リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

今さらウーバーに絶対反対を唱えても・・・

2020年01月28日 | 日々の風の吹くまま
1月27日(月曜日)。☀☁☂。ずっと雨が降っているはずなのに、まぶしい日差し。まあ、あんまり芳しくない天気予報は外れるのが一番かな。どんよりと暗い雨の月曜日って、少なくとも9時5時の勤め人には起きたとたんからやる気がそがれる風景だもん。連日の雨という予報を出した人たちだって、明るい青空を見たら大外れでも悪い気はしないだろうしね。

メトロバンクーバーで先週金曜日からライドシェアのウーバーとリフトが解禁。メトロバンクーバーではタクシー業界の猛烈な抵抗にあって、ずっと北米の主要都市としては唯一のウーバー/リフトの空白地帯だった。州政府もタクシー業界を宥めるために運転手にタクシーの運転手と同じ「クラス4」の運転免許を義務付けたりして、何度も営業開始は近いと言われながら、いったい何年経ったやら。その間、観光シーズンに大型クルーズ船がひっきりなしに入るバンクーバーでは深刻なタクシー不足。何しろ空港以外で客を拾えるのはタクシーの営業ライセンスを発行した市町村内に限定されているために、他の区域、で客を降ろしてからそこで別の客を拾うことができないので、空車で帰るしかない。だから、行き先が遠い郊外だと乗車拒否する運転手もいるくらい。

でも、ライドシェアの場合は州によってメトロバンクーバーを含む広域ゾーンでの営業を許可されているので、バンクーバーで拾った客をニューウェストで降ろして、隣のコクィットラムで別の客を拾ってリッチモンドまで行くという芸当ができるから、タクシー業界が猛反発するのもわかるんだけど、川向こうのサレーではマッカラム市長が「市内でのライドシェアの営業は認めない。無許可営業で摘発する」と強気に出たから、ひと悶着ありそうな雲行き。サレーで呼び出されたウーバーの運転手が指定の場所に行ったところ、待っていた客というのは市条例の取締官で、「無許可営業の罰金は5万円」という警告書を渡されたというニュースまで流れて来る始末。

サレーの市民はライドシェアを歓迎しているそうなのに、どうして市長がそこまで反対するのかというと、メトロバンクーバーのタクシー業界はインド系が支配していて、運転手はほとんどがインド系であり、サレー市は人口55万人の3割強がインド系で、しかもインド系の人たちは政界への進出意欲が高く、2年前の選挙で返り咲いたマッカラム市長はインド系コミュニティとのつながりが強いという背景がある。ウーバーを許可したのは州政府で、ホーガン首相が「サレーはウーバーを阻止できないよ」と言っているのに、「サレーでは営業するな」と要求書を突きつけたそうで、対するウーバーはそれを「丁重にお断りした」という話。はて、この先どんな展開になるのか。