初のベスト8進出をかけた相手は強豪ベルギーである。
最弱の日本からみれば、相手はすべて強豪だが、なかでもベルギーは別格だ。
FIFAランキングは3位で、2年間負け知らずの22連勝中である。
日本が勝てる可能性ははほとんどない。
問題は負け方である。
ワンサイドゲームの大量失点ならば、ポーランド戦の批判が蒸し返される。
その意味でも正念場だった。
前半、立ち上がりこそ互角だったが、15分を過ぎたあたりから防戦一方になった。
相手のシュートの精度の悪さにも救われ、0-0で前半を終えた。
よく守ったと言っていい。
後半、信じられないような展開になった。
開始早々、柴崎からのスルーパスを原口が落ち着いて決め先制した。
そのわずか4分後に、乾のミドルシュートが決まり、まさかの2点先行の状態になった。
誰もが日本の勝ちを確信したはずである。
そこから、死に物狂いのベルギーの反撃が始まった。
24分、29分にゴールを決められ、追いつかれてしまった。
前半45分を凌ぎ切ったのに、何という事だろう。
そして、終了1分前にカウンターから決勝点を奪われてしまった。
素晴らしい負け方で、ポーランド戦の汚名は返上できたが、ここまでやれたのなら勝ちたかった。
敗因は、2点目が早く決まり過ぎたことにあるかもしれない。
守備を固めるにはあまりにも時間帯が早かったからである。
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