読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

疑惑の真相 永瀬隼介 角川文庫

2010-06-05 23:12:46 | 読んだ
副題が、「昭和」8大事件を追う、である。

その8大事件とは

1.府中「3億円事件」で誤認逮捕された男の悲劇
2.発案者不明?!「成田空港」最大のミステリー
3.疑惑の「和田心臓移植」33年後の新証言
4.美智子皇后「失語症」の真相
5.潜水艦「なだしお」東京湾衝突事件で隠されていた「無謀運転」
6.美空ひばりが「紅白」から消えた日
7.丸山ワクチンはなぜ「認可」されなかったのか
8.世紀の対決「猪木・アリ戦」の裏ルール

である。

そもそも「事件」というのは何を指すのか、ということもあるが、私的に?がつくものもあるので、実は購入にあたって迷ったのであった。

私の中にあるいわゆる「野次馬」的な気持ちがこういう本を選ばせるのであるが、あまり外れたことは無い。
というのは、やっぱり「野次馬」的な気持ちを満足させるものが多いからだと思う。

今回おもしろかったのは
「心臓移植」と「丸山ワクチン」の医療関係である。

主に我々が知るのは、いわゆる「表」の部分、というか、発表できるものの部分である。
しかし、こういう読物は、筆者の思い込みのようなものがあるため、裏話と推理とがからまって、いわゆる「めっちゃ」面白いものになることがある。

取材に取材を重ねて書くのだろうが、その取材が「いいところをついているのか」ということが勝負である。
今回読んだのは、全部が良かったわけでもないが(私にとってあまり興味が無いものがあったこともある)『鋭い』『しつこい』という大事な部分はしっかり押さえていると思った。

本書は週刊新潮時代は「祝康成」の名前で書かれたものだという、となれば、二つの名前を抑えておかなければならない。
だから、読書はやめられない。

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