読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

超空の要塞-異聞東京大空襲- 柴田哲孝 オール読物6月号

2008-07-17 22:20:18 | 読んだ
この話は小説なのか実話なのかどうもはっきりしない(と思っているのは私だけなのかもしれないが)

兎も角「衝撃的」ではある。

「超空の要塞」とはB29:戦略爆撃機のことである。
太平洋戦争末期、日本各地を空襲したあの爆撃機B29である。

さて、この物語は、昭和20年3月10日の東京大空襲の謎、をおっている。
ネタバレになるのだが、大きなテーマは東京大空襲を当時の日本軍は知っていた、ということである。

発端は東京に大空襲があるから逃げろといわれた人がいる、ということである。
その話を聞いた「私」は調べ始める。アメリカのノフォークにある「米国立公文書館ノフォーク別館」にまででかけ資料を調べる

そうするといろいろな謎が浮かび上がる。

・日本軍はB29による空襲の情報をよくつかんでいて迎撃は正確に行われていた。
・それなのに東京大空襲に際して米軍の命令は装備火器を取り除き4名の射手も搭乗させない、つまり丸腰で空襲に臨んだ。つまり日本軍が迎撃しないことをあらかじめ知っていた。

大雑把に言うとそういうことなのだが「私」はこのことから、東京大空襲は日本とアメリカが仕組んだものではないかと推理するのである。

このことが事実でなのかどうかははっきりしないが、東京大空襲で死んだ人たちは何のために死んだのだろうか?

戦争、というのは謀略というのがつきものだとは思うが、このような謀略はへんな言い方であるが「正統な謀略」ではないように思える。

それにしてもちょっと凄まじい物語であった。

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする