読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

ブルー・ゴールド 真保裕一 週刊朝日連載

2009-11-09 18:06:46 | 読んだ
週刊朝日に連載されている小説である。
11月13日号で連載17回になっている。

ここまで読んできて、題材は「水」そして「水道」であることがわかってきた。

「21世紀は水の時代である」とか「水戦争の時代」といわれて久しい。
そういう時代を背景とした物語になるんだろう。

しかも、主人公は大手商社から胡散臭い会社へ、表向きは出向実は左遷、そしてその会社の社長の監視(つまりスパイ)としてやってきている、という側面を持つ。

私も水関係の仕事で、つまり業界の人間なのであるが、この小説がこれからどうなっていくのか、非常に興味深く感じている。

水はいまや世界的に「金」になるものだと思われている。
アメリカやイギリスやフランスそして日本では、水道は公営である。

水道の公営とは、非常に簡単に言えば、水道料金で大部分そして税も投入して経営していく形である。
つまり「水道料金」が大きな問題なのである。

水道料金を安くして、水質が安全で、安定した形で供給する。

コレは非常に難しい問題である。
水質は、社会環境や化学や医療が進歩するにつれ「安全」のレベルが上がってきている。
しかも「安全」とは相対的ではなく「まあとりあえず」でもなく「絶対的」でなくてはならないのである。

それを確保して水道料金は高くなく、というのであれば相当の効率化が必要である。効率化は行政(公務員)が最も苦手とするところである。
そこに「民間」の出番がある。
しかし民間には「効率化」というより「利益」という別な目的がある。

水と利益が両立できるのか?
それをこの小説で語ってもらえれば嬉しいと思っている。

「期待」をして毎週読んでいきたいと思っている。

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