リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~災難は予告なしにやって来る(その後)

2023年04月08日 | 日々の風の吹くまま
4月6日(木曜日)。(リエージュ)。船に乗ったら、船室に直行して、カレシをベッドに入らせ、ワタシは病院でもらった書類を持ってロビーへ。クルーズディレクターのタマシュがちょうど戻ってきたところで、マスクをしているワタシを見て、やばいっという表情。周りにツアーから帰って来た人たちがたくさんいるので、黙ってデスクに「陽性証明」を置いたら、一目見て小声で「S…t」。デスクの下から分厚いバインダーを出して、「この場合のプロトコルは」とページをぱらぱら。そうそう、それを聞きたいからここにいるの。

Avalonのコロナ対応策としては、オプションその1は、すぐ帰国できるように最短ルートでのフライトを手配。この費用はAvalonが負担。オプションその2は、自主隔離すること。食事や必需品は「9」を押してフロントに電話すれば部屋まで届ける。船内のレストランやラウンジには入れないけど、みんながツアーに出た後など人けの少ない時は、マスクをして船外に出て運動したり、近ければ街中に出かけるのはOK。なるほど。自主隔離は大体何日くらいか聞いたら、「4日目か5日目から抗原検査をして、2日連続で陰性になったら隔離を解除」。ふむ、Avalon持ちの帰国便ならエコノミーだろうし、カレシは直行でも9時間以上かかるフライトに耐えられる体調じゃないので、うん、オプション2の一択だな。クルーズはあと10日あって、ドクターが終わる前には回復しているよと一定の蓼、それで決まりと言うことで、処方箋を見せて、英語の通じる薬局が見つかるかどうか聞いたら、タマシュが「あ、明日僕が街に出たときに買って来ますよ」。うわ、大助かり。「正直に報告してもらってこちらが大助かりですよ」。へえ、内緒にする人もいるんだ。せっかく楽しみにしていたバケーションなのにどこにも行けないなんて嫌だということかな。でも、そんなことをしたら、集団感染になって、全員のバケーションがキャンセルになってしまいかねないけど、いいのかな。恨まれるよ。

部屋に戻ったら、カレシは何事もなかったかのようにすやすや。大騒ぎの半分は体調の崩れを感じて不安症が起き、それがストレスになってパニック状態になったことに起因していそうだから、コロナそのものはごく軽いんだと思う。救急センターのドクターが「ずっと一緒にいたんだからあなたも多分陽性だよ」と言ったけど、ワタシはちょっと鼻水が出ていた程度でいたって元気なんだもの。陽性でも陰性でも一緒に隔離生活になるのは同じだから、どっちでもいいんだけどね。フロントのヴァネッサが今夜の夕食メニューを持って来て「ご注文は」。カレシは食べそうにないから、私の分だけサラダ、コンソメ、スズキのグリル、チョコレートこってりのラバケーキのフルコースを注文。しばらくして来たのは大きなトレイいっぱいのちょっと豪華な晩ご飯。ひとりで食べて、ひと仕事して、じゃ、おやすみなさい。思いがけない冒険になっちゃったけど、明日はまた新しい明日・・・。




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