リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

マスクが免疫を怠けものにさせているとしたら

2022年12月30日 | 日々の風の吹くまま
12月28日(水曜日)。☁⛅。きのうと打って変わって、今日は天気も風景もいたって平穏。休みを取っている人やどこか遠くに行っている人(あるいは帰りの便が見つからないでいる人)が多いのかな。きのうは川向こうの埠頭の岸壁ぎりぎりまで上昇していた水位はごく普通のレベルに戻ったけど、海岸や入り江に面したところでは潮位が5メートルも上昇して、冠水したところもあったらしい。それでも、どこも大きな被害が出なかったのは何より。今日は何週間ぶりかで天気の注意報や警報がひとつも出ていないんだって。でも、あしたはまた嵐が来て20ミリとかの雨が降るそうで、ほんのひと息ついただけ。いつも3つくらい団子になって来るのが悪名高き「パイナップル特急」なんで、ハワイの方から来るので、大陸の西海岸では昔からそう呼んでいたけど、最近は「大気の川」と呼ばれている、あれ。

午前中にマリルーに電話して、久しぶりに明るい声を聞いて、あれこれおしゃべり。先月は彼女も風邪をひいて、すっかり治るのに3週間もかかったそうで、最初はコロナかと慌てたけど、コロナの抗原検査をしたら陰性だったし、我が家と同じくコロナ5回、インフルエンザ1回のワクチン接種を済ませているので、「風邪でよかった」と言う判断になっているみたい。マリルーの家から道路を隔てて、まさにスープが冷めない距離に住んでいる娘夫婦も高校生のアナベルが学校から持って来たウィルスで咳や鼻水が出て、すわっと自主検査してみんな陰性だったので「風邪で済んでラッキー」。マリルー曰く、「長いことあまり外出しなかったのと、ずっとマスクをしていたせいじゃないのかしらね」。そうそう、長いことマスクをしていると、免疫機能がいろんなバイ菌やウィルスに晒されなくなって怠け癖が付くんじゃないかと思うのよ。今コロナのホットスポットになっているのは、無症状だったり軽症で済むケースが多いオミクロン株が主流になってもマスクを外さなかった中国や日本、韓国だから、何らかの関係があるんじゃないかと思うんだけどね。

まあ、人間のすることって、良かれと思ってやったことでも、一点集中の視野狭窄になって、結果的に裏目に出る方が多いような気がするな。人間がまだ抵抗力を持っていない新種のウィルスに感染して多くの人が重症になったり死んだりして、現代の医療制度が崩壊するのを防ぐためには、人流を制限したり、マスク着用を強制する必要があったということはわかるし、目的の達成には効果があったんだろうと思うけど、その過程で平常時なら他の病原体に対する抵抗力や免疫を自然に得る機会がなくなってしまったと考えられなくもないと思う。人間は地球上で常に変化する自然界の中にいるんだから、生まれてこの方ずっと「ウィズ雑菌」でやって来たようなもんじゃないかと思うんだけど、それも知識偏重、科学偏重、専門家偏重、技術偏重みたいな世の中では「ゼロ雑菌じゃなきゃダメ」なのかもしれないな。無菌ねずみ化なんて、やぁ~だっ。

でも、どれもこれもデジタル化時代の思考の特徴なのかもしれないなと思う。もしかして世界はもうメタバースに入っちゃっているとかね。仮想だから事実でも虚構でもどうでもよくて、仮想の世界で仮想の自分が仮想の他人と仮想の交流をして、仮想の人生を生きる。でも、これって特別に新しい世界でもないような気がするな。習近平やプッチンなんかとっくに仮想の世界が現実世界だと信じているみたいだし、トランプもそんな感じだし、あ、今アメリカで経歴詐称で話題になっているジョージ・サントスもそう。ウソがばれてもあんまり悪びれていないようだけど、今は誰でもちょっとググればいろんな情報を掘り出せるんだから、経歴詐称なんか一発でばれてしまうとは考えなかったのかな。とにかく「大勢に選ばれるすばらしいオレ」をクリエイトして演出することに思考が集中しちゃって、嘘なんかばれたら「シャザイ」すればそれで済むぐらいに考えていたのかな。デジタル人間の思考はアナログ人間にはわからないのかもしれないけど。