恒例の寒川神社の初詣だが、今年は3日の午前中にした。よく晴れているのに底冷えする寒い朝だ。三の鳥居から先は混み合っていたが、並ぶことなく境内の中に入ることができた。ここでも家内安全と無病息災を祈願。ワンパターンだが、こういうものは深く考えないほうがいい。
今年の神門を飾る迎春ねぶたは、「瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)と木花咲耶姫(コノハナノサクヤビメ)」。青森のねぶた師、北村春一氏の作品である。
瓊瓊杵尊は天照大神の孫で、日本を統治するために高天原から初めて葦原中国(日本)に降りた神様(天孫降臨)。木花咲耶姫と結ばれ、一夜にして子を身ごもる。それを不審に思う瓊瓊杵尊に対して、「あなたの子ならたとえ火の中でも生きて生まれるでしょう」と産屋に火を放ち、その中で子を生んだ。その時生まれた子が海幸彦(火照命)、山幸彦(火遠理命)で、山幸彦の孫が初代天皇とされる神武天皇である。ねぶたの中央の子供は山幸彦(火遠理命)だと思われる。
瓊瓊杵尊は国家安泰と五穀豊穣の神様、木花咲耶姫は安産と子授けの神様。
今回のねぶたは日本に暮らす国民の未来を表現しており、不安定な世界情勢への平和祈念とコロナ禍の終息を祈願しているのだそうだ。