リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

いつも一緒の夫婦って・・・

2016年04月02日 | 日々の風の吹くまま
曇りのち快晴。電話して来たトロントのデイヴィッドにそっちは雪なんだって~と言ったら、
「2、3センチ降るって」という返事。北米大陸の天気って、なぜか西がやけに暖かいと東の
方では寒波で、東がやけに暖かくなると西はぶるぶるなのが不思議。まあ、いい陽気に恵
まれたおかげで今日のファーマーズマーケットはかなりの大盛況。今日はグルメ塩を2種類
と桜の木で燻した塩、はまってしまったブリオッシュのパン2本、マイクログリーンひと袋、そ
してチポトレのチャツネ。この門前の市も残すところあと1回。

ランチをしながら、日本のおばさんたちは定年になったダンナと一緒にいるのは嫌って人が
多いらしいと言ったら、カレシ曰く「どっちもどっちの自業自得だろ」。はあ、そういうもんなの
かなあ。「ちゃんと夫婦をやってなければ、ある日急にそれまでの生活パターンを変えられ
たらストレスにもなるだろうよ」。そっかなあ。でも、「夫婦」って死が2人を分かつまでと誓っ
て「なる」もんじゃなかったのかな。「する」って、何だか就職して仕事するみたい。たしかに
日本の主婦業は「三食昼寝付の永久就職」と言われた時代もあったことはあったけど。

まあ、私たちにも結婚はしていても夫婦はやってなかったと言える時期が10年以上あった。
ワタシはいつもカレシと一緒にいたかったと神かけて言えるけど、カレシの目にはワタシが
映っていなかったか、意図的に見えないふりをしていたんじゃないかと思う。カレシはカレシ
なりに悶々としていたようだけど、ワタシが仕事にのめり込む要因になったのもたしか。もっ
ともそのおかげで、猛烈な台風が吹き荒れる暗闇の中を手探りで這いずり回っていたよう
な時期を経て、今の悠々自適で「いつも2人一緒」の老後にたどり着いたんだから、夫婦の
「一生」も塞翁が馬のようなもんじゃないかと思うけど。

カレシが早期退職したのは2000年の夏だったから、2人が毎日をひとつ屋根の下(どころ
かひとつ天井の下)で過ごすようになってもう16年。ワンフロアの暮らしになってからはいつ
も互いの視野の中にいて、でも息が詰まるほどべたべた近過ぎず、家事の分担も自然の成
り行きに任せ、同じ部屋でそれぞれ好きなことに没頭し、それでいていつも一緒で、飽きも
せずによくしゃべり、よく笑う。残された2人の時間をこのままずっとこの調子で過ごせたら、
互いにいい人生だったと言えるのかなあ・・・。