デイズを旧型から新型に買い替えた。新型と言っても発売されてから4年が経過しており新味はない。発売当初は好評だったが、最近はあまり売れていないようで、街中で見かけることも少ない。
デイズ(旧型)を購入したのは2018年、ラフェスタからの買い替えだった。ラフェスタは2列目がスライドドアで、室内がウォークスルーになっていたから、我が家の狭い駐車場でも乗り降りが可能だった。そのラフェスタが生産終了になると、我が家の駐車場で使える日産車はデイズだけになってしまった。トヨタやホンダにはラフェスタのような車があったが、長年日産車に乗ってきたし、家から近いこともあって、デイズにした。
購入してから約4年半、走行距離はわずか5千キロ。買い物や通院など生活圏の移動に使っているだけで、遠距離のドライブは数えるほどしか無い。低速も高速もトルクが細く、高速道路の合流や車線変更はいつでも緊張した。それが嫌で、いつしか乗らなくなった。ターボモデルにすれば、もう少し運転を楽しめたかもしれないが、あまりにも顔が不細工で買う気になれなかった。
新型がスタイリッシュかといえば、さにあらず。Vモーショングリルが目障りな野暮ったいデザインだ。だから、買い替える合理的な理由は何もない。まったくの気まぐれである。
旧型の下取りは約60万、残価設定で新車の購入価格は約100万だった。残価設定とは5年後の下取り価格を先食いして購入金額を抑える方式である。5年後には下取りに出さねばならず、手元に車は残らない。
旧型を5年乗ると車検を3回通すことになる。その分を勘案して、約80万の負担増で新車に乗れるということだ。日産の営業はそうとは言わず、この先発生する旧車の修理費や整備費を盛りに盛って、新車が少しでも安く見えるように腐心していた。黙って聞いていたが、たいして乗りもしない車にそんな費用が発生するはずもない。
納車は4月。気まぐれとは言え、馬鹿な買い物をしたものだ。車で遠くに行きたいという思いがまだ残っているのかもしれない。