黒田官兵衛を語るときに欠かせないものの一つに、幼少の砌、母より薫陶を受けた和歌があります。
官兵衛が豊前国六郡12万3千石を拝領し、中津の町創りをしたとき、求菩提山を訪ね修険道場で修業している山伏たちに協力を頼んだ。
ある時、求菩提山を訪ねた官兵衛は、戦に明け暮れた身にもあはれを感じたのか、移ろう季節に寂情感をおぼえた官兵衛は風雅の趣にふと心を揺さぶられ、桜狩りの和歌を詠んだ。
山深く分入(わけいる)花のかつ散りて春の名残もけふのゆふ暮 円清
求菩提資料館(福岡県豊前市)から城井の上城へ向かう道から少し入った芭蕉塚あたりに桜の古木があり、そこで官兵衛が桜狩りをしたのではないかとと伝えられている。
この春には官兵衛公を偲んで、芭蕉塚に桜狩りに行こうと思っています。
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