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【おまけ】黄檗駅ちかくのパン屋さん「たま木亭」さんへ寄ってきました。小さいお店なのですが、店に入れないくらいお客さんでいっぱいの人気店です。

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ここの「食パン(290円)」他とはちがうおいしさで、パンがあまり好きではないまじくんも1枚(5つ切)をぺろりと食べます。(^^)手前の「クニャーネ(160円)」もサクッとあっさりしたデニッシュ生地の筒にクリームが詰めてあります。1家族3本限定の人気の品です。

たま木亭 京都府宇治市五ケ庄新開14-91


都七福神めぐり「黄檗山萬福寺」布袋尊

2013年01月24日 | 京都府宇治市

今日は、午前中に宇治の「萬福寺(まんぷくじ)」へ出かけました。萬福寺は、日本三禅宗(臨済・曹洞・黄檗)のひとつ黄檗宗の大本山です。江戸時代の初期、中国福建省から渡来した隠元禅師が、後水尾法皇や徳川家綱の尊崇を得て、1661年に創建された寺院です。

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左上写真:総門 右上写真:三門の横に作られた「くぐり門」です。昔は、三門をくぐって参拝できるのはよほどの高僧や位の高い人のみで、一般の参拝者はこの門を通りました。左下写真:三門です。今はどんな方でもこちらからお参りすることができます。受付けもあります。右下写真:蓮の水鉢がたくさん並んでいました。珍しい品種もいっぱいです。面白い品種名→にぎりめし、ヘリ基地…。どんな花が咲くのでしょう?

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三門をくぐるとまっすぐのびた敷石↓その先には寺の玄関として設けられた「天王殿」があります。中国では一般的な建て方で、布袋尊をお祀りしています。↓天王殿の説明書には「弥勒菩薩釈迦滅後、56億7000万年後、この世に現れ、釈迦の救済にもれた一切衆生を救うという使命お帯びて待機している菩薩です。布袋和尚は、弥勒菩薩の化身です。・・・」と、書かれていました。待機時間、長いなぁ(^^;)この「布袋尊」が、本日の目的「都七福神」の布袋さんです。撮影不可との案内がないので撮らせていただきました。

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金色のふくよかなお身体、にこやかなお顔は、明らかに外人さんって感じです。(^^)実は布袋さんは七福神の中で唯一実在する人物といわれています。唐のお坊さんで、背中に大きな袋を背負っていたのだそうです。布施として頂いたものは袋に入れ、貧しい人がいれば袋から必要のものを出して与え、国中を行脚していたのだそうです。布袋さんの袋の中には感謝と慈悲の心でいっぱいなんですね~。布袋さんの周りには、布袋「袋祈願」という袋がたくさん下げられていました。願い文を書いて袋に入れ奉納します。(500円)健康、恋愛、金運など、袋の色によって願い事が違います。

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萬福寺は全国から俊才が集まる修行の場でした。一度に300名もの僧が無言で音も立てずに食事をした「斎堂(食堂の事)」の前には、木魚の原形となった「開版(魚梆)」が下がっています。時を知らせるもので今でも使っているそうです。右下写真:巡照板です。修行僧が朝夕に打ちならし戒めの句を唱えます。

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左下写真:斎堂の前の「生飯台」…食前に一箸の飯を供え、餓鬼や鬼子母神などに施しをします。庭には大きな金木犀の木があります。以前、秋の初めに訪ねた時はよい香りが漂っていました。右下写真:三門手前の句碑…「山門を 出れば日本ぞ 茶摘み唄」江戸時代の女流文人菊舎尼の句碑があります。黄檗山の中国風なただずまいに酔いしれていたところ、三門(山門)をでたら茶摘み唄が聞こえて、ここが日本だと我に返ったという句です。

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開創の隠元禅師が、日本からの再三の招きに応じ、多くの弟子を伴って来日したのは63歳の時でした。住持だった中国の黄檗山を模して明朝様式の禅寺を創建し、寺名も同じ 「黄檗山萬福寺」としました。創建当時の姿を伝える寺院は日本では他に例がないそうです。また、毎朝本堂で誦まれるお経は、今でも中国明時代の発音で行われるそうです。江戸時代に句が詠まれた頃と変わらないのですね。

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ご朱印(300円)を頂きました。これで、七福神がすべてそろいました。(^^)

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黄檗山萬福寺 http://www.obakusan.or.jp/index.html

拝観料:大人500円 拝観所要時間:30分~  駐車場:500円 

この後、もう少し萬福寺とその周辺についてご報告します。次のぶろぐにて。


まいまい京都「庭師と体感“浄土庭園”平等院」に参加。(3)

2012年10月03日 | 京都府宇治市

P1250257先日(9月29日)、まいまい京都んの「庭師と体感する浄土庭園、平等院のランドスケープ~鎮守社・宇治上神社から浮島十三重塔、修理中の鳳凰堂と対面~ に、まじくんと参加しました。まいまい京都とは、京都の店主、主婦、学生、占い師、職人さん・・・などバラエティに富んだガイドさんといっしょに、京都をまいまい(京都弁:うろうろ)する「京都のまち歩き」ツアーです。前のぶろぐで、出発から宇治上神社まで仏徳山から中の島公園までの様子をお伝えしました。

続いて、中の島公園から橋を渡って宇治平等院へ向かいました。平等院は現在、鳳凰堂の工事が進められています。せっかく参拝していただいても・・・という観点からか、拝観料は通常の半額になっています。(ミュージアムは通常通り見学できます)寺務所の前には藤袴の鉢植えが置いてありました。万葉集に秋の七草として詠まれ、源氏物語にも登場する藤袴は、環境の変化により絶滅の危機に瀕していますが、京都のあちこちで育成プロジェクトが進められてきました。源氏物語では、夕霧が玉蔓へ思いを託したのが藤袴です。

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平等院は、今から1000年ほど前、藤原頼道(道長の子)が、永承7年(1052)に別荘を仏寺に改めたのが始まりです。永承7 年は、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行しはじめた年です。その翌年の天喜元年 (1053)には、阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶しました。堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって制作された丈六の阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさ を極めたとされています。現在は足場が組まれ内部の様子が見えません。その代わりに普段見れない景色・・・これはこれで興味深いです。

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鳳凰堂は池の中島に建ち、極楽の宝池の浮島に浮かんでいる宮殿のように、美しい姿を水に写しています。鳳凰堂からは、先ほど訪ねた仏徳山、鎮守の宇治上神社、宇治神社、その手前を流れる宇治川が見え・・・まさに、この世に出現した極楽浄土を思わせます。ただし、現在は、庭園と宇治川の間に(拝観料を徴収する都合?)生垣が設置されており「極楽の眺め」とはいえません。残念。木が邪魔・・・。(^^;)

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極楽の眺めを木が邪魔している一方、木が極楽の眺めのお手伝いをしているケースもあります。↓鳳凰堂の背後に見えるマンション・・・このマンションの姿を隠すため、塔頭の「最勝院」境内に植えられた松や椎が、すくすく伸びてマンションの姿を隠しつつあります。頑張れ~!!!

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拝観受付から左手には鎌倉時代前期創建の「観音堂」があり、その先に「扇の芝」があります。前のぶろぐで、打倒平氏の令旨を掲げ、宇治での決戦に及んだ源頼政の家臣、初代通圓さんの事をお伝えしましたが・・・その頼政が自刃(じじん)したのがこの地とされています。

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その名の通りよく見ると扇形です。なお頼政と家臣の初代通圓さんのお墓は、景観保持のため、すくすく伸びてがんばっている木のある塔頭「最勝院」「浄土院」にあります。

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平等院内の気になる木です。【左下写真】藤の名所として有名な「藤棚」です。今年の春は生育が悪く藤の花が伸びずに「期待に沿えません・・・」との案内がありました。来年はどうでしょう?きれいな藤棚は【前ぶろぐ】にて。【右下写真】塔頭の「浄土院」の境内の木瓜(ぼけ)の大木です。ソメイヨシノが散り、紅しだれ桜がぼちぼち終わる頃、見事な紅い花を咲かせます。

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【左下写真】前ぶろぐで二股に分かれ保険をかける木をご紹介しましたが、実例?を発見!池のほとりに二股に分かれた桜の木の片方が枯れた様です。もう片方は元気!【右下写真】池のほとりの百日紅(さるすべり)の木です。江戸時代に中国から日本に伝来した木とされていますが、実際にはもっと昔に伝来したらしく、平等院の古い地層から花粉が発見されているそうです。樹皮がツルツルなのでつけられた名・・・でも猿は滑らずにスイスイ登れるみたい。(^m^)

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宇治川周辺【カテゴリ:宇治】は、桜の季節などに何度か尋ねていますが・・・いつもとちがう、自然や庭を見る視点から眺めてみると、すべてのものに意味があり、人の想いがあり・・・とても興味深かったです。

【おまけ】鳳凰堂の周りをぐるっと回ってツアーが終了した後、有志でランチに行きました。再び宇治の住宅街を「まいまい」して・・・途中面白いものをキョロキョロ・・・

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中村藤吉さんの本店でランチを頂きました。明治時代の製茶工場を改修した店内は、当事のままの柱や梁や天窓などが残っています。

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私は宇治のふきよせ(780円)、まじくんは茶そば(820円)を頂きました。生茶ゼリィ・・・ふきよせに入ってなかった。まぁ、いいか。(><)

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まいまい京都 http://www.maimai-kyoto.jp/  

以前、まいまいさんのツアー、京都銭湯部と行く長者湯【前ぶろぐ】、北野界隈天神さんの門前でマイ弁当【前ぶろぐ】、御用達連なる西本願寺門前へ【前ぶろぐ】、京都銭湯部と行くモザイクタイルの美術館【前ぶろぐ】、春の京都御苑できのこる【前ぶろぐ】、着物で佛光寺周辺街歩き【前ぶろぐ】、御所御用達店で買物&料理【前ぶろぐ】伏見稲荷できのこる【前ぶろぐ】森ガイドと歩く大文字山【前ぶろぐ】、近代美術館バックヤード【前ぶろぐ】に参加しています。

 


まいまい京都「庭師と体感“浄土庭園”平等院」に参加。(2)

2012年10月01日 | 京都府宇治市

P1250266_2一昨日、まいまい京都んの「庭師と体感する浄土庭園、平等院のランドスケープ~鎮守社・宇治上神社から浮島十三重塔、修理中の鳳凰堂と対面~ に、まじくんと参加しました。まいまい京都とは、京都の店主、主婦、学生、占い師、職人さん・・・などバラエティに富んだガイドさんといっしょに、京都をまいまい(京都弁:うろうろ)する「京都のまち歩き」ツアーです。前のぶろぐで、出発から宇治上神社までの様子をお伝えしました。

続いて、宇治上神社の背後に広がる仏徳山の登山口まで進みました。「仏徳山(ぶっとくさん)」は、標高131mの低い山です。登山道は東海自然歩道になっており、人気のある登山道です。登り口から20分ほどで頂上の展望台に到着です。展望台からは宇治川、中の島、平等院、宇治の街を一望することができます。

この「仏徳山」は、通称「大吉山」と呼ばれています。なぜ?大吉山と呼ばれるのか?その秘密は・・・まじくんが小1の時、この山へ遠足に出かけた際に書いています。京都市の「東山」という呼び名は、山科地区の人は「東山」ではなく「花山(かざん)」と呼んだりする・・・それと同じような感じなんですが・・・。【こちら

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宇治上神社の森は自然のままの姿で、椎の木がたくさん育っています。椎は崩落や洪水の少ない肥沃な土地、風通しも日当たりも程よい居心地の良い場所に生える木です。そのためか、鬱蒼とした感じはあまりしませんでした。【右下写真】根元から二股に分かれて伸びている椎の木です。二股に分かれていると、片方が枯れても片方が生き残ります。木の知恵というか、保険というか、Wキャストというか・・・。

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このまま頂上へ行きたいところですが、引き返し「宇治神社」へ向かいました。途中、気になる木発見!「青桐」の若木です。な、なんと・・・平等院の屋根の上に鎮座する鳳凰が棲んでいるといわれるのが青桐なのだそうです。

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宇治神社は、創建年代などの起源は不明ですが、すぐそばに(前ぶろぐで紹介した)宇治上神社があり、明治維新前は両方を合わせて「離宮八幡宮、桐原日桁宮(きりはらひけたのみや)」と呼び、宇治神社を下社・若宮とするのに対して、宇治上神社は上社・本宮と称していました。御祭神は、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)です。応神天皇の皇子で、兄(のちの仁徳天皇)との皇位を巡る葛藤から宇治川に入水した悲運の皇子です。

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兎が先導してこの地へ皇子をお連れしたといわれ、それが「宇治」の地名の起源となったといわれています。境内の楠(右上写真)には、木の周りに楽しそうな兎の姿が見えるでしょう・・・と書かれた看板(左下写真)が設置されてました。(◎m◎)見えます?【右下写真】ソーラーシステムの灯篭。創建は古くてもハイテク~。

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途中の気になる木です。左下は、仏徳山登り口付近にある椎の木です。空いっぱいに枝を伸ばしています。右下は、宇治川の畔の榎(えのき)です。榎には寄生木(やどりぎ)がたくさんつくことから、木へんに吉(桔)とも記されるそうです。この木にも寄生木がたくさんついています。↓

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宇治神社から中の島へは、朱塗りの「朝霧橋」を渡ります。下を流れる宇治川は、琵琶湖から流れ出で、やがて淀川となります。

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中の島には「十三重石塔」が建っています。高さ15mの日本最大の石塔で、弘安7年(1284)、宇治橋を復興をした僧、叡尊(えいそん)によって建立されました。叡尊は、先にご紹介した橋寺(放生院)で大掛かりな放生会を行うなど、強力な殺生禁断思想の持ち主で、橋の流失は魚霊の祟りであると考え、宇治川での漁を禁止し、塔の下に漁具などを埋めたそうです。

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その後、塔は洪水のために倒壊と修復・再興を繰り返してきましたが、宝暦6年(1756)の大洪水により流失し約150年間川中に埋没してしまいます。 現在の姿となる再興は「福田海(ふくでんかい:岡山の宗教団体)」が、川床の泥砂に埋もれた巨石の所在確認から始め、明治41年に完成させました。石を設置する際は、女性信者が寄進した黒髪で作った縄を使用したそうです。

この後は、いよいよ宇治平等院へ・・・次のぶろぐにて。

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以前、まいまいさんのツアー、京都銭湯部と行く長者湯【前ぶろぐ】、北野界隈天神さんの門前でマイ弁当【前ぶろぐ】、御用達連なる西本願寺門前へ【前ぶろぐ】、京都銭湯部と行くモザイクタイルの美術館【前ぶろぐ】、春の京都御苑できのこる【前ぶろぐ】、着物で佛光寺周辺街歩き【前ぶろぐ】、御所御用達店で買物&料理【前ぶろぐ】伏見稲荷できのこる【前ぶろぐ】森ガイドと歩く大文字山【前ぶろぐ】、近代美術館バックヤード【前ぶろぐ】に参加しています。

 


まいまい京都「庭師と体感“浄土庭園”平等院」に参加。(1)

2012年09月30日 | 京都府宇治市

昨日、まいまい京都さんの「庭師と体感する浄土庭園、平等院のランドスケープ~鎮守社・宇治上神社から浮島十三重塔、修理中の鳳凰堂と対面~ に、まじくんと参加しました。まいまい京都とは、京都の店主、主婦、学生、占い師、職人さん・・・などバラエティに富んだガイドさんといっしょに、京都をまいまい(京都弁:うろうろ)する「京都のまち歩き」ツアーです。

朝8:30、京阪宇治駅に集合です。・・・なんだか素敵な駅構内・・・京都出身の建築家若林広幸氏のデザインで平成8年に私鉄駅としては初めてグッドデザイン賞に選ばれているそうです。外から見るより中がおしゃれ~。

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ガイドは、庭師・森のガイドの三浦豊さんです。先日参加した大文字山ツアーもガイドしていただきました。(^^)まずは、駅を出て、東に見える「仏徳(ぶっとく)山」方面を目指します。西側には「宇治橋」があります。宇治橋は文化2年(646)に奈良の元興寺【前ぶろぐ】の僧、道登(どうとう)によって架けられたと伝えられています。(諸説あり)現在の橋は1996年に完成したものです。

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橋の東詰には平安末期創業の茶店「通圓(つうえん)」さんがあります。(朝早かったのでまだ開いていません)このお店の初代は、平氏政権下に源氏の長老として中央政権に留まった源頼政の家臣の古川右内(ふるかわうない)という武士で、晩年、この場所に庵を結んでいたそうです。主君の源頼政が平氏の専横に不満が高まる中、打倒平氏の以仁王(もちひとおう)の令旨(りょうじ)を奉じ、宇治で決戦に及び、平等院で自刃した際、初代通圓もその後を追っています。なお「通圓」さんのそばには、以前水無月を紹介した「駿河屋」さんもあります。【前ぶろぐ

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【右上写真】聖徳太子の命で604年に創建された「橋寺(放生院常光寺)」です。1286年に宇治橋を再興した西大寺の僧、叡尊(えいそん)が大放生会を営んだことから放生院と名づけられました。境内には道登によって宇治橋が架けられたと記す「宇治橋断碑」があるそうです。

宇治橋東詰から宇治上神社、源氏物語ミュージアムへの道は、道沿いに源氏物語宇治十帖の「早蕨」の古跡があることから「さわらびの道」と呼び、綺麗に整備されています。

 

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途中、民家のお庭を外からコソッと拝見したり、気になる樹木を見つけてはガイドの三浦さんのお話を伺ったり、おススメのお茶ボトルを教えていただいたり・・・と、時間もわすれて「まいまい」します。桜の木に赤い不気味な虫発見!よく見ると周辺にも桑の実のような黒い虫も・・・写真クリックで拡大↓(@Д@;)後で調べたらおそらくカメムシの仲間でサシガメ科の虫ではないかと思います。脱皮したばかりはこんな色のようです。害虫なども食べる益虫ですが、その名の通り「刺す」ので、うかつに触って刺されると毒があるようです。((((><)))【この日のまじくんの絵日記

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京阪宇治駅を出発して約40分(普通に歩くと約10分)、ユネスコの世界文化遺産宇治上(うじがみ)神社」へ到着です。宇治上神社の創建ははっきりしていませんが、この後訪ねる宇治神社と二社一体で「離宮上社」と呼ばれていました。御祭神は応神天皇(第15代)、その皇子(兄)仁徳天皇、同じく皇子(弟)兎道稚郎子(うじのわきいらつこ)です。兎道稚郎子は兎道(うじ)の地名の起源ともいわれています。

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拝殿(鎌倉時代:国宝)の前には、清め砂が盛られています。本殿(平安後期:国宝)は、現存する日本最古の神社建築です。

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境内には樹齢300年の大きなけやきの木、宇治七名水のひとつ「桐原水」が湧いています。この水で手を清め参拝します。

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この後は、もう少し奥へ。先ほど見えた仏徳山の登り口まで行きます。次のぶろぐにて。つづく…

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以前、まいまいさんのツアー、京都銭湯部と行く長者湯【前ぶろぐ】、北野界隈天神さんの門前でマイ弁当【前ぶろぐ】、御用達連なる西本願寺門前へ【前ぶろぐ】、京都銭湯部と行くモザイクタイルの美術館【前ぶろぐ】、春の京都御苑できのこる【前ぶろぐ】、着物で佛光寺周辺街歩き【前ぶろぐ】、御所御用達店で買物&料理【前ぶろぐ】伏見稲荷できのこる【前ぶろぐ】森ガイドと歩く大文字山【前ぶろぐ】、近代美術館バックヤード【前ぶろぐ】に参加しています。

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