リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~アリヴェデルチ、ローマ

2021年10月17日 | 日々の風の吹くまま
10月15日(金曜日)。☀☀(ローマ)。いよいよ船に乗る日。天気はいいけど、ローマは肌寒い。朝食込みなので、ホテルのレストラン。部屋番号を聞かれて、トレ・クアットロ・ドゥエとやったら、ペルフェクトっと返って来た。あはは、ブオンジョルノ、ブオナセラ、グラツィエ、プレゴ、チャオと、何となくいっぱしのイタリアン気取りの気分になるけど、それ以外はもちろん英語で「お上りさん観光客」。行く先のあいさつと感謝の言葉と1から10までの数字を覚えておけば、後はとっときのスマイルで何とかなるというのがワタシ流の海外旅行術。マスクをしていても、心がこもっていれば目もスマイルするから、世界のどこでも気持は通じるもの。コンティネンタルのバフェで、オレンジジュースとたっぷりのフルーツとクロワッサンとカプチーノ。

午前9時にSilverseaのホスピタリティデスクが開くので、降りて行って船に運んでもらう荷物に付けるタグと、健康状態の質問票と乗船前のフライトやホテルの評価の用紙をもらって、部屋に戻って記入してから、またデスクに戻って担当のヴァレリアに渡して、ついでにフロントで勘定を精算。チェックアウトの10時半には出ると約束して、部屋に戻って荷造り。できたところでポーターを呼んで、スーツケースを運んでもらって、10時半ちょっと前に部屋を出てロビーへ。ホテルのWi-Fiを使って時間つぶしをして、ランチにレストランでピッツァ。バスが来たのは予定通りの午後1時半で、いざ、船が待っているチヴィタヴェッキア港へ。車上でまた追跡票の質問に答えて、ホテルで記入した質問票を乗船手続きに必要だからと返してもらって、乾いた田舎っぽい風景の中を楽しんでいるうちに、カラフルなフェリーに交じって大きなクルーズ船が並んで停泊しているのが見えて来た。

並んだクルーズ船の中で一番小さいのが私たちが乗るSilver Shadow号。船の傍の埠頭にある大きな白いテントに入って、まず体温を測られて、次に抗原検査の用紙をもらって記入して、次に指定されたブースで検査。さらにずらりと並んだ椅子の指定されたところに座って待つこと15分ほど。係の人が「陰性でした。チェックインしてください」。やったぁ。チェックインのカウンターで船室のカードキーを受け取って、いよいよ乗船。おととしの11月以来だから、1年と11か月ぶりの船旅。長かったなあ・・・。

乗船口でカードキーをスワイプして、船室番号のステッカーを貼ったパスポートを預けて、9階の船室へ。前の2回のクルーズも同じ間取りのDeluxe Veranda Suiteだったので、何だか懐かしさが込み上げて来た。ここがこれから9泊10日のマイホーム。荷物を解いてクローゼットに収めて、長い化粧台をデスク代わりにして、カレシとワタシのラップトップを並べていたら、船室担当のバトラーのデンバ(背が高くて気品のあるアフリカ人)が来たので、どうぞよろしく。ワタシがまた船に乗れてうれしいと言ったら、デンバも船に戻れてすごくうれしい、1年半故国で待機していた間は辛かった、と。そうだろうなあ。クルーズ船の乗組員のうちでホスピタリティを担当するのはインド人、アフリカ人、フィリピン人が圧倒的の多くて、3カ月か6カ月単位の契約で船に乗って、週7日勤務で得た給料を持って故国へ1、2ヵ月帰るというパターンだから、コロナでクルーズ船が全部止まっていた間は家族を養う収入が途絶えたということだもの。

午後5時半にショーラウンジで緊急時の避難などについてのドリルがあって、午後7時、船が動き出した感触が足元に伝わって来た。ベランダに出てみたら、遠くなって行くチヴィタヴェッキア港の明かり。アリヴェデルチ、ローマ!


旅の空へ(続きの最後)~ローマの空港の手際の良さでやっと人心地

2021年10月17日 | 日々の風の吹くまま
10月15日(金曜日)。午前7時前、シャトルバスがヒースロー空港ターミナル5に到着。早朝なのでそれほど混雑していなくて、ターミナルはけっこう静か。前の日に搭乗券をもらっていたので、荷物のチェックインもすいすい。搭乗ゲートの案内板には、英国航空(BA)ローマ行きBA548便のゲートは午前7時30分にお知らせとしか出ていない。もうすぐだからと案内板の下でぶらぶらしていて、オマールとナンシーとばったりと合流。しばらくしてダイアンとウォーレスも合流。えらい目に遭ったよなあ、夕食と称する食事は絶対に昼の残り物だぜ、もう2度とBAには乗るもんか、と思いがけず即席の「旅行グループ」になった6人。搭乗口はA1の表示が出て、ぞろぞろとそっちに行って、ベンチでまたひとしきり。今日は(BAにしては珍しく?)定刻発で、搭乗の案内があって一番先は私たち。

EU内は国内線みたいなもので、ビジネスクラスはエコノミーの横3席の真ん中の席にテーブルを取り付けただけ。乗ってくる人たちもいかにもローカルと言う感じ。離陸して間もなくまた追跡用の質問票が配られて、次いで朝ご飯。イギリス式朝食セットをもらったら、おお、グリルしたトマトにソーセージにスクランブルエッグ。これならBAだってまともに料理できるよなあ。ヘンにグルメを気取るから箸にも棒にもかからなくなっちゃうんだよね、もう。

ヨーロッパ上空はいい天気で、アルプスの山襞の雪の色が見事。そういえば、バンクーバーから飛び立ってしばらくの間、オーロラが見えていたっけ。(BC州の沿岸沿いにバンクーバーまで緑色のオーロラが見えたそうな。)定刻の正午、ローマのフィウミチノ空港に着陸。入国手続きはここも自動化していて、追跡票や陰性証明の提示を求められることもなく、税関も「申告品なし」のドアをすいすいと抜けて、手荷物のカルーセルまであっという間。ここでまた6人組が一緒になって、イタリアのシステムの効率の良さに感心して、ロンドンでの経験を笑い話にしながら荷物が出て来るのを待ち、2組はそれぞれ市内の目的地へ。私たちはSilverseaの出迎え探し。すぐ外には迎える客の名前や旅行会社の名前を書いた札を持った人たちがずらりと並んでいて、私たちの名前を書いた背の高いハンサムなお兄さんがすぐに見つかって、ほっ。ヴィットリオヴェネト通りのWestin Excelsiorホテルに着いて、ほっ。やっと人心地がついた気分で、長い、長ぁ~い話はおしまい。

旅の空へ(続き3)~英国航空もホテルもなんだかなぁ

2021年10月17日 | 日々の風の吹くまま
10月15日(金曜日)。英国航空(BA)が手配したのはシェラトン・スカイライン・ホテルで、わりと古ぼけたホテル。ただで泊めてやるんだから文句言うなってところなんだろうけど、まず部屋が寒い。(北米に比べると、ヨーロッパは室内に温度がおおむね低めにセットされているという感じがする。)ロビーにはクラシックな帽子付きの制服を着たキャビンアテンダントやパイロットが出入りしているところを見ると、主に航空会社の関係者が利用しているらしい。渋いワインレッドの制服はカタール航空のものだった。みんなすごい美人揃いで、何となくタイムスリップしたような感じ。

チェックインの時に、オマールがホテル券が食事込みではないことに気づいて、ここでもまた粘り強く抗議。ホテルの言い分は「宿泊券に食事付きと明記されていない」というもので、オマールの言い分は「食事込みでないなら、こんな周りに食べに行けるところがないようなホテルをアサインするべきではない」。結局はオマールの粘り勝ちで、夕食と朝食の食事券を出してもらったけど、誰も幻想は抱かないことにしているから、食べられるものならいいかなという気持。部屋に入って、トラベルエージェントのジェフに経緯を知らせて、明日の正午にローマに着くけど、Silverseaから誰か迎えに来てくれるのかとメール。スーツケースから歯ブラシやコンタクトレンズ用品、化粧品のバッグを出して、ああ、荷物を空港に置いて来ないでよかった。考えたら、オマールの存在はほんとにラッキーだったとしか言いようがない。バンクーバーのダウンタウンでかなり名の通ったレストランの副支配人をしているということで、チェックインした後でせっかくロンドンに「来た」んだからと、奥さんのナンシーと連れ立って中心街まで遊びに繰り出したというから、うらやましいくらいのエネルギー。若いっていいね。

ぶらぶらしていたらドアにノックがあって、マネジャーと言う人が食事の用意をしているので30分ほどしたらフロントに取りに来てくれと言って来た。取りに来いということはレストランでの食事はダメってことか。まあ、その方が気楽でいいかもしれないけど、食事券と引き換えにもらって来た2つの紙袋の中身は、しなびたサラダにサンドイッチ、何ともべちょっとしたスパゲティにミートソース、りんご、アップルジュースのパック。すごいご馳走じゃないのと皮肉のひとつも出て来ようと言うもの。朝食の時間が午前6時からで、6時13分のシャトルバスに乗らなければならない私たちには食事券は無意味なので、サンドイッチとりんごを冷蔵庫に入れて置いて、とにかくサラダとスパゲティで晩ご飯。ジェフが「Silverseaに連絡したから、何か言って来ると思う」と言うメール。ローマのフィウミチノ空港でまた立ち往生なんてことになったら困るもの。空港やホテルへの送り迎えはクルーズ料金の一部なんだし、そもそもBAの便を手配したのはSilverseaなんだし・・・。

と言うことで、ベッドに入ったものの目が覚めたのが午前2時。静かにしていたけど、目を覚まして寝不足のイライラで今にも切れそうなカレシとけんか腰になったりのすったもんだの挙句、午前5時に起きて、冷蔵庫に入れてあったサンドイッチを食べながら、空港へ向かう身支度。サンドイッチと言っても、中身は薄切りのトマトと薄っぺらなチーズとレタスの葉っぱ1枚だけで、へえ、シェラトンではこれでグルメなんだぁと皮肉を言いながら賞味。6時過ぎに荷物をまとめてロビーに降りて、ひとつ前のバスにタッチの差で乗り遅れたというダイアンとウォーレスに合流。オマールとナンシーは影も形もないまま、到着したシャトルバスに乗り込んで、一路ヒースロー空港へ・・・。

(続く)


旅の空へ(続き2)~ちょっとやりすぎじゃない?

2021年10月17日 | 日々の風の吹くまま
10月15日(金曜日)。ロンドンのヒースロー空港でローマ行きの便に直接乗り換える予定だったのが、英国航空のチョンボのおかげでロンドンに1泊することになって、空港の外に出なければならないので、素通りするはずだったイギリスに「入国」する手続きが必要になった。翌朝までローマ行きの便がないんだからしょうがないんだけど、前日にコロナによる入国規制が変わって、陰性証明がないと14日の隔離が免除にならない。でも、イギリスが目的地じゃないのに、14日も隔離させられてはたまったもんじゃないし、第一誰もそんなお金を使いたくないし、隔離場所の当てもないじゃないの。

証明自体は6人ともカナダを出る前にPCR検査で陰性を確認しているんだけど、バンクーバー出発の遅れと間に合わなかった乗換えの代替便の手配に時間を費やしているうちに有効期限が切れてしまって、再度検査をしないと入国手続きができないという事態が発生。つまり、何万円も払ったPCR検査が無駄になったということで、オマールは大むくれで抗議。カウンターのおっちゃんは「規則は規則」の一点張りで、「1階と3階の検査所で抗原検査をすれば1時間以内に結果が出るから、そこでやれ。ただし、費用は各自負担で、一番安いので1人35ポンド」という態度。オマールは規則に従って検査をして証明書を用意して来たんだから、費用は遅延の原因である英国航空払うべきだと主張したけど、奥さんのナンシーが「決定権のない人と議論しても埒が開かないから、さっさと検査して,ホテルに行った方が得策じゃない?」と提案して、疲れているみんなも諦めた気分で、そうしようよ。

そういうことで、英国航空に預けずにいったん引き取ることにした手荷物を受け取って、1階の検査所に行ったら、今度は「要予約」という看板に遭遇。イギリスに入国するつもりはまったくなかったんだから、当然予約なんかしているはずがない。でも、受付みたいなおばさんが「ここで今すぐすればいい。1人で家族の分も一緒にできるから」と、URLを教えてくれたので、オマールとワタシとダイアンが頭を突き合わせて、スマホで予約。受付おばさんも「そこはこう、そっちはこう。時間は適当でいいから」とコーチしてくれて、ナンシーが立ったままでスマホを操作している3人のために、みんなのパスポート番号を読み上げてくれて、かなり時間はかかったけど、何とか予約手続の急な変更に引っかかったらしい人たちの列ができていて、私たちもQRコードが送られて来たところで並んで順番待ち。受付でQRコードをスキャンして、検査票をもらって、6つくらいあるボックスのひとつへ。抗原検査はPCR検査と同じように綿棒で鼻の奥をこちょこちょやるんだけど、精度は99.9%だそうな。

待つこと10分ちょっとで検査の結果(もちろん陰性)がメールされて来たので、なぜかまだQRコードが来ていないダイアンとウォーレスが「先に行って」と言うので、じゃあ明日空港で会おうということにして、私たちとオマールとナンシーの4人は、パスポートをスキャンしてマスクを取った顔写真を撮るだけの「入国手続き」を済ませて、やっとターミナルの出口へ。ホテルへ行くシャトルバスの乗車券をもらっていたのでバス停に行ってみたら、次のバスが来るまで45分。オマールがタクシーなら2人でも4人でも料金は同じだから一緒に行こう」と誘ってくれて、ロンドンの大きなタクシーに荷物を詰め込んで、着陸してから5時間近く経ってやっとヒースロー空港を後にして、ホテルへ・・・。

(続く)


旅の空から~ローマの休日

2021年10月16日 | 日々の風の吹くまま
10月14日(木曜日)。☀🌤。目が覚めたのは6時近く。少しは体内時計のリセットが進んでいるのかな。朝ご飯のレストランが開くのが7時なので、ゆっくりと今日のプランを練ったり、写真の整理や何やら。海外旅行で一番頭を痛めるのが充電するための電源。ヨーロッパは電圧が高いだけじゃなくて、プラグの形が北アメリカのと全然違うからやっかい。あんまり静かなので、テレビでラジオのチャンネルを見つけて、バックグラウンドでかけておく。朝のうちはニュース番組のようで、イタリアだからもちろんイタリア語。でも、ところどころ知っている単語が聞こえたりして、しまいには何となくわかるような錯覚が起きるからおもしろい。

朝ご飯はオレンジジュースとフルーツとクロワッサンとカプチーノで、ヨーロッパに来たという気分をたっぷり。途中で迷子になって1日しかない貴重な時間を無駄にしたくないから、まずは地図を見ながら歩いて行けるスペイン広場とトレビの泉を探検して、午後はタクシーでワタシが行きたいカンポ・ディ・フィオーリに行こうと、カレシが提案。あちこちにある古そうな石畳の道はちょっとロマンチックな風情があって、ほんとに細い道路が野放図に入り組んでいる。「すべての道はローマに通ず」というけど、ローマではすべての細道が幹線道路に通ずと言う感じで、人間1人分の歩道があるのは上等で、そうでなければ自動車やバイクと共用と言う感じ。おまけにそんな細道でも食べ物屋のテーブルが出ていて、車から手を伸ばせば、テーブルのワインを失敬できそうな近さで車が食べている人の脇をノロノロ運転で通り抜けて行くからすごい。

スペイン広場の目玉はもちろんスペイン階段。映画『ローマの休日』で有名になったという以外は何の変哲もないだだっ広い階段だけどね。そこから地図を頼りに有名なトレビの泉。かなりの人がいたけど、普通の状況だったらこんなもんじゃないんだろうな。コロナのおかげで写真を撮るのは楽々。ワタシが気に入ったのは一番てっぺんの彫像。天使が吹くラッパの音がタンタカタァ~ンと聞こえて来そう。(写真は別にアップロード。)けっこう歩いた気分でホテルに戻って、カンポ・ディ・フィオーリまで行くのに、コンシエルジュにタクシーはどうやって摑まえるか聞いたら、タクシースタンドで客待ちしているという話。でも「メーターがオンになっていることを確認しないと危ないです」。それに旅行客だとわかると遠回りしたりして、ぼったくられるかもしれないね。どうしようかと考えていたら、「運転手を時間で雇う方法もありますよ」と助け舟。料金はホテルの勘定に付けられるということで、それじゃあと1時半にお願いして、ランチ。

イタリアでもコロナのワクチン接種が進んで、ローマも「グリーンカード」と呼ばれるワクチンパスポートがないとレストランには入れないしくみ。BC州のワクチン接種記録でもけっこう通用するけど、チェックインの時に確認済みのホテルなら問題なしということで、ホテル内のレストランで食べることにしていて、ランチはピッツァ。前の夜に隣のテーブルのカップルが大きなピッツァと悪戦苦闘していたので、1枚を半分こ。直径40センチくらいのピッツァはトマトソースなしで、アーティチョークとポルチーニきのことベーコンとチーズというシンプルなもの。いやぁ、これがおいしいの何のって、ほんっとにモルトブオノ(サンフランシスコのお気に入りのイタリアンレストランのウェイター氏が教えてくれた「ベリーグッド」)。

午後1時半に運転手のパオロが迎えに来て、ピカピカのベンツで市内観光。行く先々でいちいちドアを開けて、降りるのに手を貸してくれるので、うふふ、何となく貴婦人になった気分。ワタシのお目当てだったカンポ・ディ・フィオーリで「電話をくれたらすぐ迎えに来るからね」と下ろしてくれて、マーケットの中をそぞろ歩き。大小とりどりのトマトやバルサミコ酢、衣類やら何やらを売るテントがたくさん並んでいて、周りはずらりとレストランのテーブル。これぞ元祖「パティオ文化」と言うべきか。ワタシが(買う気もないのに)トリュフのペーストを試食している間にカレシはバンクーバーでは何万円もするような年代物のバルサミコ酢を1万円足らずで買って大満足。ワタシはサングラスが壊れてしまったので、小さなテーブルに並べて売っていたお兄ちゃんからシンプルなのをお買い上げ。出自はわからないけど、聞かないことにしとこ。(写真は別にアップロード。)

次に行ったのはピアッツァ・ナヴォーナ。昔からローマ市民の憩いの場だったそうで、噴水が3つ。真ん中の大きいのが一番人気らしいけど、ワタシが気に入ったのは一番奥の小さい方の噴水で、特に池の縁の天使たち。どうやらローマの天使たちは相当ないたずらっ子揃いだったらしい。(写真は別にアップロード。)残り時間の行く先はパオロにお任せと言うことで、パンテオン、パラティーノの丘、コロッセオ、テベレ川を渡ってカラカラ帝の大浴場跡。古代ローマの男性は肉体美にこだわったんだそうで、大浴場では一度に3千人が入浴したというからすごい。もちろん混浴はご法度だったそうだから、女性が入浴するときは裸の女性が3千人ってことだけど、裸の男たち3千人という方が何だか身震いしちゃうような・・・。

最後はジアニコロの丘の上でローマを一望。カレシと2人だけでの観光だったら、到底1日でこれだけ見られなかったな。最初はちょっと贅沢かなあと思ったど、結果的にすごい価値があったってことで、とっても印象に残る「ローマの休日」を過ごすことができてよかった。


旅の空へ(続き)~一難去ってまた一難

2021年10月14日 | 日々の風の吹くまま
10月14日(木曜日)。遅れに遅れてバンクーバーを飛び立った英国航空(BA)ロンドン行きBA84便。ビジネスクラスとしては、これまでに利用したエアカナダとニュージーランド航空に比べるとクオリティは格段に落ちるし、デザインセンスはやっぱり今いちかな。座席は座り心地が良くないし、幅が狭いので使い勝手も良くない。唯一、フルにフラットにしたときはまあまあと言う感じだったけど、やっぱり狭さが災いして、寝返りを打つとひじ掛けにぶつかって目が覚めてしまうから、あんまりよく眠れなかった。できる限りしっかり睡眠を取りたいから高い料金を払ってるので、ちょっと損した気分。

食事も、あまり期待はしてなかったけど、ここでもイギリス人の料理のセンスのなさが丸出しの感じで、私たがかって何を食べてるのかわからないくらいで落第点を出したキャセイ航空に比べたらまだましかな。夕食の肉はビーフ、魚はタラ、私たちは無難なところでパスタ。サラダはまあまあで、パスタは量が多過ぎて今いち、デザートはだいだい普通かな。朝食に選んだのはスクランブルエッグを挟んだパニーニで、まあまあ。グラノーラバーとフルーツ入りヨーグルトはオッケー。



ロンドンが近づいて来て、座席にやって来たヘッドパーサーが、「遅れを少し取り戻したので、確約はできませんが、乗り継ぎ便には間に合いそうです」。おお、グッドニュース。でも、手荷物の積み替ましたの時間を考えると、 時間的にはまだきつそうな感じだけどなあ。ヒースロー空港に着陸して、ゲートに向かっている間、ヘッドパーサーがまたやって来て、「最優先で降りていただきますので、お呼びしますから、シートベルトのサインが消えたらすぐにお荷物を出しておいてください」。はいっ。飛行機は無事は着陸。何しろ広い空港だから、ゲートに着くまでが永遠の時間だったけど、シートベルトのサインが消えるのを待たずに荷物を下ろして待機。ヘッドパーサーが呼びに来たので、ドアの前に行ったら、一緒に降りる仲間が2組4人待っていて、さっそく気が合って、即席でツアーグループができあがった。ドアが開いて、「グッドラック」と送り出された6人は乗換えゲートに向かってまっしぐら。男性組でいちばん若いオマール(30代後半)が指揮官になって、ゲートを探したり、方角を探したり、決定事項を専管したりの大活躍で、残る5人はオマールの掛け声で後を追いかけるのに懸命。乗換え専用のチェックインキオスクが見えて来て、一番先に搭乗券をスキャンしたオマールが「何なんだよぉ~」。何と、何と、搭乗終了・・・。

一瞬、茫然としたグループだけど、オマールに率いられて乗換え損ねた人たちのためのカウンターへ。オマールが3組を代表して、一番早い後続便に乗せろと要求したら、「明日の午前8時20分です」と来た。えええっ。てことは、空港で一晩過ごすか、ホテルに1泊するか。オマールは「ローマではみんな高いホテルを予約していたのに無駄になった。到着が遅れたのはすべてBAの不手際が原因なので、ロンドンでのホテル代や食事代は自腹を切るつもりはない」。BAスタッフはコンピュータのキーをカチャカチャ、電話でベチャクチャ、指先でカウンターをコンコン。結局、空港に近いシェラトンスカイラインホテルの宿泊券と食事券とシャトルバスの乗車券もらえることになって、1件落着。ところが、ところが、一難去ってまた(もっとめんどうな)一難・・・。

(続く)

旅の空へ~旅立ちの前奏曲はどえらい波乱万丈

2021年10月13日 | 日々の風の吹くまま
10月13日(水曜日)。☁(ロンドン)🌤(ローマ)。ロンドンのホテルで目が覚めたのが午前2時。きのうのうちに入国しているはずだったイタリアの乗客追跡票の乗換え便の情報を修正しなきゃと気づいて、そろりと起き出してラップトップを立ち上げて、静かに静かに作業(パスワードをメモった紙を持って来てよかった)。ローマで朝を迎えているはずなのになぜロンドンで目を覚ましたかと言うと、いやぁ、それが長ぁ~い、長ぁ~い物語で・・・。

月曜日。用意万端整って、午後5時過ぎにタクシーを呼んで、余裕たっぷりの時間でバンクーバー国際空港(通称YVR)に着いてみたら、うっはぁぁ、英国航空のチェックインカウンターの前はものすごい人がいて、長い、長い行列が一体どこまで続くのか見当もつかない、異様な光景。とにかく優先カウンターに近い列に加わったら、係が「昨日の便の方、こちらへ移動してくださぁい」。何できのう?と思っていたら、少し短くなった行列に向かって「今夜の便の方ですね」。どうもきのうのロンドン行きは何らかの理由で欠航したらしい。ロンドンへの直行便は1日に1便しかないから、いったん欠航になったらアウト。どうやらきのうの代替便と今夜の客を同時に処理しようとしているらしく、集まった人の数は何百人で、とにかく大混乱。これがしったかめっちゃかの波乱万丈のバケーションへの旅立ちの始まり・・・。

やっとに目的地のローマまで通しでチェックインして、荷物を預けた時点ですでに出発時刻が定刻より40分遅れ。ラウンジを探したけど、どうやら青い仮設の壁の向こう。つまり、臨時か永久にか知らないけど、ラウンジがなくなってしまったわけ。あぁ~あ。ワインの1杯でも傾けて、腹ごしらえする心づもりだったのに。しょうがないから、何とか開いている(そう、ほとんどのショップは休業中)Subwayでフットロングのターキーサンドイッチを注文して、半分にしてもらって軽く晩ご飯。ま、感謝祭だし、感謝祭と言えばローストターキーだから、ぴったりじゃないの。




搭乗ゲートで待っていたけど、三々五々乗客が集まって来る以外は何の動きもないまま、ボードに表示されている予定時刻も「2時20分」のまま。でも、やたらと長いなあと思っているうちに、いつの間にか10時を過ぎて、やっと搭乗の案内。おいおい、ローマ行きの便への乗換えには1時間半しかないんだけどねえ。しかも悪名高いヒースロー空港でなんだよぉ。間に合うのかなあ。ま、心配しても自分で飛行機を飛ばすわけじゃないから、案内に従って登場してみたら、何、これ?これが英国航空国際線のビジネスクラスの座席デザインなの?と仰天。写真では何となく見ていたけど、横に2-4-2と並んでいるから幅が狭いし、倒していないフットレストがトイレの蓋みたいに見えるし、座席の照明は暗いし、窓際の人が通路に出ようと思ったら、隣の人の後ろの席の人のフットレスト(と足)の上をよっこらしょと跨がないとならないし。ふぅ~ん・・・。

     

(続く)

出発前は洗濯に荷造りにゴミ捨てにコピー取りであたふた

2021年10月12日 | 日々の風の吹くまま
10月11日(月曜日)。☀🌤。いい天気。連休最終日で、感謝祭の祝日。旅行日和というところ。朝ご飯を食べたら、まずはいの一番に洗濯。それから、持って行く書類のコピー作り。空港で提出したときに返してくれなかった場合に備えて、念のため。PLFは出したらそれでおしまいだろうと思うのでそれぞれ1部ずつ、PCR検査の陰性証明書は特に重要なので3枚ずつ、ワクチンの接種記録も2枚ずつコピーしておいた。空港で必要な書類と船に乗る時に必要な書類と重要書類のコピーを分けて別々のクリアファイルに収納。カレシが「そんなにコピーして行くのか」と半ばあきれ顔。だって、いつでもどこでもプリンタにアクセスできるとは限らないじゃないの。


書類が整ったら、荷造りの仕上げ。と言っても、ほとんどはうまく収まってしまったので、入れるものと言えば歯磨き道具やコンタクトレンズ用品や化粧品くらい。クリニークからもらったバッグがたくさんあって、派手派手だけど、旅行で持ち歩くにはちょうど手ごろな大きさ。コンタクトレンズのソリューションはなぜか105mlという半端な容量で、規定の液体100mlをほんの少しだけ超えるから機内持ち込みのバッグには入れられないので、スペアのレンズや鏡、クリーナーなどと一緒に専用のバッグに。歯磨きは旅行用の電動歯ブラシ2本と予備の取り換えブラシ、小さめの歯磨きチューブとデンタルフロス2個(2人で違うブランド)。ついでにカレシのお気に入りの爪切りとワタシの大量何とか兵器みたいな大きな爪切りを忍ばせて、ジッパーをじゃっ。化粧品類は機内ではまず必要がないので、全部スーツケース行き。こっちのバッグにはそっと爪やすりを1本。

スーツケースを閉めたら、やっと、やっと自分のコンピュータバッグとキャリーオンバッグをまとめる番。こんなときにしか出番のないコンピュータバッグはラップトップとカラーコーディネートしたワインレッド。ラップトップに大きい方のカメラ、旅行用のホワイトノイズマシン、ボーズのヘッドフォン、外付けHDやSDカード、サムドライブ、充電コードひと束(どれがどれのわからなくなりそう)。後はペンやら(ライト付きでわりと大きい)拡大鏡やら。ついでにオキシメーターも忍ばせておいた。外側のポケットには飛行機の関係のファイルフォルダを差し込んで、肩にかけてみたら、あはは、ちょっとばかりかっこよく見えるかも。キャリーオンバッグは愛用のトートバッグで、小さいカメラとカメラの充電器2個、後は財布、(老)眼鏡、サングラス、スマホ。カレシのバッグにはマスクの箱、旅行書類のフォルダ、カレシが機内で使う細々したもの、殺菌ワイプ、カレシの薬、液体品の入ったビニール袋、など、など。

我ながらけっこう手慣れたもんだと感心しつつ、ランチの後すぐに食洗機を回して、乾燥機の洗濯物を出して畳んで、ごみ袋2つとショッピングカートいっぱいのお酒の空きビンを持って、ごみルームまで2往復。シーラへのメモや新しい家電の取扱説明書をまとめて、さらに新しいシャワーの使い方を手書きで説明。午後2時半、洗い終わった食器を片付けたら、よぉ~しっ、出発準備は完了。ばんざぁ~い。さて、5時ごろに出るまで、ちょっと息抜きしとこうか。毎日1便しか飛んでいないので午後7時から出発時刻までしか開いていない英国航空のラウンジ、感謝祭の今日は開いているかなあ。さあ、水青き地中海が呼んでいるから、いざ・・・。


誰もがスマホのアプリで何でもやれるわけじゃないだろうに

2021年10月11日 | 日々の風の吹くまま
10月10日(日曜日)。☀🌤。連休中日。いやぁ、きのうと打って変わっていい天気。いよいよ伸るか反るかの日で、まずはさっと朝ご飯を済ませて、いざPCR検査へひとっ走り。日曜日でも予約ができるところはごくわずかで、トラベルエージェントのジェフが見つけてくれたのはリッチモンドにあるクリニック。小さな店が並んだ角の小さなモールの真ん中にあって、中に入ったら壁のいろんな張り紙がどれも中国語。さすがに人口の半分以上が中国系だけあるな。予約は10時と10時10分だったけど、一緒に診察室に通されて、向かい合った椅子に座って待っていたら、若いドクターが来て名前を生年月日を確認して、「どちらが最初」。すかさずカレシが「彼女」とワタシを指さしたので、ドクターが長い綿棒を見せて「これを鼻の奥に入れて回しながら5つ数えますからね」。へえ。綿棒にしては硬くて、1、2、3と数えながらぐるぐる回している間、何かくしゃみが出そうだった。カレシも同じようにぐるぐるやって、「3時か4時には結果をメールしますね」。ああ、鼻がむずむず。

結果を待っている間、カレシは持って行く衣類をベッドの上に積み上げて、ワタシはイギリスの乗客追跡のフォーム(PLF)を2人分作成。アカウントを作るのに同じメールアドレスを使えないのがちょっとめんどうだったけど、空港から出ないで乗り換えなのでそんなに難しくはなかったかな。英国航空からまたメールが来て、Manage My Bookingというページで必要な情報を入力して、ダウンロードしておいたVeriFLYというアプリにワクチン接種の記録やPCR検査の結果、受付済のPLFなどを入力しておくようにとの「指示」。んったく、もう、やんなっちゃうなあ。ま、検査結果がまだなので、ランチの後でカレシの衣類を圧縮バッグに入れてスーツケースに入れて、次にワタシの夏物衣類を引っ張り出して、荷造りの準備。カレシが自分のカメラを持って行かないというので、わりと余裕がある感じで、ワタシの持ち物はあんまり嵩張らないから、小さいスースケースで十分。機内に持ち込むバッグはカレシと共用ということにして、後はそれぞれにコンピュータバッグにラップトップやら充電コードやらヘッドフォンやら何やらを詰め込んで、荷造りはこんなところかな。

午後3時にクリニックからメール。添付の書類を開いたら、おおっ、2人ともめでたく陰性だっ。まあ、ワクチンは2度済ませているし、まじめにマスクをして歩いているから、99%は陰性だと思っていたけど、もしかしたらということもあるから、証明を見るまではちょっとそわそわした気分になっちゃったな。良かった、よかった。今どきは、ワクチン接種完了の証明と陰性の証明がなければ飛行機に乗れないし、乗れても行き先で追い返されるかもしれないからめんどうだけど、裏を返せばちゃんとワクチンをして、マスク、ソーシャルディスタンス、手洗いの3つの基本的な予防法を実行していれば、たいていのところへ行けるってこと。思い起こせば、ワタシが初めてカナダに遊びに来たときは、天然痘の予防接種が必須で、他にもコレラとかあったような気もする。パスポートのページに接種済みを証明するスタンプを押してくれたっけ。だから、あの昔に戻ったような感じがしないでもないかな。(持ち出せる外貨にも制限があって、それも金額がパスポートに手書きで記録されていたっけ。)

晩ご飯が終わったら、いよいよ英国航空が指示して来たフォームの作成。でも、でも、このVeriFLYというアプリが曲者で、これも1人ずつ別々に作るのかと思ったら、何と2人分まとめて提出すればいいことがわかったけど、時は遅し。ワタシのアカウントを作ったメールアドレスはスマホからアクセスできないので、デスクトップでワタシ宛に送られて来たメールをGメールに転送してから添付書類をスマホとラップトップにダウンロードして、デスクトップとラップトップとスマホを行ったり来たり。QRコードがないワクチン接種の証明書はファイルをアップロードするのに手間取ったり、スマホに保存したファイルのQRコードをどうやってスマホでスキャンするのかわからなくて、デスクトップで開いたファイルのQRコードにスマホを向けてスキャンしたりで、しまいに胃の辺りがキリキリして来ちゃった。どうやら今どきは、みんながみんな何でもスマホにアプリをダウンロードしてちゃっちゃかとやってしまうという前提でいろんな仕組みができているらしい。結局3時間以上かかってしまったけど、確認メールが来て、ほっ。あぁ~あ、やれやれ、くたびれたごほうびにバケーションに行くみたいな・・・。


どれもこれも安全な旅のためと思えばえんやこら

2021年10月10日 | 日々の風の吹くまま
10月9日(土曜日)。☁🌧☂。三連休初日は寒々とした何ともしょぼい天気。朝ご飯を食べて、コーヒーを飲みながらメールをチェックしていたら、あら、また英国航空から。何じゃいなと思いつつ開いたら、 えええっ。月曜日から、海外からイギリスに到着する場合にPLF(乗客位置確認票)の提出が義務付けられることになって、空港を出ないで別便に乗り換える場合でもイギリス到着前48時間以内に必要だって。おいおい、この差し迫ったときに何なのよ、もう。イタリア行きのPLFはとっくに提出してあるけど、イギリスはEUから脱退しちゃってるから、EUのは使えないってことかな。まあ、ヒースロー空港の同じターミナルで同じ英国航空のローマ行き乗り換えるので、フライトの情報があればいいんじゃないかな。それにしても、ほんっとにくるくると変わるから、めんどくさっ。

まじめ掃除の日だけど、洗濯とモップかけは明日に回して、ごく簡単な床掃除。カレシが誰かとスカイプしている間に、シーラに払うお金を出しに銀行へ。入口に2台並んでいるATMの1台に手書きの「故障中」の張り紙。もう1台が開いたので、カードを入れて必要な金額を引き出そうとしたら、いつまでも「処理中」の表示が出たままで、機械は何かごとごと言ってるけどお金が出て来ない。前の人が「すごくのろくさいよ」と言っていたので、気長に待っていたけど、そのうちいきなり「カードを入れてください」。カードを入れ直して、念のために「残高照会」を押したら、あぁら、引き出しの記録がないじゃないの。別の場所にある3台目のATMがあいていたので、そこで念のため2回に分けて引き出したらすんなり。あっちのATMはお金がなくなっちゃったのかな。連休前だしね。

午後1番でシーラが来たので、長期駐車パスと留守番サービス料と郵便箱の鍵を渡して、しばらくおしゃべり。去年から心臓を悪くして、カレシと似たような薬を飲んでいるけど、カレシより10日年上なだけなのに、会えないでいる間にずいぶん老けちゃった感じ。掃除代行サービスにはドクターストップがかかっているので、留守の間に大掃除をしようなんてゆめゆめ考えるんじゃないよっと念を押しといたけど、掃除のプロのシーラのことだから、私たちが見逃していた汚れが気になって、今日はここ、明日はあそこという具合にちょこちょこと掃除しちゃうんじゃないかな。でも、いつも安心してのんきに長い旅行に出られるのは、シーラが泊まり込みで留守番をして、カレシの鉢物の世話をしてくれるから。ほんとに持つべきものはいい友だちだね。

これでそろそろ荷造りの算段を始められるかと思っていたら、カレシがちょっと動揺したような口調で「エールフランスは医療用マスクをしていないと乗れないって」。まぁた、急にそんなぁ。「うちのは医療用なのかな」。用意してある黒い不織布マスクは一般用。「それじゃあダメじゃないか」。ダメだろうね。「どうするんだよっ」。買えばいいじゃないの。落ち着きなって。とにかくその場でググってみたら、フランスでは医療用マスクの着用が義務になっているようで、画像を探したら、あ、水色のあれか。すぐに買いに行くことにしたら、カレシが「外の空気を吸いたいから、オレも行く」。ということで、雨の中をまずは道路向かいのLondon Drugs(おいてない)、次にモールの真ん中のShopper’s Drug Mart(一般用のみ)、そしてモールの端っこのウォルマートでやっと見つけたのが、医療衛生用品メーカーの「Medical grade」と書いてあるマスク。その隣にあった別のブランドのは「非医療用」となっていたけど、どっちも同じブルーの不織布マスクで見分けはつかない。まあ、エールフランスに乗るのは帰りだし、いざとなったらフランスの寄港地で買えるだろうし、もしかしたら船に用意してあるかもしれないし、もうほんっとに臨機応変で行くしかないよね。でも、どれもこれも自分たちの安全のためなんだから、めんどうが多いほど安心度が高まるというもじゃないのかな。



昔ペーパーワーク、今アプリワーク、でもやっぱり煩雑

2021年10月09日 | 日々の風の吹くまま
10月8日(金曜日)。🌥☁🌤。感謝祭の三連休の前の日。バケーションの準備はいよいよ大詰めというところ。今日はイタリアに入国するために必要なPLF(乗客位置確認票)という書類を作成することにして、ジェフが送ってくれたリンクでフォームを開いて、先にダウンロードしておいた69ページもあるマニュアルを見ながら入力。

まずはカレシのから始めて、Gメールでアカウントを設定してパスポート番号を登録。飛行機便を選んで、航空会社、便名、座席番号、出発地、出発日時、目的地/乗継空港、国名、到着日時。次に乗継便について同じデータを入力して、次に自宅住所、行先国での住所(ホテル)、同行家族(氏名、性別、年齢、座席番号)。最後に生年月日、出生国と出生地(州と市)、国籍を入力して、陰性証明とワクチン接種完了の証明を提示すると約束する宣誓をして「提出」。ほどなくしてアカウントに登録したアドレスに提出確認のメールが来たので、印刷(3ページ)。一人分をやれば後は簡単なんだけど、同じアカウントは使えないようなので、ワタシのPLFは別のメールアドレスでアカウントを作って、カレシの時と同じ要領でちゃかちゃかとデータを入力。使ったメールアドレスはスマホにアクセスを設定していないので、送って来た確認書はカレシのに使ったGメールのアドレスに転送しておいた。これだけで午前中いっぱいかかって、もうランチの時間。

午後は外付けのHDにラップトップで使いそうなドキュメントや写真のフォルダをコピーして、ショッピングに行く時間までちょっと息抜きがてら、帰国のために必要な書類について少しお勉強。ワクチン接種が完了していて、72時間前のPCR検査が陰性なら、14日間の自主隔離や8日目の検査が免除される。これもまたアカウントが必要なようだけど、ひとつのアカウントで同行する家族のデータも入力できると書いてあるので、ああ、助かった。バルセロナでツアー会社がPCR検査を手配してくれるので、結果を待ってバケーション最後の日にやればいいかな。やれやれ、あの書類、この書類、あの証明、この証明と、遊びに行くのにまあ何とも煩雑なこと。事情が事情だからしょうがないけど、とにかく「やらなきゃリスト」の書類の準備が一応できてひと安心。

と思ったら、英国航空から「空港に来る前にVeriFLYとかいうアプリをダウンロードして、陰性証明とワクチン接種完了の証明をアップロードしておくと、24時間前にオンラインでチェックインできるので、時間の節約になる」というメール。はあぁ、またアプリでやるのかいな。ここでもアカウントを設定するしくみのようで、何ともはや。空港に証明書の類を持参してチェックインしてもいいけど、「時間がかかることがあります」。まあ、日曜日の夜に検査の結果が来るまで何にもできないから、これはお預け。ああ、やれやれ。と思ったら、今度はSilverseaから寄港地での観光の際に使うので、スマホとイヤホンと充電器を忘れずに持って来て、iSmart.Guide`というWiFiベースの観光ガイドのアプリをダウンロードしておくようにというメール。うっはぁ、またアプリだよぉ。アナログ時代の昔だったらこういうのはもっぱら紙を使ってやっていたのが、デジタル時代になった今は何でもアプリ、アプリ。でも、便利になったという感じは全然ないんだけどなあ・・・。

リブアイステーキに添えたカレシ菜園産のピーマンとチーズのロースト


病歴があると旅行医療保険はコロナ抜きでも高い!

2021年10月08日 | 日々の風の吹くまま
10月7日(木曜日)。🌤🌤🌥。いい天気だけど、何か急に秋が深まってしまった感じ。首を長くして待っていたクルーズがほんっとに目の前に迫って来て、今日はまず旅行保険の手続き。予約は11時だったけど、帰国の際に必要なArriveCANという書類についていろいろと調べるのに夢中で、危うく時間に遅れるところ。BCAAのオフィスが道路向かいじゃなかったら、ほんとに慌てるなんてどころじゃなかった。ま、とるものもとりあえずという感じで2人揃って猛ダッシュ。

旅行に出るときは必ず旅行医療保険をかけて行くんだけど、今回はコロナのおかげでややこしそう。最近になってコロナをカバーする保険も出て来たという話で、保険料は相当に高くなるだろうなと覚悟。特に心臓手術の経歴があって処方薬を服用しているカレシの保険料は、健康状態と病歴に関する質問票の答が全部「ノー」のワタシの何と5倍で、年の差5歳を勘案してもすごい違いがあるのに、コロナをカバーしたらいったいどんな金額になるのか見当もつかない。ちょっぴり恐る恐るの気分で、担当の人にクルーズに行くのでぇと言ったら、あれこれ調べて、電話で問い合わせて、「クルーズは政府のアドバイザリーがハイリスクのレベル4になっているので、コロナはカバーできません」。あっ、そう。まあ、クルーズ中はSilverseaがかなり厳重警戒的な体制を敷いているし、もしもかかったらめんどうを見てもらえるようなので、カバーしてなくても大丈夫かな。

最終的に、11日から31日の夜中までの21日間の保険料は、自己負担額を最低にしたので、病歴持ちのカレシが約12万5千円、一応「健康優良児」のワタシは2万5千円。どっちも医療費として来年春の所得税確定申告で税額控除できるからいいけど、いくら安心料だと思ってもやっぱり高いなあ(カレシのが)。でも、またひとつ「やることリスト」からクリアしたので、次はBA(英国航空)のラウンジについてチェック。特に「要予約」とは書いてないから大丈夫そう。前日にオンラインでチェックインできるんだけど、ロンドン経由でローマまで通しで荷物を預けるのに、オンラインだとBAはよくチョンボするという話を聞いていたので、今回は出発が午後8時35分と遅いこともあって、空港に行ってからチェックインして荷物を預けた方が安全だろうと判断。オンラインでチェックインして搭乗券を印刷しておいても、カウンターに行って荷物を預けるから、ほんの少し時間の節約になるだけの話。出発は午後8時35分だから、夕食が出るのは9時過ぎと想定して、ラウンジで軽く腹ごしらえでもした方が効率的だろうと思う。カレシもコロナ対策の行き届いたラウンジで待つ方が安全だろうというので、当日チェックインということで決まり。

今日のやることリストの最後は、泊まり込みで来てくれるシーラのために、ビジター用駐車場の「長期駐車パス」をゲット。普通のビジターパスは利用1回につき最高72時間までなので、それ以上のときは管理会社のウェブサイトで、部屋番号、利用する車の型式やプレート番号、利用期間、理由を入力して、印刷するしくみ。マンションの部屋で民泊をやるのは規約違反なので、いつものように「理由」の欄に鉢物の水やりや郵便箱のチェック、軽い掃除、緊急時の連絡といったサービスをしてもらうのに1日いくらの料金を払っていること(つまり、民泊の客じゃないこと)を明記。「提出」ボタンをクリックして送信したら、印刷して、手続きが完了。空にはかわいい白い雲。旅立ちまであともう少し・・・。



コロナのワクチンをしないでいるとクビになるんだって

2021年10月07日 | 日々の風の吹くまま
10月6日(水曜日)。🌥☁🌤☁。ほんっとに秋の空。白い雲、黒い雲、灰色の雲が入り混じって、空模様がくるくる変わるので、見ていて飽きることがない。忙しいときなんか、つい時間のたつのを忘れて見とれていて、うっはぁ~と慌てることになる。で、ちょっと落ち着いたら、改めて自然ってすごいなあと感慨を新たにするわけ。まあ、人間は本質的にアナログなんで、類人猿から人類になって、ホモサピエンスが霊長類の頂点に立ってこの方、AIなんか足元にも及ばないような野放図で無限の可能性が広がる時空間を生き抜いて来たのに、このわずか2、30年の間にいったいどうしちゃったんだろう。この年(70代)で良かった思う反面、もし子供や孫がいたらその未来をどれだけ心配したことか。

哲学的なつれづれ思考は今の環境ではストレスになっちゃうので横に置いといて、今日はちょっとひと息ついてから今日のやることリストを片付けることにして、まずはニュースサイト巡り。先日BC州政府が3万人の職員にワクチン接種を義務付けたと思ったら、今度は連邦政府が中核の職員の他、鉄道、航空、海運などの連邦法で規制される産業の雇用者(と利用客)にワクチン接種を義務付け。どっちも期限内に接種を完了しないと、まずは無給の停職処分になり、停職期間中にワクチンを接種しなければ解雇という流れで、いやぁ、きびしいなあ。でも、BC州の場合は、政府職員組合(泣く子も黙るBCGEU)は、大半の組合員はすでに接種済みなこともあってか、ワクチン接種の義務化に賛成していて、それでは不十分だから一般との接触がない職場でもマスク着用を義務化すべしと、さらにもうひと押し。

それでも、人権活動家や弁護士がわらわらと訴えを起こして来そうだけど、BC州の人権審判所は「自ら希望してワクチンを接種しない場合は人権法の保護を受けられない」との見解を公表。そうだなあ、押さえつけられてワクチンを打たれたというのならわかるけど、理由が何であれ「自分の意思」で接種しないことを「選択」したわけで、つまりは「選択の自由」という権利を行使したってことだもんなあ。先日プロのアイスホッケーの選手が、体調を崩して受けた検査で知らずにコロナに感染(その後回復)していたことがわかり、不調の原因がその後遺症の心筋炎と診断されて、選手生命が危ぶまれているというニュースがあったけど、この人はソーシャルメディアで声高なanti-vaxxer(ワクチン反対派)として知られていて、当然ながらワクチンは未接種。自己決定の権利を行使した結果なわけだけど、権利には義務や責任がつきもので、自己決定権に基づく選択であれば、その結果は自己責任ということになる。でも、コロナの場合は、ひとりがワクチンを接種しないと選択した結果として周囲の人たちが感染したら、その選択は周囲の人たちの生命と安全に関する人権を侵害したということになると思う。人間は孤島じゃないんだもの。

それでも、狭い空間で長時間過ごす飛行機や鉄道では、乗務員がみんなワクチン接種済だとわかっていれば、乗客の安心感が高まるだろうな。Silverseaのクルーズはワクチン接種完了が乗船の大前提で、その上で船内でのコロナルールが4ページもある。めんどうくさいという気にはなるけど、ルールに従うのが嫌なら行かないという選択肢があるわけで、最終的に乗客も乗員もみんなワクチン接種済みで、ルールに従ってマスクをして、密になるのを避ける人たちということになるだろうから、みんなが安心してクルーズを楽しめると思うけどね。人権侵害を盾にワクチンに反対している輩は、奥深くにあって抑えられない「注射恐怖症」を隠すために、あやふやな陰謀説やら何やらで武装して、2歳児みたいに振る舞ってるんじゃないかと勘ぐってみたけど、どうなんだろう。

不気味・・・

デスクトップとラップトップとスマホをリンクするのに1日がかり

2021年10月06日 | 日々の風の吹くまま
10月5日(火曜日)。🌧☁⛅。あぁ~あ、灰色の雲がどよぉ~んと低くかかって、手が届きそうな錯覚が起きる。また前線の通過で大風が吹くそうで、高いところでは雪が降るかもしれないと言う予報。まあ、10月だし、「人間心と秋の空」って言うからね。あはは、ここはジェンダーニュートラルで行こう。女心も男心も移ろいやすいことに変わりはないんだから。

きのうは1日中かなり頑張ったので、きょうはちょっと気分を変えて、ワタシのラップトップを旅行用にアップデート。いつもそばに置いてあるのにめったに使うことのないSurfaceだけど、旅先ではなくてはならないもの。ブラウザのChromeやGメールはグーグルのアカウントでデスクトップ、ラップトップ、スマホの全部を同期していて、いつでもどれでも使えるからいいけど、デスクトップを新調したついでに導入したOffice 365のアカウントにラップトップも加えただけ。(もっとも、リタイアしてExcelやPowerPointが不要になったので、使うのはWordのみ。)Wordは昔から日常的に必要なコマンドだけを並べたクィックアクセスツールバーを常用しているけど、ラップトップでまだ何にもカスタマイズしていないので、旅先で使うには何かと不便。

ということで、デスクトップのWordで並んでいるコマンドを見ながら、ラップトップのWordでも同じ順に並べて行ったわけだけど、「すべてのコマンド」のリストから拾い出すのが意外とめんどうで、おまけに旅行に持って行くものをまとめていたカレシがやたらと「(カレシの)○○はどこにあるか知らない?」(知ってるわきゃないでしょっ)と聞いて来るし、買ったばかりのSDカードのパッケージの開け方がわからないというから実演してみせなきゃならないしで、Wordのカスタマイズはランチを挟んで午後までかかってしまった。んっとに、いい大人なんだから自分のものぐらい自分で何とかしてほしいもんだと思うけど、何しろ空間認識能力に難がありそうで、しかもADDじゃないかと思うくらい整理整頓が苦手もいいところの「片付けられない人」なもので、もうお手上げ。でも、ラップトップのアップデートが終わったから、今度は、スマホで撮った写真、ケーブルをつないでダウンロードしたり、自分宛のメールに添付して送ったりしなくてもいいように、新しいスマホをデスクトップ/ラップトップにリンクする作業。これはけっこう簡単にできて、写真だけではなくメッセージもラップトップで操作できるようになって、しめしめ。

ほとんど夕方までかかってしまったけど、これでワタシの道具類の準備はほぼ完了。あしたは銀行に行ってユーロの現金を買って来て、EUPLFを2人分記入して印刷して、そうだなあ、地下駐車場のロッカーからスーツケースを出して来ようか。地中海沿いはまだちょっと暑そうだから、衣替えでしまい込んだ夏の衣類を出してまとめないとね。予報にあった大風は何か不発だったようで、夕暮れが迫る頃、クィーンズ公園から市役所の隣のティペラリ―公園まで、束の間の虹のアーチ。さっそくスマホで撮って、デスクトップでフォルダに移して・・・。



税務署と保険とワクチンパスポートと旅の重要書類

2021年10月05日 | 日々の風の吹くまま
10月4日(月曜日)。☁⛅🌤。また月曜日。ローマに向けて飛び立つ日まであと1週間。あと1週間しかないんだっ。タイヘンだっ。旅行に出かける前ってほんっとに慌ただしくて、忙しいったらない。まあ、いっつもそうなんだけど、やらなければならないことがたくさんあって、その上に余計な「やらなきゃ」リストができたりするから、カレンダーを横目で見ながらバタバタ、バタバタ。今日はとにかくできるだけたくさんやっつけておこうと、金曜日にカレシ宛に来ていた歳入庁からのレターから・・・。

私たちの所得税の確定申告は会計事務所が電子申告するので、寄付や医療費などの控除した経費の領収書がついていないため、年によっては審査に引っかかって「30日以内に領収書を提出せよ」というレターが来る。去年は税額控除の対象になるArts Clubへの寄付の額が特に大きかったんだけど、世帯の所得税総額を最小限にするために夫婦間で年金所得や経費を融通できるので、2人の名前になっている寄付金を全部カレシの「経費」として控除。それでカレシの総所得と釣り合わない額になったもので「証拠を出せ」ってことになったんだろうな。(キャンセルになったクルーズの払戻し金を寄付したので前年度のほぼ2倍だった。)朝一番でKPMG会計事務所の担当会計士リズにこんなのが来たのでよろしくとメール。1時間くらいで「すぐに処理するから安心して。今年は慈善寄付と医療費の領収書の要求レターの数がすごいの」というメール。そして午後1番でリズから電子ファックスで歳入庁に送った回答(領収書添付)のコピーが送られて来て、まず1件落着。この慌ただしいときに、ほんっとにもうっ。

次は、管理会社から「水漏れ事故の控除免責額が750万円に引き上げられたので、各戸の損害保険の内容を変更しておくように」という通知が来ていたので、我が家のマンション総合保険を扱っている代理店に報告。我が家は水漏れ損害込みのけっこう高い総合保険をかけているので、保険料が跳ね上がることはないだろうけど、去年の免責額は500万円だったから、何と50%の上昇。この3、4年にマンションの管理組合がかける保険が暴騰と言えるくらい引き上げられて、古いマンションの管理組合は保険料を払えなくなったり、修理費の特別徴収や管理費の高騰につながったりして、一時は社会問題になっていた。保険と言えば、来週からの旅行の保険を忘れたらタイヘンなので、会員になっているBCAA(自動車連盟)のサイトで「木曜日午前11時」に予約。手続きをするのは道路向かいのオフィスなんだけど、コロナの今は何でも「要予約」。まあ、待たされないからいいけどね。

次は、BC州の「ワクチンカード」をゲット。レストランやイベントや娯楽施設ではこれと身分証明を提示しないと入れてくれないので、空港のレストランで必要かもしれないから今のうちに。めんどうかなと思ったけど、政府の発行サイトで「ワクチンカードをゲット」をクリックして表示されたのはいたってシンプルなフォーム。医療保険番号と生年月日とワクチン2回目の接種日を入力するだけで、完全接種済みを表す緑色(1回だけなら青)の地にQRコードが表示されて、その下の「コピーを保存」をクリックしてダウンロードするだけ。ぶっつけで立ち上げた割にはよくできているなあと感心。カレシの分も同様にダウンロードして、ペーパー版を印刷。念のためにスマホにも2人分の画像をダウンロードして、よし、これで用意は万全。(ちなみに、コンピュータもスマホも持っていない場合は、電話で申し込むと印刷版が郵送される。)



今日の最後は、クルーズの寄港地での観光や船内のレストランの予約。観光コースは寄港地ごとに1人数千円から1万何千円のが数種類ずつあって、普通なら今ごろは売り切れが多いのに、今回はさすがにそれがほとんどない。最初の寄港地リヴォルノでは、1日コースならフィレンツェに行けるけど、カレシが半日コース希望ということで近場のルッカ。次のポルトフィーノでは2時間のウォーキングツアー。3日目のニースではエズとサンポールドヴァンス、4日目のマルセイユでは市内の観光ポイント、6日目のバレンシアではパエリヤの調理実演とワイン試飲、7日目のマジョルカのパルマは観光ポイント。最終日のバルセロナでは下船後にプライベートツアーがあるので、1日船でのんびり。クルーズでの日程が固まったら、次はイタリア入国に必要なEUPLF(乗客追跡の書類)の69ページもの記入説明書をダウンロードして読んで、カナダ帰国に必要なArriveCANという書類についてもふむふむ。コロナ時代は、気ままにぶらりと旅に出るなんてのは、もう遠い昔の夢か・・・。