リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

今日はインフル注射と新しいヒーター

2016年11月14日 | 日々の風の吹くまま
11月14日(月曜日)。晴れ間。でも、冷たそうな灰色の雲、ふかふかの白い雲、さざ波のよ
うなさば雲が入り乱れて、何とも天気予報がやりにくそうな空模様だこと。朝ご飯が終わっ
てメールをチェックしたら、あちゃ、また仕事。ワタシの担当になっている発注元で大規模な
組織改編をやっているから、何かと変更、変更で、翻訳が必要なのはわかるけど、グロー
バルビジネスってのは何かとタイヘンだな。ま、ワタシはそれで稼がせてもらっているんだし、
ちょこちょこと来るからハイハイと受けちゃうんだけど・・・。

昼前に通販品の配達先住所になっているメールサービスから「You’ve got parcel」(小包到
着)のメール。あ、注文してあったスペースヒーターと体温保持型のマットレスカバーが着い
たんだ。今日はインフルエンザの予防注射に行くつもりでいたので、散歩がてらひと回りし
て来るのにもってこい。俗にflu shotというインフル予防注射は、65歳以上のシニアの私
たちは無料で、注射の資格を持つ薬剤師がいる薬局へ行けばごく簡単。問診票は先に用
紙をもらって来て記入してあるので、スーパーの薬局でさっと注射。「10分ほど店内にいて
ください」というので、その間に夕ご飯の買い物・・・。

通販の品物は重くはないけど嵩張るかもしれないので、カレシがひとまず買い物を持って家
に帰って、ワタシはそのままメールサービスへ。何とか持てる大きさだけど足元が見えない
から、躓かないようにそろそろと歩いていたら、カレシが来て運搬係を交代。暖めた空気を
渦巻き式に部屋全体に循環させるというヒーターは主にリビング/ダイニング用。リビング
の端の窓の下にあるベースボードヒーターとダイニングの端の(窓から離れた)壁について
いるサーモスタットが何と8メートルも離れているので、30度近くに設定しないとリビングが
暖まらないし、おまけに暖まった空気は奥まで届かないという不経済ぶり・・・。

分譲マンションはある意味で量産品のようなものだから、買い手に受けるファッション性が
第一で、機能性や効率性はどう見ても二の次、三の次。さっそくサーモスタットの設定をぐっ
と下げてオフにして、小さなヒーターをリビングの隅に置いてみたら、30平方メートルくらい
はある空間がほぼ満遍なく暖まった感じになって、おまけに何となくほわ~んとした暖かさ
に感激して、あああぁぁ~。さて、今夜はスーパームーンのはずだけど・・・。

 
 昇って来るスーパームーン
   
   
   食卓からスーパームーンの月見

雨の中を散歩したら蕁麻疹

2016年11月13日 | 日々の風の吹くまま
11月13日(日曜日)。雨。まったく飽きもせずによく降る。目が覚めたら8時半。ゆうべはか
なり早寝だったのに、よく寝るなあ、まったく。最近は上が静かになったせいかな。火曜日と
木曜日は目覚ましをかけておかないと寝過ごしそうになる。真上にはそろそろ2歳になる双
子がいるんだけど、東南アジア系らしい両親が聡明な感じで、前にエレベーターで会ったと
きに何気なくコンクリート床は衝撃音が増幅して下に伝わると話してからは、ときたまほん
のちょっとトタトタと走る音が聞こえるくらいで、日中もいたって静か。健康な幼児に関わる
問題はつまるところは親の資質の問題ということなのかな。

ゆうべ仕上げた仕事を見直して、ランチの後で圧縮して納品。ダウンタウンの隣り合わせの
スタジアムとアリーナで同時進行のホッケーとフットボールの試合を見ていたカレシがどっ
ちもダメだと見限って散歩を提案。(時間帯がいくつもある国なので、西端から全国中継す
るときは東の視聴者に配慮してこんなヘンな時間に試合が始まることが多い。)かなりの雨
が降っているんだけど、まあ外の空気を吸って来るのもいいかと思って、slickerと呼ばれる
愛用の黄色い雨がっぱにこれまた愛用のLLビーンのレインシューズで武装して出発。気
温はひと桁で、Tシャツ1枚の上に雨がっぱ1枚ではちょっとばかり寒いけど、遠出するわけ
じゃないし・・・。

結局はクィーンズパークの中を歩いたりして1時間ちょっとの散歩。気分はすっきりだけど、
雨がっぱから滴った雨水でジーンズの前がびしょ濡れ。おかげで腿一面に寒冷蕁麻疹が
出て来て、かゆい、かゆい。雨で濡れた顔まで赤いぽつぽつが出て来てかゆくなったもの
で、帰り着くなりバスタブにお湯を張って、ざぶんと飛び込んで温めた。ワタシは普段から薄
着で平気だし、冷え性でもやせ型でもないから、どう見ても寒がりタイプじゃないのに、なぜ
か戸外で5度前後くらいの中途半端な温度のときに寒冷蕁麻疹が出ることが多いから不思
議。気温がマイナスになってしまえば何ともないのに・・・。

お風呂で温めたらかゆみもぶつぶつも消えたので、夕ご飯のしたく。カレシは負けてばっか
りだと文句を言いつつも懲りずにテレビをつけたら、あ~ら、何とホッケーのカナックスは延
長戦勝ちで、フットボールのライオンズは1点差で勝ち。カレシは雨の中を歩き回っている
間におもしろい試合を見逃したと文句たらたら。あはは・・・。

世の中は元気なおばさんでもっている

2016年11月12日 | 日々の風の吹くまま
11月12日(土曜日)。雨っぽいけど午後には日が差て来るという予報。朝ごはんを食べて、
2人それぞれメールをチェックして、まじめ掃除。木曜日は掃き掃除だけで済ませてしまった
から、今日はちょっと念入りにモップかけ。生ごみと普通ごみとリサイクル品をごみルームに
持って行って、ひと汗かいて、ひと休みしたら、カレシのランチの材料だけカウンターに用意
して、いざダウンタウンへ。楽しみにしていたおばさん3人の女子会の日・・・。

電車の中で何かやたらと大きなベビーカーに乗せられた赤ちゃんがいて、ワタシの方を見
てにこにこ。ちょこっと手を振ったら、大きなスマイル。小さな歯が2本。赤ちゃんが笑ってい
るのでお母さんもうれしそう。ワタシはなぜかよく赤ちゃんに笑いかけられるんだけど、もし
かして、赤ちゃんには「ばあば顔」に見えるのかなあ。でも、どの赤ちゃんも笑顔がとびっき
りかわいいもので、ワタシも笑い返したり、あやしたりして楽しませてもらっちゃうからいいか。
途中でSF風の扮装をした若いお兄ちゃん2人。あれ、ハロウィンはもうとっくに終わったの
にと思ったけど、ダウンタウンで何かコスプレのイベントがあったらしい。ほんとにオトナコド
モの時代になったという感じ・・・。

女子会は通訳・翻訳の先生と同級生とで3人。みんな60代だけど、元気いっぱい仕事をし
ていてめったに会える機会がないから、近況報告やら仕事のことやら、積もる話がいっぱい。
地上130メートルからバンクーバーを360度見渡せる回転レストラン、いったい何周したの
かなあ。元気なおばさんたちが溢れていた新宿のランチタイムを思い出した。高島屋などの
デパートの上にあるレストラン街に行けば、どこもおしゃべりに花を咲かせながら外にずらり
と用意されている椅子で順番待ちする女性でいっぱいで、そのほとんどが「おばさん」たち。
あのエネルギーには圧倒されるばかりで、男社会も何も、日本経済を支えているのは疲れ
た切った顔のおじさんたちじゃなくて、あのおばさんたちだと確信した風景だったな。

おなか一杯食べて、目一杯おしゃべりして、帰りに電車の駅のスーパーで見つけたおいし
そうな牛ヒレのステーキを買って、ああ、いい土曜日だったぁと余韻を楽しみながら、鉢巻を
締めなおして、あした夕方が期限のやりかけ仕事をやっつける元気おばさんのワタシ・・・。

戦没者追悼記念日に

2016年11月11日 | 日々の風の吹くまま
11月11日。雨がちの曇り空。今日はRemembrance Day(戦没者追悼記念日)の休みで
三連休だけど、仕事が入っていれば連休も何もぜぇ~んぜん関係ないから、朝ごはんを食
べてぼちぼちと仕事。1918年11月11日午前11時に第1次世界大戦の休戦協定が発効
したのを記念して、午前11時になるとラジオから葬送らっぱが流れ、1分間の沈黙。ワタシ
としては、世界中のあらゆる理不尽な暴力の犠牲者に哀悼の意を表したい。自らのために
戦うこともできず、あるいは必死で戦ったにも関わらず命を絶たれる人たちの何と多いこと
か。第2次世界大戦当時のカナダ空軍機が「Missing man 」編隊で慰霊飛行・・・。

  

アメリカではまだ「負けを認めない」連中がトランプ当選に反抗して暴れているらしいけど、
アホかいな、キミたち。民主主義ってのはキミたちの理想にみんなが賛同することじゃない
の。民主主義の下では国民すべてが国の将来を決定する権利を持っているんだって、つま
り、キミたちが馬鹿にする学歴も教養もない低所得で無知な田舎っぺにも「それはおかしい」
と声を上げる権利があるんだって、まさか学校で習わなかったわけじゃないよね。キミたち
にまるで存在価値がないかのように見下げられて来た人たちだって、クーデターやテロに訴
えなくても沈黙を破ることができるのが民主主義なんだけど・・・。

大学教育で高度な知識を集めて来たからって、低学歴で低所得の人たちを「愚者」として蔑
視して来たキミたちの驕りがトランプ台頭の道を開いたとは、考えてみもしないだろうな。何
たって「自分は絶対に正しい」という確信に満ち溢れたキミたちのこと、異見・異論には耳を
貸さないし、反論する人間をPCという葵の御紋を振りかざして沈黙させるのに躍起になり
すぎて、キミたちが「愚者」と馬鹿にした人たちが人格を踏みつけにされた怒りを溜め込ん
でいたなんて気づくわけがないよな。知的エリートを自負するあまりの視野狭窄症なのかも
しれないけど、底辺の人たちだって高等な知識はなくても生きる知恵ってものがあるんだか
ら、決して見くびってはならないということなんだけど・・・。

FBでもトランプ叩きの煽りが感情的すぎてげんなり。なぜかそういう政治カラーの「FB友」
が多いからではあるけど、よく見るとほとんどが他人の意見の「シェア」で自分の意見があ
まりない。政治意見にはコメントしない方針だから別にいいんだけど、何となくがっかりした
ような気分・・・。

やっとエレベーターが2台になった

2016年11月10日 | 日々の風の吹くまま
11月10日(木曜日)。曇りときどき晴れ(のち曇りで、夜には雨の予報・・・移ろいやすきは
秋の空)。午後には空一面にポップコーンをばらまいたような雲。はて、いわし雲というのか、
さば雲というのか・・・。

 

先週から故障でずっと止まっていたエレベーター1号機が1週間ぶりに復旧して、今のとこ
ろ何とか動いている2号機と併せて、きのうの午後から2台そろって動いている。夕方に買
い物に行くのに(いつものように)2号機の前で待っていたら、ガラン!と一号機のドアの方
が開いたのでびっくり仰天。何となく大丈夫なのかなあという気分で乗ってみたら、わっ、鏡
はピッカピカでまるで新品みたい。先週から注文してあった取替え部品が何とスウェーデン
から届いたんだそうで、きのうの午前中に修理が完了したらしい。どんな部品か知らないけ
ど、FedExで送っていればとっくに着いて、今ごろは修理が済んでいただろうに・・・。

ロビーやエレベーターの中にある掲示板モニターの画面には「管理組合理事会は第三者に
メインテナンス会社の業務内容の監査と契約の見直しを委託することを決めました」という
お知らせ。今回のエレベーターの障害は、一時は2台とも同時にダウンしたりしたので、い
つもはけっこう鷹揚に構えている住人たちもさすがに堪忍袋の緒がぶっちぎれたということ
か。一番タイヘンだったのは1台のエレベーターによる住人の往来と入居者の引越し荷物
の搬入を休日出勤して交通整理した管理人のシェリーだろうな。新しいマンションが次々と
立つ昨今は彼女のような有能なマネジャーは引く手あまただから、他に取られないようにし
ないとね。

カレンダーを見たら、おや、明日は11日、つまり「戦没者追悼記念日」の祝日。すっかり忘
れていた!あわてて明日に予定していた2枚のクレジットカードの支払い処理。今日のカナ
ダドルはかなりの急落。アメリカドル建てのカードでの買い物は翻訳料を受け取るアメリカド
ル口座から振り替えて払うので、為替の変動に直接影響されないからいいけど、これから
野菜類を輸入に頼る季節なので物価が上がりそうだな。ま、雨が降り出さないうちにここら
でのんきに昼寝しているカレシを叩き起こして、散歩と買い物に行って来よう。(オクサンは
家計の管理があるし、仕事だってあるしで、昼寝する暇なんかないのにっ!)

戦い済んで、夜が明けて

2016年11月09日 | 日々の風の吹くまま
11月9日(水曜日)。雨。起床8時半。ゆうべはとうとう夜中過ぎまでテレビの前に座ってし
まった。結果に戸惑った人が多いようだけど、ワタシはずっとトランプが勝つんじゃないかな
という気がしていた。ポリティカリーコレクトな知的エリートに異論を唱えようものなら無教養
な落ちこぼれとして蔑まれるか、悪くすれば袋叩きにされる世の中で、アメリカ社会の底に
は政治家や官僚に忘れられている、あるいは知的エリートが問答無用に押し付けてくる価
値観によって底辺に追いやられているという怒りが鬱積している感じていたから・・・。

今アメリカのメディアはクリントン勝利の予想が外れたのはなぜだと騒いでいるけど、自分
たちの言動を客観的に見ればわかりそうなもんだと思う。トランプ支持を表明するだけで民
主党派に袋叩きにされるんだから、おいそれと口に出して言えるわけがないじゃないの。そ
もそも今回は候補個人に対するヘイト合戦に終始して、国の将来の方向を決めるという民
主選挙本来の目的が忘れられていたように思う。ま、アメリカの将来はアメリカ国民が自分
たちのやり方で決めるものだから、元から決定権がない私たちは世界にどんな影響がある
にしても見守るしかないけど・・・。

トランプ優勢が報じられるとカナダ移民局のサイトがアクセス殺到でダウンしたそうだけど、
民主党派アメリカ人には民主的プロセスの結果アメリカ国民の半分以上がトランプを選ん
だという事実を受け入れず、さっさとアメリカ脱出を考えるような自己中がたくさんいることを
証明したようなもんじゃないかな。ま、世界のどこに関わらず、人種や性別に関わらず、愚
かな大衆を啓蒙してやるのは我々しかいないと自惚れている知識人階級には自己中で周
りが見えていないような人間が多い感じ。せっかく大量の知識を詰め込める脳みそを持って
いるのに洞察力が発達しないらしいのは何とももったいない・・・。

カナダのある調査会社が「カナダ人ならどっちの候補に入れたか」という調査をしたら、マニ
トバ州以外では「クリントン圧勝」の結果が出たそうだけど、「カナダはトランプの勝利でカナ
ダ移住を考えるアメリカ人に便宜を図るべきか」という質問には圧倒的に「ノー」。クリントン
と民主党には好意的だけど、トランプ嫌いアメリカ人は来るなということか。ま、カナダに入
れてやっても、どうせカナダのここがダメ、カナダはこうすべきとうるさいだろうから・・・。

11月なのに春気さす陽気で

2016年11月08日 | 日々の風の吹くまま
11月8日。雲がたくさん浮いているけど、何とか晴れ。パイナップル特急が持って来た暖気
のせいで5月に逆戻りしたかと思ってしまうような陽気。おかげで何だかやる気がむくむくの
感じで、カレシが出かけた後、オフィスの模様替えで不要になったフロアシートを園芸ルー
ムに敷く作業を開始。まずはカレシが乱雑に置いてある園芸道具をバルコニーに出して、
園芸スタンドの照明のプラグを抜いて反対側に移動して、引越し当時に敷いたフロアマット
をバルコニーに引っ張り出して、床をモップでごしごし磨いて、準備完了。

フロアシートは旧居のオフィスで使っていたもので、園芸ルームに2枚並べてぴったり収ま
る約115センチ×150センチ。斜めに置いたバーキャビネットの後ろにある棚板を組み合
わせて作った作業台の下に緩衝パッドをはかせて少し床から浮かせ、下にフロアシートの
角を差し込む形で敷いて、園芸スタンドを移動して、隣にもう1枚。つなぎ目を下からダクト
テープを貼って固定して、完了。これで少しくらい水をこぼしても床を傷めることはなさそう。
ついでにワインクーラー代わりの冷蔵庫を載せてある台の棚と引き出しを空にして、カレシ
用に明け渡し。何しろモノが多い人なんで・・・。

     
     

くたびれついでにネスプレッソのマシンのクリーニング。水と汚れ水を受ける容器をセットし
て、マニュアルの通りにスタートボタンを2秒間に3回押すけど、なかなかクリーニングが始
まってくれない。イ~チ、ニ~イと2秒数えるのが長すぎるのか、その間にボタンを押すタイ
ミングが悪いのか、最新?のテクノロジーは小うるさい姑みたいな感じでめんどくさい。4回
ぐらい不発の後、ワン、ツー、スリーと適当なリズムでボタンを押したら、表示ライトがピコピ
コと点滅して、ぐじゅぐじゅとクリーニング開始。なぁにが「2秒間に3回押す」だぁ、もう・・・。

今日の最高気温は19度だったそうで、平年なら10度だから、ずばり異常高温。陽気に浮
かれたのか、昼前に天井の火災警報がピコン、ピコン。バルコニーに出てみても煙の臭い
はしないし、消防車も来ないようなので、無視。2、3分で鳴り止んだけど何とも人騒がせ。
午後9時になってもまだ18度で、バルコニーに出ていたらサイレン。どうやら交通違反の車
を追って来たらしい。ガソリンスタンドで止めさせて違反切符を切ったようだけど、そのそば
で知らん顔で給油している人たち・・・。

     

舞台演劇の魅力に目覚める年かな

2016年11月07日 | 日々の風の吹くまま
11月7日(月曜日)。降ったり止んだりの湿っぽい朝。まだまだ団子嵐の予備軍が控えてい
るらしい。10時半ごろ、雨の間を縫って2人して散歩。運動不足をひしひしと感じたらしいカ
レシが「日課」として提案したもので、歩道の落ち葉を掃いている人や犬の散歩をしている
人たちと「おはよう」の挨拶を交わしながら小1時間ほど歩いて来る。今日は保育所の子供
たちのにぎやかな「お散歩風景」に遭遇したり、暖炉で薪を燃やしているらしい煙の匂いに
ちょっとうっとりしたり。いつまで日課として続くかは不明だけど、散歩はコミュニティにじかに
触れる一番の近道だと思う。

ゆうべは前シーズンに大ヒットしたミュージカル『Onegin』の歌を収録したCDの発売を祝う
コンサート/パーティがあって、その前にキャシーがワタシが送った脚本の批評を聞かせて
くれることになっていたので、エレベーターの待ち時間も考慮して早めに出たら、早く着き過
ぎてしまった。でも、ドアが開くのは7時なのにもう何人か集まっていたので、一緒になって
この歌が良かった、あそこが良かったとぺちゃくちゃ。ドアが開いたら、オフィスから降りてき
たキャシーと2階のミーティングルームに上がって「授業」。「私はドラマターグじゃないから」
と言いながらも、願ってもない的確なコメントの連続で、ワタシは目からうろこの連続。劇団
のドラマターグのレイチェルに読んでもらったらと言われたけど、う~ん、そればまだ・・・。

満席のコンサートでは、普段着で現われたキャストがリスクエストの多かった曲を裏話を交
えながら次々と歌って、歓声とやんやの喝采。決闘を前にしたレンスキーに「今日の暁をぼ
くは見られるのだろうか/オルガよ、泣いてくれるかい」と切々と歌われるとまたぞろ涙が出
て来るし、やっと燃え上がったオネーギンと彼を愛しながらも拒絶するタチアナのすれ違い
デュエットには胸が熱くなる。ほんっとにもう気づくのが遅すぎたよねえ、オネーギン・・・。

どこがとはっきり言えないんだけど、『Onegin』は心に染み付いて落とそうにも落とせないと
ころがある。そういう人が多いから、コンサートの後でステージに上がった芸術総監督のビ
ルが「来シーズンに再演したい」と言った時は、満員の客は総立ちで大歓声。うれしいね!
今シーズンはまだ半分なのに、もう待ちきれない気分。この年になって舞台演劇の魅力に
目覚めてしまったみたい、ほんとに・・・。

エレベーターが復旧して、贅沢に採れたての松茸

2016年11月05日 | 日々の風の吹くまま
11月5日(土曜日)。大雨警報発令中。起きてみたら、窓の外は真っ白で何にも見えなくて、
世界はまさに五里霧中。でも、ルーフデッキの上では雨が降っているから、霧じゃなくて雨
雲の中に頭を突っ込んでいるのかもしれないな。どっちにしてもcrappy(サイテー)な天気
であることには変わりはないけど・・・。

恒例のまじめ掃除の後、廊下に出てエレベーターを呼んだらライトが点いたので、どうやら
きのうダウンしたエレベーター2号機は動いていると踏んで、ゴミとリサイクル品を持って地
階のごみルームへ。あちこちで乗り合わせた人たちがきのう何階まで階段を上がったと言う
武勇伝?の比べっこ。ワタシが23階までと言ったら「うはぁ~」。でも、歩いて降りるのに比
べたら楽だったと言ったら「ふぅ~ん」と半信半疑。今日は膝も普通だし、筋肉痛もまったくな
いんだけど。だって、東京でJRや地下鉄の駅の階段を上がり降りして鍛えて来たんだもん。
(エヘッ)

今日はファーマーズマーケットのウィンターマーケットの初日。夏は市役所のとなりのティぺ
ラリー公園でやっていたのが、去年同様に我が家のマンションの前の道路に戻って来た。
春まで毎月第1と第3土曜日に交通止めにした道路にテントが並ぶ。夏は暑いけど太陽を
浴びながら行けていいけど、寒くて雨の多い冬は「玄関前」というのはありがたい。雨の合
間を狙って、エレベーターが止まらないようにと祈りながらロビー階へ。歩道に沿ってずらり
と並んで、風に煽られながら踏ん張っているテントの列。さっそくBread Affairのテントを見
つけて、朝のトースト用のパンを2つ。きのこ屋のテントでは大きな白シャンテレルを3本と
笠が閉じている松茸2本。きのう山に入って採ったんだそうで、バスケットにい並べた20本
ほどの松茸からは何ともいえない香りがほわぁん。うん、今夜は鶏ももの照り焼きだから、
採れたての松茸を贅沢にホイル焼きにして食べようっと。

夕方、向かいのスーパーに掃除用洗剤を買いに行って戻って来たら、エレベーター2号機
に、明日は正午から午後4時まで引越し荷物の搬入の予約があって、管理人が日曜出勤し
て整理に当たるけど、1台しか動いていないエレベーターを住人とシェアしなければならな
いので、多少の遅れを覚悟するようにとのお知らせ。ワタシが出かけるのは夜だから、予定
の6時より少し早めに出れば済むけど、かなり溜まっている住人の不満が噴火しないといい
けど・・・。

高層マンションのアキレス腱

2016年11月04日 | 日々の風の吹くまま
11月4日(金曜日)。空中に雲が一杯で朝焼け。なぜか知らないけどやたらと静かなもので、
目が覚めたら9時ぎりぎり。2人とも夜中前には眠っていたので、これじゃあちょっと寝過ぎ。
でも、火曜日と木曜日以外は決まった時間に起きなくてもいいんだから、自然に目が覚める
まで寝ててもどうってことないかな。それとも、過ぎたるは何とかで、睡眠不足と同じように
睡眠過多も健康に良くないのかな。ま、よく眠れることに越したことはないけど。

おとといから2台あるエレベーターの1台が故障中。サービス会社が取り替え部品を待って
いるところで、その後修理を完了するのに2日かかるとか。26階、168戸の「足」なんだけ
どなあ。それでも、あの階で1人、この階で2人と拾いながら降りて来て、だんだん窮屈にな
るのにみんなジョークのひとつも言ってわいわいがや。ロビー階に着いたときには一斉に
「イェ~イ、やっと着いたぁ」と拍手。ぞろぞろと玄関ドアを出て「じゃぁね」。このマンションに
住むオーナーたちは何とも気のいい人たちが多い。

故障で止まっているのは1号機で、これが実によく故障しては止まる。同じ型式なのに隣の
2号機はめったに問題を起こさないのと対照的なのは、どうも賃貸されている戸数が多いた
めにテナントの引越し出入りが頻繁で、そのたびに家具類の搬入搬出専用に指定される
(玄関に近い方の)1号機の消耗を早めるからじゃないかと思うな。区分所有者の総会で採
択された規約で賃貸が認められている分譲マンションの「宿命」みたいなものなのかもしれ
ないけど、たび重なればみんな何とかならないものかと思うようになるかな。

雲がだんだん厚くなって来るので、今のうちにと道路向かいのスーパーまで夕食の食材の
買出し。トートバッグを肩に帰って来たら、何だとぉ~?エレベーター2号機が10階で立ち
往生して「故障」の表示。帰れないじゃないの。どぉ~すんの?帰宅ラッシュの時間が近い
のに、しぃ~らない。思案しているうちに三々五々人が集まって来て、管理人に電話しても
ボイスメールなもので、さすがに気のいい人たちもプンプン。ワタシも待っていてもしょうが
ないと、カレシに階段で帰るから(階段側から開けられない)防火ドアを開けてと電話して、
23階までぐるぐる、てくてく、はあはあ、ぜいぜい。あ~あ、1年分の運動をまとめてやった
気分で、明日はきっと足がこっちこちだろうなあ・・・。

戦争なんてほんとにムダもいいところ

2016年11月03日 | 日々の風の吹くまま
11月3日(木曜日)。雨、降ってない!厚い雲がたくさん漂っているけど、切れ目からの差し
て来る朝日のまぶしいこと!晴れ間が広がって来ると、ベーカー山はもう新雪でまぁっ白で
山襞の日陰がいかにも冷たそうな水色。ゴールデンイアーズもまぁっ白。古い低層アパート
の平屋根はどれも水溜りが青空を映してキラキラ。晩秋なのか、それとも初冬なのかはわ
かりかねるけど、長雨の後に晴れた日の風景はほんとに気分がほっとするもんだなあ・・・。

 

今日は床掃除はさぼることにして、ぽちっとした仕事を片付けておしまい。午後は東京で読
み始めてからまだ半分しか進んでいなかったジョン・マレルの『Waiting for the Parade』を
開いて残りを一気に読み終えた。第2次大戦末期のカルガリーで「銃後」を守るキャサリン、
ジャネット、マーガレット、イヴ、マルタの5人女性の話。マルタは父親がドイツ兵捕虜にタバ
コをあげたためにスパイの疑いで収容所送りになり、周囲の冷たい視線を浴びるドイツ系
移民。家に火をつけられそうになったり、玄関先に犬の死骸を捨てられたりの嫌がらせを受
け、「私は9つのときからこの国に住んでいて、国籍もあるのに」と憤る。そうか、ドイツ人た
ちも(日系人ほどではなかったとしても)「敵性外国人」として迫害されたんだ・・・。

戦争なんてものは、人間としての理性なんかお呼びじゃなくて、動物本能に近いところまで
落ちないと戦えるもんじゃないと思う。国と国の争いとなればどこかに感情を超えた計算が
あるはずだけど、「憎しみ」となるともうワタシには理解不能。ワタシの脚本でもモーツァルト
が言う、「戦争なんか大嫌い。バカだよ。誰も音楽に耳を傾ける余裕がない。殺し合いに夢
中でさ。ムダもいいところだ」と。でも、憎しみも人間ならではの感情のひとつで、誰かをとこ
とん憎み嫌うことを「hate someone’s guts」と言うけど、まさにguts(はらわた)はその人の
「芯」。アイツの芯の芯まで憎いと言うわけで、ワタシはそこまで人を嫌いになったことがな
いけど、それほどの感情エネルギーを持っている人はそれなりにすごいと思う。でも、憎し
み余って殺すというのはやっぱりエネルギーのムダ・・・。

 

日が傾いて来て、夕食の支度を始めようかという頃、ベーカー山の上にかかっていたのは
レンズ雲。別名「笠雲」と言うのかな。こんな雲が出るのは大風が吹く予兆なんだそうな。い
や、荒れ模様はもうたくさんなんだけどなあ・・・。

豪邸に閉じこもって育つと

2016年11月02日 | 日々の風の吹くまま
11月2日(水曜日)。大雨注意報発令中。風もあってかなりの荒れ模様。もっとも、11月は
平均的に一番荒れることが多いし、厄介ものの「パイナップル特急」が団子でやって来るこ
とが多い時期だから、文句を言ってもしょうがないか。とにかく、今日はカレシがあれこれの
事情でスカイプレッスンが何と3回になってしまったので、ワタシはだらだらしながら洗濯をし
たり、ポットローストを仕込んだり、ちょこっと仕事をしたり。(そういえばもう2日一歩も外に
出ていないなあ・・・。)

1回目はロシア人の翻訳者志望の学生ヤナ。どうもスカイプの接続が悪いようだけど、ヤナ
が住んでいるところは吹雪模様なんだそうで、こっちの嵐とダブルパンチということか。ラン
チ後の2回目はドイツに住むエスター。EUでは北米より一足先に夏時間から標準時に切り
替わったので少々時間が混乱。でも、接続状況はまあまあ。最後は東京のN君。旅行中は
ホテルで3回の対面レッスンをこなしたがんばり屋。(最後のレッスンではワタシは7ヵ月の
赤ちゃんのお守りをさせてもらって、ちょっとだけおばあちゃん気分で楽しかった。)接続は
上々だったんだけど、キッチンで電子レンジがオンになったらプッツン。へえ、そういうことも
あるんだ・・・。

MacLean’s誌に、ウェストバンクーバーの高台にあるお屋敷街「ブリティッシュプロパティー
ズ」の未就学児の43%が就学能力に達していないと言う記事があった。あそこは戦後まで
非白人とユダヤ人は入れないという盟約があった、目立った「上流社会」のない西部カナダ
でたぶん唯一それらしい人たちが住んでいたところだけど、時代の流れには勝てず、今で
はアジアや中東からの大金持が増えて、問題の43%のほとんどはその二世たち。セキュリ
ティ装置でがんじがらめの豪邸内で住み込みのナニーと過ごすことが多くて、近所の子供と
の交流がないために、英語だけじゃなくて、コミュニケーションや社交の能力も育たっていな
いということらしい。なにしろ会員制カントリークラブはあってもコミュニティセンターや公園は
ないってんだから・・・。

ふと、東京などのマンションの高層階で1日のほとんどを専業主婦の母親だけを相手に過
ごす子供の発達状況も似たようなものかもしれないと思ったけど、社会的スキルが未熟な
まま育つ人間が増えたら、社会全体にとって由々しきことじゃないのかなあ。何よりも子供
がかわいそう・・・。

花火の写真は難しい

2016年11月01日 | 日々の風の吹くまま
11月1日(火曜日)。曇りのち晴れのち雨。きのうはとうとう10月の雨の日数が28日になっ
て新記録達成。1ミリも雨が降らなかった日はたったの3日で、それも私たちがいなかった
間。つまり、私たちがいた日は全部雨が降ったということで、まあ、何とも暗い月。でも、ハロ
ウィンの夜には雨が上がって、あっちこっちで花火や爆竹がバンバン。カメラをバルコニー
に持ち出したけど、カナダデイや大晦日の公式の花火と違って、家の庭や公園からてんで
に打ち上げられるもので、270度いつどこから上がるかわからない。東を向いて、あっ、あ
そこっ、とパチリ。南を向いて、あっ、あっちっ、とパチリ。西の方も、北の方も・・・。

気温は8度くらい。手がかじかんで来るは、体の中までずんずんと冷えて来るは。まあ、家
の中のTシャツ1枚だけのままで飛び出したからなんだけど、おかげでカメラがぶれて、ピン
ボケ写真の連続。しまいにジャケットを羽織ってみたけど、上がって来る花火を待っている
間は何とも寒い、寒い。新しいカメラの連続シャッター機能を試してみたりして、ゆうに100
枚以上撮ってまともな花火らしく写っていたのは20枚もあるかないか。プライベートな花火
はこの日1日だけ許可を取れば認められることに(一応)なっているせいか、9時半を回る頃
にはさすがに地平線のどこを見渡しても上がって来るのがまばらになったけど、爆竹の音
は夜中近くまでしつこく続いていた。

     
     
     
     
     ハロウィン的・・・
     
     じゃまっけな雨雲の名残・・・

さて、ハロウィンも終わって、今日から11月。2016年も残すところあと2ヵ月になってしまっ
た。お隣のアメリカではまだ「大統領選挙」という4年に1度の(オリンピックみたいな)お祭り
イベントが終わってないし、月末には民族大移動を引き起こす「感謝祭」という、もしかした
らアメリカ最大の年中行事が残っているけど、北のカナダは今日からもうクリスマスに向け
てまっしぐらかな。ほんと、時の足はますます俊足になるばかり・・・。

ま、ぼやいてみてもしょうがないから、今日からは気合を入れて普通の日常のリズムに乗ら
なくちゃ。ランチのアイリッシュシチューを仕込んで、ほこりを払って、掃き掃除をして、モップ
がけをして、夕食にフライにするカキを解凍して・・・ついでに怒りん坊のハロウィンかぼちゃ
もフライにして食べちゃおうっと。