読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

アンのゆりかご -村岡花子の生涯- 村岡恵理 新潮文庫

2014-07-24 22:45:26 | 読んだ
みなさま ごきげんよう。

この本は私が購入したのではなく、茶の間においてあったので「読め!」ということかと思い読んだのである。

NHKの朝ドラはいつのころからかずっと見るようになった。

あれは、7時30分から昔のドラマの再放送で、7時45分からその時のドラマをやっていたころだった。
ちょうど観終わって8時に出かけていた。

今は、7時30分に家を出るようになったので(これは東日本大震災の影響)、事務所についてテレビをかけて一人で見ている。

さて、現在の「花子とアン」も、毎日見ているので、そのネタというかドラマで描かれない部分もわかるかな、と思って本書を読んだのだが、なかなかどうして面白い。

明治、大正、昭和と生きた女の人は「強い」と思うのだ。
当時の社会常識の中で、つまり今よりずっとひどい「女性蔑視」の中で、自らが思うことをやるというのは並大抵のことではなく、そのような環境の中で、自分を貫いたというのはすごい。

それは、多分無名の女の人たちだってそうだったのではないだろうか。
それが、積み重なって今の日本があるのではないだろうか。
なんてことを思ったりした。

生い立ちは概ねテレビドラマのとおりであるが(甲府で育ったというわけでない)、本当に苦労して育ち、その苦労が自分を支えるものとなり、やっと人並みの人生を手に入れたと思ったとたんに、関東大震災、長男の逝去、などという試練が襲う。そしてさらに太平洋戦争である。
それでも、自分のやるべきことを見つけて、それを貫く。

この時代を生きた人は歯を食いしばって生きていたんだろう。
自分と世の中が合わないと感じても、表面的には自分を曲げて世の中と折り合い、生きている。

この本を読んでいて「おしん」を思い出してしまった。
やっぱり、この時代の人たちは強い。

この本を読むまでは、ちょっと軽い気持ちでドラマを見ていたのだが、村岡花子はすごいんだ、という目で見るようになった。

また、花子が交際する人たちも一流の人で、ちょうど今放送されている柳原白蓮だって、ただの美しい人ではないし、これからもどのような人が出てくるのか楽しみである。
そのなかで、市川房江もでてくるのか、誰が演じるのか、ということに興味を持っている。

写真で見ると、村岡花子は美人である。柳原白蓮はずっとずっときれいであるので目立たなかっただろうが、ナカナカである。
柳原白蓮を仲間由紀恵が演じているが「華」を醸し出している。勿論、吉高由里子もいい。
でも私は醍醐さんのファンである。

それでは、みなさん、ごきげんよう、さようなら。

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