読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

楽天イーグルス優勝への3251日 山村宏樹 角川SSC新書

2013-11-21 20:01:14 | 読んだ
楽天ファン向けの本です。
著者は、楽天の元投手。
阪神からドラフト1位でプロ入りし、野村監督時代に近鉄バッファローズにトレード、そして近鉄がなくなった時に分配ドラフトで楽天イーグルスにやってきた。

ものすごくきれいなフォームで、今から投手を目指す子供たちに真似をしてもらいたい投げ方である。

その山村は昨年引退した。
今年の野球中継ではよくお目にかかり、地元のテレビにもよく出ていた。
その理由は、現役をやめても仙台に住み続けていることなのだ。

だから、今年の楽天もよく知っているし、何しろ創設メンバーであるから、楽天が優勝するまでの道のりを熟知しているのだ。

この本を読むと、そうだったのかあ、ということと、そうだったよなあ、という感想となる。
ただし、楽天ファンだけだが・・・

創設時のゴタゴタとシーズンが始まってからのアタフタ。
野球をやるような環境ではないところから始まったのである。
よく言われるが1年目は首位から51.5ゲーム差。38勝97敗、勝率0.281である。
当時、球場で勝つ試合を観たという人は少なかった・・・
そんな思いである。

野村監督時代には、こちら側から見ていても土台ができたと思った。
そうしたら、やっぱりそうだった。やっと野球に打ち込め、さらに野球を知ることができたのである。

ブラウン監督時代は空白の1年だったと思っていたが、そのなかで選手の意識改革がおきていた。
うーん、なるほど。

そして星野監督となって、野球をやるということから勝つということに変わる。
それは東日本大震災の経験も加わってのことである。

田中投手が入ってきたときには絶対に活躍すると思っていたが、嶋捕手を初めて見たときには、この選手が育てば絶対に優勝する、と思った。
嶋は震災の年のスピーチがあまりにも素晴らしくて、ゆえにどうもそれに縛られてしまったようだ。
それが、昨年から呪縛から逃れはじめ、今年は素晴らしかった。

そんな嶋選手のこともこの本を読むとわかります。

兎も角、優勝した今がこの本の読み時です。

ただし、どうも優勝が決まる前に書かれたと思えるフシがあるので、そのあたりは要注意!

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