今年のマスターズ・トーナメントは、アメリカの21歳、ジョーダン・スピースが通算18アンダーで優勝した。
初日に66を出して単独首位に立つと、そのまま最終日まで独走した。
2位以下は大物プレーヤーがひしめく混戦で面白かったが、優勝への興味は早々と失せていた。
タイガー・ウッズが優勝した1997年の大会と似ている。
ちなみに18アンダーというのは、この大会でタイガーが作った大会最少記録とタイである。
ジョーダン・スピースは世界ランキング4位の選手で、昨年のマスターズでも2位だった。
実力は本物で、ぶっちぎりの勝利はフロックではない。
でも、何か物足りない。
欠点の少ない優等生的なゴルフで、タイガーやミケルソンのような、神業的な要素が見当たらない。それに、21歳なのにもう禿げかかっている。
30歳になる頃には、修行僧のような風貌になりそうだ。
久々に登場したタイガーは、すっかり普通の人になってしまった印象だ。
世界ランキングは100位以下、年末には40歳になる。
頭は禿げ、人相も悪くなり、何よりもハングリーさが無くなった。
もう昔のようなミラクルドラマは演じられそうもない。
日本勢でただ1人出場している松山英樹は最終日1イーグル、4バーディー、ノーボギーの66をマーク。通算11アンダーで5位だった。
TV解説の中島常幸が「もう1日同じスコアが出せれば優勝できた」と悔しがった。
惜しいバーディパットが山のようにあり、出てもおかしくない内容だった。
いつかは勝てる逸材である。
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