「美味んぼ」の第108巻は、東日本大震災の特集である。
帯には
「東日本大震災から3か月後、「美味しんぼ」が訪ねた被災地の記録」
とある。
物語は、東西新聞の文化部員5人と政治部の難波の6人が、青森から被災地を南下し気仙沼までくるものである。
途中、これまで出会った人々やお世話になった人々を訪ね、被害の様子を描く。
なんと時宜を得た企画!
とは思わない。
冒頭に山岡が
「何度も現地取材をさせてくれと頼んだのだが、上層部は、東北支社の人間のほうが勝手を知っていた動きやすい、俺たちはかえって邪魔になると許してくれなかった。」
と語る。
その通りだ。
その通りなのに、行ってしまうんだこの人たち。
そして、6人で被災地を回る。
登場する人たちは、優しくもてなしてくれるが、大変だったろうなあ、と思ってしまう。
そして「美味しんぼ」だからおいしい食べ物について語り食べる。
「なんだかなあ」
と思うのである。
山岡、どうしちゃったのだろう。
前から言っていたのであるが「美味しんぼ」は権威になってしまった。
始まったころの「権威を打破していく姿勢」が今や上から目線になったのではないだろうか。
そのあたりが、今号では「鼻につく」
一気に9話を読んだからかもしれないのだが、それにしてもなんだかなあ。
山岡、どこへ行くんだ?
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「東日本大震災から3か月後、「美味しんぼ」が訪ねた被災地の記録」
とある。
物語は、東西新聞の文化部員5人と政治部の難波の6人が、青森から被災地を南下し気仙沼までくるものである。
途中、これまで出会った人々やお世話になった人々を訪ね、被害の様子を描く。
なんと時宜を得た企画!
とは思わない。
冒頭に山岡が
「何度も現地取材をさせてくれと頼んだのだが、上層部は、東北支社の人間のほうが勝手を知っていた動きやすい、俺たちはかえって邪魔になると許してくれなかった。」
と語る。
その通りだ。
その通りなのに、行ってしまうんだこの人たち。
そして、6人で被災地を回る。
登場する人たちは、優しくもてなしてくれるが、大変だったろうなあ、と思ってしまう。
そして「美味しんぼ」だからおいしい食べ物について語り食べる。
「なんだかなあ」
と思うのである。
山岡、どうしちゃったのだろう。
前から言っていたのであるが「美味しんぼ」は権威になってしまった。
始まったころの「権威を打破していく姿勢」が今や上から目線になったのではないだろうか。
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