瀬戸際の暇人

春まではミスドとハウステンボス旅行について纏める予定…

アニメ感想~クリィミーマミその6~

2007年12月28日 22時26分51秒 | 漫画&アニメ
線がヘロってるのは風邪引いて寝込んだ時に…以下略。↑(汗)
左の猫だか狸だかの生物がポジ(♀)、右の猫だか狸だかの生物がネガ(♂)です。
正体は猫でも狸でもなく、妖精らしいですが。


どうも、びょりです。
恥かしながら、帰って参りました。
そんな訳で、忘れた頃に前回の続きです。



★第52話(最終回) ファイナルステージ 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

今迄出会った人達の力で、マミのデビュー1周年コンサートは、6/29国内で行う事になった。
場所は、優が初めてピノピノと出会い、魔法を授けられた、あの『セントラル競馬場』。

優は走り出す――『マミ』として最後に歌う、ファイナルコンサートに向けて。



…スタート地点に戻っての〆が心憎い。(当初から予定してた訳じゃなかったろうが)
個人的にマミ最終回は、今迄放送されたTVアニメ最終回の中でも、ベスト10にノミネートすると思ってる。
それで今回はネタバレ御免な覚悟で、自分が記憶してる限り再現してみようかと。
…ネタバレしても最終回のあの興奮は、実際に観て貰わんと解らないですよ。(笑)



6/29、マミのコンサートは、生憎の雨模様だった。
しかし鬱陶しい天気にも躊躇せず、大勢のファンが会場に詰め掛ける。
控え室でマミを待つパルテノンプロの立花若社長、マミのマネージャー木所、ライバル歌手の綾瀬めぐみは、来場者数が10万人を超えたとの発表を聞き、驚愕する。

そこへ漸くマミが到着した。

息を切らし入って来たマミは、今夜ゲストで歌う予定のめぐみに、「(時間が無いので)1人で歌わせて欲しい」と頼む。

その一言に、一瞬物凄く嫌な顔を見せるめぐみ。
しかしマミの気持ちを読んだ彼女は、「ファンをがっかりさせないで」と言い、身を引く事を了承するのだった。



…此処はめぐみさんの見せ場ですね。
スタッフから最も愛されていためぐみさん。(笑)
マミの気持ちが読めず、「衣装替えの間はどうするんだ!?」と詰寄る立花に、「本当のスターは我侭なもの。その我侭に一々振り回されてるようじゃ…貴方も一流とは言えないわよ」と言ってのけるのが格好良いのです。



一方、会場に詰め掛けた客の中には、優の両親が居た。(実は会場でクレープを出張販売していた)
顔を見付け、側に寄って来るスネークジョーと、妻の久美子さん。


ジョー 「おお!!居た居た!!」
優の父「あれ!?あんた!!」
ジョー 「これ、俺が焼いたんだ。食ってくんねぇか?」


差し出された紙袋の中には、美味しそうな湯気を立てる、お好み焼&たこ焼。
ジョーの隣で微笑む女を見て、優の父は相好を崩す。


優の父「へぇ~!すっかりお好み焼きの店主って訳だ!」
ジョー 「まぁな!」



…第40話以来の出会いな訳ですが、かつて商売敵だったのに、すっかり打解けてるシーンが、何気に心に残ってます。
当初ただの悪役ゲストキャラだったスネークジョー。
しかし彼もスタッフに愛され、後の人生まで話の中で追われる事に。

主役だけじゃない。
それぞれのキャラが、それぞれの人生を健気に生きている。
自分がマミを好きだった最大の理由は、この主張を貫いていたからです。

堅気になった彼だが…しかし昔の習慣が忘れられず、優の父親にヒソヒソ声で尋ねる辺り楽しい。



ジョー 「…けどよ……本当の所…(マミは)あんたの娘なんだろ?」
優の父「しつこいですねぇ、あんたも…。違いますよ!」


そうこう言ってる内に、上る雨。

「競馬場」という舞台に合せ、高らかに鳴り響くファンファーレ。
夜の闇に輝く、『Creamy Mami』のイルミネーション。

ヘリコプターのサーチライトに照らされ、白いタキシードで決めたマミが、白馬に跨り颯爽と登場した。

ファンが一斉に「マミちゃん」コールを飛ばす。
歓声に迎えられ、白馬で1周りした後、ステージへ飛上るマミ。
魔法で出したマイクを手に、歌うのは『BIN・KANルージュ』。


トマトの♪ 夕陽♪ 踵ォに浴びなァがら♪
金色♪ タクシー♪ 雲間ァへ飛んでェくの♪
デジタルゥ♪ 時計の波ィ♪ サーフィンして♪
ビル越え♪ 貴方ァの♪ アドォレスへフラ~イ・ハイ♪
私♪ 行ゥくのォ♪

じっつゥは♪ テ~レフォ~ンが♪ ふっつっか来ォない~のよ♪
つっねェる資ィ格ゥなら♪ 有っるゥでしょっ♪

BI・N・KA・N・ルージュ♪ ジェラッシー振ゥりィ掛けって♪
君に今♪ キッスあ・げ・る♪
U・N・ME・Iルージュ♪ そォっぽォ向・い・ててェも♪
2っ千年♪ 愛せェるゥ…わ~~~♪


マミの歌に合せ、頭を揺らして、リズムを取るファン達。
しかし唯一…俊夫だけは乗れない。
彼の胸に渦巻く疑問。

優=マミなのか…?


みどり「今日は大人しく観てるんだね?」
俊夫 「…ああ。」


普段と違う俊夫の様子を、隣に居る友人がいぶかしむ。
気もそぞろに返事をする俊夫。

優とマミ…彼の目には2人の姿が重なって仕方ない。
そんな訳無いじゃないかと頭を激しく振るも、1度沸いた疑問は離れてくれず。
思い余った彼は走って行き、会場係に優を呼び出してくれるよう頼む。
だが、どうせ呼び出しをかけても、誰にも聞えやしないだろうと断られてしまうのだった。

消された記憶が戻りかけ、苦悶する俊夫を他所に、魔法で衣装を替えながら、ヒットナンバーを重ねるマミ(優)。
ステージ上には、そんな彼女を見守るポジとネガの姿が在った。


ポジ「…このステージが終ったら、私達、優とお別れなのね。」
ネガ「…ピノピノ来るなよ…最後まで歌わせてやりてぇじゃねぇか。なぁ、ピノピノ遅らすって事出来ねぇのかな?」
ポジ「無理よぉ。」
ネガ「こら~!!ピノピノ!!!聞えてるなら少しくらい遠慮しろ!!来るな!!来るな~!!!」



…この場面のネガが非常に微笑ましい。(笑)
皮肉屋の彼が、優(マミ)に「最後まで歌わせてやりたい」と願う。
かつて人間嫌いで、何かっつうと故郷の星に帰りたがってた彼がねぇ…と。
しかし彼の思いとは裏腹、無情にも速度を上げて近付く方舟。
本来の期限は6/30迄だったんですが、俊夫が思い出しかけてるもんで早まったんですね~。
近付くタイムリミットに、否応にも高まってく緊張感。
まったくもって素晴しい展開だと、唸らせられるばかり。

ちなみに最終回が放送された日は、現実の暦でも6/30でした。
リアリティに拘る『マミ』らしい演出と言えましょう。

さて前半は「再び激しくなる雨にステージの照明がショートして、『中止か!?』と立花社長&星井ディレクター(←お遊びキャラの予定だった彼も、最後まで活躍し通しでした)が蒼褪める」所でお終い。

こっからは後半で御座います。



『美衝撃(ビューティフル・ショック)』、『囁いてジュテーム―Je t'aime―』、『パジャマのままで』、『LOVEさりげなく』…どんどん大降りになってく雨にも負けず、「こんなに歌持ってたっけ?」というファンからのツッコミにもメゲず、歌い続けるマミ(優)。

マミとして最後のコンサート…悔い無く終らせたい…!

しかし彼女の思いは、立花や星井ディレクターには解る訳が無く。
酷くなる一方の雨足に、『LOVEさりげなく』を歌い終えたら、コンサートを中止しようと相談する2人。
するとそこへ襲い来るラスト・ビンタ!!


めぐみ「慎吾ォォ~~!!!!」

――バッシィィィ~~ン…!!!!

お約束とばかりな愛のツッコミに、こちらもお約束とばかりに地に沈む立花社長。(言葉通りの面目丸潰れ)


めぐみ「貴方達、何を見てるのよ!!?」
慎吾 「……何って…雨が…。」(←虫の息で)
めぐみ「馬鹿ァ…!!…良く見なさい!!誰も帰ろうとしてないじゃないの!!!」
木所 「そうですよ!!中止する理由は何も無いですよ!!」


めぐみや木所の言う通りだった。
誰も彼も雨の事なぞ気にも懸けず、マミの歌に聞惚れている。
それ程までに、マミの存在は大きなものであった。



…雨中のコンサートって演出も巧いですな。
雨が降っても誰1人として帰らない。
正しく大スターだという事が、観ていて伝わって来る。

んで細かい注目点ですが、優の父とジョーが、それぞれ自分の奥さんに優しく傘を差し掛けるシーン…微笑ましいですな。
こういう点は、大人になった今でこそ、注目してしまうのでした。

雨に濡れてクシャミを飛ばすネガに、ポジが瓶の蓋を傘代りに差し掛けるシーンも微笑ましい。



『LOVEさりげなく』を歌い切り、残す所は後1曲。
濡れたステージ服を厭いもせず、マミは溌剌とファンに問い掛ける。


マミ「雨が酷くなって来たけど…もう1曲、歌っても良いかな~!!?」


勿論、誰も否とは言わず。
沸き起こる歓声に後押しされ、マミは可憐な唇にマイクを近付ける。


マミ「じゃあ、最後の曲…!!」


――そこへネガが、強張った声でマミに知らせた。


ネガ「来る…!!」


驚いてマミが空を見上げる。

瞬間、吹荒れた突風で、上空高く舞上る観衆の傘。
優の父が抱える袋からは、たこ焼が飛び出す。

騒然とするステージ。

明らかに尋常じゃない事態に、番組ディレクターが絶叫する。


星井「どうした!!?何が有った!!?教えろ…!!!」


応答を呼掛けるも、電波が乱れて交信出来ない。
頭を抱える彼の前で、カメラははっきりと不審な影を捉えていた。

――しかし誰もそれに気が付かない。

ステージ上のマミの体が、突風を受けて浮上がる。
そのまま飛ばされそうになるのを、組まれたセットに掴り、必死に耐えるマミ。


マミ「待って!!ピノピノ…!!お願い…!!後…後1曲だけ…!!」
ポジ「お願いよピノピノーー!!!」
ネガ「まだだ…!まだ終っちゃいねぇーー!!!」


マイクで呼掛けるも、ピノピノは聞こうとしない。
隣で一緒に吠えていたポジ&ネガの姿が、霧の様に掻き消えてしまった。


雨雲の裂け目から、巨大な方舟が姿を現す。
かつての自分には、見る事が出来なかった存在。
しかし今の俊夫の目には、はっきり見えていた。

――忘れていた記憶が蘇る。


あの日…自分は優が変身するのを見てしまった…

その記憶を失くす事を条件に、優に再び魔法を与えるよう、ピノピノに約束したのだ…

ソウ…マミハ……優ダッタンダ……!!


俊夫「優ーーーーーーーーー…!!!!!」


ステージの上に居る彼女を、大声で呼ぶ俊夫。
それと同時に、マミの姿は煙の如く消えてしまった…。



…いや~~~、クライマックスですね。(笑)
てゆーかファンタジーじゃなくってSFですね。
ずばりUFOにしか思えん演出だって。(笑)
ど派手な演出、方舟と呼ぶには、あまりに巨大な影。
さながら宇宙戦艦ヤ○トが降りて来たのかと…雨中なだけに。(←殴)
此処の展開は、何度観ても飽きない。
実に面白いのです。
マミが小さな女の子だけでなく、男性にも人気が有った理由が解る気がしますよ。
ネガの「まだ終っちゃいねぇーー!!!」という台詞が格好良い。



フェザースターの方舟の中に取り込まれ、ピノピノと再会するマミ(優)。


ピノ「やあ!!…約束だからね!!力を返して貰うよ!」
マミ「もう1曲だけ!!もう1曲歌い切るまで待って!!」
ピノ「駄目だ!彼が思い出してしまった!」


俊夫が思い出した事を知らされ、マミ(優)の胸に衝撃が走る。
それでも後1曲だけ歌わせて欲しい…でなきゃ『森沢優』には戻れませんと懇願するも、ピノピノは取り付く島もない。
約束だからと譲らぬピノピノに、ネガは怒りを爆発させる。


ピノ「もう帰る時間だ!」
ネガ「帰る時間じゃなくて待ってやれって言ってんだよ!!分らず屋!!どうしても帰るってんなら、俺は地球に残るからな!!」
ポジ「ネガ…!」



…情に理解を示さないピノピノが、如何にも異界の存在らしくて好きでした。
それだけに第27話で、マミが消えた後のパルテノンプロを気に懸けるのが、今一納得し辛いのですが…。(汗)



その頃下界では、マミが姿を消した事に抗議して、ファンが一斉に「マミちゃん返せ」コールを飛ばしていた。
声は方舟の中まで届く。
「言う事聞かなきゃ握り潰すぞ」と脅迫する目的で、ピノピノを掴まえようとするマミ。(←笑)
しかしピノピノは気配を読み、姿を消してしまう。

焦って探すマミの耳に、ピノピノの声が聞える。


ピノ「僕も……君の歌を聴いてみようか。」
マミ「え?――うん!!」


マミの顔が、喜びに綻んだ。


上空からステージ目指して雷が落ちる。
衝撃で崩れるセット。

どよめくファンの前…マミは再び姿を現した。

大喜びで彼女を迎えるファン。
最後の曲名を挙げるマミ。

勿論それは――彼女のデビュー曲、『デリケートに好きして』。


――キュウーーーーーーー……ン!!

……パァ~~~~~~~♪

――ッジャーーン♪――ッジャーーン♪

ペェ~レレレレレレレェレレェ~レレッレレレレェ~~~~♪
――ジャーーン♪ ――ズン♪

お~とっこっのっこと違ぁう♪ 女の子って♪

好ぅ~きっとっきぃらいだけっで♪ 普通が無いのっ♪

でぇ~も・好ぅきぃ~にぃ~なったら♪

い・く・つ・かの♪ 魔ぁ~法~ぉを見っせぇるわ♪ 本当~ぉよ♪


俊夫「…優だ…優なんだ…!!」


歌う彼女を見詰め、記憶の戻った俊夫が呟く。
ふと天上から、眩い光が降り注いでるのに気が付いた。

ステージを包む、金色の光。
雨はその光に遮られてか、何時の間にか止んでいる。

光はピノピノからの特別な配慮だった。


ネガ「ケッ!ピノピノも味な真似するじゃねぇか!」


皮肉っぽく言うネガの隣で、ポジが瞳を潤ませる。


ネガ「ん?どうしたポジ?」
ポジ「だって…!この曲が終ったら、私達、優とお別れよぉ…!」
ネガ「ポジ~!!泣く奴が在るか!!…お別れだって事はなぁ~!!俺達がフェザースターに帰れるっていう目出度い事なんだぞ!!なのに何で泣くんだよ!?笑えよ馬鹿!!笑えよ馬鹿!!笑えーー!!!」
ポジ「…あんただって泣いてるじゃない。」
ネガ「俺は笑ってるんだーー!!!」


号泣する仔猫達を掌に掬い、濡れた頬を摺り寄せるマミ。
ネガが優しく彼女の涙を払う。


ネガ「ほら、どうした?後もう少しだぞ!」
マミ「……うん!」


2匹を掌に載せたまま、彼女はファンに別れの言葉を告げる。


マミ「1年間応援してくれた、ファンの皆さん!!
   一緒に仕事をしてくれた、スタッフの皆さん!!
   私は…マミは、最後まで我侭でした…!!
   もう、お別れの時間です…!
   本当に…本当に、今日まで有難う御座いましたぁ!!!
   …今は『有難う』以外の言葉は、出て来そうに有りません…!」



…いやぁ、これは演じてた太田氏、本当に泣きながら言ってたんだろうなと。
そう思える程感極まって聴こえましたよ。
放映開始当初は、正直止めてくれないかと思いもしたけど…後半は棒読みから完全脱却してました。
今じゃあの声はインパクト有って覚え易かったなと思えたり。(笑)

作画の話…観衆の中、今迄登場したキャラが勢揃いしてて、細かいなぁと感心した。
それとね…異常事態に出くわし右往左往する観衆の中で、守少年だけは天を睨んでるんですよ。
彼には方舟が見えてるんですね…これも細かい演出だなと感心しました。

余談ですが、最終回で彼の台詞は一言も無いんですよ。
恐らく急遽代役に就いた方の声に違和感持った脚本担当の伊藤氏が、削ったんではないかとね。
   
…といった所で無駄話中断、こっからラストまで一気に。



――ジャジャン♪――ジャジャン♪

――キュウーーーーー…ン!!

――ズン・ズン・ズン…♪

そ~~・お~~・よ♪ 女のっ子の♪ ハーー・ト~~・は♪

星ぞぉらに♪ つ・きの♪ 小ぉぶぅねぇ浮~かべ♪

ゆぅ~~めぇ~~を♪ 探すこっとも♪ 出ぇ~~・来ぃ~~・るぅ…♪

デリケートに好きしてぇ~♪ デ~リ~ケ~ェトに♪

好ぅきしてぇ♪ 好ぅきしてぇ♪ 好ぅきしてぇ♪


マミ「…ピノピノ…もういいわ…有難う…!」


歌い終ったマミが、方舟に向って、そっと呟く。
その途端、方舟から放たれる、金色の光の輪。
それは次第に狭まりながら、彼女の体を包もうと降りて来る。

――マミを…優を連れて行こうとしてるんだ!

察知した俊夫が、そうはさせじとマミ(優)の元へ急ぎ駆ける。

しかし1歩間に合わず、光の輪に包まれたマミは消失してしまう。


俊夫「優ーーーーーーーーー…!!!!!」


声を張上げ、彼女の名を呼ぶ俊夫。
彼の叫びに応える様に雷鳴が轟き、再び降り注ぐ雨。

しかし優も…マミも…何処にも姿を見付ける事は出来なかった。


めぐみ「…マミは…?」
立花 「彼女は帰ったんだ…ミステリーのカーテンを潜り抜け、伝説の世界へと…!」


呆然として呟く立花の腕に、めぐみが腕を絡ませる。
それを見詰る木所マネージャー。

予想もしない幕切れに、観衆は皆息を呑み、空を見上げるばかりだった。


優 「楽しかった…でも。」
ピノ「でも?」


方舟の中では、優がポジ&ネガと別れを惜しんでいた。
ピノピノが優の手からコンパクトを抜き取る。(←此処の表現が面白い)
差し出した優の指に、ポジが、ネガが、無言で握手を交わしてく。


優 「ねえ、フェザースターって何処に有るの?また遊びに行きたいなぁ!」
ピノ「何処にも無い!…という事は、何処にでも有るって事さ!ほら、以前水溜りが入口になったみたいにね!」
優 「じゃあ、また会える!?」
ピノ「それは…君次第さ!!」


最終回に相応しくピノピノが名言を口にしてる頃――俊夫は下界から上空に浮ぶ方舟を見詰ていた。

方舟が点滅を繰返しつつ、雲間に姿を隠そうとする。

消えて行く方舟…優は…優は、何処へ…?

不安に胸を掻き乱される彼の背後から、聞き慣れた声が響いた。


優 「俊夫!!」
俊夫「…優!!」


笑って俊夫の元へ駆けて来る優。
それを見た俊夫の顔に、安堵の笑みが広がる。

俊夫「優がクリィミー…!」


言いかける俊夫の唇を指で塞ぐと、優は甘える様に言った。


優 「優は『優』だモンv」


抱合い、空を行く方舟を見詰る2人。


優 「見える?」
俊夫「ああ…!」
優 「…ポジも、ネガも、帰っちゃった!」
俊夫「でも…優が居るさ!」


風で転がって来た1本の傘を、優が拾上げる。

相合傘で仲良く家に帰る2人。

空には祝福するかの如く、飛ばされた沢山の傘の花が咲いていた。


――といった所でお終い…なのですが、マミ最終回には更に特別EDと言う名のおまけが付く。
『LOVEさりげなく』ではなく、最初のED『パジャマのままで』に乗って流れる、それぞれの後日談。


ポジ&ネガにそっくりな野良猫を見付けて来る優。

めぐみのマネージャーに戻された木所さん。


…実は彼、以前はめぐみさんのマネージャーだったのですよ。
しかし2話でポカをした事から彼女の逆鱗に触れ、止めさせられた事情が有ったのです。


待望の赤ちゃんが誕生、早速森沢家を訪れるスネークジョー夫妻。

可愛いガールフレンドと、水族館のイルカショーを観るみどり。

北海道に帰る守を見送る優・俊夫・みどり。

婚約記者会見をする立花&めぐみ。

その席上でめぐみのビンタが立花に炸裂。


そして数年後――庭で遊ぶ2人の子供を、優しく見守る優と俊夫。


天使じゃないのよ♪
貴方のイメージで♪
見ないで欲しい私は♪
普通の女の子♪

貴方の♪ 胸の中で夢から覚めて♪
寝顔に♪ 悪戯したい♪

パジャマのままで♪ 貴方と♪
モーニングコーヒー♪ 飲みたい♪

パジャマのままで♪ 貴方と♪
おはようキッスを♪ してみたい♪


…キャラそれぞれに、それぞれの人生が有る。

マミの最終回は、こんな風に非常に理想的なものでした。

この後日談の1部は、TV放映終了後発売されたビデオ版2本で、詳しく語られました。
本当はそれにも触れたいけど…残念ながら時間も字数も限界間近につき、何時かの機会に廻させて戴きますです。(汗)


まぁ兎に角一言、「面白いから観てくれ!」と言いたいですね。(笑)
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07年、クリスマスには歌を歌おう♪その12

2007年12月26日 23時05分08秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
とうとう別れの日がやって来たわね…メリー寂しいわ。
でもクリスマスが祝われる度に、私は必ず貴方の元に現れるから、それまで忘れないで頂戴ね!

今年最後の夜に紹介するのは、イギリス伝統のクリスマスメニュー、『クリスマスプディング』。
…プディングと言っても、日本で言われてるプリンとは違うわ。

昨夜紹介した『ポリッジ(お粥)』が起源で、型に入れ、蒸して固めた物を言うの。

具体的に作り方を説明すると…

レーズン等のドライフルーツや、生フルーツにジュース、たっぷりの香辛料、小麦粉等、種々雑多の材料を掻き混ぜて、バターを塗った型に入れたら数時間蒸すの。
固まって冷えたら冷暗所で保管。
大抵はクリスマスの数週間前から…1年以上も前から作る所も在るみたい。
昔は肉も材料に使ってたらしいけど、現在では入れなくなったそうよ。

食べる時には再び数時間蒸し、ブランデーを振り掛け火を点けて、食卓に運ばれるわ。

それをホスト(家庭での場合は父親ね)が切り分けてサービスするのが決り。
に紹介した七面鳥の丸焼きなんかもそうよ。

プディングの中には前もってソラ豆やコインを入れて置き、それに当たった人は1日王様役に就いて、皆に命令をする事が出来るの。
此処で紹介した『身分逆転ゲーム』ね。
クリスマスにはつきもののイベントなのよ。


さて、此処迄話して来て…クリスマスメニューの特徴が解って戴けたかしら?

・穀物
・果物
・肉
・香辛料

海側ではクリスマスに魚を食べる習慣も有るけど…多くはこの4種類をふんだんに使い、メニューが作られるわ。
それはクリスマスが本来、来る年の豊作を祈って行われたお祭だから。

来年これだけの御馳走が食べられますように…。
来る年が多くの実りを連れて来てくれますように…。
神様どうか…幸運を授けて下さい。


今年のメリーのお話は、これでお終い。

それじゃあ此処で12曲目のクリスマスソングよ♪



             【We wish you a Merry Christmas】


We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

And a happy New Year♪


Glad tidings we bring to you and your kin♪

Glad tidings for Christmas and a happy New Year♪


We want some figgy pudding♪

We want some figgy pudding♪

We want some figgy pudding♪

Please bring it right here♪


Glad tidings we bring to you and your kin♪

Glad tidings for Christmas and a happy New Year♪


We won't go until we get some♪

We won't go until we get some♪

We won't go until we get some♪

So bring it out here♪


Glad tidings we bring to you and your kin♪

Glad tidings for Christmas and a happy New Year♪


We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

And a happy New Year♪


We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas…♪


…And a happy New Yearーー♪



【訳】

★クリスマスおめでとう
 クリスマスおめでとう
 クリスマスおめでとう
 それと幸せな新年も

※嬉しい頼りが届いたんだ
 貴方に そして皆に
 クリスマスのお祝いだよ
 それと幸せな新年も

 早く食べたい いちじくプディング
 早く食べたい いちじくプディング
 早く食べたい いちじくプディング
 もう待ちきれないよ

※繰返し

 此処に居るよ
 此処に居るよ
 此処に居るよ
 一緒に食べよう

※繰返し

★繰返し

 クリスマスおめでとう
 クリスマスおめでとう
 クリスマスおめでとう

 それと幸せな新年も…!



We wish you a merry Christmas…!

皆、今年もクリスマスおめでとう!!
それじゃあ来年のクリスマスに、また会いましょう!!



…クリスマスプディングについては、ウィキペディアに写真付で記事が上ってるので、そちらを御参考にどぞ。(→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0)

『We wish you a merry Christmas』…昔から伝わるイギリスのクリスマスキャロルが元だとか。

海側より山側にクリスマスの習慣が色濃く残ってるのは、そんだけ山側の冬が厳しいものであるからでしょうね~、多分。

写真は今年ホテルデンハーグの玄関に飾られてたクリスマスリース。
今年此処で飾られてたクリスマスツリーは、クリスマスツリーらしい物であったけど、ホテルカラーが今一はっきり解らなかったなと…。
去年の物のが風変わりでは有れど、デンハーグらしいツリーで綺麗だった気がする。(リースも…)

やっぱりこのホテルには、青が似合います。



【参考文献】

『クリスマス小事典(遠藤紀勝、大塚光子、共著 教養文庫)』
『ヨーロッパの祭と伝承(植田重雄著 早稲田大学出版部)』
『誰も知らないクリスマス(舟田詠子著 朝日新聞社)』
『イギリス祭事カレンダー 歴史の今を歩く(宮北恵子、平林美都子著、彩流社刊)』
『クリスマス・ウォッチング(デズモンド・モリス 屋代通子訳 扶桑社)』
『年中行事事典(西角井正慶編 東京堂出版)』
『クリスマスおもしろ事典(日本キリスト教団出版局刊)』
『ウィキペディア』等々…。
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07年、クリスマスには歌を歌おう♪その11

2007年12月25日 00時00分00秒 | クリスマス
――メリークリスマース♪♪

夜中に大声出して御免なさい。
聖なる夜にこんばんわ、ミス・メリーよ!

イブの陰に隠れがちだけど、今夜がクリスマス本番。
そんな今夜に紹介するクリスマスメニューは『お粥』。

「クリスマスに『お粥』なんて食べるの」って思われたかしら?
実は『お粥』こそ世界各地で食べられてる、伝統的クリスマスメニューなのよ。

イギリスではこうした『お粥』の事を『ポリッジ』、アメリカでは『フルメンティ』と呼んでいるわ。
どちらも穀類を沸騰させた湯の中に入れ、更に牛乳を加えてゆっくり煮込み、柔らかくなった所で砂糖やバターやドライフルーツ等で甘く味付けするの。
言うなれば『ミルク粥』って所ね。
北欧ではクリスマスの夜、ポリッジを盛り付けたお皿を屋外に置いて、サンタに振舞う習慣が有るそうよ。(何かコボルト伝説に近く聞えるわね)

どうしてクリスマスにお粥を食べる習慣が生れたのかしら?
古代ケルトの伝説によると、『ダグダ』と言う農耕神に、由来が有るらしいわ。

『ダグダ(或いはダグザ)』はケルト神話に登場する、ダーナ神族の最高神。
人に生死をもたらす棍棒と、気候や感情を操る竪琴、無限に粥が湧く大釜を所持してるの。
彼の好物はお粥…年の節目には、地上で出来た作物全てを大釜に入れ、掻き混ぜてお粥を作るのだと云われているわ。
古代ケルト人はそのダグダに倣って、冬至の頃お粥を作り、来る年の豊作を祈ったのね。

英国国教会では、今でもアドベント直前の日曜日を、『掻き混ぜの主日(Stir-up Sunday)』と呼んでるけど…実はこれは異教時代の習慣から来るものなの。

日本でも年の節目にお粥を食べる習慣が有るわね。
旧正月に食べる小豆粥、1/7に食べる七草粥…これ等の伝統も、ひょっとしたら向うと繋がりが有るのかもしれないわ。

クリスマスが冬至祭を起源にしている証拠が『お粥』なのよ。
そしてこのお粥からもう1つ、イギリス伝統のクリスマスメニューが生れたわ。
それについてはまた明日。


それじゃあ此処で11曲目のクリスマスソングよ♪



           【きよしこの夜】 


聖し♪ この夜♪

星は♪ 光り♪

救いの御子は♪

御母の胸に♪

眠り給う♪

夢安く♪


聖し♪ この夜♪

御告げ♪ 受けし♪

牧人達は♪

御子の御前に♪

額づきぬ♪

畏みて♪


聖し♪ この夜♪

御子の♪ 笑みに♪

眠りの御世に♪

明日の光♪

輝けり♪

朗らかに♪



聖なる夜に最も相応しい歌だわね。
由来は何時もの如く去年の話を参考にして頂戴。

昔の新年は、この日から始まるとされてたの。
新しい年が貴方にとって、幸運なものである事を祈ってるわ!



…粥って多分、原始の穀物メニューなんでないかなぁと。
パンにして焼いたのと、どっちが歴史古いかは判らんですが…。
日本人にとって米が食の基本である様に、ヨーロッパ人にとっては麦が食の基本なのでしょう。
麦は「生命の象徴」…ただの食べ物じゃないんですね。

世界各地でクリスマス(冬至)の頃、穀物メニューを多く摂るのには、重要な意味が篭められてるのですよ。

所でさ…「グダグダ」って言葉、ひょっとしたら「ダグダ」が由来だったりしてと考えたんだが…。
図書館行って擬音辞典で調べりゃ出てるかもしれんけど、行くの面倒くさい。(汗)
気になった方は、代りに調べて来て下さい。(←おい)

写真はハウステンボス、フォレストパーク地区に在る、『トロティネ』に飾られていたクリスマスリース。
カントリースタイルなのが、地区のカラーに似合ってますな。
フォレストヴィラに宿泊した場合、朝食会場に指定される所です。
オン・シーズン中はランチも提供される。
秋の紅葉の素晴しさは、筆舌に尽くし難いです。
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07年、クリスマスには歌を歌おう♪その10

2007年12月24日 22時42分06秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今夜は楽しいクリスマスイブ!
皆、ケーキは食べた?
そんなの関係無く働いてる人も居るでしょうけど…そういう人は、一緒に此処で憂さ晴らしに歌って頂戴♪

色々クリスマスメニューを紹介して来たけど…日本版はまだだったわね。
日本独自のクリスマスメニューと言えば、当然「苺&生クリームたっぷりのクリスマスケーキ」。
所謂ショートケーキだけど、苺の赤とクリームの白が、クリスマスカラーにぴったり合った名品だと思えるわ。

日本で最初にクリスマスケーキが紹介されたのは、明治43年(1910年)の事。
あの「不二家」が、クリスマス・デコレーションケーキの原型を発売したと、記録に残されてるの。

現在でも日本でクリスマスケーキと言ったら、スポンジにクリームをたっぷり塗って、砂糖細工のサンタクロースやクリスマスツリー、そして苺で飾り付けた物が一般的でしょ?
これ等のデコレーションは全て、不二家が考案したスタイルなのよ。
それにケーキの上に蝋燭を立てる習慣も、不二家が販売したケーキから、広がったものなんですって。
アメリカやヨーロッパでは、ケーキの上に蝋燭を立てるなんて発想は、出て来なかったらしいの。

明治時代に発表したとは言え、日本の一般家庭でクリスマスが広く祝われる迄は至らず。
正確な記録は残ってないけど…恐らくは戦後の好景気を迎えてからかしら?
だとして1950年位?
欧米文化への憧れから、庶民の間でもクリスマスを祝う気持ちが、次第に高まって行ったんでしょうね。

昔は日持ちするようにって、偽物バタークリームで塗ったくったケーキばかり売られてたけど、品質保持&輸送技術が進んだ現代では、生クリームケーキが何時でも手に入るようになったわね。
ホント、良い時代になったわ~!


それじゃあ此処で10曲目のクリスマスソングよ♪



             【赤鼻のトナカイ】


真っ赤なお鼻の♪

トナカイさんは♪

何時も皆の♪

笑いもの♪

でもその年の♪

クリスマスの日♪

サンタのお爺さんは♪

言いました♪


暗い夜道は♪

ピッカピッカの♪

お前の鼻が♪

役に立つのさ♪


何時も泣いてた♪

トナカイさんは♪

今宵こそはと♪

喜びました♪


サンタとトナカイの友情が、熱く心に沁みる名ソングだわね。
なんだか金八先生の1エピソードを観る様だわ。
歌についての由来は、毎回手を抜いて申し訳無いけど、去年の話を参考にして貰おうかしら。


今夜は此処まで。
それじゃあ皆、楽しいクリスマスを迎えてね♪




…色々お騒がせの不二家だが、日本の菓子文化への貢献は、かなりデカイ。
不二家が考案してなかったら、今頃「バースデーケーキの上に、年の数だけ蝋燭を立てる」習慣も生れていなかっただろう。
実に日本的習慣だと思えますな。

ちなみに日本で言われてる所のショートケーキの形は日本産です。
アメリカのショートケーキは、ビスケットの間に苺とクリームを挟んだ様な、簡単な形をしておるのですよ。
このショートケーキの発明も、「不二家がした」と不二家自身が語る所。

写真はトナカイ……じゃなくって、ホテル・アムステルダム玄関右横に居た、サンタ帽被った馬。
ホテルスタッフの遊び心だろうか?


ってな所で今年もチョッパー誕生日おめでと~♪♪

↓このケーキは、お祝いに♪




…な…なんとか日付を偽装する事無く言えた…。(汗)


そう言えば昨日は天皇の誕生日でした。
毎年クリスマスに隠されて、影が薄い気がする…。(←失礼)
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07年、クリスマスには歌を歌おう♪その9

2007年12月23日 20時14分16秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
明日は待ちに待ってたクリスマスイブね♪
今夜はフランス生れのクリスマスケーキ、『ブッシュ・ド・ノエル』について、話させて戴くわ。

「ブッシュ・ド・ノエル」とは、フランス語で「ユールの丸太(或いは薪)」。
「ユール」とは、「北欧のクリスマス」を意味してる言葉よ。
その名の通り、丸太をイメージして考案されたケーキなの。

ロールケーキの表面に、大抵の場合はモカバタークリームが塗られ、フォークで木肌っぽく筋を付けたら、緑色のクリームで蔦が絡んでるよう表面に絞り出すの。
そして上に粉砂糖を振り掛ければ…まるで雪深い森の中、寝転んだ丸太そっくりに仕上がるわ。
日本ではバタークリームより、人気の高い生クリームを使われる場合が多いみたい。

でもどうして「丸太のケーキ」なのかしら?
これには北欧らしい伝統が理由に有るのよ…。

昔々のヨーロッパでは、クリスマスを迎える際、必ず丸太が森から伐り出され、家の暖炉にくべられたの。
年の節目に森から持ち帰った丸太を燃やす事で、来年の福(実り)が約束されると信じられていたのよ。

クリスマスイブの早朝、家族全員揃って祝歌を歌い、丸太を家へ運び込んだという、19世紀の記録が残ってるらしいわ。


喜べ丸太よ
明日はスープの日
物皆 良く来れ

女は 子を生む
山羊は 仔を生む
母羊は 仔を生む
麦と粉は どっさり
葡萄酒は 樽にたっぷり


運び込まれる丸太は、実の生る木。
ミズナラやハシバミ等の落葉樹。

運び込む事で、森に潜む生命力を、家に吹き込もうとしたのね。

そうして家に迎えられた丸太は、さながらお客の様に、大事に持成されたの。
人に見立てられて木肌に男の像が描かれ、ワインやスープや麦の粒を注がれて、暖炉に入れられたそうよ。
点火の際には旧年の丸太の燃えさし(炭)が用いられたそうなの。
その意味は、旧年から新年への更新…再生に有るわ。
わざわざ森から引き摺って運び込んだのに燃やす理由は、木が燃える時飛び散る火の粉こそ、樹木が持つ力の顕現だと信じられていたから。
火の粉が沢山飛び散れば飛び散る程、力が与えられると喜ばれたんですって。

そうして暖炉の中でゆっくり燃やし尽し(1年間燻す所も有るそうよ)…残された灰は、落雷や天災から家を守る為の護符になると信じられたの。
だから大切に掻き集めて、常備薬の様に置かれてたらしいわ。
事実、治療薬として服用…即ち食べられたりしたそうなの。

クリスマスケーキ『ブッシュ・ド・ノエル』発祥伝説の1つに、「昔貧乏な或る男が、恋人にクリスマスプレゼントとして丸太を贈った」というのが有るけど…案外当たりだと思うわ。
木の実やこの丸太こそ、ヨーロッパ最古のクリスマスプレゼントと言えるんじゃないかしら。

昔の人は、「幸運は必ず外からやって来る」と考えていたの。
だから外(森)から丸太を家に運び込む事は、重要な儀式だったのよ。

外の実りが、来年、家に入りますように。
神様、どうか実り有る幸運な年が、やって参りますように。

キリスト教が伝播し、異教の習慣は止めろと禁止されても、止めはしなかった。
キリスト教側も終いには折れて、ただの丸太にまでキリストの名を与えたそうよ。

キリスト教の暦に、『聖女バルバラの祝日(12/4)』と言われるのが有るんだけど、その日にはこんな習慣が行われるそうよ。


この日人々は森へ行き、木の枝を1本刈り取って来る。
それは必ず果実の生る木でなくてはならない。

家に持ち帰った枝は、暖かい部屋で、花瓶に挿して置かれる。
そうしてクリスマスに花が咲けば、来る年に福が来ると言われている。

――この枝を、人々は『バルバラの枝』と呼ぶ。


聖女バルバラは、キリスト教に改宗した為、怒った父親から塔に閉じ込められて殺された殉教者だと、キリスト教では伝えられているわ。
けど異教の習慣が交じり合ったお蔭で、今では不可解な伝説を多く持った、謎の人物になってるの。
一般には砲兵、鉱夫や山男、そして雷避けの聖女として信じられてるそうよ。


丸太に話を戻すわね。


キリスト教側に禁止されても止まなかった習慣だけど、19世紀末頃から急速に消滅の道を辿ってしまう事になるの。

それは何故かと言うと…

中世盛んに森で行われた放牧、そして建材利用で進んだ森林伐採、気候の変化等により、広葉樹林が荒廃してしまったから。
その後育成が早くて建材の利用に適してる針葉樹の種蒔きが行われた事で、ヨーロッパの森は広葉樹から針葉樹に取って代わられてしまったのね。
実りと再生を祈願する丸太の儀式に於いて、針葉樹は適さない事この上無く。
代って広がったのが、『クリスマスツリー』の習慣と言う訳。
「モミの木はキリスト教の三位一体の精神を表してて、キリスト生誕を祝うのに相応しい」とキリスト教側が推進して以来、尚更この傾向は加速したわ。

そしてもう1つ、消滅した最大の理由は…家庭から暖炉が廃れた事。
くべる暖炉が無けりゃ、丸太を運んで来たって、燃やせっこないわよね。

かくして21世紀の今では殆ど見られない習慣だけど、人の心に残されてた記憶が、菓子として丸太を蘇らせたの。

『ブッシュ・ド・ノエル』――このケーキを食べる時、どうか思い出して欲しいわ。

クリスマスプレゼントとは、「外からやって来る幸運」である事を。
森が落としてくれた、「実り」である事を…。


それじゃあ此処で9曲目のクリスマスソング♪



             【サンタが街にやって来る】


貴方から♪

メリークリスマス♪

私から♪ メリークリスマス♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

ね、聞えて♪

来るでしょ♪

鈴の音が♪ 直ぐそこに♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

待ち切れないで♪

お休みした子に♪

きっと素晴しい♪ プレゼント持って♪

さぁさ貴方から♪

メリークリスマス♪

私から♪

メリークリスマス♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪


さぁさ貴方から♪

メリークリスマス♪

私から♪ メリークリスマス♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

ね、聞えて♪

来るでしょ♪

鈴の音が♪ 直ぐそこに♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

クリスマスイブを♪

指折り数えた♪

幼い思い出も♪ 今宵懐かし♪

さぁさ貴方から♪

メリークリスマス♪

私から♪ メリークリスマス♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪


サンタクロース・イズ・カミィン…トゥ・タウン♪



歌の説明は去年した話を御覧戴くとして…。
クリスマスの精神を歌ってる、素晴しい歌だとメリーは思うわ。


今夜は此処まで。
それじゃあ皆、明日も楽しく歌いましょう♪




…『ブッシュ・ド・ノエル』の写真については、まったりさんのブログを御参考にされて下さいまし。
2005年ハウステンボス『パティスリー』で販売してた、『ブッシュ・ド・ノエル』で御座います。
今年は残念ながら販売してないようですね。

写真はハウステンボス、ミュージアムスタッド地区に在る、閉館した『クリスタルドリーム』前に立てられたクリスマスツリー。
中々シックな燻し銀的センスで、今年個人的に最も気に入ったツリーでした。

……それが「閉館した館の前に飾られてる」って点に、物悲しさを感じますが…。(汗)

確認せずに帰っちゃったけど、夜には天使のイルミネーションが、キラキラ光るものと思われ。
ブロッケン現象的光のマジックと合せて、今年のクリスマスはミュージアムスタッドに要注目。
割と地味に面白いナイトスポットですよ…人少ないのが残念だ。



【おまけのアニメワンピ話】

チョッパーマンスペシャルでした。
可愛面白かった。
作画もやたら良かったし。
そのクオリティを維持して、今度の映画のおまけにしてはと思ったくらい。



【おまけの四方山話】

某方のブログに「雨々降れ降れもっと降れ」と書いたら、昨日から今日にかけて、東京に雨が降りました。
……言霊か?言霊パワーか?
いやでもこっちじゃなく…こっちもそろそろ降らんと大変だろうけど…長崎に降って欲しいんだけどな~と思ったら、少しだけど降ったらしい。
ようしこの調子で、多過ぎず、しとしとと夜中心で、朝~夕は潤い保ちつつ晴上る感じで、行って欲しい。(←注文の多い旅行客)
真面目に早く長崎の給水制限が解除されれば良いなと。

ああああ~~~♪ なぁ~がさきぃ~はぁ~~~♪ 今日もぉ~♪ 晴ぁ~れぇ~~~だぁったぁ~~~♪

…↑こんな風な替歌が作られない内に。

そういや昨日は冬至でしたね。
忘れてて南瓜、今日食べたよ。
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07年、クリスマスには歌を歌おう♪その8

2007年12月22日 23時13分07秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
明後日はイブ…月日の経つのは本当に早いものね。
クリスマスディナーの準備に忙しい御家庭も多いんじゃないかしら?

ドイツの家庭では、クリスマス目指して、クッキーを山程焼くらしいわ。
何故クリスマスにクッキーを食べるのかは、去年お話した通り。

クリスマスが冬至祭だった頃…収穫した麦を神に捧げるのが慣わしだったの。
転じて麦には「生命力に満ち溢れた神聖な植物」との意味がもたらされたわ。
そして収穫した麦を粉にして、神の為により美味しく加工するようになったの。
美味しい=甘いというのが昔の人の考え方だったから、神には甘い菓子が捧げられる伝統が生れたのよ。
昔の人にとって、甘味はとりわけ貴重な物だったのね。

麦を粉にして作る物と言えば、勿論『パン』。

小麦粉で焼いたパンを神に捧げる場合、それは必ず無発酵のパンと決められてたわ。
「発酵=穢れてる」と考えられたからなのね。
無発酵のパンに甘く味付けされた物が小さくなって行き…何時しかクッキーが生れた訳。
だからクッキーは今で言うパン以上に、原始のパンに近い存在なの。

そういった理由から、クッキーをクリスマスに食べる地方が在るの。
また、パンがクリスマスに食べられる理由も同じよ。

クッキーは大抵の場合、実りを意味する「木の実」を模り、円く小さく焼かれるけれど…人型や動物型にも焼かれるわ。
動物型にして焼かれるのは、古来生贄に捧げられた動物の代用品という意味から。
人型は元その地で信仰されていた土地神をイメージしての物だと考えられてるわ。

『ジンジャーマン』と言う人型のクッキーを知ってるかしら?
ジンジャーと言う名前から解る通り、ショウガ味の人型クッキーよ。
丸っこいフォルムをしてて、見た目「人」と言うより、雪だるまに似た感じなの。

そういう謎の人物が、クリスマスが来る度、必ず現れるわ。
人物の正体は、キリストが信仰される遥か以前から、クリスマスの頃に来年の福(実り)を人に与えると考えられていた、土地神のなれの果ての姿…。
キリストが福を与えるとされてからも、菓子に名残を残してるという訳。
ジンジャーマンが「大人の男」と定められてる理由は、古代ヨーロッパの主神が男性だったからでしょうね。

ちなみに香辛料をふんだんに入れて焼かれるのは、長期保存に耐え得る為。
冬の間は食べ物に困るから、長期に渡って食べられる物である事は絶対条件。

それと香辛料がべらぼうに高い物だったからよ。
中世ヨーロッパでは、遥々インドネシア諸島やインド、スマトラ島まで航海してって、香辛料を取り寄せてたらしいわ。
香辛料貿易を独占しようと、ヨーロッパ諸国間で幾度も海戦が勃発してたのよ。
あのコロンブスが目指したのも、香辛料の新たなる主産地だったと言われているわ。

「贅沢である」というのも、クリスマスの飲食物には重要な条件。
「来年贅沢出来ますように」の祈りを篭め、人々は先取りして贅沢を楽しんだの。
だからクリスマスの飲食物には、香辛料が多目に入れられてるのよ。

ジンジャーマンについては、こちらの記事の写真を見て頂戴。(→http://www.dizzy.jp/xmas/gingerman.html)
アメリカやイギリスでは、クリスマスのオーナメントにもされるくらい、人気キャラなんですって。


それじゃあ此処で8曲目のクリスマスソング♪



               【ジングル・ベル】


ジングルベル♪

ジングルベル♪

鈴が 鳴る♪

嵐も吹雪も消えて行くう♪

ジングルベル♪

ジングルベル♪

鈴が 鳴る♪

ランランラーラ♪

ランランランラン♪

朗らかに♪


雪をつき♪

丘を越えて♪

ソリは行くよ♪

心は躍る♪

燃える血潮♪

若い翼♪

空翔る希望だ憧れだ♪


ジングルベル♪

ジングルベル♪

鈴が 鳴る♪

嵐も吹雪も消えて行くう♪

ジングルベル♪

ジングルベル♪

鈴が 鳴る♪

ランランラーラ♪

ランランランラン♪

朗らかに♪


ランランラーラ♪

ランランランラン♪

朗らかに♪



クリスマスソングとして有名だけど、実は本来クリスマスの歌として生れたんじゃないわ。
由来は去年した話を御覧戴くとして…。
でもこの楽しく賑やかな調子は、クリスマスに相応しく思えるわね。


今夜は此処まで。
それじゃあ皆、明日も楽しく歌いましょう♪




…写真は昨日と同じく、今年のハウステンボス『ちゅーりー・ちゅーりー』の扉に飾られていたクリスマスリース。
リースの中心に据えられた靴下の様な物が、去年販売していたと記憶してるが…今年は見掛けなかったな~。
単に自分が行った時、まだ販売してなかっただけかもしれんが…。
人気を呼びそうなので、シーズン定番商品にすると良いと思う。
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07年、クリスマスには歌を歌おう♪その7

2007年12月21日 23時21分55秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今夜は昨日のシュトレンに引き続き、クリスマスに食べられるパンを紹介するわ!

イタリアではクリスマスの朝、『パネットーネ』と言う名前の菓子パンを食べる伝統が有るの。
シュトレン同様、ドライフルーツたっぷりの甘い生地で、パネットーネ用の特別な酵母を使い、ゆっくり発酵させて作るんですって。
形は大きなドーム型(コック帽に似て思えなくもないわね)…昔はもっと大きかったと言われてるわ。
味はブリオッシュに似ていて、レーズン、プラム、オレンジピールが、甘い生地の中酸味を効かせてて、とっても美味しいのv

由来については諸説有れど…これも資料不足で本当の事は解ってないわ。

最も有名なのは、「昔イル・モーロと言うミラノ公の宮廷で開催された大宴会で、料理人見習いのトーニという若者が、キッチンにあった干し葡萄やドライフルーツで急遽作り上げたパンが好評を呼び、以来一般化した」と言う説。

…でもこれはどうにも伝説くさいわ。
何故クリスマスの朝に食べられるようなったのか、理由が解らないし…。
『シュトレン』に似た感じから推察するに、ひょっとしたら同じ起源なのかもしれないわね。

ちなみに同じ様なパンだけど、ドライフルーツが入らない『パンドーロ』と呼ばれるパンも有るわ。
ヴェローナ生れで、八角形の星型をしてるんだそう。
食べる時は粉砂糖を振りかけると言うから、益々シュトレンに近く思えるわね。

シュトレン程日本で姿を見かけられないのは、パネットーネを作る用の酵母が国外不出、持ち出し禁止に定められてるかららしいの。
本場の物はイタリア行って食べるしかないようね。


それじゃあ此処で7曲目のクリスマスソングよ♪



             【諸人、こぞりて】


諸人 挙りて♪

迎え奉れ♪

久しく♪

待ちにし♪

主は来ませり♪

主は来ませり♪

主は♪

主は♪

来ませり♪


悪魔の 一夜を♪

打ち砕きて♪

虜を♪

放つ者♪

主は来ませり♪

主は来ませり♪

主は♪

主は♪

来ませり♪


此の世の 闇路を♪

照らし給う♪

妙なる♪

光の♪

主は来ませり♪

主は来ませり♪

主は♪

主は♪

来ませり♪


歌の紹介は去年したものを御覧戴こうかしら。
この派手派手しさが、如何にもクリスマスらしくて、ワクワクするわ♪


今夜は此処まで。
それじゃあ皆、明日も楽しく歌いましょう♪



…パネットーネ(パネトーネとも呼ばれている)の写真については、ウィキペディアのを参考にされて下さいまし。(→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%8D)
近所のパン屋で作って売られてるのとは、多分全然違うんだろうな~。
そういやふくちゃんが最近焼いて貰ったのを食べたとか。(羨ましい)


記事上の写真は、昨日紹介した『アンジェリケ』の隣に建つ『ちゅーりー・ちゅーりー』の窓に飾られてたリース。
『ちゅーりーちゃん』はハウステンボスオリジナルキャラです。
サンタルックと天使ルック、どっちもとってもキューティーですなv
『ちゅーりー・ちゅーりー』では、この様な愛らしいちゅーりーちゃんが沢山、貴方の御来店をお待ちしてまする。
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07年、クリスマスには歌を歌おう♪その6

2007年12月20日 21時48分40秒 | クリスマス
はぁい!ミス・メリーよ!
街にクリスマスBGMが流れる頃、雪国に住む人達が羨ましくなるわ。
だってホワイトクリスマス気分を味わえるんですもの。
多過ぎる雪は災難を呼ぶけど、感動も与えてくれる。
そんな風にメリーは思うわ。

今夜紹介するのは、ホワイトクリスマスにぴったりの菓子パン、『シュトレン』。
ドイツ生れの、ドイツのクリスマスには欠かせないパンよ。
本場のシュトレンはアドベント前から作られ、1ヶ月は発酵させてクリスマスを迎えてから食べるのが決まり。
長く置けば置く程発酵が進んで美味しくなるんですって。
驚いた事に1年間は長持ちするらしいわ。

12月初めにはドイツのドレスデンで、3300㎏もの大シュトレンが街を練り歩く祭が開催されるそう。
それ程までに、ドイツ人から愛されてる菓子パンなの。

最近日本のクリスマスシーズンでも、頻繁に紹介されるようになったわね。

シュトレンの正式名称は『クリスト・シュトレン』。
上にキリスト名を戴いてるの。
ドライフルーツたっぷりの甘いパン生地は細長い楕円形をしていて、縦2つに少しずらして折られ、上にはまるで雪山の様に粉砂糖がたっぷり振られてる。
この姿は、「幼子キリストのお包み姿」をイメージしての物だと伝えられてるわ。

…でもね、独語辞書を見ると、「シュトレン」は「お包み」という意味で載ってないの。
「杭」や「つっかい棒」、「坑道」等の意味だと記載されてるのよ。

クリスマスの起源は冬至祭に有ると、以前お話したわね。
後にクリスマスがキリストの生誕日に定められると、それ以前に有った多くのクリスマス習慣に、キリスト絡みの後付が為されたのよ。
『シュトレン』もその内の1つという訳。

じゃあ『シュトレン』が元々イメージしてた物って何だったのかしら?

…この答えは未だによく解ってないの。

でも少ないヒントを紐解き、諸説を唱えてる方々がいらっしゃるわ。
その中で…長らくヨーロッパの菓子やパンを研究されてる舟田詠子女史はこう仰ってるの。


「『シュトレン』の名が初出するのは、シュトレンの原産地と伝えられてるドイツ、ザクセン州の中世都市、ナウムブルクの司教ハインリッヒが、1329年当地のパン屋に与えた、組合結成の認可証。
 パン屋が社会的身分と営業権を保証される代りに、市民の為にパンの質と価格の安定を図る事を制度化する必要から発行された物だ。
 そこに『キリスト降誕の夜、シュトレンと言う名の細長い小麦パンを納めよ』との記載が見られる。

 つまり14世紀の昔から、シュトレンはクリスマス伝統のパンだったのだ。
 そして当時シュトレンは、上にキリスト名を戴いて居なかった。
 キリスト教の司教が書き記した文書にも拘らず、シュトレンはただ『シュトレン』と言う名前でしか呼ばれてない事から、それが解る。

 そして14世紀頃のシュトレンは、今の様な実沢山の物でなかったらしい。
 ただの細長い白パンにすぎなかった様である。
 ドイツ人が普段常食してるのは、ライ麦粉で作る黒パンだ。
 パンと言えばライ麦パンの事で、だから『小麦パン』とわざわざ断っているのだろう。
 古来白パンは、それだけで祝祭用の特別なパンだったのだ。

 また、指定されてる粉の量目から推理するに、25㎏あまりのとてつもなく太くて長い大きなパンだった事が解る。
 
 所でザクセン州の一部には、『シュトレン』=『角割にした大きな木材』とか、『薪』を意味する地方も在る。
 また或る語源辞典には、『柱とか丸太の形に似ているからだ』と記されていた。
 
 …これらの材料から推理するに、『シュトレン』とは本来、あの『ブッシュ・ド・ノエル』の様に、『丸太(木)』をイメージして考案されたパンなのではないだろうか?」


北欧のクリスマス『ユール』に於いて、『丸太』は非常に重要な意味を持っているわ。
見渡す限り雪原が広がる北欧の冬は、さながら命絶えた死の世界。
雪深い中での森林の息吹は、だからこそ貴重な宝物に思えたの。

古来の森林信仰については、此処で語らせて貰ってるわ。
それと今回の話の続きは、『ブッシュ・ド・ノエル』の回で。


それじゃあ此処で、6曲目のクリスマスソングよ♪



           【ホワイトクリスマス】


I'm dreaming of a white Christmas♪

Just like the ones I used to know♪

Where the treetops glisten and children listen♪

To hear sleigh bells in the snow♪

I'm dreaming of a white Christmas♪

With every Christmas card I write♪

May your days be merry and bright♪

And may all your Christmases be white♪


I'm dreaming of a white Christmas♪

With every Christmas card I write♪

May your days be merry and bright♪

And may all your Christmases be white♪



【訳】

ホワイト・クリスマスを夢見ている

何時か見たホワイト・クリスマス

木は1番上まで輝き、そりのベルの音は子供達に響く

ホワイト・クリスマスを夢見ている

クリスマスカードに書くのは

「何時の日も祝福され、輝きますように

 クリスマスが何時も白く輝くように」


ホワイト・クリスマスを夢見ている

クリスマスカードに書くのは

「何時の日も祝福され、輝きますように

 クリスマスが何時も白く輝くように」



アメリカで1949年に公開された映画『ホリディ・イン(邦題はスイング・ホテル)』の為に、アーヴィング・バーリンが作詞&作曲したものよ。
主演のビング・クロスビーが歌って大ヒット、その年の音楽部門でオスカー賞を獲得したんですって。
以来アメリカではポピュラーなクリスマスソングになったの。

1954年、映画のリメイク版が作られ…その時のタイトルは、曲名の『ホワイトクリスマス』が付けられたそうよ。


今夜は此処まで。
それじゃあ皆、明日も楽しく歌いましょう♪



…ウィキペディアには「シュトレン」=「坑道(トンネル)」説が挙げられてたんですが…自分にはトンネルに似て思えんかったもので。
だってそれなら穴が開いてそうなもんじゃん。
そんな訳で最も自分が納得行く説を紹介させて貰った。
どっちにしろ正解かどうかは判然とせずですが。

所で~12/15迄ハウステンボスのネットショップでは、そのシュトレンが紹介販売されていた。(←つまり今はもう販売されていない)(汗)
『マーシーキッチンのシュトーレン』ですか…多分来年も販売されるでしょうが…いやハウステンボスに出店してるとか、そういう関係じゃないんですがね…結構美味しいとの評判を聞きました。
興味持たれた方は、来年のクリスマスにどうでしょうか?と…。

今迄自分が食べて1番美味しいと感じたシュトレンは、ハウステンボス園内ホテルで食べた物。
マジパン?らしき物(ぐらさんの↓コメントによると、実際は栗餡の様な物らしい)が入ってて、1番しっとり食感でした。
何時の日かまた食べたい。


記事上の写真はハウステンボス、ビネンスタッド地区に在る花雑貨屋『アンジェリケ』の扉に飾られてたリース。
真冬の華「雪の結晶」をイメージさせる様な、綺麗なリースで御座いました。
女性人気の高い、お洒落な店にぴったりですな。
アロマグッズに興味の有る方に、御来店をお勧めします。


【おまけの写真↓】



…これは10/21に旧古河庭園で写した『ホワイトクリスマス』と言う名の薔薇。
この日の為にわざわざ残しといたのでした。(笑)


【おまけの写真2↓】



頼んどいたシュトレンが、おリボンされて届きました。
クリスマスイブ…もクリスマスも仕事なんで(涙)、12/22か12/27の夜にでも食べる予定です。
楽しみだ~v
コメント (4)

07年、クリスマスには歌を歌おう♪その5

2007年12月19日 22時47分23秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今夜はクリスマスに纏わるお菓子について、お話するわ!

『キャンディケーン』って名前のお菓子を知ってるかしら?
その名の通り、先の曲った杖の形をしてる、紅白縞々模様の飴の事よ。
丁度この写真の右上に有るキャンディがそうね。(色は紅白じゃないけど)

形の由来は、聖ニコラウスが持っていたと伝えられる、司教杖。
18世紀頃から、ドイツでは司教杖を模したキャンディを、クリスマスに食べたり、ツリーに吊るしてたりしたそうなの。
ただその頃は紅白ではなく、白だったらしいわ。

20世紀初頭、米国インディアナ州のキャンディ製造業者がアレンジして以来、現在の様な紅白縞々模様になったと言われているわ。
毎年クリスマスシーズンには、18億本近くのキャンディケーンが作られるんですって。
恐らく世界で最も有名なキャンディでしょうね。

ちなみに逆さにすると「J」の字になるけど…これはジーザスの「J」の字を表してると言われてるの。
如何にもキリスト教圏生れのお菓子って感じがするわね。


それじゃあ此処で5曲目のクリスマスソング♪



                  【ああベツレヘムよ】


ああベツレヘムよ♪ などか1人♪

星のみ匂いて♪ 深く眠る♪

知らずや今宵♪ 暗き空に♪

常世の光の♪ 照り渡るを♪


人皆眠りて♪ 知らぬ間にぞ♪

御子なるキリスト♪ 生まれ給う♪

明日の星よ♪ 歌い祀れ♪

神には御栄え♪ 地に平和と♪


静かに夜露の♪ 降る如く♪

恵の賜物♪ 世に望みぬ♪

罪深き世に♪ かかる恵♪

天より来べしと♪ 誰(たれ)かは知る♪


ああベツレヘムの♪ 清き御子よ♪

今しも我等に♪ 降り給え♪

心を清め♪ 宮となして♪

今より常盤に♪ 住い給え♪


讃美歌115番、原題は『O little town of Bethlehem』。
フィラデルフィアの聖公会司祭フィリップ・ブルックスが、1865年のクリスマス前夜に、ベツレヘムの町へ訪れた時浮んだインスピレーションから書上げた詩と言われているわ。
その詩に、1868年教会オルガニストだったルイス・H・レッドナーが、クリスマス礼拝用に依頼を受けて、作曲したと伝えられてるの。
厳かに、静かにクリスマスを祝うイメージが浮ぶわね。


今夜は此処まで。
それじゃあ皆、明日も楽しく歌いましょう♪




…写真はハウステンボス、ビネンスタッド地区に在るお菓子屋『ハンスブリンカー』の扉に飾られてたクリスマスリース。
中央の聖ニコラウス像がクラシカルで良いなぁと。
今年ハウステンボスで観たクリスマスリースの中では、2番目に好きなデザインです。
ちなみに1番はピーレメント・ボウのクリスマスリース
オルゴール工房らしいリースで可愛いと思う。
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07年、クリスマスには歌を歌おう♪その4

2007年12月18日 23時37分31秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
大分寒くなって来たけど…風邪を引いたりしないよう気を付けて頂戴ね!

今夜はクリスマスの料理ではなく、飲物についてお話しするわ。


クリスマスに飲む物と言えば、何を想像するかしら?

ワイン?シャンパン?

ヨーロッパのクリスマスでポピュラーに飲まれるのは『ホットパンチ』。
これは蜂蜜・レモン・シナモン等のスパイスを赤ワインに加えて作る、温かい飲物の事なの。
冷えた体を芯から温めてくれるので、風邪引きさんに飲ませたりもするそうよ。

もう1つ…イギリスやアメリカでは、クリスマス等のイベントの度に、『エッグノッグ』と言う飲物を用意するのがポピュラー。
こっちはブランデーやラム酒を、泡立てた卵と牛乳で割り、砂糖やナツメグを入れて作る冷たい飲物。
子供用にはアルコールを抜いて、代わりにオレンジジュースやジンジャーエール等を加えて作るそう。
…ちょっと聞いた感じでは、玉子酒に近い趣だわね。

日本ではやっぱりシャンパンがポピュラーかしら?
ビールって人も多そうね。

何を選んでも、クリスマスの夜に飲むなら、「乾杯」を忘れちゃダメよ!


じゃあ此処で、4曲目のクリスマスソング♪



              【神の御子(みこ)は今宵しも】


神の御子は今宵しも♪

ベツレヘムに生まれたもう♪

いざや友よ♪ 諸共に♪ 

急ぎ行きて拝まずや♪

急ぎ行きて拝まずや♪


処女(おとめ)マリヤ♪ 母として♪

生まれましし嬰児(みどりご)は♪

真の神♪ 君の君♪

急ぎ行きて拝まずや♪

急ぎ行きて拝まずや♪


「神に栄えあれかし」と♪

御使いらの声すなり♪

地なる人も讃えつつ♪

急ぎ行きて拝まずや♪

急ぎ行きて拝まずや♪


とこしなえの御言葉は♪

今ぞ人となり給う♪

待ち望みし主の民よ♪

おのが幸(さち)を祝わずや♪

おのが幸を祝わずや♪



賛美歌111番、18世紀頃、カトリックの英語教師だったジョン・フランシス・ウェイドが作ったと伝えられてるクリスマスキャロルよ。
原題は『O Come All Ye Faithful』。
荘厳で、聖なる夜に歌うにはぴったりね。


今夜は此処まで。
それじゃあ皆、明日も楽しく歌いましょう♪



…写真はハウステンボス、ビネンスタッド地区に在る硝子雑貨店『びーどろ』の扉に飾られてた硝子のリース。
いや売り物なんだけど…。(汗)
もうちっとサイズ小さめだったら、買ったかもしんない。


今冬ハウステンボスアレキサンダー広場屋台では、ホットワイン(ドイツ風に「グリューワイン」と言う名前で売られてます)等、温かいドリンクが売られています。(冷たいのも勿論売っている)
しかもストーブが広場に設置されている。
光の屋台で温かいドリンクを買い、ストーブに当たってショーを観られるのは嬉しい。
屋台の営業時間は15~21時迄だそうな。(アバウトだと思うけどね)

尚、飲食物以外の、お土産を売る屋台も色々出てますよ。
今年は去年以上にバラエティに富んでいて、観て廻るだけでも楽しかった♪
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