佐月恭壱シリーズの第2弾である。
本屋でこの「虚栄の肖像」を手に取ったら第2弾だったので、あわてて第1弾「深淵のガランス」も併せて購入したのであった。
で、やっと第2弾を読んだのである。
このシリーズは主人公の佐月恭壱の設定が凝っている。
「花師にして絵画修復師」
というのが佐月恭壱である。
花師というのは、銀座のクラブなどに花を飾る仕事である。
なんだか「スゴイ」んだろうなあ、と思う仕事である。
ちなみに「花師」で検索をするとすごい数がある。
絵画修復師というのは、いわゆる名画を修復するのである。
このシリーズを読んではじめて知ったのであるが「絵画」というのは汚れたり絵の具が剥げてきたりするらしい。
それを元通りに戻すのが絵画修復師だそうだ。
で、これはいわゆる「偽作」につながるわけで、それがこの物語の柱となっているのである。
本書は3篇の物語が収まっている。
「共栄の肖像」はなんだか得体の知れない依頼と、それにまつわる得体の知れない謎。
ちょっと凝りすぎかなあと思える。
それよりも次の「葡萄と乳房」がよかった。
また、次の「秘画師異聞」は「葡萄と乳房」の続編のような趣である。
この2つの物語に佐月の過去というか原点が描かれているので、彼を知ることとなり、いよいよシリーズに弾みがつく、と感じる。
そしてもう一つの謎である、佐月の父の話につながっていくのだろう、という期待。
しかし、もうこの次はない。
北森鴻の著作の特徴は、特殊な世界、このシリーズであれば絵画、冬狐シリーズでは骨董、蓮杖那智シリーズでは古代史、をテーマというか舞台にしていて、非常に詳しいというか薀蓄にあふれたものということがあげられる。
時にそれが鬱陶しいこともあるのだが、時々無性に読みたくなる作家であった。
まだまだ読んでいないものがあるので、本屋でふと目に付いたときにとって見ようと思っている。
だから読書はやめられない。
「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
本屋でこの「虚栄の肖像」を手に取ったら第2弾だったので、あわてて第1弾「深淵のガランス」も併せて購入したのであった。
で、やっと第2弾を読んだのである。
このシリーズは主人公の佐月恭壱の設定が凝っている。
「花師にして絵画修復師」
というのが佐月恭壱である。
花師というのは、銀座のクラブなどに花を飾る仕事である。
なんだか「スゴイ」んだろうなあ、と思う仕事である。
ちなみに「花師」で検索をするとすごい数がある。
絵画修復師というのは、いわゆる名画を修復するのである。
このシリーズを読んではじめて知ったのであるが「絵画」というのは汚れたり絵の具が剥げてきたりするらしい。
それを元通りに戻すのが絵画修復師だそうだ。
で、これはいわゆる「偽作」につながるわけで、それがこの物語の柱となっているのである。
本書は3篇の物語が収まっている。
「共栄の肖像」はなんだか得体の知れない依頼と、それにまつわる得体の知れない謎。
ちょっと凝りすぎかなあと思える。
それよりも次の「葡萄と乳房」がよかった。
また、次の「秘画師異聞」は「葡萄と乳房」の続編のような趣である。
この2つの物語に佐月の過去というか原点が描かれているので、彼を知ることとなり、いよいよシリーズに弾みがつく、と感じる。
そしてもう一つの謎である、佐月の父の話につながっていくのだろう、という期待。
しかし、もうこの次はない。
北森鴻の著作の特徴は、特殊な世界、このシリーズであれば絵画、冬狐シリーズでは骨董、蓮杖那智シリーズでは古代史、をテーマというか舞台にしていて、非常に詳しいというか薀蓄にあふれたものということがあげられる。
時にそれが鬱陶しいこともあるのだが、時々無性に読みたくなる作家であった。
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