まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

第48回京の冬の旅「非公開文化財特別公開」妙心寺:大法院

2014年01月31日 | 京都市右京区

先日、「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」で公開中の妙心寺の塔頭の「大法院」へ行ってきました。現在妙心寺では、3ヶ所が京の冬の旅で公開されています。先に聖澤院前ぶろぐ】、龍泉菴【前ぶろぐ】をご紹介しています。

妙心寺は、臨済宗妙心寺派の大本山で、46の塔頭(たっちゅう)をもつ京都最大の禅寺です。建武4年(1337)、花園法皇が離宮を禅刹に改め、関山慧玄(かんざんえげん)を開山に迎えたのが始まりです。

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南総門(左上写真)をくぐって、左へ(西)・・・鐘楼の先・・・石畳の道をまっすぐ北へ歩くと看板が見えます。石畳と松並木は禅寺らしい風景で、すきっとした潔さを感じて、私の好きな眺めです。

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大法院は信州の松代藩主だった真田信之(真田幸村の兄)の菩提寺です。信之の遺命で、孫娘の長姫(おさひめ)が寛永2年(1625)に創建されました。信之の法名に因んで寺名が付けられ、開祖は淡道宗廉(たんどうそうれん)です。門をくぐり、受付をして中へ入ります。境内には、松代藩士で幕末の思想家であり兵学者だった佐久間象山の墓もあります。(誰でもお参りできます)

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P1070675 入ってすぐ、庫裏の一室には、鳥取藩に仕えた江戸時代の絵師で、妙心寺山内塔頭寺院に多くの絵を残した土方稲嶺(ひじかたとうれい)が描いた「叭叭鳥図(ははちょうず)」があります。8面にわたって100羽に及ぶ鳥が描かれています。

叭叭鳥とは、ムクドリの仲間で、ハッカチョウという外来種の鳥だそうです。中国では、人によく懐き、人のモノマネが上手だという事で親しまれ、花鳥図にもよく描かれるそうです。写真は看板のものです。

客殿には、真田信之や長姫を描いた軸がかけられ、幕には真田家の家紋「六文銭」が施されています。客殿で、まとめてすべての説明がありますので、先に聞いてから見て回るとわかりやすいです。

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ここは、普段は非公開ですが、新緑の季節と、紅葉の季節のみ公開しています。なお、京の冬の旅では初公開です。特に紅葉の季節は、露地庭園と呼ばれる客殿を囲むように広がる庭園の紅葉は見事です。

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庭園は、外露地、中露地、内露地に分かれ、客殿から飛び石を渡り、苔の庭、待合をへてお茶室「有隣軒(ゆうりんけん)」へと続きます。庭に出ることはできません。お茶室は庫裏から渡ることができますが、中には入れません。室内写真撮影NG。

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ところで、この大法院は、禅寺の雲水(修行僧)との純愛ドラマ「ピュアラブ」のロケ地だったんです。10年ぐらい前の人気のドラマで、以前訪ねた時【前ぶろぐ】は写真パネルなどが飾られていましたが、今回はありませんでした。そのことを訪ねると、お寺の奥様が、こっそり雲水の陽春さんのパネルを出して下さり、ロケの様子なども教えていただきました。うれしかったです。ありがとうございました。(^^)

第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/

3月18日(火)まで。公開場所によっては、拝観休止日や期間が大きく違いますのでご注意ください。 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。「寺町 阿弥陀寺」前ぶろぐ「報恩寺」前ぶろぐ妙顕寺前ぶろぐスタンプラリー前ぶろぐ】妙心寺聖澤院前ぶろぐ龍泉菴前ぶろぐ建仁寺開山堂前ぶろぐ】建仁寺正伝永源院前ぶろぐ

妙心寺 http://www.myoshinji.or.jp/index.html 参拝者用駐車場有

妙心寺は以前もご紹介しています。 龍泉菴 聖澤院 大庫裏・経蔵・東海庵 三門 衡梅院 大法院(紅葉) 退蔵院 東林院 小豆粥で初春を祝う会 沙羅の花を愛でる会 

 


京都おすすめのお土産:西利「ひたし醤油」

2014年01月29日 | グルメ・お土産

今日は暖かい1日でした。春はすぐそこ・・・春の食材もいろいろ出始めています。今が旬の「菜の花」におすすめの京都のお土産をご紹介します。

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西利さんの「ひたし醤油:525円」です。ゆでた菜の花にたっぷりかけて食べるとおいしいです。色ほど味は濃くないです。お醤油ごといただけます。その他、ゆでたお野菜にかけるだけ・・・お勧めです。卵かけご飯にもいいみたいです。340ml

P1070722_2 「西利(にしり)」は昭和15年創業のお漬物やさんで、本店は堀川通り、西本願寺の前です。売り場は京都各地にあります。本店は、観光シーズンにはたくさんの観光バスが停まっています。トミーズツアーでもたまに利用します。【前ぶろぐ

広い堀川通にあるため、マイカーでも、寄りやすい場所です。お店の前に車をつけると、係りの方が駐車誘導してくれますので安心です。

実は、私はお漬物は苦手。特に香りが(>m<。)ですから、ひたし醤油を買う時は、息を止めて、素早く買っています・・・すいません。(^^;)

西利 http://www.nishiri.co.jp/

【おまけ】京都で菜の花がきれいなお勧めの場所・・・【こちら】河川敷なので毎年様子が変わりますけど・・・。


京都東急ホテル愛媛フェア行ってきました!蛇口からジュース

2014年01月27日 | グルメ・お土産

週末、京都東急ホテルで開催中の第6回全国うまいもん巡りフェスタ「愛媛フェスタ」へ行ってきました。シェフが愛媛を視察し、厳選した愛媛県産の食材をふんだんに使ったメニューを提供しています。愛媛県は、瀬戸内海に面し、地図でいうと四国の左上の部分です。急に場所を聞かれると戸惑いますよね。(^^;)

土日祝は、愛媛県のイメージアップキャラクター「みきゃん」も登場します。(この日は午後1時に訪ねました。ちょうどPRを終えて帰るところでした)みきゃんは、みかんの「み」と子犬の鳴き声「きゃん」を合わせた名前で、2011年11月11日(ワンワンワン)生まれだそうです。ゆるきゃらグランプリ2013では11位の人気者です。ちなみに京都府のまゆまろは158位です。(^^;)

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土日祝のランチタイムは「みかんジュースが出る蛇口」もあります。フェア商品をご利用した人なら、自由に飲めます。(^^)中身は愛媛のあの有名なPONジュースだと思います。(^^)この日は、久しぶりに母子でお出かけ、蛇口からジュースを楽しみにしていたまじくんですが・・・実は、2日前に右手を骨折、自分で蛇口をひねって飲む事ができず・・・(^m^;)でも、食前食後にいっぱい頂きました。

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レストラン「kazahana」で、ランチを頂きました。愛媛会席ランチ:2,310円(サ・税込)」です。前菜は、創業寛永12年森川「五色そうめんとしらすのサラダ仕立て」・・・柑橘系のソースがおいしかったです。

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「宇和島で育てられた愛鯛のポワレ 柑橘風味のサフランソース」・・・愛鯛は、養殖鯛だそうです。程よく身がしまってて食べやすかったです。「愛媛名物じゃこ天をタイ風ソース」・・・甘くてピリ辛なソースが気に入りました。

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内子豚のグリル 愛媛忽那醸造のポン酢大根おろし添え」・・・内子豚は、内子町大瀬という地域の標高400mの山の中で生産されています。空気がとても綺麗で湧き水を飲んで育っているそうです。豚肉特有の臭みがなく、肉がきめ細かく柔らかくジューシーです。(右手骨折中のため細かく切ってもらいました)1切れ食べたけど牛ヒレかと思ったσ(・・)

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ごはん、赤だし、お漬物、デザートに、珈琲(紅茶・オレンジジュース・りんごジュース)、ハタダの「タルト」がついています。タルトは、江戸時代、松山藩主だった松平定行が長崎に在任中、カステラでジャムを巻いたポルトガルのお菓子「トルタ」に魅了され、松山に帰って菓子職人にジャムの代わりに餡を巻いたお菓子を作らせ「タルト」としたのがはじまりの歴史あるお菓子です。・・・以上が、愛媛会席ランチです。お値段の割にはお得でおいしいランチでした。(^^)

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続いて媛っ子ランチ:1,850円(サ・税込)」です。「コーンスープ」「サラダ」・・・

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「愛媛米っ娘たまごのホワイトオムライス」・・・愛媛米っ娘たまごは、愛媛県産のお米と植物性たんぱくを食べた鶏が産んだ真っ白な黄身の卵です。全卵を使っても白く仕上がります。中身は、バターの利いたチキンライスです。きのこや鶏肉がゴロゴロ入っておいしかったです。(大人味かな?)こちらも食後に珈琲(紅茶・オレンジジュース・りんごジュース)がついています。

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白い卵、珍しい~と思って食べてたら・・・過去にモンゴルで食べた卵料理を思い出しました。鶏卵はエサによって黄身の色が微妙に変わります。日本ではトウモロコシが主な飼料なので黄色い黄身になりますが、モンゴルで食べた卵は(モンゴル産かどうはか不明)飼料として使われるのは雑穀が多いらしく黄身がとても白かったのです。その時は初めての事で違和感がありおいしく感じませんでしたけど、米っ娘たまごは、あっさりしてますが卵自体に味わいがあり、おいしかったです。

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帰りに、愛媛のかんきつ「はるか」のゼリー、みきゃんケーキを買って帰りました。(各525円)はるかは、グレープフルーツみたいな爽やか系の柑橘です。みきゃんケーキの中身はチョコムースです。かわいくておいしかったです。

第2弾愛媛フェアは1月15日(水)~2月28日(金)まで。館内のレストラン(和洋中)に愛媛メニューがあります。「みきゃん」と「みかんジュースが出る蛇口」はフェア開催期間中の土日祝ランチタイムに登場です。(確実に、みきゃんに会いたい場合は事前にホテルへお問い合わせください)

京都東急ホテル http://www.kyoto-h.tokyuhotels.co.jp/

駐車場は、食事利用で2時間無料です。(入車は北行車線で…) *京都駅八条口から無料シャトルバスもあります

愛媛県庁 http://www.pref.ehime.jp/index.html


北野天満宮「初天神」へ行ってきました。2014

2014年01月25日 | 京都市上京区

昨日は北野天満宮の天神市でした。毎月25日、御祭神の菅原道真公に因んで行われます。1月の天神市は「初天神」とよばれ、たくさんの人で賑います。今日は“3月並みの暖かさ”の予報通り、暖かい1日でした。

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土曜日という事もあり、とにかくすごい人でした。楼門前の参道は歩くのが大変なくらい。なかなか前に進みませんでした。本殿参拝もけっこうな行列でした。

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初天神は本殿にお正月行事の天満書で書かれた子供たちの習字が展示されています。(天満書は、1月2日~4日まで、2,000点の書が奉納されます)

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今年は、60年ぶりに招福の福梅「おもいのまま」が授与されました。(1,000円)梅の枝に、厄除け玄米入りひょうたんがついています。北野の境内神域で育った梅は、天神さんのご神徳が宿ったありがたい縁起物だそうです。*11:00過ぎには授与終了していました。

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毎年、初天神の頃には梅の花がチラホラ咲いているのですが・・・今年は本殿裏の雲龍梅のみが5~6輪咲いていました。平成14年の「菅原道真公千百年大祭」の記念樹です。針金などで誘導しなくても枝が曲がる梅です。開花状況は昨年より遅いですね・・・。

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今日は、あちこちに行列・・・。左下は節分の丸かぶり用の海苔の配布(無料)のための行列、右下は隣接する東向観音寺のぜんざいの接待の行列です。どちらも初天神の恒例の催しです。詳細は昨年のぶろぐにて。【2013/1/25

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東向観音寺の前は、植木の露店が並んでいます。お花がいっぱい!先日の初弘法でも見かけましたが、ふきのとうも売られています。苗は3株で200円ぐらい、鉢植えだと500円ぐらいから・・・実家に帰ると山のように生えているのですけどね~。街中では売れるんでしょうね。(^^;)

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この季節から、お雛様や武者人形が並ぶ露店がチラホラでてきます。単品で、外人さんがお土産に買っていくことも多いようです。ドクロも人気の様で・・・。

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今日見つけた・・・誰?↓そして、本日のお買いもの、和装用の割烹着:300円(朝ドラのごちそうさん見てると着たくなりますね~)半襟(500円)です。

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北野天満宮 http://www.kitanotenmangu.or.jp/

参拝者用無料駐車場(1時間)あります。ただし天神市の際は利用できません。周辺の駐車場も少ないので公共交通機関利用をお勧めします。

北野天満宮はよく出かけています。【北野天満宮・天神市:カテゴリ】昨年の初天神の様子は【2013/1/25】にて。


京都「第1回さくら開花予想2014」&おすすめのお菓子

2014年01月24日 | グルメ・お土産

P1300210_2今日、ウェザーマップさんから第1回目のさくらの開花予想が出ました。京都は・・・「3月26日の予想」です。昨年の第1回目の予想より2日早めの予想日です。

ちなみに、昨年の第1回目の予想は3月28日でしたが、結局ぐっと暖かさが増して、昨年の開花宣言は3月22日でした。

なお、標準木はソメイヨシノですが、京都では、ソメイヨシノよりも、あちこちの名所のしだれ桜が先駆けて咲くので、開花宣言の出た日は、こんな感じです。【2013/3/22

桜の季節は、ほぼ毎日お花見しています。京都のお花見の計画にお役立てください。(^^;)σ【ぶろぐカテゴリ 桜・京都の桜

さて、ここしばらく、京都の冬の特別公開でお寺の話題ばかりのアップなので・・・ちょっと一服。(^^)最近、お気に入りのお菓子をご紹介します。

亀屋良長さんの干菓子「暦(冬の朝)」です。箱のサイズは縦85×横105×高さ20ミリ 1個のサイズは12ミリ角で高さ8ミリ(小さ目の角砂糖半分ぐらいです)735円 日持ちは30日なのでお土産にもOK。SOU・SOUのメッセージカードもついています。私は京都駅西口を出てすぐ、JR京都伊勢丹スバコで買いました。

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ほんのり甘い落雁に、細かな大徳寺納豆【前ぶろぐ】が入っていて、塩味も効いています。お抹茶より、煎茶やほうじ茶にあうカジュアルな感じのお菓子です。冬の朝という名前・・・商品説明には“冬の凍える朝、木立をぬける道で出会った風景。木々の枝々に薄く降り積もった雪、足元の土の間に白く光る霜柱、凍てつく空気の中にほんのりと灯るように咲く赤い花”と、あります。春は待ち遠しいけど、もうすこし冬を楽しみたいですね~。

亀屋良長 http://kameya-yoshinaga.com/
全体的に、やさしい甘さのものが多いです。バレンタインの和風チョコレートなどもたくさん出ています。以前ご紹介しています。【前ぶろぐ


第48回京の冬の旅「非公開文化財特別公開」正伝永源院

2014年01月23日 | 京都市東山区

先日「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」で塔頭を公開中の建仁寺へ行ってきました。建仁寺は、臨済宗建仁寺はの大本山で、鎌倉時代の建仁2年(1202)の開創です。寺号は当時の年号から名づけられています。

先に、開山師であり、日本に臨済宗を伝えた栄西禅師の御廟所の開山堂をご紹介しました。【前ぶろぐ】 続いて「正伝永源院(しょうでんえいげんいん)」です。右下地図の赤マルの場所が、花見小路からまっすぐ行ったときにくぐる門(左下写真)です。門をくぐらずに手前の道を右折(西)です。写真クリックで拡大

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「正伝永源院」は、織田信長の弟(織田信秀の十一男)である織田有楽斎(長益)と、熊本藩主細川家の菩提所として知られる建仁寺の塔頭寺院です。明治6年に、もともと祇園にあった「正伝院」と、この地にあった「永源庵」が合併しました。

「正伝院」は鎌倉時代に創建、室町時代に起こった応仁の乱の後に荒廃しますが、元和4年(1618)、織田有楽斎(おだうらくさい)によって再興し、隠居所と茶室を建てます。有楽斎は、千利休に師事した大名茶人として知られ、茶道有楽流の始祖として名を残した人です。

「永源庵」は、南北朝時代に創建、細川頼有が禅に帰依したことが縁で、和泉上守護家細川氏8代の菩提寺となり、さらに、この系統から出た細川幽斎・細川三斎父子を祖とする熊本藩主家細川氏の菩提寺の一つともなったお寺です。

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受付を済ませ、境内に入ると、すぐ細川家の大きな墓があります。

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その後、方丈へ・・・。中央の仏間に残るのは「蓮鷺図(れんろず)」で、蓮の花と鷺や燕などの鳥を描いた金碧(こんへき)の襖絵です。狩野山楽の作と伝えられており、咲き始めから満開、そして、盛りを過ぎるまで、蓮池の時間的経過を追うような画面構成になっていて、人生とも重なります。

P1070497少しだけ開いた襖の奥には、織田有楽斎のおもかげを伝える木像が安置されています。写真撮影NG。左写真は看板のものです。

仏間の両側の部屋には、第79代内閣総理大臣の細川護煕(もりひろ)氏が平成25年に自ら描かれた襖絵を奉納されています。東山の夜桜を描いた「知音(ちいん)」 と西山の暁の紅葉を表した「秋聲(しゅうせい)」です。ふわっとしてやさしいお人柄がでてるな・・・と思います。お目にかかった事ないけど。(^^;)

以前、苔寺の近くにある「竹の寺(地蔵院)」でも、細川護煕氏が描かれた水墨画を見ています。前ぶろぐ】地蔵院も細川家の菩提寺です。(細川家ゆかりのお寺は全国に200近くあるそうです)

 
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庭園には、有楽斎が建てた茶室「如庵(じょあん)」が復元されています。内部を覗くと、腰貼り(壁下部)の部分に古い暦が使われているのがよく見えます。ちなみに如庵という名は、有楽斎のクリスチャンネームのジョアンからきてるとか?内部撮影はNGです。

なお、オリジナルの茶室は国宝に指定されています。祇園の正伝院境内から、東京の三井本邸、大磯の別荘に移築され、現在は、愛知県犬山市にある有楽苑に移築されています。

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第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/

公開場所によっては、拝観休止日や期間が大きく違いますのでご注意ください。 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。「寺町 阿弥陀寺」前ぶろぐ「報恩寺」前ぶろぐ妙顕寺前ぶろぐスタンプラリー前ぶろぐ】妙心寺聖澤院前ぶろぐ龍泉菴前ぶろぐ建仁寺開山堂前ぶろぐ

建仁寺 http://www.kenninji.jp/index.php

第48回京の冬の旅で公開予定の塔頭の両足院の公開は3月1日からです。昨夏、半夏生の庭をご紹介しています。【前ぶろぐ】通常は本坊・方丈・法堂の拝観ができます。詳細は【前ぶろぐ①】【前ぶろぐ②】にて。



東寺の「初弘法」へ行ってきました。 2014

2014年01月21日 | 京都市南区

今日は東寺の弘法市でした。毎月21日、弘法大師に因んで行われます。1月の弘法市は「初弘法」とよばれ、たくさんの人で賑います。午前中予定があったので、その前に東寺さんへ寄ってきました。(8:30頃です)

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前日まで雨が続いていたので、お店が少なめかな?と思いましたが・・・初弘法としては、まぁまぁの数でした。なお、昨年の終弘法は雨降りで残念でしたが、今日の初弘法のお天気は下り坂・・・でも、なんとかもちました。

南大門をくぐって左手、弘法大師さまにお参りします。お買い物の前にお参り・・・と、思いつつ、つい後回しに・・・(^^;)弘法市の日は、お大師様の月命日なんですよね。

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今朝、NHK関西でヘリコプターで空から弘法市を映して「今日はすごい人でしょうね・・・」って、中継してましたけど、まだ、人は少な目です。9:00を過ぎたころから人が増え始めました。

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けっこう大きな仏像が売られてました。おいくら位なんでしょ?まだ、カレンダーの露店も出ています。確か、2月ぐらいまではあったはず・・・。当たり前ですが、店名など印刷する前のものが出ています。女優さんのカレンダー等、掘り出し物もあります。

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冬の季節の商品「すぐき」もまだ売られています。ちなみに、すぐきとは、かぶの変種の酢茎菜の乳酸発酵漬物のことで、京の三大漬物(千枚漬け、しば漬け、すぐき)のひとつです。

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売られているものも様々ですが、お値段も様々。同じ商品でもお店によって値段が違いますので、お買い物は慎重に・・・。ただ、慣れていない場合は、欲しいと思ったら、その場で買わないと迷子になるかも?ご注意ください。(^^;)

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春らしいものも、たくさんでています。私の今日の買い物は茶筅(900円)です。立数、材にもよりますが、600円~1,200円ぐらいで買えます。市価よりかなりお得です。

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毎年、いち早く花を咲かせる大師堂の河津桜も見てきました。3本の木のうち、いつも一番早く咲く木は花芽が膨らんでました。(^^)今年も楽しみです。昨年の御影堂の河津桜の開花は3月5日でした。【前ぶろぐなお、昨年(京都)は、標準木の梅の開花が例年2週間ほど遅くで3月7日、ソメイヨシノの開花が例年より1週間ほど早くで3月22日でした。

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東寺 http://www.toji.or.jp/  参拝:無料  駐車場:600円(2時間)*ガラクタ市は駐車場が使用できますが、弘法市では駐車場が使用できません。

弘法市~東寺縁日 http://www.touji-ennichi.com/

 

 

 

 


第48回京の冬の旅「非公開文化財特別公開」建仁寺:開山堂

2014年01月20日 | 京都市東山区

先日「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」で塔頭を公開中の建仁寺へ行ってきました。建仁寺は、臨済宗建仁寺はの大本山で、鎌倉時代の建仁2年(1202)の開創です。寺号は当時の年号から名づけられています。

開山は栄西(「えいさい」または「ようさい」)禅師です。創建当時は、天台・密教・禅の三宗兼学でしたが、文永2年(1265)宋の禅僧、蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が入寺してからは、純粋に禅の道場となります。やがて室町時代には「京都五山」の第三位として受け栄えるものの戦乱と幕府の衰退により再び荒廃します。その後、天正年間に安国寺恵瓊(あんこくじえけい)が方丈や仏殿を移築し、復興が始まります。

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現在も、勅使門、三門、法堂、方丈が一直線に並ぶ伽藍と14の塔頭寺院を持つ大寺院で、今年は、開山・栄西禅師の八百年遠諱(おんき)の年で、さまざまな行事が予定されています。

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今回の冬の旅の特別公開では、3ヶ所公開されています。(時期が違うので注意)まずは開山堂から見ました。建仁寺の開山であり、日本に臨済宗を伝えた栄西禅師の御廟所(墓所)です。門をくぐり、客殿から拝観します。写真撮影は一切NGです。

客殿は、妙心寺の塔頭寺院から移築したもので、江戸時代の障壁画が数多く残されています。中の間を飾るのは、加藤文麗(かとうぶんれい)が描いた「龍虎図」です。加藤文麗は、大洲藩(愛媛県大洲市)の3代目藩主の六男でありながら、幼い頃より画を好み、江戸藩邸に住み、狩野派に師事したという当時としては珍しいプロフィールの持ち主です。他にも江戸後期の画家で山水画や花鳥図を得意とした原在中(はらざいちゅう)の「松鶴波図」「白梅群禽図」などがあります。*写真は看板のものです。

P1070493_2 続いて、客殿から開山塔へ・・・。開山塔は、明治17年に建てられたもので、礼堂と相の間(あいのま)、祠堂(しどう)からなり、相の間に栄西禅師の坐棺が埋葬された石壇が築かれています。祠堂には栄西禅師の木像が安置されています。祠堂は開山塔が建てられる以前からあったものだそうです。

開山塔、客殿から見る庭園は、苔むしており、栄西禅師お手植えと伝わる菩提樹が今も残っています。大きな木だったのが寿命を迎え、その周りに次世代の木が囲んでたくさん育っているような形です。

この木が、先に訪ねた妙心寺の龍泉菴【前ぶろぐ】の襖絵のモデルなんですね~。見れてうれしい。(^^)今は、落葉していますが、葉が茂り花が咲く初夏の頃を見てみたいです。その時期に、公開しないかな~。*実際にお釈迦様が悟りを開いた熱帯性の菩提樹とは違うものです。中国・日本では育たないため、別の木を菩提樹としており、この木は栄西禅師が中国から持ち帰った種をお手植えされたものだそうです。

第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/

公開場所によっては、拝観休止日や期間が大きく違いますのでご注意ください。 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。「寺町 阿弥陀寺」前ぶろぐ「報恩寺」前ぶろぐ妙顕寺前ぶろぐスタンプラリー前ぶろぐ】妙心寺聖澤院前ぶろぐ龍泉菴前ぶろぐ

建仁寺 http://www.kenninji.jp/index.php

第48回京の冬の旅で公開予定の塔頭の両足院の公開は3月1日からです。昨夏、半夏生の庭をご紹介しています。【前ぶろぐ】通常は本坊・方丈・法堂の拝観ができます。詳細は【前ぶろぐ①】【前ぶろぐ②】にて。


第48回京の冬の旅「非公開文化財特別公開」妙心寺:龍泉菴

2014年01月18日 | 京都市右京区

先日、妙心寺の塔頭の東林院(とうりいん)の「小豆粥で初春を祝う会」へ行ってきました。詳細は前ぶろぐにて。その後「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」で公開されている塔頭を見てきました。先に聖澤院前ぶろぐ】をご紹介しました。

続いて、南総門をくぐってすぐのところにある「龍泉菴(りょうせんあん)」です。京の冬の旅では7年ぶりの公開の場所です。妙心寺の塔頭寺院の中でも、由緒ある妙心寺四派の一つ「龍泉派」の本庵で、文明13年(1481)に、室町幕府の官領(将軍に次ぐ役職)であった細川政元を開基として「禅は景川」と称えられた景川宗隆(かげかわそうりゅう)が創建しました。

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四派とは「東海派」「霊雲派」「龍泉派」「聖澤派」です。妙心寺の中興開山である雪江宗深(せっこうそうしん)には、優れた4人の弟子があり、それぞれが「四派」の開祖として妙心寺の礎になったそうです。その中でも最初に創建されたのが龍泉菴です。

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江戸時代に建てられた方丈は、妙心寺山内塔頭寺院の中でも最大規模を誇り、平成11年の開祖五百年遠諱(おんき)にあわせて日本画家の由里本出(ゆりもといずる)氏が描いた100面に及ぶ障壁画が納められています。障壁画制作にあたり、お客様を迎える大玄関に、寺名にふさわしい龍の絵を描くことのみお願いされたそうです。*「昇龍」写真は看板のものです。あ、3つ目に見える・・・。間近で見た時は気が付かなかったのに。(^^;)

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由里本出氏は、京都生まれ、堂本印象に師事、金沢で修学していたこともあって北国の海と大地を描いたものに定評がある画家です。日本の自然風景を描いた障壁画・襖絵は、越前海岸、北海道の風景、日本の山岳などが部屋の四方に、色鮮やかにダイナミックに描かれています。室内は撮影NGです。

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その他に、比叡山の浄土院に咲く沙羅の木、建仁寺の開山堂に咲く菩提樹の木を描いた襖絵もあります。菩提樹には空間一杯に葉がたくさん茂り・・・ずっと眺めていたい、明るくてのびのびした襖絵です。(^^)モデルになった建仁寺の開山堂も現在特別公開中だから、見に行かなくちゃ!

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その他に、狩野探幽筆「観音・龍虎図」や長谷川等伯の「枯木猿猴図(複製)」も展示されています。狩野探幽の「観音・龍虎図」は晩年に描かれたものでやさしい筆致です。三幅の掛け軸で、書院床の間に掛けられています。なお、狩野探幽は妙心寺の法堂の天井の雲龍図(通常公開しています)を8年かけて描いています。

第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/

3月18日(火)まで。公開場所によっては、拝観休止日が多数ありますのでご注意ください。 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。「寺町 阿弥陀寺」前ぶろぐ「報恩寺」前ぶろぐ妙顕寺前ぶろぐ

妙心寺 http://www.myoshinji.or.jp/index.html 参拝者用駐車場有

妙心寺は以前もご紹介しています。聖澤院 大庫裏・経蔵・東海庵 三門 衡梅院 大法院(紅葉) 退蔵院 東林院 小豆粥で初春を祝う会 沙羅の花を愛でる会 


第48回京の冬の旅「非公開文化財特別公開」妙心寺:聖澤院

2014年01月16日 | 京都市右京区

昨日、妙心寺の塔頭の東林院(とうりいん)の「小豆粥で初春を祝う会」へ行ってきました。詳細は前日ぶろぐにて。その後「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」で公開されている塔頭を見てきました。

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妙心寺は、臨済宗妙心寺派の大本山で、46の塔頭(たっちゅう)をもつ京都最大の禅寺です。建武4年(1337)、花園法皇が離宮を禅刹に改め、関山慧玄(かんざんえげん)を開山に迎えたのが始まりです。近世の禅宗伽藍の典型的な配置をしていて、妙心寺道(下立売通)に面する勅使門から方生池をへて、北に向かって三門、仏殿、法堂、寝堂、大方丈、小方丈、大庫裏などの伽藍が一直線に並んでいます。

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ただ今、山内をあちこち工事中です。なかには「遺跡発掘中」の看板もありました。地下工事のつもりが、昔の遺構を掘り当てちゃうのでしょうね。ちょっと興味深い・・・。(^^;)

まずは、法堂の西側にある「聖澤院(しょうたくいん)」です。京の冬の旅では初公開の場所です。妙心寺の塔頭寺院の中でも、由緒ある妙心寺四派の一つ「聖澤派」の本庵で、大永3年(1523)に、「才は英朝」と称えられた東陽英朝(とうようえいちょう)を勧請開祖に迎えて創建されました。

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四派とは「東海派」「霊雲派」「龍泉派」「聖澤派」です。妙心寺の中興開山である雪江宗深(せっこうそうしん)には、優れた4人の弟子があり、それぞれが「四派」の開祖として妙心寺の礎になったそうです。

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受付を済ませ、まずは方丈(客殿)から拝観します。方丈は、慶長年間に建立、朝鮮国の通信使(外交使節団)によって書かれた扁額が掲げられています。活字みたいにしっかりとした文字です。また、方丈内は、七頭の獅子の勇姿を描いた「獅子図」、「十牛図」など84面もの襖絵があります。江戸前期から中期の狩野派の絵師で平戸藩(長崎)の御用絵師でもあった片山尚影が手掛けたものです。*写真は看板のものを使用。

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方丈の前の庭にはもみじの木、石畳は、墓地へいくための道にもなっているそうです。苔の庭のよいアクセントになっていますね。

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方丈の後は、数寄屋の趣を取り入れた書院です。ここにもたくさんの水墨画の襖絵や障壁画があります。狩野典信筆「麒麟図」「竹林七賢図」・・・ちなみに、麒麟は、形は鹿似、顔は龍似、牛の尾と馬の蹄をもち、雄は頭に角をもっているといわれています。また、近代の文人画家・富岡鉄斎(とみおかてっさい)の「巌栖谷飲図(がんせいこくいんず)」などが残っています。富岡鉄斎の障壁画は、60歳の時の作品で、雄大な山岳風景を鉄斎特有の力強いタッチで描いています。

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3月18日(火)まで。公開場所によっては、拝観休止日が多数ありますのでご注意ください。 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。「寺町 阿弥陀寺」前ぶろぐ「報恩寺」前ぶろぐ妙顕寺前ぶろぐ

妙心寺 http://www.myoshinji.or.jp/index.html 参拝者用駐車場有

妙心寺は以前もご紹介しています。大庫裏・経蔵・東海庵 三門 衡梅院 大法院(紅葉) 退蔵院 東林院 小豆粥で初春を祝う会 沙羅の花を愛でる会 

 


東林院「小豆粥で初春を祝う会」へ行ってきました!2014

2014年01月15日 | 京都市右京区

今日は小正月!この日の朝には、小豆粥を食べる習慣があり、古くは『土佐日記』や『枕草子』などにも、小正月に小豆粥を食べたことが記されています。また、松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、女正月ともいいます。まぁ、今年もとりあえずお雑煮は作ったし、お節は並べたし(^^;)・・・自分をねぎらう気持ちで、妙心寺、塔頭の東林院の「小豆粥で初春を祝う会」へ行ってきました!

小豆粥は桜粥、餅粥ともいい、七草粥と同じように新年に食すると、一年中の邪気をはらい万病を除くと、平安の昔から伝えられていて、東林院では精進料理のひとつとして大切に伝えられているそうです。

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通常は11時から開始ですが、初日のみ10時から「さばの儀式」が行われます。さばとは「生飯・施食」のことで、食事の前に般若心経食事五観文などをよみ、自分の受けた食の中から少量の“さば”(生飯・施食)を分かち、鬼神、餓鬼に供え鳥獣に施すものです。

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参列者から集めた“さば”を、御住職が沙羅の庭に出てお供えします。なお、儀式に参列できるのは先着25名ほどです。私は10時少し過ぎて訪ねましたが、すでに満席、10人ほどが見学しておられました。(見学のみはありません。必ず会費が必要です。)

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禅寺周辺の小鳥は、つねに分けてもらってるのか?すぐに鳥は集まってきません・・・(^m^)特にこの時期は、たっぷりもらえるって知ってるのかも?

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儀式終了後、改めて、受付順に本堂でお庭を見ながら「福茶と祝菓子」を頂きます。福茶には、梅干、昆布、山椒に梅湯が注がれています。梅湯に糖が入っているので、甘い味です。祝菓子にはそれぞれに長寿や健康などの云われがあります。なお、柿は嘉来に通じ万物をかき集めるというおめでたい意味、みかん(橙)は、代々つづき栄えるという意味があるそうです。柿とみかんの間にあるのはくわい(チップス?)です。食事の前にたくさんのお菓子が出るので、出されたものが食べきれない場合は、懐紙にくるんで持ち帰ります。

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お菓子を頂いた後、本堂から書院へ移動してお膳を頂きます。途中には、赤や黄色の実をつけた千両の庭があります。このお庭の千両の種は、希望すれば頂けます。(数に限りがあります)過去に何度か頂いて植えるもののなかなか芽が出ません。今年も挑戦してみます。(^^;)

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小豆粥の中には焼いた餅が入っていて、結構ボリュームがあります。味はそのまま自然の味でお好みによって、ひじきのふりかけをかけて下さいとのことでした。ここでもお膳を頂く前に、生飯(さば)をとります。食べるという行為は、身分も性別も種類も問わず、すべての生き物に平等に与えられるものだそうです。これは「食(じき)平等」という禅の教えです。ここで小豆粥を頂くと「食に対しての考え方を見直す」良い機会となります。お膳は、素朴な味ですが、揚げた昆布も、黒豆も、丸大根と炊いたお揚げもおいしく頂きました。(^^)

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今日は、初日でけっこう慌ただしかったです。でも、一度見たかった儀式も見れたし、おいしい小豆粥を頂くことができました。いい女正月を迎えさせていただきました。(^人^)今年も1年がんばります!ちなみに、今日も寒い1日でした。お昼を過ぎて帰り際、境内の水鉢にはまだ氷がはっていました。(右上写真)

東林院は、通常公開していませんが、この1月の小豆粥で初春を祝う会【前ぶろぐ】と、6月の沙羅の花を愛でる会【前ぶろぐ】、夜間特別拝観などに、公開しています。ただし宿坊は通年利用できます。

東林院  京都市右京区花園妙心寺山内

「小豆粥で初春を祝う会」 2014年1月15日~31日まで

11:00~15:00 1人:3,700円 福茶・祝菓子・小豆粥膳付 予約不要 所要時間:40分~ 儀式があるのは小正月(初日)のみです。

妙心寺 http://www.myoshinji.or.jp/ 参拝者用無料駐車場あり

 


京の冬の旅:ちょっとまわって一服スタンプラリー「京菓子資料館」

2014年01月14日 | 京都市上京区

先日から「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」がはじまっています。普段見学できない庭園、建築、襖絵、仏像などの様々な文化財が、期間限定で特別公開されます。また、3ヶ所ちょっとまわって一服の「京の冬の旅」のスタンプラリーも行われています。(団体料金対応の場合はありません)スタンプが3つたまると、下記の場所でお茶やコーヒーの接待を受けれます。写真クリックで拡大。詳細はサイトで【こちら

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P1070434第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/

ちょうど、織田信長の眠る「寺町 阿弥陀寺」前ぶろぐ】続いて黒田長政ゆかりの「報恩寺」前ぶろぐ】尾形光琳ゆかりの「妙顕寺」です。【前ぶろぐ】3ヶ所を回ったので「京菓子資料館」へ行ってきました。*車での移動なら午前中に回れます。

会場には、すべての公開場所の詳細が書かれたガイドブック(200円)もあります。なお、ちょっと一服サービス以外にも、記念品もあります。(京都駅ビル2F京なびのみで交換)今回のオリジナル記念品は、A5サイズ、二つ折りのクリアファイルです。今年は、なんかいいかも↓

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「京菓子資料館」は、京都の老舗の和菓子やさん「俵屋吉富」さんの烏丸店に併設されています。常設展で「和菓子のあゆみ」などが展示され、季節ごとに企画展も行われています。(写真撮影は禁止されています)展示を見た後、お茶とお菓子を頂きました。

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スタンプラリーの接待のお菓子は「雲龍」でした。大粒の丹波大納言小豆を炊き上げた小倉餡と村雨餡を一本ずつ手巻きし、雲に乗る龍の姿を表現した、俵屋吉富さんを代表する意匠棹菓子です。スタンプがたまらなくても700円でお抹茶と季節の生菓子セットを頂くこともできます。以前ご紹介しています。【前ぶろぐ(展示見学は無料)

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訪ねたのが、公開初日だったので、まだお正月の設えです。

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資料館、お抹茶を頂いた後は、俵屋吉富さんの売り場へでます。(^^;)お買いものせずとも「ごちそうさまでした」と、お店を出ても良いのですが・・・せっかくなので、京のおまんじゅう「八重」(100円)と、季節の生菓子「紅梅」(330円)等を買ってきました。箱でなくても、気軽にバラで買えます。

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「八重」は、口の肥えた?まじくんもお気に入りのお饅頭です。もっちりしっとり、日持ちもするし、トミーズツアーのお客様をご案内するときも、お帰りの大津SA(上り)の売り場にあるので、バスが寄った時に、お土産にぜひどうぞ~と、いつもお勧めしています。

俵屋吉富 http://www.kyogashi.co.jp/

京菓子資料館 http://www.kyogashi.co.jp/shiryokan/index.html

 


第48回京の冬の旅「非公開文化財特別公開」妙顕寺

2014年01月13日 | 京都市上京区

先日から「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」がはじまっています。普段見学できない庭園、建築、襖絵、仏像などの様々な文化財が、期間限定で特別公開されます。まずは織田信長の眠る「寺町 阿弥陀寺」前ぶろぐ】続いて黒田長政ゆかりの「報恩寺」前ぶろぐ】をご紹介しました。続いて報恩寺から徒歩1分、尾形光琳ゆかりの妙顕寺です。京の冬の旅での公開は21年ぶりです。

妙顕寺は、正式名称を「四海唱導 妙顕寺」といいます。鎌倉時代、元亨3年(げんこう:1321)、京都に初めて日像上人が創建した大本山で、門下唯一の勅願寺です。(後醍醐天皇の命により建立されました。)日像上人は、日蓮の孫弟子にあたります。

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妙顕寺はとっても大きなお寺です。観光寺ではなくあくまでも檀家さんのためのお寺で、以前、ご朱印を頂きにいった知人の付添で訪ねたことはあったのですが・・・。(通常は参拝・ご朱印は社務所にお願いすればいただけます。女性向けの宿坊もあります。)

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社務所入口で受付を済ませ本堂へ入ります。(スリッパがあります)最初に見るのは本堂です。間口28m、奥行き25mのどしっと重厚感のある総欅造りのお堂です。中心内部の天井には、以前はが描かれていましたが鳥害のため取り外し、現在は信徒さんの家紋があしらわれています。須弥壇には釈迦如来像、多宝如来像、日蓮上人像、日像上人像が安置されています。他宗派からの攻撃や都を追われる数々の法難などの解説を伺った後に、須弥壇の真下で仰ぐ日像上人は迫力があって力強いです。右下写真:看板の写真です(本堂内)

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本堂参拝の後は、お庭を見ます。客殿前の庭は枯山水の「龍華飛翔の庭(四海唱導の庭)」です。*午前中は日が射していて逆光です。書院へ続く途中に、孟宗竹の坪庭があります。

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書院前庭は「光琳曲水の庭」です。尾形光琳の屏風絵を元にして作られたと伝えられています。天明の大火で焼失していますが、樹齢400年を超える赤松の枝ぶりや白砂の川の流れが、往事を忍ばせます。

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ここのお庭には、坪庭の竹、書院前庭の赤松、そして梅・・・松竹梅が揃っていて尾形光琳の世界を思わせます。梅の蕾は丸く膨らんで、暖かい日が続けば、じきに咲きそうな感じでした。このお庭は、梅が咲いた時に訪ねるといいかもしれないですね。

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お庭の後は、寺宝を見ました。信徒だったと伝わる尾形光琳が晩年に描いた「寿老松竹梅三幅対」・・・晩年の作品だけあって、光琳といえば思い浮かぶ迫力は感じませんが味わい深い絵です。

P1070396他に日像上人筆の「極細字法華経」があります。ネズミのひげで文字を書いたと伝わるもので、肉眼では読む事ができない驚くほど小さな文字で書かれています。どうやって書いたのでしょう。不思議です。

四海唱導妙顕寺 http://shikaishodo.com/index.html

参拝者用駐車場有 *宝鏡寺【前ぶろぐ】の前(寺之内通)を東に進むとすぐ案内板が見えますので、その角を南へ進むと先に紹介した報恩寺、まっすぐ(東)へ進むと、妙顕寺があります。 

第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/

3月18日(火)まで。公開場所によっては、拝観休止日が多数ありますのでご注意ください。 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。


第48回京の冬の旅「非公開文化財特別公開」報恩寺

2014年01月11日 | 京都市上京区

昨日から「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」がはじまりました。普段見学できない庭園、建築、襖絵、仏像などの様々な文化財が、期間限定で特別公開されます。まずは織田信長の眠る「寺町 阿弥陀寺」をご紹介しました。【前ぶろぐ】続いて黒田長政ゆかりの「報恩寺」です。

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報恩寺は、室町時代に一条高倉により開創、当初は法園寺または法音寺という天台・浄土兼学のお寺でした。文亀元年(1501)に、後柏原天皇の勅で堀川今 出川の舟橋の地に再興し、浄土宗のお寺として「報恩寺」と改めました。天正13年(1585)には、秀吉によって現在の地に移されています。

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元和(げんな)9年(1623)、筑前の武将黒田長政が入洛した際に、報恩寺が宿舎とされましたが、持病によりここの客殿(本堂)で亡くなったそうです。お寺は、後に大火で焼失していますが、かつて安置されていた鎌倉時代の快慶作と伝わる阿弥陀三尊像黒田長政と、父親の黒田官兵衛の位牌などが無事に残って、現在の本堂に祀られています。写真は本殿前のお庭です。昨日は今年一番の寒さで、日陰にはまだ、うっすらと雪が積もっていました。

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その昔、寺宝である後柏原天皇より賜った猛虎の絵を、豊臣秀吉の所望により聚楽第の床へ飾ったところ、夜中に虎の鳴き声が聞こえ安眠できず、すぐに寺へ戻されたことから「鳴虎(なきとら)図」として有名になりました。

P1070376_3虎を描いたのは明(中国)の画家である四明陶佾(しめいとういつ)で、細密な筆致で描かれ、見る角度によって虎の雰囲気が変わり立体的に見えます。(実際に体感できます)中国には虎が生息していましたから、当時の日本で描かれた虎よりはるかに精密に描かれていたため・・・実は秀吉さんが怖い虎の夢を見て、うなされたのかも。(^m^)。よくよく見ると水飲んでご機嫌の虎さんの絵なのに・・・。

現在、鳴虎図は寅年のお正月三箇日のみ公開されていますが(次の寅年は2022年)今回の公開では複製の掛軸が展示されています。修正復元ではないので、キズや色あせなどはそのままです。写真撮影NG。*掲載した鳴虎図の写真は立看板のものです。

その他、本堂には、織田信長や豊臣秀吉の肖像画も展示されています。秀吉さんはわりとカッコよく描こうとしてる感じですが、信長さんは他で見るより親しみやすい人間的なお顔です。描いた人物や時代によって信長さんのお顔はいろいろですね・・・。

境内には「撞かずの鐘」といわれる重要文化財の梵鐘があります。奈良時代以来の古式を残す平安時代の鐘で、全面にに梵文の真言を刻んでいる珍しいものです。その昔、西陣の機屋はこの鐘の音を聞いて仕事の手を休めていました。ある晩に、鐘が鳴るか鳴らぬかで丁稚と織子が口論した結果、鐘が鳴らなかったので織子が狂い死にしたという話があり、以後、除夜の鐘以外は撞かなくなったということです。*詳細写真クリックで拡大します。

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他にも、境内に隣接して後西天皇(第111代:ごさいてんのう)の第7皇女の賀陽宮の陵があります。由来はちょっとわかりませんでした。

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報恩寺 上京区小川通寺之内下ル射場町(いばちょう)579 通常非公開 参拝者用駐車場有 *宝鏡寺【前ぶろぐ】の前(寺之内通)を東に進むとすぐ案内板が見えますので、その角を南へ。 

第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

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3月18日(火)まで。公開場所によっては、拝観休止日が多数ありますのでご注意ください。 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。



第48回京の冬の旅「非公開文化財特別公開」寺町阿弥陀寺

2014年01月10日 | 京都市上京区

今日から「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」がはじまりました。普段見学できない庭園、建築、襖絵、仏像などの様々な文化財が、期間限定で特別公開されます。まずは、京の冬の旅12年ぶりの公開の「寺町 阿弥陀寺」へ行ってきました。

正式名は「蓮臺山 捴見院(そうけんいん) 阿弥陀寺」といい浄土宗寺院で、現在は百万遍の手づくり市で知られる知恩寺の末寺です。天正13年(1585)頃、現在の地へ縮小移転されました。

開山は清玉(せいぎょく)上人です。清玉は、信長の庶兄(腹違いの兄)である織田信廣公の初陣「小豆坂の戦い」に於いて、実母は亡くなるものの奇跡的にお腹から取り上げられ、織田家にて幼少をすごし、6歳で仏門に入り、その後、織田信長や正親町天皇(おおぎまちてんのう)の帰依を受け東大寺勧進職を務めた人物です。

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天正10年(1582)の明智光秀が起こした「本能寺の変」の際、未明(朝6時頃)に清玉上人が本能寺に駆け付けると、すでに信長は自害 しており、遺骸をどうするか困惑する森蘭丸らに「ご存知の通り私と信長公の縁は深い。供養などは私に任せ、あなた方は精一杯敵と戦ってください・・・。」との旨を伝えたそうです。【おまけ】今どきの女学生は、本能寺の変の年号「1582年」・・・「イチゴパンツ」はいた明智光秀って覚えるらしい・・・。(^m^)

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清玉は信長の遺骸(おそらく頭部のみ)をすぐに火葬し、法衣に包んで帰寺し深く隠し置きました。また、当日の昼過ぎには、明智光秀に会い、自害・戦死した嫡子織田信忠はじめとする子息、森蘭丸・坊丸・力丸三兄弟など、織田家中百十余名の供養を申し出たそうです。これを光秀は快諾し、清玉は百十余名の遺骸を阿弥陀寺に運び、主君と共に丁重に供養・埋葬したと伝えられています。

P1070399特別公開では、本堂内に祀られている織田信長公位牌・木像や、本能寺の変でなくなった百余名の討死衆名を刻んだ合祀位牌を間近に見ることができます。他にも本能寺の変の際に、信長が使ったとされる手槍先や明智光秀、豊臣秀吉の書状などもあります。写真撮影NG。*掲載した信長公の写真は立看板のものです。信長公の木像は、信長の家臣だった人物が彫ったと伝わっているため、忠実に再現されているのでは?

境内にある織田信長公本廟所には、織田信長・信忠父子墓が、討死衆供養塔はじめ森蘭丸ら家臣の墓に護られるように祀られています。(お参りできます)

実は、信長の菩提寺とされる大徳寺の総見院にも、信長公の墓があります。あれ?お墓あるんだ?不思議でしたけど、これについて、阿弥陀寺に以下のような記録が残っています。

P1070404 信長の法事の執行を秀吉が、阿弥陀寺に3度も依頼しましたが、清玉は引受けなかったのだそうです。どうやら、織田家菩提寺として、織田家から頼まれて法事をするならともかく、たかが家来ごとき?の秀吉から頼まれるのが不本意だったようで・・・。

当然、秀吉は激怒し、諸方に阿弥陀寺の信長公墓所への参詣を差し止めを命じ、新たに、大徳寺境内に一院を建立、そこを「信長公菩提所」としたそうです。これが、総見院なんですね・・・。総見院での法要では信長の木像を荼毘に・・・との事でしたが、こういう事だったんだ・・・。総見院は以前ご紹介しています。【前ぶろぐ

本能寺の変は信長の遺骸が不明?などと謎のまま描かれることが多いですが・・・ここへ来ると、なんか理解することができます。織田家によって命を与えられ、共に育った清玉だからこそ、本能寺へいち早く駆けつけ、面識のあった明智光秀と話をつけ一族の遺骸を引き取り供養できたのかもしれないですね。それにしても、その日のうちに信長公の供養を快諾した明智光秀は“信長憎し”だけでは、なかったのでしょうね。現代では、なかなか理解できないサムライ魂なのかも?

阿弥陀寺 上京区寺町通今出川上ル鶴山町14 通常非公開 参拝者用駐車場有

第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/

3月18日(火)まで。公開場所によっては、拝観休止日が多数ありますのでご注意ください。 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。

富山発日帰りツアー:信長埋葬の寺と伝わる阿弥陀寺と北野天満宮梅花祭にて舞妓さんのお点前 2月25日(火)発 お1人様9,330円  好評受付中

http://www.enjoy-sks.co.jp/tommys/09-365/01.html#kyoto