瀬戸際の暇人

早く長崎ハウステンボスに行きたい!!

あにめぞん感想、ざっくばらん88

2020年06月14日 18時42分41秒 | 漫画&アニメ
今年の目標その1!――この「あにめぞん感想」を遅くとも年が終わる前に終わらす事!!
…今のペースじゃ絶対無理っぽい気するけど(汗)、アニソンあいうえおも終えた事だし、とにかく頑張る!!
あと去年11/16にBSプレミアムで放送されたルーミックアニメスペシャルの感想も何時か書きたい。
個人的に言いたい事が色々有るんだ!――その前に「あにめぞんレビュー」前回の続きで三鷹さんゴールイン目前編。

▲第88回「愛ふたたび?こずえが残したキスの味!!」脚本:金子裕 コンテ・演出:鈴木行 作画監督:鈴木俊二

営業前のキャバレーで店番兼勉強していた五代が、昼食にカップ麺を食べようと薬缶でお湯を沸かしていたそこへ、キャバ嬢の子供2人が遊びにやって来る。
五代が夜間に店奥の託児所で預かってる、あどけない男児と女児だ。
2人の母は夜勤疲れで寝ており、未だ昼御飯を食べてないとの事。
「それなら一緒に外へ食べに行くか!」と、五代は店を戸締りして出掛ける仕度を整える。
…ここの看板を片付けてシャッターを下ろす等の描写が細かくてリアル。
アニめぞん終盤を主に支えた3人の作画監督の中でも、鈴木俊二氏の緻密な描写力は抜きん出ていたと思う。
当時、女キャラを可愛く描く方ではなかったから、作品ファンの間で賛否分かれたけど、この方が担当した回はキャラの動きがリアルで好きでした。
後にエヴァンゲリオンの作画で評判を呼ぶ名アニメーターです。
話を戻し…子供達を連れて店を出る五代、しかしそんな彼を待ち伏せてたのは、超絶不貞腐れ顔の三鷹だった。

タイトルコールを挟んだ後、舞台は「ヴィクトリーハンバーガーV」へ移る。
ハンバーガーを頬張りご機嫌な子供2人とは反対に、五代と対面する形で窓際席に座る三鷹は仏頂面で黙ったまま。
これじゃ何時までも帰れない…痺れを切らした五代が怖ず怖ず話しかける、すると相手は「何だよ!?」と睨み返した。
完全に喧嘩腰である、温和な五代も流石にむかっ腹立った。
「何だ!?」はこちらの言葉、話が有って待ち伏せしてたのは、そっちじゃないのか?
「…そりゃあ、三鷹さんの気持ちも解らなくもないけど」と、終いまで強く出られない辺りが彼だが。(笑)
案の定、「君に僕の気持ちが解ると言うの?」と八つ当たりする三鷹だったが、五代にまで事情が全て知られてる事を知った彼は、悔し気に唇を噛んだ。
「犬のおめでたを勘違いしたとか…」
「その話は止せ!」
「まさか、だからと言って、婚約破棄する積りじゃ!」
「出来るわけないだろ!!そんな事!」
「はぁ、良かった」
「良かったとは何だ!!」
「だって…明日菜さんが可哀想だから」
「この僕は、可哀想じゃないと言うのか?」
「でも…妊娠したと思って結納まで交わしたって事は、やっぱり三鷹さん、心当たりが有ったんでしょ?」
「僕はキスしかしてない!!!」
立ち上がった三鷹が、テーブルを勢い良く叩いた衝撃で、空の紙コップが落ちる。
驚いて五代に縋る子供達、店内客の視線が集まる。
呆然とする五代を前に、三鷹は羞恥を隠して座り直す。
「…今更こんな事言っても仕方ないけど」

その頃、一刻館玄関前では、惣一郎さんに餌をあげる響子さんを肴に、住人女性達が酒盛りをしていた。
「あんたさァ、どうすんだよ?妊娠したのは間違いだと解ったんだから、まだ逆転するチャンスは残ってんだよ」と一の瀬さん。
しかし惚けてるのか、本当にピンと来ないのか、「何がですか?」と問い返す響子さん。
「三鷹さん!!私と一緒に逃げて!!」「――と、あんたがひとこと言えば、三鷹さんも付いて来る!」
朱美さんの芝居がかった台詞に、一の瀬さんが言葉を継ぐ。
他人の人生を面白半分に掻き回そうとする2人を、響子さんは辛辣な言葉で詰った。
「どうしてそういう、他人の幸せを壊す様な事しか考えないんですか?」
朱美さんも一の瀬さんも、響子さんの気持ちが誰に向いてるか解っていて、唆す様な事言うのは確かに性質が悪いと思うけど、言葉の裏には三鷹さんへの同情も有ったと思うなあ。
その証拠に、この後――
朱「三鷹さん、幸せかねェ…」
響「そりゃあ、色々有ったかも知れないけど…」
一「元気無いよ、三鷹さん。ここんとこ、笑顔見せた事無いじゃない」
――と、三鷹を慮る台詞が続くのです。
同じアパートに住む住人として五代を応援してたものの、同じく長いこと響子さんに熱烈アタックしてた三鷹を、ずっと見ていたわけですからね。
恋心届かず愛してない女と無理矢理結婚させられる三鷹を、2人は心底気の毒がってたんじゃないでしょか?
片や既に彼との関係を心中で絶ってる響子さん…周りから何を言われても今更、三鷹の事を愛せはしないからね。(笑)

一方、三鷹と五代はハンバーガー屋から児童公園へ場所を移動していた。
同じベンチに座って喋る三鷹と五代、その正面では五代が連れて来た子供達が無邪気にジャングルジムで遊んでいた。
三鷹が沈痛な面持ちで語る、「もう後戻りは出来ない…ただ響子さんの事が気懸りだ」と…それでも「あの人にとって僕は必要な人じゃない」と理解した今、自分に出来る事は無い。
自分の方がずっと幸せに出来るのに、彼女が選んだのは隣に座る頼りない男という遣る瀬無さ、当の五代にぶつけたくなるのは良く解ります。(笑)
プライドもさぞや傷付ついた事だろう。
「僕が管理人さんにとって必要かは解らないけど、本当にだらしなくて駄目な男だけど…」
「ああ!だらしなくて駄目な男だ!」
「努力はしてますよ!!」
「当たり前だ!!馬鹿者!!大体君がもう少ししっかりしてれば、わざわざこうして僕が会いに来る事も無かったんだ!!…本当は君の顔なんて見たくなかったんだ!!
 …だけど僕は、もう音無さんに何もしてやれないから…!解るか…この気持ちが!?何で僕が君を励まさなくちゃならんのだ!!」
「…済みません」
ベンチから立ち上がった三鷹が、ジャングルジムのパイプをギュッと両手で掴んで唸る。
悔しさを露にする男の背中に、五代は小声で謝るしかなかった。
そこへ、場の空気を読めない子供達が、一緒に遊ぼうと五代にせがむ。
「今このお兄さんと大切な話が有るから、もう少し待って」と子供達を説得する五代。
だが三鷹の方は、子供達の無邪気さに触れて怒る気が萎えたのか、五代に帰るよう告げた。
「今夜は明日菜さんが家に来るから僕も帰る」
立ち去る三鷹の背中に、五代が「生意気な事を言うようだけど、明日菜さんを大切にしてください」と声をかけた。
彼の言葉を聞き、振り返った三鷹が「生意気だよ」と返す。
恋敵としての会話はこれが最後になるのだった。
…ここの場面での台詞、原作とは微妙に違ってるのです。
原作で、この場面での三鷹の最後の台詞は、「余計な心配しなくていいよ」。
個人的な好みから言わせて貰うと、アニメ版の方が三鷹の自尊心が感じられるかなと。
三鷹からすれば、五代から相手の女性大切にしてあげてと言われても、「おまえが言うな」ってなもんでしょ。
「こっちの台詞だよ」でして…そう考えると「生意気だよ」の方が腑に落ちる。
原作の「余計な心配しなくていいよ」だと、五代への気遣い感じられて、三鷹さん、どんだけ善人なのって言いたくなる。
正直に言って終盤の三鷹さんは都合良く善人にされた印象、これとは逆にこずえちゃんは終盤狡いキャラに描かれて気の毒だった。
作者の思い入れ度の差からかもしれない。

こずえちゃんの件は今は置いて、三鷹のその後に戻ります。
五代と別れた日の晩、三鷹の実家では明日菜と仲人の叔父を招いてのホーム・パーティーが開かれた。
全ての料理を担当したのは明日菜。
三鷹の両親と伯父が、その出来栄えを絶賛する。
幼い頃から良妻賢母になる為の教育を受けたお嬢様は料理が大得意、パーティーは明日菜の家政能力を披露する場として設けられたのかも。
申し分無いお嫁さんが来てくれて、後の心配は孫だけだと能天気に笑い合う両親。
それを聞いた叔父は「瞬の事だから、式を挙げる頃には、新郎妊婦になってるかも」と、親父ギャグを飛ばす。
『いっそそうなってりゃ、もう少し割り切れたんだろうか…?』、叔父の軽口を聞きながら未来の新郎は物思う。
蟠りを抱えたまま笑顔を繕い続ける三鷹を、明日菜がじっと見詰めていた。
食後、話題は自然と三鷹の思い出話へ。
古いアルバムに収められた少年時代の三鷹の屈託無い笑顔を見て、頬を緩める明日菜お嬢様。
並べられた写真の多くは、彼が中学時代から夢中だったと話すテニスのユニフォーム姿、その内の1枚に彼女の目が留まった。
テニスの大会で優勝した時の物だろうか?金色に輝く優勝カップを抱えて笑っている…
三「ああこれ!中学3年の時のジュニア大会の決勝戦でね」
明「優勝なさったんですか?」
三「いえ、負けた後です」
叔「それにしちゃ、笑っとるじゃないか」
三「どんな顔していいか解らなかったから」
父「普通はもう少し切ない顔をするもんだがなぁ」
叔「瞬は昔から明るいからな~!」
陽気に笑い合う叔父と父を他所に、三鷹の心は当時に返る。
決勝戦で負けた後、準優勝カップを床に叩き付けて、声を出さずに泣いた苦い記憶。
彼が物陰で独り泣き続けた事は、家族ですら知らない…。
夜も更けた頃、三鷹は明日菜を自分の部屋に招いた。
三鷹の叔父と両親は気を利かせて先に帰ったのかもしれない、或いは未だダイニングで思い出話に花を咲かせているのか。
「男の部屋って殺風景でしょ?」と笑って、ブラインドを上げる三鷹。
綺麗に掃除してある部屋を見回していた明日菜は、テニスのジュニア大会で貰った物だろう準優勝カップを見付ける。
振れた指に凹みを感じる…まるでぶつけて傷付いた様な。
「準優勝のカップ…優勝よりは嬉しくなかったでしょ?」
明日菜から唐突に尋ねられ、言葉を失う三鷹。
「人間って、嬉しくなくっても笑えるんですよね…気のせいでしょうか?これを持って笑ってる写真、他のと違ってて、それが…今日の三鷹さんの顔と同じに見えるんです」
自分との結婚は彼にとって喜ばしいものじゃない――隠してた本音を明日菜に覚られた三鷹は、動揺してビートルズのレコードを落としてしまう。
「私、どうすれば…」と言って俯く明日菜。
彼女が泣き出すと思った三鷹は慌てて慰めようとする、がしかし、お嬢様は彼が思ってるよりずっとタフだった。
魚屋のおじさんが驚いた、『ギョッ』
――流石お嬢様!ふと閃いた駄洒落にまで伝統を感じさせられる!!
受けた三鷹が即座に「ふとんがふっとんだ!!」で応酬なんて事は無く、状況にそぐわないジョークを聞かされた彼は呆気に取られてしまう。
2人の間に流れる残酷な静寂、お嬢様は精一杯考えた駄洒落がダダ滑りした事を覚り、顔を真っ赤に染めて恥じるのだった。
「済みません!今の事は忘れてください!!」
多分、産まれてこの方テレビや雑誌でお笑いなんて観た事無かったろうに、三鷹に笑って欲しくて一生懸命面白いジョークを考えたんでしょう。
自身より三鷹の気持ちを思い遣ってくれる明日菜の一途さに、三鷹が初めて惹かれた瞬間かもしれない。
彼の場合、長い事思ってた末に報われず終わった恋の後だったから。
ベッドに腰かけた三鷹が堰を切ったように笑い出す。
彼に笑って欲しかったとはいえ、己の下手なジョークが笑われてると思うと、明日菜としては恥ずかしさで居た堪れない。
「無理に笑って頂かなくても!」と制止する彼女の困り顔を、三鷹は正面から優しい目で見詰めた。
「…そうですね。お互い無理は止めましょう!…ゆっくりと幸せになりましょう。僕達…これから、ずぅっと一緒なんだから」
明日菜の手を引き、同じベッドの上、隣り合って座る。
彼女の左手薬指に光る指輪は、自分と共に生きる事を誓った証。
未だ彼女の事を心から愛していないけど、僕に一生寄り添うと決めた彼女を幸せにしてあげたい。
だから――さよなら、響子さん。
三鷹が響子さんに心から別れを告げてAパートが終了するのだが、これまでと違うタイトルのみのアイキャッチが、物語の終盤を感じさせられる。
それなのにBパート開始を告げるアイキャッチは、五代と三鷹が並んで響子さんに花束を差し出す何時ものヤツってのが非常に残念だった。
三鷹が響子さんに心から別れを告げたシーンの後なんだからさ~、Aパート終了時のアイキャッチ同様、タイトルのみで良かった気がする。

それはさておきBパートからは五代最後の難題、こずえちゃんとの関係の清算である。
三鷹と明日菜お嬢様の結婚が進む裏で、こずえちゃんがどう過ごしていたかと言うと、五代同様に大学卒業目指して試験勉強に追われていたらしい。
ここら辺、原作とは若干違う。
原作のこずえちゃんは確か短大生で、五代より早く卒業した彼女は、父親のコネで銀行員になってたかと。
アニメでは五代と同じ四年制の大学に通ってたもようで(学校は違う)、最終回までこずえちゃんも学生のままだった。
そのこずえちゃんが今回久し振りの再登場。
期末試験が全て終了し、卒業を待つだけだった彼女は、或る夜、高校の頃の先輩から、一緒に晩飯を食べようと呼び出される。
場所は新宿繁華街だろうか?
レストランの対面席に着いた先輩は、こずえちゃんから試験の進捗状況を聞く。
「試験、全部終わったんだろ?」
「後は卒論を残すだけ!」
「よし!今夜はボーナスも出た事だし、パーッと豪勢にやるかぁ!!」
「やったァ!!持つべきものは頼りになる先輩ねv」
今夜は全部奢りと聞かされ、こずえちゃんは遠慮無くステーキコースを注文する。
食事と歓談の途中、不意に先輩が預金通帳を卓上に置いた。
「僕の全財産だ」と言って見せてくれた通帳には、かなりの金額が印字されてた様子。
「先輩ってお金持ちなんですねえ!!」と驚くこずえちゃんに、彼は「子供の頃から貯金が趣味でさ」とおどけた。
食事中の二人の会話によると、こずえちゃんは春から東都銀行勤めが決まっており、先輩は三友銀行に勤めているらしい。
高校の何年先輩かは明らかにされないけど、子供の頃から貯金が趣味な上、2年以上大手銀行へお勤めなら、ン千万貯めてても不思議は無いですなぁ。
そんな若くしてお金持ちな先輩だが、「そろそろパーッと使いたいので、君に是非協力して貰いたい」との事――つまり、こずえちゃんにプロポーズしたわけです!!
こずえちゃんからすれば青天の霹靂…夜だけど。
答えに詰まる彼女に対し先輩は返事を急がせず、この日は「考えてみてくれないか」と言うだけに止めた。
電車に揺られての帰り道、こずえちゃんは先輩の事を思い浮かべて、重い溜息を吐く。
「先輩…高校の時から想ってくれてたなんて知らなかった…とっても良い人なんだけど…プロポーズなんて…」
暗い車窓には、満月浮かぶ夜の街を背景に、物憂げな彼女の顔が写っている。
一方、こずえちゃんの想い人である五代は、今夜も独りキャバレーに泊まり込んで勉強に励んでいた。

…ここの件も原作と諸々違う箇所が有る。
筋は大体同じなんすが、原作でこずえちゃんにプロポーズする相手の男は、気が弱くて真面目そうな同僚になってるんです。
原作では顔を出さず、ほぼ台詞のみのキャラなため年齢不詳ですが、口調から察するに恐らく同年代か1つ下かと。
なのにアニメでは高校時代の先輩で、学生だった頃から彼女の事を想っており、就活の相談に乗ってくれていたと想像させる、頼もしいキャラに変わった。
しかも顔がちょろっと出た上、「広田」って苗字まで明らかにされてます。
変更した理由は何だろうか?
これはあくまで個人的推測なのだが…原作者の高橋留美子先生は、小説家の平井和正氏との対談で、「七尾こずえ」というキャラを「理解出来ない」と語っている。(徳間書店刊行「語り尽せ熱愛時代」より)
「彼女とは血液型が違うんでしょうね(笑)」という発言からは、余所余所しさを感じてしまう。
三鷹と明日菜の場合、主役2人がゴールインする際は挨拶に来て、その後も同じ世界で暮らした。
こずえの場合は、顔も名前も出ない男と結婚し、主役2人から離れた地で幸せに暮らすエンドだった。
正直言って、三鷹&明日菜が辿った結末に比べると、突き放した描写に感じたもんです。(笑)
作者的に行動が読めないキャラで、想像を広げるのが難しかったのかもしれない。(※あくまで主観です)
一方、アニメの脚本家は、こずえちゃんにかなり同情を寄せてた様に思えた。
顔も名前も解らぬ同僚ではなく、高校時代から陰で支えてくれた頼もしい「広田」先輩とのハッピーエンドからは、アニメ脚本家の「絶対に彼女を幸せにしてあげたい!!」と願う気持ちが察せられる。
しかしそこまで描写するなら、こずえちゃん登場時の失恋エピソードを上手く絡める等して欲しかったな~と。(笑)

…字数オーバー間近なため感想に戻ります。
翌日、響子さんが一刻館に帰ると、住人達が何時もの如く玄関で酒盛りをしていた。(終盤では珍しい響子さんのGパン姿に注目)
真昼間からの宴会を何時もの如く叱る響子さんに、「管理人さんを待っていた」と四谷氏、彼の言葉を皮切りに、一の瀬さんは旦那が職探しの時使ってたお守りを、朱美さんは栄養ドリンクセットを、そして四谷氏はリボン付き鰯の頭を差し出す。
「一体これをどうしろと??」、謎のプレゼントを抱えて困惑する響子さんだが、住人達曰く、渡した物は卒業試験が大詰めを迎える五代への励ましとの事――要は素直に会いに行けない響子さんの為、理由を作ってやろうってお節介らしい。
四「三鷹さんを取り逃がした今となっては、」
朱「良い悪いはともかく、」
一「あんなんでもぉ、男だしねぇ~」
響「余計なお世話です!!」
そこへ空気を読んだ様に、こずえちゃんが訪ねて来た。
「ラッキー!!!」と狂喜する住人達の勢いに押され、こずえちゃんと一緒に、五代に会いに行く事になった響子さん。
電車内で並んで座ってる間、響子さんから五代の近況を聞かされたこずえちゃんは、彼が今キャバレーでバイトしているのを知って驚くと同時に、今まで教えて貰えなかった事への不満を零した。
「でも、偶には会ってたんでしょう?」、「ええ…でも最近は、なかなか」、「そうですか…『偶に会ってたのか』」
優越、疑心、落胆…こずえちゃんとの会話の中で、目まぐるしく変わってく響子さんの気持ちが、手に取るように解る。(笑)

話を再び戻して舞台はキャバレー「バニー」、響子さんとこずえちゃんの電撃同時訪問を受けた五代は大いに慌てた。
美女2人を五代の居る事務所まで案内した飯岡マネージャーが、「どっちがテメェのコレだ?」と小指を立てながら冷やかす。
降って沸いた修羅場の空気を読んでか知らずか、こずえちゃんが五代との親密さをアピールするように抱き付いて、「ちっとも連絡をくれないんだもん!」とむくれる。
感情を素直に出すこずえちゃんを横目に、響子さんは能面顔で「アパートの皆からの心尽しの品」を五代に渡した。
「用はこれだけだから」と言って帰ろうとする響子さんを、飯岡マネージャーが呼び止める。
彼は、五代に「こずえちゃんを連れて喫茶店にでも行って来い」と促す一方、事務所に残った響子さんには茶を1杯飲んでくよう誘った。
長年社会を裏から見て来た彼は、研ぎ澄ました観察眼でもって、五代の本命が響子さんであり、響子さんも五代に惚れてる事を瞬時に見極めたのです。
「奴に弁当作ってたの、あんたでしょ?」と訊かれ、頷く響子さん。
「やっぱりなァ~あのコじゃねェと思ってたんだ」
「あのぉ…それが何か?」
「余計な事かもしれねェけど、もうちっと寛がせてやった方が良いんじゃない?
 何かアイツ見てるとさァ、あんたの為に無理して足掻いてるみたいでさァ」
「あ、あの!私達別にそういう関係では!」
「じゃあ、何で弁当なんて作ってやんの?」
「それは、その…」
「いーじゃん、別に隠さなくても」
「別に隠してなんか…」
「ま…とにかく、試験が終わったら五代の奴アパートに帰るんだし…優しくしてやんなよね」
「勿論ですわ!冷たくする謂れなんて有りませんもの!」
強面の飯岡マネージャー相手にきっぱり言い返す響子さん、その心の内で彼女は『まるで私が五代さんを追い込んでるみたいじゃないの!』と憤るのだった。
…無自覚って怖い。(笑)

一方、店から側の喫茶店に、こずえちゃんを連れて入った五代は、明日で卒業試験が終了する事を話した。
先輩からのプロポーズの件を五代に話す積りで会いに来たこずえちゃんだったが、試験前の大事な時に彼の心を乱してはいけない…そう考えた彼女は試験の後で改めて相談すると答える。
「あたしの事なんて気にしないで。それより、試験頑張ってね!」
だが相談したい事が有ると言われて、話引っ込められると気になるのが人の常。
生来お人好しな五代は、こずえちゃんが何か悩みを抱えてるのではと気になる。
そこで店を出ての帰り道、困ってる事が有れば言って欲しいと、彼女に請うた。
「俺、頼りないと思うけど、本当に何でも相談に乗るから」
「あたしの為に何でもしてくれる?」
「俺に出来る事なら」
夕暮れ時、高架下の大通り途中で足を止め、向かい合う2人。
こずえちゃんが、五代の顔を見詰めながら、「ちょっと見て」と言って、両手を合わせ差し出す。
何だろう??と思った五代は、少し屈んで彼女の両掌の内を覗き込んだ。
「そのまま目を瞑っていて」とせがまれ、言う通りにする…唇に柔らかい感触を覚えて目を開ければ、自分に口付ける彼女の顔。
突然のキスに五代は大混乱!!――おもむろに顔を離した彼女が悪戯っぽく笑う、その頬は夕陽の朱に紛れる事無く真っ赤に染まっていた。
「有難う!」と言って、こずえちゃんが走り去る。
呆然と固まった五代の後方で、電車がガタンゴトン音を立てて走り行く…2人が歩いて来た通りは、十字に上下の道が交わる立体交差路で、高架上を走る鉄道沿いにも道が敷かれている。
その高架上の歩道から、五代とこずえちゃんがキスする現場を、響子さんが偶然見ていた…五代の苦難は続くよ何処までも。

(個人的評価)脚本〇 演出〇 作画〇 …三鷹と明日菜の結婚話がメインで、こずえちゃんの話は次回への引きに使われた(笑)、でも話・演出・作画、3点が綺麗に纏まった佳作だと思います。
ただ1点、空気を読まないアイキャッチだけが残念でした…三鷹さん、お幸せに!
次回予告は何時も通り一の瀬さん四谷さん朱美さん、プラス五代で、タイトル読みは響子さん…しかし何処が「ざっくばらん」なんだろうね?この感想。(汗)

【続】
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あにめぞん感想、ざっくばらん87

2019年10月30日 23時30分01秒 | 漫画&アニメ
突然ですが「あにめぞんレビュー記事」の全てに桜写真を貼っ付ける事にしました。
文章だけだと自分が観て味気無いもので…めぞんと言えばイメージするのは「桜」ですよね。
一応これでも毎回のイメージに合わせ桜写真を選んだ積りだけど、ただ未公開の桜写真をアップしたかっただけだったり。(汗)
取敢えずはムード作りって事で…そんなこんなで前回の続きです。

・第87回「明日菜が妊娠?三鷹びっくり結婚宣言!!」脚本:金子裕 コンテ:小島多美子 演出:近藤英輔 作画監督:河南正昭

「私は…忘れません、女ですから!でも安心なさって!結婚を迫ったりしません…ここまで来て頂いただけで充分です」
始まりは前回、明日菜お嬢様が三鷹へ告げた、思わせ振りな言葉から。
あの夜、三鷹が何かをした様な含みを持たせといて、「安心なさって」言われてもね、かえって不安が募るだけですって。(笑)
「結婚を迫ったりしません」って言葉を、かなり意味深に捉えたろう。
恋い慕う男を悪意無く追い詰めるお嬢様マジ怖ろしい。
結局、件の夜に何が有ったか、三鷹さんにも視聴者側にも知らされないまま、舞台は明日菜お嬢様の本宅に移ります。
帰宅した明日菜お嬢様の姿を見るや、尻尾を振って出迎えるワンコの群れ。
そこへお手伝いさんが明日菜お嬢様に、サラダちゃんの体調が悪い為、獣医に診て貰ってる事を報告しに来た。
心配する明日菜お嬢様だが、お母様から話が有ると言って、先に部屋へ呼び出される。
着替えを済ませた後、活け花を嗜むお母様の前に出るや、本宅へ三鷹さんが会いに来た事を伝えられた。
私に会いに三鷹さんが家まで訪ねて来てくれた…心中で喜びに耽る明日菜お嬢様だったが、続けて触れられた話題に肝を冷やしてしまう。
「私とお父様が法事で留守にしていた日、貴女は三鷹さんのマンションに一晩泊まったそうですが、何か有ったのですか?」
何故お母様がそれを知ってらっしゃるの!?――疑問を抱く間も無く背後の襖が開いて、九条家専属運転手の君田さんが登場。
庭に控えて話を聴いてたなんて、さながら御庭番の如し。
「申し訳有りません、お嬢様!!あの夜の事は奥様や旦那様には報告致しませんと約束しときながら…お嬢様の事を思うと自分の胸にだけ閉まっておけなかったのです!!」
お嬢様との約束を破った事を涙ながらに詫びる君田さん。
ここで君田さん目線にて流れる、件の夜の回想。
あの夜、君田さんは明日菜お嬢様に頼まれ、悪酔いして玄関外に倒れた三鷹さんをベッドに運んで着替えさせた。
仕事を終えた彼は帰宅を促したが、お嬢様は「察してください」と言って君田さんを先に帰らせ、三鷹さんが眠る部屋に一晩居残ったのだった。
「あの時は婚約者同然の仲と伺ったので身を引いたが、その後直ぐに結納延期になるなんて…!」と声を震わせ帽子を握り締める君田さん。
無理にでもお嬢様を連れて帰るべきだった、自分の浅慮が元で大事なお嬢様が傷物に!!と号泣する君田さんに、「傷物とは何です!!」と怒鳴るお母様、取り乱す2人に明日菜お嬢様の言葉が更なる衝撃を打ち込んだ。
「気にしないで…貴方(君田さん)が来た時には、私と三鷹さんは――ふしだらな娘とお笑いください」
この発言に君田さんもお母様も絶句!由緒正しい家で厳しく育てた箱入り娘が男とふしだらな付き合いの果てに未婚の母なんてと焦る焦る!!
「笑って済むなら幾らでも笑います!!」といきり立ったお母様は、君田さんに主治医を呼んで来るよう言い付ける。
「何方か具合が悪いのですか?」「貴女の身体を診て貰うんです!!子供が出来てたら一大事!!」「まぁ、口付けで赤ちゃんが出来るなんて、聞いた事有りませんわ」「私だって聞いた事有りませんよ!!」
ここの母娘会話が素晴らしいテンポで爆笑。
会話の後、花が茎からボトッと落ちるという解り易いギャグ演出が、如何にもテレビアニメだった。
結局、君田さんが帰った後に、明日菜お嬢様と三鷹さんの間で何が有ったのか?
お嬢様が頬を染めつつ語るには、ベッドでぐっすり眠る三鷹さんの脇で、起こさないように部屋を片付け、朝食を作っただけという……流石はお嬢様奥床しいってか、人騒がせな!!(笑)
お母様も君田さんも拍子抜けしたものの、話はこのまま終わらない。
その日の夕方、かかりつけの獣医がサラダちゃんを抱えて、明日菜お嬢様にオメデタの報告をしにやって来た。
サラダちゃんったら何時の間に、一体お相手は何方かしら?
記憶を手繰るお嬢様の頭に浮かんだのは、あの夜、三鷹さん宅でサラダちゃんと親しくなった雄のポメラニアン、「マッケンロー」だった。
子供とペットは家人の悪い所ばかり真似するって言うからねえ~。

日が変わり一刻館では響子さんが、一の瀬さんから五代君のお婆ちゃんが新潟へ帰る話を聴いていた。
孫の裕作がキャバレーに泊まったまま1週間戻って来ないのが理由だとか……6週も居付いといて今更その理由は弱いよ。
アニメではすっかり一刻館に馴染んでて住人化していたが、その間の下宿代を払っていたのか気になる。
居る間中ひょっとしたら住人全員の宴会代を払ってたのかも知れんけど。
ともあれ今夜は五代君も呼んでパーッと送別会をやろうって話になる。

その日の昼、こちらも月謝を払ってたのか気になる所だけど、三鷹のテニススクールに通う奥様方の間でも、五代の婆ちゃんとの別れ話に花が咲いた。
もはや皆のマスコット化していませんか?婆ちゃん。
そういえば「めぞん」ってマスコット的なキャラは少なかったかもしれん…犬の惣一郎さんが恐らくその座に座ってるんだろうけど。
アニメで婆ちゃんが原作以上にお茶目な行動繰り返してたのは、マスコットキャラの役目を負ってたからかもしれない。
さてテニススクールに参加したお婆ちゃんは、帰る前に三鷹コーチに相手して貰おうと張り切る。
ところがその三鷹コーチはコートの隅っこで体育座り…仕事サボって許されるのか?
野次馬奥様方が言うには、ここんとこ三鷹コーチは何時も独りでぼんやりしてる様子、「きっと響子さんが休んでるせいで元気が出ないのよ」ってのが彼女らの読みだった。
実際の悩みの種は響子さんではなく、明日菜お嬢様だったんだけど。
あの夜、自分が何を仕出かしたか教えて貰えないままだもんね~、蛇の生殺し状態ですわ。
いっそ責任取れと迫られた方が楽とまで思い詰めてる三鷹さんだった。
そんな彼の思いが通じたのか、冥界の女神ペルセポネーならぬ明日菜お嬢様がサラダちゃんを手に抱き抱え、テニススクールへ重大ニュースを届けにやって来た。
しかもそのニュースを伝えた相手は、人間スピーカーの異名を持つ一の瀬さん。
フェンス越しに伝え聴いた一の瀬さんは、視聴者の期待通りテニスコート内に通る大声で発表!
「三鷹コーチ!!…赤ちゃんが出来たんだって!!!」
あっと言う間に世間に知らされ窮地に追い込まれましたね。(笑)
「え!?赤ちゃんって、あの女の人と三鷹コーチとの?」「でも三鷹コーチの想い人って響子さんだったんじゃない?」「響子さんが居ても婚約者との付き合いを続けてた人よ!」「三鷹コーチならやりかねないわ!」「何時かこうなると思ってたのよ~!」云々、下種な勘繰りを露わに注目する奥様方。
慌てて明日菜お嬢様を駐車場奥に引っ張って行き、事実確認をする三鷹コーチ。
一縷の望みを懸け「何かの間違いじゃ…?」と尋ねる三鷹に、明日菜お嬢様はきっぱりと断言した。
「あの時の赤ちゃんですわ!主治医が間違い無いと!」
主治医つっても実は獣医だが、三鷹さんはそんなん知る由も無い。
医師が太鼓判を押したなら想像妊娠の線は消えた…と絶望する三鷹に、明日菜お嬢様は彼の気持ちを推し量ってか、「三鷹さんには御迷惑懸けません。お腹の子は私1人で育てます」と、健気な事を言ったのです。
しかしそれを聞いた三鷹は、「貴女は僕をそういう男だと思ってるんですか!?」と激怒!
「こうなった以上、逃げも隠れも致しません!きっちり責任を取りましょう!今夜、御宅に御挨拶に伺います!ちゃんとしましょう!!ちゃんと!!」と宣言する彼に、明日菜お嬢様は圧倒されてぽかーんとしてしまう。
フェミニストな三鷹からすれば、子供を作っときながら責任逃れる男に堕ちるわけにはいかない。
漢らしく覚悟を決めたものの、明日菜お嬢様が帰った後、膝から崩れるシーンには、気の毒ながら笑ってしまった。
棒立ちの三鷹→前をトラックが一台横切る→膝を屈してる三鷹、という演出が効果的だったなと。(笑)

――CM挟んでBパート。
三鷹が明日菜お嬢様を孕ませたニュースは、一の瀬さんから直ちに響子さんへ伝えられる。
一の瀬さんが息せき切って一刻館に戻った時、響子さんは惣一郎さんを連れて買い物へ出掛ける所だった。
「で、あんたはどうするんだい?」と尋ねる一の瀬さんに、「どうするって…別に…私…」と世間的には当事者な筈の響子さんは他人顔。
そこへ三鷹が門から申し訳無さ気に顔を出した。
修羅場から逃れようと一刻館の中へ退避する一の瀬さん。
2人見詰め合う形になった三鷹と響子さんは、「ど…どうも…」と互いに歯切れ悪く挨拶をするのだった。

場を近所の運動場に移し、座って話をする2人。
茜色に染まった夕空を、3羽の烏がカアカア鳴きながら飛んで行く。
下では運動着姿の女子学生達が、ファイトファイトと声を上げ、グラウンドを一列で駆け廻っている。
話をしようとここへ来たものの暫く無言で居た2人…口火を切ったのは三鷹だった。
「…いいかげんな男だと、お思いでしょうね」
「そんな…」
「本当は、会いに来れた義理じゃないんでしょうが、きちんとお別れしないと残ってしまうから…」
「私…上手く言えないけど…幸せになって欲しい…そう思っています…」
「貴女は…幸せになれそうですか?」
「そうですね…頑張らなくっちゃ!」
「なんか…もっといっぱい話したい事が有ったんだけど…」
…ここでの三鷹と響子さんとの会話は感慨深い。
特に三鷹さんの言葉には彼の美学が透けている。
別れた女の記憶の中に良いイメージを残したい、彼女の美しい思い出として留まりたいみたいな。
彼が見栄をかなぐり捨てる事が出来たら、響子さんはもう少し迷ったかもしれないのに。
この時の響子さんの中で三鷹の存在はとっくに他人、彼が他所で幸せを掴んだ事で本音ホッとしてたかも。
「さよなら…」
「お幸せに…」
夜の色が濃くなり外灯が点る下で、先に立上った三鷹が響子さんに手を差し伸べる。
微笑んで別れの挨拶を交わす2人…ラストシーンは美しく…と三鷹的には行きたかったろうが、残念ながら事態は思う様に転ばなかった。

一方の五代の所へも、婆ちゃんより三鷹のニュースが伝えられる。
キャバレーの託児ルームで保育中だった五代は、大いに驚いて婆ちゃんに二度も尋ねた。
「それ本当か!?」
「あの様子じゃ、決定的ら」
予想外のライバル脱落に、喜ぶよりも唖然としてしまう五代。
彼の場合、ライバルが脱落した所で、自分の進むべき道をどうにかせん事には、如何ともし難い。
つうか響子さんにしても、保父になる前に五代からプロポーズされてたら応じたのか気になる…。
五代と一緒に子供達の面倒を見ながら、婆ちゃんは自分が明日には新潟へ帰る事を告げた。
「おめェもつまんねェ意地張ってねェで、アパートへ戻るらァ」
「べ、別に俺は!」
「早くオラにも曾孫の顔見せてくんろォ。管理人さんに似た可愛いコが良いらァ」
「ば、婆ちゃん…!!」
五代が大声を出した事で、腕の中の赤ん坊が泣き出し、慌ててミルクをあげる。
肩叩きをしていた幼児に遊びをせがまれ、にっこり笑う婆ちゃん。
ほのぼの良いシーンで御座いました。

その夜、三鷹はマンションで、叔父からの電話を受けていた。
年中陽気な叔父だが、今夜は何時もに増して機嫌が良い。
何故なら、今電話をかけている甥の瞬が、我が思い通りに、九条家へ結婚の挨拶に伺ったと聞いたから。
名家の九条家との結婚が成立すれば、三鷹家の将来は安泰。
政略結婚が無事叶ってやれ目出度い!
しかし「あんなに結婚を嫌がってたお前が、どういう風の吹き回しだ?」と訝る叔父に、甥の瞬は「今に解りますよ」と言うだけに留めて電話を切った。
傍へ駆け寄るマッケンロー、テレビを点けると生命保険のCMが流れ、妊婦姿の女性が満面の笑みを浮かべて言った。
「産まれて来る赤ちゃんの為に、生命保険に入りましょう、頑張って!パパ!!」
三友生命保険か…八神のお父さんが勤める会社の系列だろうか?
ナイスタイミングで流れたCMに虚を突かれ、直ぐにテレビを消してしまう三鷹。
未だ父親になった実感が持てず、グラスの中の氷をカラカラ揺らす。
それでも――九条家で彼女とその両親を前に、手を着いて「明日菜さんを僕にください」と言った途端、声も無く横向きに倒れた彼女。
両親に介抱されながら、嬉し涙を流して幸福に浸る彼女の顔――自分との結婚をあれほど喜んでくれる彼女を、不幸せにするわけにはいかない。
そう決意して、ウイスキーを呷る三鷹だった。

同じ頃キャバレー「バニー」では、一刻館の住人達による婆ちゃんの送別会が、盛大に開かれていた。
勿論、勘定は孫の五代にツケられるらしい。
そういう訳で五代は不機嫌丸出しだが、四谷朱美一の瀬夫人達は気にせずに、送別会という大義名分の下、酒瓶をハイペースで空にして行く。
四「アパートじゃ、五代君も顔出し難いと思って、わざわざお店に来てあげたんですよ」
五「恩着せがましく!」
そこへバニーガール姿の婆ちゃんが華麗に登場!!
冥途の土産に着たいとマネージャーに強請ったらしい婆ちゃんは、孫が泡食って止めるのも聞かず、東京最後の夜をセクシーに満喫するのだった。
八神に続いて婆ちゃんまでバニーガールになってしまうとは~~~。(汗)
勿論どちらもアニメ独自の暴走、まー手っ取り早くギャグを入れたなって印象。
婆ちゃんのスタイルぴったりのユニホームが何故置いてあったのか考えてはいけない。
曲がりなりにも婆ちゃんの送別会なのに、響子さんが参加しないってのは気になったな~。
除け者にされたら響子さん絶対気を悪くすると思う。
キャバレーでの送別会後、五代が婆ちゃん背負って一旦一刻館に帰宅し、響子さんと会話するんだが、それだったら素直に一刻館で住人揃っての送別会で良かったんじゃないでしょか?
四谷さん朱美さん一の瀬さんに「お婆ちゃんの送別会って大義名分有れば、五代君だって一刻館に一旦戻れるでしょ!」とか言って貰ってさ。
そうしなかった理由は、アニメスタッフが婆ちゃんのバニーガール姿を、視聴者に観せたかったからではないかと。

さて、送別会から数日経っての一刻館――庭で洗濯する管理人さんを相手に、一の瀬さんが井戸端トークを持ち掛ける。
一「退屈だねえ…お婆ちゃんが帰っちゃって…」
管「もう直ぐ今年も終わりですね」
一「確か…今日、三鷹コーチの結納の日だね」
文章に書くとチグハグな会話である。(笑)
状況説明が必要とはいえ、少し不自然な流れだったかもしれない。
個人的には、「お婆ちゃんが帰って退屈」を受けての、響子さんの感慨を言葉にして欲しかった所。

ともかく、一刻館での2人の会話が入れられた後、舞台は三鷹家と九条家が結納を交わす高級ホテルへ。
結納式で三鷹に指輪を嵌めて貰い、涙ぐむ明日菜お嬢様は美しかった。
式が終わり、三鷹の両親とロビーで談笑する叔父。
この婚約を仕組んだ叔父は、今日の結納式を万事上手くやれた事に大満足で居た。
同じロビーの一角には、本日の主役である甥と明日菜お嬢様…二人は赤ちゃんにどんな名前を付けるかを話し合っていた。
父親の名前も参考にしたい、そう考えた明日菜お嬢様が、三鷹に父親の名前を尋ねる。
予想外の質問に鳩が豆鉄砲を食ったような顔をする三鷹。
何を今更??自分の名前は「瞬」だと、見合いの釣り書きで知ってる筈だろうに。
だが三鷹の答えを聴いたお嬢様は、彼以上に困惑の表情を浮かべた。
「瞬ちゃん?まぁ、和風ですのね。…少し考え直さなくちゃ!私ったら、クルトンとか、ピクルスとか、パテとか、ママに合わせて洋風の名前ばかり考えてましたの」
「…あの~、何の名前の事ですか?」
「ですから、サラダちゃんと、三鷹さんの御宅のワンちゃんの…」
つまり出来た子供の「父親」とは三鷹の飼い犬のマッケンロー、そして子供の「母親」は明日菜の飼い犬のサラダちゃんな事が、この場にて漸く三鷹に知らされたのである。
全てが終わった後に知らされる残酷な真相――三鷹さん完全に冤罪じゃん。(笑)
眩暈を覚えロビーのソファに倒れ込む三鷹、それに気付かず明日菜お嬢様は、どんな子供が産れて来るか、楽しい想像に耽るのだった。

夜…ショックでよろめきつつ自宅に戻った三鷹を、飼い主譲りの白い歯光らせて出迎えるマッケンロー。
無邪気に懐く飼い犬を前に、主人は胸が張り裂けんばかりに慟哭するのだった。
「おまえのおかげで俺の人生は……責任取ってくれよぉ~~~~!!!」

そしてまた数日後、三鷹のテニススクールでは、誰が話したのか「パパになったのは三鷹コーチではなく、彼の飼い犬」な事が、奥様方の間で噂になっていた。
本当に誰が広めたんだ…。
「勘違いとはいえ、結納まで進んでは、後戻り出来ないだろう」と、ヒソヒソ話をする奥様方。
本当に誰が詳細まで語って広めてんだか…!
本命:叔父、対抗:明日菜お嬢様、大穴:九条家付の運転手と推理するけど、貴方はどう考えます?
それはさて置き、居た堪れない空気の中、三鷹コーチが打ち損ねたボールを、響子さんが拾う。
勿論、噂と言うか此度の真相は、響子さんにも伝わっていた。
拾ったボールを手渡しながら、響子さんが三鷹に告げる。
「私…上手く言えないんですけど…とにかく、お幸せに…」
響子さんの優しい様で残酷な面が良く出た台詞だなぁ。(笑)
勘違いの件が有ろうが無かろうが、彼女にとって三鷹は最早「無関係」。
「美しい思い出」にもなれない、彼女の心の中の自分の立場を、三鷹も理解した事でしょう。
響子さんの言葉に力無く頷く三鷹の姿に悲哀を感じた…。

(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画△ …脚本・演出に×付けようかと思ったんだけど、三鷹の悲哀は伝わって来たんで△…次回予告は一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さん。
珍しく五代が予告に参加しなかったのは試験休みかな?(すっとぼけ)

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あにめぞん感想、ざっくばらん86

2019年10月04日 17時57分11秒 | 漫画&アニメ
彼是ず~~~っと止めてたテレビアニメ版「めぞん一刻」の感想文……実に6年振りになりますか。(汗)
MXでの再放送はとっくの昔に終了し、いっそここで打ち止め~なんて一時はヘタレた事考えてました。
だが後10話、たった10話残して止めるのは、良いのか自分それで!?と反省しましたんで、頑張って完結目指します。
11月にBSNHKプレミアムでルーミックアニメ特集するしな!
という訳で6年の時を遡り、前回の続きです。

・第86回「衝撃の一夜!明日菜のサラダ記念日!?」脚本:高屋敷英夫 コンテ:吉永尚之 演出:茂木智里 作画監督:中嶋敦子

…前回、三鷹と決闘する積りが、警官に追い駆け廻された挙句、ぐでんぐでんに酔っ払って帰路に着いた五代君。
土砂降りの雨の中、時計坂駅の前で彼を待って居たのは、険しい顔の響子さんだった。
「飲んでるんですね…」と呟いた響子さんに、五代が頬を激しく引っ叩かれるという前回ラストシーン。
五代と三鷹が響子さんを巡り決闘しようとしたなんて裏事情、その場に居なかった響子さんには知る由も有りませんから。
大事な卒業試験を明日に控えて、酒をしこたま飲んで帰って来たんじゃ、誤解されても仕方ないとはいえ、響子さんお願いだから話を聴いてやって。(汗)
「大学を卒業して保父になろうとしてたんじゃないんですか!?貴方自身で決めた事でしょう!?」
五代が一生懸命に追う道なら、それが何であろうと響子さんは応援する積りで、晩御飯を用意して待って居たというのに、つくづく間の悪い五代君です。
「私はもう知りません!!大学を卒業したいなら、もう少し真面目にしたらどうですか!!」
言うだけ喚いた後、響子さんは土砂降りの町中へ。
ずぶ濡れで駆けて行く響子さんを、呆然と見送る五代、彼の隣には彼女が置き去りにした傘が、雨水を貯めて転がっていました――ここでタイトルコール、舞台は三鷹のマンションに変わります。

五代同様ぐでんぐでんに酔っ払って帰宅した三鷹を待っていたのは、叔父から勝手に決められた婚約者の明日菜お嬢様だった。
自室のドアの前に酔っ払って座り込んだままの三鷹の体を心配し、部屋へ入るよう根気強く説得する明日菜お嬢様。
だが素面でない彼は、普段のフェミニスト振りを保てなくて、彼女に冷たい態度で当たる。
「…貴女こそ、こんな所で何してんです?未だ僕らは結納交わしたわけじゃないんだから、赤の他人でしょ?」
妙な噂が立ったら困るから早く帰れ、拒絶する三鷹に明日菜お嬢様は、結納の件で訪ねて来た事を告げるが、今の彼に「結納」の二文字は禁句。
途端に不貞腐れて「結納の事なら叔父にでも訊いてくれ」と嘲笑う三鷹、「どうせ自分は何時も蚊帳の外なんだから」と…。
三鷹にとっては政略結婚で、明日菜お嬢様は好きな相手じゃないですからね~、寄って集って意に沿わない結婚に追い込まれる境遇、はっきり言って不憫。
ですが明日菜お嬢様にとっては、出会いは見合いでも、三鷹は恋しい御方…その彼が自分との結婚を心底嫌がってると初めて知った衝撃。
これまでもお嬢様は、他に付き合ってる女が居るのを承知で追い詰めて来たけれど…「三鷹さんと別れてください」と頼むため、響子さんに付き纏ったりしたけれど(汗)、何時か自分に振り向いてくれると信じてたんでしょう。
響子さんも怖いけど、明日菜お嬢様も良く考えたら恐ろしい女性です。
ぶっちゃけ「めぞん一刻」に登場する女性は、朱美さん以外全員ヤンデレ
中でも明日菜お嬢様のヤンデレ度は頂上級なのですが、そんな彼女も三鷹から本気で冷たくされて、「結納を取り止める」事を決意します。
お嬢様、この世には伝わらない愛が有る事を、初めて知ったのですね。
泣いてその場から走り去るお嬢様の後ろ姿を見詰め、つい「助かった…!」と呟いてしまう三鷹さんは正直者。(笑)
彼女が忘れていった飼い犬のサラダちゃんに、「おまえの御主人は良い人だなぁ…」なんて話しかけるが、三鷹さん、残念ながら未だ終わってないぞ、目の前の円らな瞳のポメラニアンは、貴方の運命を変える小悪魔だ。
サラダちゃんを扉の外に残して部屋に入っていれば或いは、なんて考えたりもしたけれど、既に響子さんの心が五代の方へ向いていた以上、彼が畜生にならない限り、道は変わらなかったでしょうなー。
誰にでも優しい人は何時だって損をするのよ。

その頃、明日菜お嬢様は、マンションの階段を下りて行く途中で、サラダちゃんを忘れた事に気付く。
慌てて引き返した彼女が見たのは、開きっ放しのドアから、男の脚だけが突き出た光景。
お嬢様が去った後、酔いが回った身体を動かしてドアを開けたものの、電池が切れて玄関に倒れこんだんですね~。
熟睡する三鷹さんの周りで、心配気に鼻を鳴らすサラダちゃん、そこへやって来たのが部屋の主のペットで、同じポメラニアン犬の「マッケンロー」だ。
愛らしい瞳のサラダちゃん(♀)を、飼い主仕込みの白い歯で誘うマッケンロー(♂)…2匹の間に恋心が芽生えるのは漫画的に必然だった。
横たわる御主人そっちのけで、部屋にサラダを連れ込むマッケンロー…去勢しときゃ良かったのに三鷹さん。
明日菜お嬢様としては、今は飼い犬の事より、倒れたままの三鷹さんが心配。
ベッドまで運ぼうとするも女の細腕では無理、肩を貸して持ち上げようとし、押し倒される形で三鷹と偶然キスをしてしまう!

一晩中降り頻った翌朝は快晴、明日菜お嬢様は、ベッドで眠る三鷹を起こさないよう、静かに退室する――マッケンローとの別れを惜しむサラダちゃんを連れて。
家への帰り道、車内で気まずそうに俯く明日菜お嬢様に、運転手の君田さんは前を向いて運転しながら、「昨夜の事は奥様や旦那様には報告致しません」と告げる。
明日菜お嬢様は君田さんの心遣いに感謝し、同時に「済みません」と小さく謝るのだった。
一方、喉の渇きを覚えて目を覚ました三鷹さんは、ダイニングテーブルにホカホカ湯気が立つ朝御飯が並んでるのを見て、昨夜自分が明日菜お嬢様を押し倒してキスをした事を思い出す。
……その後の記憶は朧気で思い出せない、三鷹さんの胸に宿る不安と焦り。
この時の朝御飯、原作では夏だった為、焼き茄子の煮浸しっぽい物が描かれてたのですが、アニメでは冬に変えられた為、焼き鮭等の温かい料理に変更されてます。
何れにしてもお嬢様らしく良妻教育をきっちり受けてるなーと感じられる料理の出来栄え、ヤンデレにさえ目を瞑れば、若くて美人で家事が得意なんて、理想のお嫁さんですわ。
はっきり言ってアニメ版の明日菜お嬢様は、原作より瞳がパッチリと可憐で若々しく、響子さんと並んでも全く引けを取らない。
原作の明日菜さんは、響子さんより年下なのに、老け顔に描かれていて、見た目から脇役だった。

舞台は変わり一刻館では、愉快な住人達とゆかりお婆ちゃんが、卒業試験を受けに大学へ向かう五代君を、威勢の良いエールで送り出していた。
「え~~五代君の来年の健闘を祈って~~~フレー!!フレー!!ごーだーい!!!」
来年の健闘…何時もながら縁起の悪い住人達のおちょくりを受ける五代の反応は、何時もと違って頗る鈍い。
彼が元気を無くす理由の殆どは管理人さん、そういえば今朝は見送りにも参加してなかった…察しを付けた住人達は管理人室に直行し、問題の彼女を問い詰める。

一「で、何が有ったんだい?」
朱「五代君の目、真っ赤だったわよー」
四「昨夜はあまり寝付かれない様でしたからねえ、お婆ちゃん?」
婆「さあ?おら、ぐっすり寝とったけんなぁ~」

……祖母より赤の他人の四谷さんの方が、五代の様子を気に懸けてる理不尽。(笑)
煩い野次馬達にせっつかれた響子さんは、昨夜酔っ払って帰った五代に怒り、思い切り引っ叩いた事情を話した。
それを聞いて一瞬黙る住人達と婆ちゃんだったが、直ぐに管理人さんの肩を持つように言った。

婆「管理人さん、気にするこたね!悪いのは裕作らかんなぁ」
朱「そうよね!飲んで来たんじゃねェ~」
四「…しかしぃ、これで五代君は間違い無く、卒業出来ませんなぁ…!」
四谷さんの言葉を聞いて、思わず息を呑む響子さんだったが、住人達はお構いなく喋り続ける。
朱「気にしちゃダメ!管理人さん!」
一「うん!五代君には同情の余地が無い!」
四「やはり卒業は無理でしょうなぁ~」
一「そりゃあ、管理人さんに殴られちゃ…」
朱「ものすごい精神的ダメージよねェ~」

言葉では管理人さんの味方に回りつつ、かえって罪悪感を煽るスタイルが素敵。(笑)
唯一お婆ちゃんだけは、肉親って事で五代に厳しく当たる気持ちや、将来の嫁と認める管理人さんへの思いから、真に味方してる様に聞こえるけど、他は故意に罪の意識持たせてますな。(笑)
演じてる声優さん達の演技が巧いから、聴いてて各々の気持ちが伝わり、可笑しいったらない。
千葉繁さんや三田ゆう子さんなんか、うる星でのキャラのイメージ引き摺るかと心配してましたが、どちらも四谷さんと朱美さんを、声の演技でしっかりキャラ立ててました。

一刻館の住人達が無責任なトークをかましてる頃、五代は大学で試験の答案に向かっていた。
しかし頭の中に浮かぶのは昨夜の響子さん、「貴方自身の問題でしょ!?」との言葉が重く響く。

再び一刻館に舞台を移しての夕刻、買い物から帰った一の瀬さんは、庭で響子さんが掃き掃除をしている場に出くわす。
「どうしたんだい?そんな所で…五代君でも待ってんのかい?」
「べ、別にィ~!」
「またぁ~~♪どっかで飲んだくれてんじゃないのぉ~?」
「まさか!明日も試験有るんですよ!」
「じゃあ……逃げたんだ!」
「まさか…」
一の瀬さんに図星を突かれて誤魔化すも、態度でバレバレの響子さんが可愛いv
そんな彼女をニヤニヤ笑いで追い詰める一の瀬さん…片っぽの買い物袋に酒瓶ギッシリ詰まってるのが細かい描写。(笑)

その頃、当の五代君はといえば、バイト先のキャバレー「バニー」に居たのでした。
キャバレー内の託児所の子供達は、大好きな五代お兄ちゃんが来てくれて大喜び。
子供達の笑顔に包まれる彼は、大学を卒業して保父になるという自分の夢を、見詰め直すのだった――ここまでAパート。

アイキャッチを挟んでBパート――結局、五代君は夜が明けても一刻館に帰って来ませんでした、てとこからスタート。
一「とうとう帰って来なかったねぇ」
四「ちゃんと試験を受けるんでしょうかねぇ~」
朱「無理よォ、管理人さんに引っ叩かれたんじゃあ」
早朝から庭を掃いてる響子さんを間に会話する住人達…ジロジロ見られる立場に置かれ、彼女としては甚だ居心地が悪い。
「何ですか?」と不機嫌を隠さず問う彼女に、住人達は意地の悪い笑顔で口々に答えるのだった。
四「目標を失ったわけですな、五代君は」
朱「――よね!管理人さんの為に、卒業して保父になろうとしてたんだし!」
響「そういう仕事の選び方って、おかしいんじゃないですか!?」
朱「そーいう男なのよ、あいつは」
一「根性無いからねぇ~」
響「根性が有るとか無いとかの…!」
四「その男が覗いてますよ」
響「え?」
四谷さんが向いてる方へ一同倣えば、塀の陰より恐る恐る顔を覗かせる五代がそこに居た。
…住人達に見付かった際の五代の笑い方が、如何にも小市民キャラっぽくて上手い。
めぞん以前は小者な脇役を演じる事が多かった二又一成氏、めぞん以降は生きるのが下手な実直青年キャラの声を多くアテてます。
二又一成氏にとってアニメめぞんの五代役は、演技の転機になった作品かもしれない。

その後、一刻館では婆ちゃんを交え、五代の部屋にて彼から事情を聴取。
五代が話すには、試験を受けた後でバイト先のキャバレーに泊まったとの事。
そこで彼は一晩考え、「暫く一刻館には戻らず、キャバレーに泊まり込んで、ベストを尽くす(試験に集中する)」と決意したとか。
一「ここもベストだと思うけどね」
朱「お酒も有るし」
四「私も居るし」
…勉強に集中したいなら、一刻館から脱出するのが最善策だと、私でも思うな。(笑)
普段は優柔不断の五代だが、ここは退けない正念場、住人達の引き留めに屈さず、当日の内に一刻館を出て行く事にした。
門の前で五代を見送る婆ちゃんと響子さん、その様子を2階の窓から見詰めるギャラリー(一の瀬朱美四谷)。
「時々着替えとか取りに戻る」と言う五代に、とにかく試験を頑張るよう励ます響子さん。
本当は他に言いたい事有っても、今の彼女は未だ素直になれない。
知ぃってぇ~るぅ~のにぃ♪目が合う度~♪何かが邪魔を~♪してぇ~るのぉ~♪(映画めぞん主題歌「硝子のキッス」より)
片や婆ちゃんは門を出た五代を呼び止めて忠告した。
「裕作!人間素直が肝心だ!…無理をすると碌なこた無ぇ!」
婆ちゃん!その言葉は響子さんの方に言ってくれ!
アニメでゆかり婆ちゃんは暗い場面の賑やかし役として重宝されてたが、どうせなら響子さんから素直な気持ちを引き出す役割させて欲しかったな。
ゆかり婆ちゃん言うには「響子さんは若い時の自分と同じ立場」って話(笑)、アニメで原作より出番増えたものの、大体は一刻館の住人達と一緒に騒ぐだけの役割で物足りなかった。

話は再び三鷹側へ、明日菜お嬢様から「あの夜の真実」を訊き出そうと、彼女の自宅を訪ねた三鷹さん。
だが応対したお母様が仰るには、彼女は暫く伊豆の別荘で過ごすとの事…置き手紙には意味深な内容が認められていた。

「三鷹さんも、私も、未だ気持ちの整理がついておらず、結納を交わすのは時期尚早かと思います。
 どうか、結納の日取りを延期してください。」

三「延期?……確か昨夜は結納を取り止めると言った筈…!」
「延期」、意味は決まった期日を延ばす事、一晩経っての微妙なニュアンス変更に、不安を益々募らせる彼だった。(笑)
「まさか昨夜酔って最後まで致したとか…?俺ならやりかねん!!」
普段、女ったらしな人は、己が信じられず気の毒だね、て言うか余罪が有ると見た。(笑)
けど子供が出来てたら、ちゃんと責任取る覚悟で居る三鷹さん偉い、女ったらしだけど生粋のフェミニストってのは、諸星あたるとかにも通ずるかな。
とは言え真実が解明されるまでは、彼女の御家族に洗い浚い打ち明ける勇気は無い。
お母様から何が有ったか問われる前に退散した彼は、駐車場で車を磨いていた運転手から、穴の開くほど顔を見詰められる。
挨拶も無く無言で居る態度から、九条家お付きの運転手は、どうやら三鷹に悪印象を抱いてる様だった。
背中を向けた運転手が、いきなり喋り出す。

「私……九条家で20年運転手を勤めさせて頂いて居ります。
 明日菜お嬢様が赤ん坊の頃から、ずっとです。
 小さい頃から素直で…とてもお優しい方でした。
 昨夜の事も…お嬢様は貴方を庇って、御自分一人の胸にしまって居られるのだと思います」

一方的に喋り終えた運転手が、再び黙々と車磨きに専念する。
その背中に三鷹は明日菜お嬢様の行き先を尋ねた、言葉を聞いた運転手が穏やかに微笑む。
余談ですが、九条家の広大な日本家屋内客間に、旧型ストーブがぽつんと置いてある光景に、趣を感じました。
季節の興趣が削がれるのを理由に、本宅では冷暖房とか入れないのかなと想像。
ちなみに原作ではこのシーン夏なのでストーブは無い。
季節を感じる小道具が置いてあるのは絵的に良いですね。
更に余談ですが、三鷹の愛車は原作だと日産・シルビアだったのが、アニメでは番組スポンサーへの配慮でトヨタ自動車のソアラに変更されたとか…wiki情報より。

舞台は変わってキャバレー「バニー」では、赤ん坊のオムツを替えてる五代に、マネージャーの飯岡さんが、試験中なのにアパートへ帰らない訳を訊いていた。
ここより自分の部屋で勉強した方が集中出来るだろうって…いやいや飯岡さん、彼が借りるアパート室には生ける「ポルターガイスト(騒々しい亡霊)」が棲み着いてるから。
それに五代にとっては漸く訪れたアイデンティティの目覚め、とは言え彼から「今まで自分は好きな女性の為に頑張って来たが、己1人支えられない人間に、他人を支える事は出来ないと悟った。だから彼女から離れて独りでやってみたい」とか何とか哲学的な話をブツブツ聞かされても、事情を知らない飯岡さんは鼻白むだけだ。
「…でよぉ、とどのつまり女に逃げられたのか、逃げて来たのか、どっちだ?」
「そーいう事じゃなくてねぇ~!」
「逃げて来たんなら絶対に戻んなよ!とにかく、相手が頭下げるまで逃げまくれ!男と女はよ、追っかけた方が負けなんだぜ。逃げて逃げて逃げまくれ!」
「それで追っかけて来なかったら、どーすんですかぁ!?」
「バッキャロー!!そん時は潔く全速力で駆け戻って土下座すんだよ!!女なんざ単純だからイチコロだぜ!」
言いたいだけ言って猛然と退出する飯岡さん格好良い!!
彼の人生が窺える深いお言葉、特に赤字で表した部分は人生の格言として心に置きたい。(笑)
ちなみに「飯岡」さんってのはアニメ版で名付けられたもので、原作では名前も苗字も出て来ないキャラです。
この頃の留美子作品って、話の中で特に困らなければ、レギュラーでも名無しで通してたのよな。(例:うる星キャラの両親達)
ファンとしては記事で挙げ易いから名前が付けられて有難い。

またまた場面変わって、舞台は潮騒響く伊豆の海辺。
三鷹は明日菜お嬢様を追い駆け、海を見晴らす九条家の別荘まで来ていた。
偶々庭で大輪の菊に水を遣っていたお嬢様は、三鷹の突然の訪問に驚いて如雨露を落としてしまう。
階段を上がる途中で、転がり落ちる如雨露を拾った三鷹は、アポ無の訪問を詫びた。
「済みません、明日菜さん…お帰りが待てなくて」
別荘前の浜辺で二人きり、海の蒼を見詰めたまま、暫く無言になる。
最初に口を切ったのは三鷹だった、「朝御飯、美味しかったです」との彼の言葉に、頬を染めて喜ぶ明日菜お嬢様。
雰囲気が幾分和らいだ所で、三鷹は本題に入った。
「あの日、一晩中居たのか」尋ねる三鷹に、「はい」と控え目に、しかしはっきりと頷く明日菜お嬢様。
「何か失礼な事をしたんでしょうね?」
「お気になさらないで。私、何とも思ってませんから」
お嬢様に背を向け話を聴いてた三鷹が、頭に手を当てて静かに絶望の表情を浮かべる。(笑)
「あの!…何も覚えていらっしゃらないのですか?」
「いえ!全然ってわけじゃ、ないんですが…!」
「私は…忘れません、女ですから!でも安心なさって!結婚を迫ったりしません…ここまで来て頂いただけで充分です」
打ち寄せる白い波が、貝殻を1つ、お嬢様の足元に運ぶ。
まるで昼ドラの様だ。(笑)
運転手といい、お嬢様といい、三鷹さんを静かに追い詰めてってますね~。
さながら打ち寄せる波の様に。
結婚を迫ったりしないと言いながら、最後まで取り止めなかった辺りに、お嬢様の御執心を感じるのでした。
恋する心はサスペンス。

またまたまた舞台はキャバレー「バニー」に戻る。
思い切り余談ですが、自分が勤める会社までの道程に、キャバレー「バニー」ってのが実際に在りまして、人が近くを通り掛かる度に「バニーちゃん居るよ~!」と声掛けしてます。
令和になっても未だに昭和な趣きのキャバレーが残ってるのは感慨深い、めぞんファンが多く訪れたりしてんじゃないかと…。
閑話休題、キャバレーの事務所では、仕事&勉強疲れから、五代が机に突っ伏して眠っていた。
その横ではマネージャーの飯岡さんが、美人キャバ嬢を相手にお喋り。
飯岡さんから五代の事情を聴き、眠る彼に同情の視線を送るキャバ嬢のお姉さん。
すると五代は寝言で「響子さん…響子さん…」と繰り返し呟いた。
「響子さんって誰?」とキャバ嬢のお姉さんが尋ねる、まー当然気になりますわな。
「こいつの女(スケ)だろ」と、明け透けに答えた飯岡さんは、「この様子じゃ長くはもたない」と予感するのだった。
…実際長くもたなかったし、原作にも在る描写だけど、この回の五代の「響子さんからの独立宣言」って、一体何だったんだろうなーって、今でも思ってる。
あとこれはアニメ版への不満なんすが、卒業試験と保育士試験の勉強が、ごちゃ混ぜに描かれていて気になる。
キャバレー「バニー」で五代が広げてた参考書は保育士試験の物、卒業試験の方が先に来るのに大丈夫なのか?
既に最終回の期日と後に続く映画公開日が決まってた為、アニメ版では五代の大学卒業と保育士試験が同時進行で描かれるという無茶振り。
五代君でも卒業はギリギリ出来そうって事にして、保育士試験だけに集中した方が、展開が散漫にならずに済んだと思うのだ。

(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画○ …次回予告は五代君、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さんという、お馴染みのメンバーでした。



9年振りのレビューって事で、つい長々と書いてしまった…次回からテンポ良く短めに纏める様に致します、でないと終わらせられない。(汗)
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今日はナミさんの誕生日

2019年07月03日 00時01分56秒 | 漫画&アニメ
7月3日はナミさんの誕生日――ナミさん、ハピバ♪
…近年はなかなか祝えなかっただけに、こうして言えて良かった。
お祝いに花とスイーツをいっぱい用意したよ!
ここで問題です!この中に偽物は幾つ、本物は幾つ有るでしょうか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過去を埋める事を優先してるので、今は、これが精一杯。(と何度目かのカリオストロネタ)(汗)
しかし今でも変わらずナミさんを愛してます…本当に。

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あにめぞん感想、ざっくばらん85

2013年11月06日 22時20分19秒 | 漫画&アニメ
ちょ~っとサボってたらまた数話溜めてた…。(汗)
しかしまー後残り10話位?予定通りなら12月中旬には終るMX再放送。
ここまで書いてきたんだ、最後まで頑張れと自分に鞭打ち、前回に続いてのあにめぞんレビューです。


・第85回「ここが正念場!五代と三鷹宿命の対決」脚本:高屋敷英夫 コンテ・演出:澤井幸次 作画監督:河南正昭

…太郎と花子の件も一件落着、一刻館に久々訪れた平和な晩、五代の部屋では何時もの如く宴会が催されていた。
今夜の肴は2人の子供達の母、かすみさんから届いた手紙で、同封されてた写真には彼女とその子供達と、3人の子連れの新しい父ちゃんが笑顔で写っている。
かすみさん、旅行中、見事に口説き落としたんですね~、経験値の高さは伊達じゃない。(笑)
向うさんは取敢えずハッピーエンドを迎え、片や五代はっつうと――明後日の大学卒業試験を前に猛勉強中なのでした。
原作では保育士(あの時代はまだ保母資格?)資格取得の為の試験なんすけど、アニメの五代はまだ大学を卒業していない設定だから。
放送期間の短縮を受けたスタッフ的には苦肉の策な事は理解出来るが、卒業すらしない内にプロポーズして結婚する気で居るアニメの五代のイメージは良くないわな。
「結婚は五代さんが大学を卒業し、就職して一人前になってからの話」と考えてた原作の響子さんだったら、決して快く頷いたりしなかったろう。
アニメの五代の場合、大学へ通う事より、保父のアルバイトや、キャバレーでの仕事を優先してる様に見えるから、尚更悪い。
設定変えといて展開は原作通りにするから、あちこち綻びが目に付く破目になるのだ。

朱「あんたぐらいしょっちゅう正念場を迎えてる人も居ないわねー。」
四「来年はどんな正念場が待ち受けているのでしょうかー?」

正念場を前に必死で勉強する五代の部屋で、唯一味方である響子さんから叱られようとも、相変わらず遠慮無く宴会する住人達の的を射た会話に爆笑。
ほんまに五代の人生は毎度崖っぷちの綱渡りですがな。

五代が虐められてるそこへ、彼の祖母が缶ビール片手に銭湯から帰宅。
婆ちゃん、まだ居るよ…。
孫の為に響子さんと一緒になって、不良住人達を部屋から追い出してくれるかと思いきや、逆に宴会に混じって騒ぐ始末。
原作の婆ちゃんは五代にとって最大の味方だが、アニメの婆ちゃんは四谷朱美一の瀬夫人と同等の人でなしだね。(笑)

舞台変わって明日菜お嬢様宅では、三鷹の叔父が御両家の両親交え、結納の段取りを進めていた。
勿論、当事者である三鷹には知らされていない。
五代だけでなく三鷹の周辺も、当人の思惑なんて知ったこっちゃない人物ばかりですな~。
てか三鷹の両親、以前彼から響子さんを紹介されてるのに気にも懸けない辺り、大物ならではの雑さを感じます。
ぶっちゃけ彼の御両親が結婚するまでの経緯話を訊いてみたい、御父様なんか婚約者軽く十人は居たんじゃねーの?
それはともかく明日菜お嬢様は「これで漸く正式な婚約者になれる」と大喜び。
だが次の日お嬢様は三鷹のテニススクールで噂好きな奥様達から、響子さんと三鷹が互いの両親を交え見合いをしてた話を耳にする。
同じくその場で噂を耳に入れた三鷹は、彼女にそれが事実であると告白。

『済まない…僕はまだ響子さんを諦められない…。』

婚約してる女性の前で堂々と、「他の女との付き合い止める気有りません」と明かす三鷹だったが、明日菜お嬢様は動じなかった。
だって今更、結納の日取りも決った事だしと…!
あれほど断ったのに本人の知らない所で着々と結婚話が進められて行く三鷹さん、哀れ。(涙)
温厚な彼も自己中な叔父の態度に遂にぶち切れる。
そして三鷹の形相が厳しく変化した事から明日菜お嬢様は、彼には結納の件を知らされてない事を漸く察するのです。
はっきり言って、超鈍い。
その鈍感さで悪気無く人を追い詰める彼女が怖い。
ラブコメじゃなかったら軽くホラー映画。(笑)

舞台は一刻館に戻り、玄関を出た五代が大学へと出かけるシーン。
一体何話振りに観たシーンでしょう?(笑)
出かけようとする彼に響子さんは夕食を作って待って居ると約束。(既に気分は世話女房、これで恋心を否定するんだから、彼女は罪深い…)
一刻館前で2人が良いムードを醸してるその塀裏では、九條明日菜お嬢様が愛犬サラダちゃんを連れて、響子さんと話をする切っ掛けを狙っていた。(笑)
そこへ一刻館を出た五代がお嬢様を発見、第60話以来になる再会、互いに初めて名乗り合い、五代は彼女が三鷹の婚約者である事を知る。
更には結納まで仲が進んでいる女が居ながら、未だ響子さんを諦めてない事を知らされた五代は、憤然と三鷹のマンションまでやって来て、彼に「これ以上響子さんを惑わさないで欲しい」と文句を言う。
ただでさえ周囲に足を引っ張られ、最近苛々が募っていた三鷹にとって、五代の一言は堪忍袋の緒を切るのに充分だった。
「僕は昔から口がたってね…口喧嘩では負けた事が無い。口下手な君にはハンデが多かろう…」と言って決闘を申し込んだのです!!
1人の女を巡ってガチンコ対決とは、めぞん一刻らしからぬ展開!
ちょっと待て2人とも!これはルーミック漫画だぞ!?
その頃響子さんはご馳走を作って、婆ちゃんと一緒に五代の帰りを待っていた。(試験前という事を考えると海老フライより豚カツなんかの方が良かったんじゃ…)
腹が減って我慢出来ない婆ちゃんは、五代を待たずに食べてしまおうと提案。
アニメでは婆ちゃんってシリアス展開に一息吐かせるギャグキャラなのな。(笑)

舞台は公園に変り、通常とは違うシリアス顔で、2人の男が相向う。
決闘前に枯れ葉を使ってデモンストレーションする2人には笑った。

「へえ、手が早いのは女相手だけじゃなかったんですね」
「君は枯れ葉相手にも奥手なんだな」

長きに及ぶ三角関係にも遂に決着!?意外にもその手段は熱血青春漫画の様にガチンコで!?――と盛上げといてギャグで落すのが流石ルーミック。(笑)
三鷹が当初指定した公園はカップルだらけで決闘の雰囲気にそぐわず、場を変えたそこへ巡回中の警官がやって来て、決闘寸前だった2人は慌てて仲直りを演じ逃亡する。
だが現場で取調べされた際、五代が素直に決闘する積りで居た事をゲロ、そのせいで警官に尾行される破目になり、2人は通りがかったおでん屋台で止む無く一杯やる。(自転車でツーと警官が戻って来たのに焦り、おでんを呑み込む五代に笑)
暫く時間を潰して、もう良いだろうと立ち上がる2人、だが五代が間抜けにも鞄を置き忘れ、親切な屋台のおやじが心配して通りがかった警官に、事情を話して鞄を返すよう頼んだ為に、2人はとことん決闘の邪魔をされてしまう。
酒屋の自販機横で五代に無事鞄が返される頃には、2人ともすっかり決闘する気力が萎えていた。
警官との鬼ごっこに疲れ果てた2人は、自販機で買った缶ビールで酒盛りする。
「…何で君なんかとこうして呑む破目になったんだ?」、愚痴を零す三鷹に五代も「僕だって明日は大事な卒業試験が有るのに…」と返す。
それを聞いて大いに呆れる三鷹――そーなんです、貴方がライバル視してるその男は、単位も足りずに大学卒業すらままならない奴なんですよー。
原作では保父さんになる為の資格取得試験なんですけどね~、原作以上に情けなさ大爆発ですよね~。(笑)
酔っ払った五代は「響子さんの為に卒業する!!!」と三鷹に向って力強く宣言。
まともに相手をするのがアホらしくなった三鷹は、早く帰れと言って五代を追っ払う。
「音無さんも何故あんな男に肩入れするのだ…」
空しい気持ちを抱えてマンションに帰宅する三鷹、部屋の前では明日菜お嬢様が待っていた。

一方、改札口を出た五代の前には、響子さんが傘を差して待っていた。
「飲んでるんですね…」と呟いた彼女、直後、五代の頬が激しく叩かれる。
重苦しい空気を孕んで降り出す雨、女神2人の手により、2人の男の運命の輪が、ゆっくりと回転する…な~んてな。

雨降る中、五代の頬を張る響子さんは美しかった!
ただ12月頭に夕立ってのは時季にそぐわないよう感じたけど…このシーンは雨が降ってないと雰囲気出ないわな。
婆ちゃんが居るのと卒業試験な事以外は今回も大体原作通りで、シリアスに行く積りが決らない面白さを上手く再現していた。
でも欲を言えば警官との鬼ごっこの辺り、更にコミカルに描けたんではないかなあと、折角アニメとして遊べるシーンだったのに勿体無い。

(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画○ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さん。次回こそ…婆ちゃんは帰るのか!?


【続】
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あにめぞん感想、ざっくばらん84

2013年09月23日 12時32分04秒 | 漫画&アニメ
「暑さ寒さも彼岸まで」
今年はなっかなか涼しくならなかったけど、今日は涼しいです。
やはり昔の人が伝えて来た言葉には信憑性が有る。
一昨日は墓参りで里帰りしたけど、田舎は既に鈴虫が大合唱する季節を迎えておりました。
サザエさんの予告的な挨拶はここまでにして、前回あにめぞん感想の続きで御座います。


▲第84回「疑惑1000%、響子のスキャンダルナイト」脚本:小西川博 コンテ:吉永尚之 演出:鈴木行 作画監督:中嶋敦子

…「今夜が駄目なら、明日も部屋を取ります。明日も駄目なら次の日も…貴女の心が開くまで、僕は部屋を取り続けます。」

ライバル三鷹が衝撃クサイ台詞で〆た前回、一方の五代はと言うと、未だ一刻館玄関前から一歩も進めずに居た。
捜そうにも車で連れ去られては行方が掴めず、出来る事と言えば響子さんを信じて待つだけ…正直言って情けない。
諸星あたるが同状況(最終巻参照)に立たされた時、諦めずとことん捜し回ってた事を考えると、キャラと作品の違いが際立って見える。
玄関前で一緒に母親が迎えに来るのを待ってた太郎から、逆に慰められてる始末。(笑)
でも太郎君、部長が帰りを待ってるのは君のママじゃなく、管理人さんなんだよ。

待つ身は辛く、時間経過とともに募り行く不安。
再び捜そうと五代が立ち上がったそこへ、タイミング良く響子さんのパパが車でやって来た。
見合いを終えて別れたものの、パパとしては響子さんと2人で、話がしたくて来たらしい。
恐らくは「三鷹はいけ好かないから止めとけ」と、父親らしく忠告しに来たんでしょう。(笑)
だが五代から「まだ帰って来てない」と聞かされ、顔が一気に蒼褪めるパパ。
即座に踵を返して捜しに行こうとするパパの車に、ちゃっかり同乗する五代。
「早く捜しましょう!御義父さん!!」←ちゃっかり。
婆ちゃんに太郎と花子を預け、パパの手助けをちゃっかり借りた五代は、主人公らしく漸く動き出すのだった。

その頃響子さんは、海を眺める展望ラウンジで、瀬戸際に追い詰められていた。
部屋を取ってあると話す三鷹に、響子さんは「冗談なんでしょう…?」と、弱々しく笑って返す。
そんな彼女の前で、三鷹はルームキーを揺らして見せた。
「これ、何に見えます?」と――彼は自分の本気を伝える。

「貴女の心を開くキーが見付かれば良いのに…それとも抉じ開けなくちゃいけないのかな?」
…よくもこんだけクサイ台詞が言えるもんだと感心する。(笑)
三鷹に会ったばかりの響子さんなら、この一言に気持ちが揺れたかもしれない。
だが時既に遅く彼女の心は決っていた、彼の敗因は恋敵の五代を侮り、余裕を持ち過ぎた事かと。
とは言え追い詰められて尚、往生際の悪い響子さんは、アパートに電話を入れさせてくれと彼に頼む。
ここでの三鷹の一言は強烈だった。

「また、五代君を呼ぶんですか?」

図星を指されて思わず否定する響子さんだが、そんな彼女に三鷹は畳み込む。

「ですよね!これは貴女と僕の問題なんだから!」

フェミニスト三鷹さんらしからぬキツイ台詞だが、元を糺すと響子さんがはっきり断らないから悪い。
断らないで来たのは相手への思い遣りだけでなく、嫌われたくないという狡さも有ったろう。
それなのに土壇場まで五代に助けを求めるのは卑怯と、三鷹は暗に諭してるのですよ。
流石はテニスコーチである――ってあんま関係無いか。(汗)

しかし他人から言われても性格は変えられない。
響子さんは一刻館へ電話をかけるが、応対に出た一の瀬さんは酔っ払っていて、五代は何処かへ出かけたと聞かされる。(近くで聞き耳立ててる三鷹の顔が怖い)
救いの手を得られず、響子さんは三鷹と共に夜の公園へ。

その頃、響子パパと五代は当て所無く2人の居場所を捜していた。
おのれイケメン可愛い娘を何処へ攫った!?
苛々が募り、思わずガソリンスタンドで煙草を取り出して、スタッフから注意を受けてしまう響子パパ。
その時、五代の頭に天啓が閃いた!!

「そうだ!!クサイ所です!!――夜景が綺麗で、品の良いスカイバー、海の見える公園!!」
「成る程、そりゃクサイ!」

流石は留美子先生、クサイとクサイを引っかけ、見事に洒落ている。(笑)
この会話が今回1番の笑い所かと。
で、五代君大当たりなんだが、夜景が綺麗で、品の良いスカイバー、海の見える公園なんて、都会には沢山有るからね。
残念ながら大して絞られてない、結局この後もパパと五代は2人の居場所を当て所無く捜し続けるのだった。

一方、正に夜景が綺麗で品の良いスカイバーから、とある海の見える公園へと移動した2人はというと――
この期に及んで響子さんは、どうすれば三鷹を傷付けずに断れるか考えていた。
そんな彼女に対し、三鷹は「どうしたって残酷ですよ」と、キツイ言葉をぶつける。

「…残酷です!」

確かに、何年も待たせといて、断るんだからな。
待ち続けた三鷹さん、もう三十路ですよ。(笑)
これ男女が逆ならもっと洒落にならん話で(女の場合出産適齢期が有るから)、同じくこずえちゃんに長い事本意を伝えず来た五代も残酷だと思う。
泣いて謝る響子さんだが、本人の言う通り、謝っても許される事じゃない。
穿った見方だが、原作者はここ、三鷹に同情する気持ちで、描いてたんだろうなぁと。(笑)
原作者は女性だが決してヒロイン贔屓をせずに、客観視して描いてる点が凄い。
響子さんははっきり言ってしまえば卑怯だし、我儘だし、欲深だし、八方美人の優柔不断なんだけど(五代もな)、ちゃんと周囲のキャラにそれを指摘させる事で読者に溜まるガスを抜いてるんだな。
それが無ければ五代にも響子さんにも、読者への非難が集中してたと思う。
響子さんの場合、未亡人という設定が免罪符になっていた。
フェミニストの三鷹さんとしちゃ、泣かれれば無理強いは出来ず、今夜は部屋をキャンセル。
「そんな(悲しい)顔しないで…!こんな風に…心も抱けたら良いのに…!」

何処までもフェミでクサイ三鷹さんに頭が下がるが、そこが貴方の弱点なんだって、だから。(笑)

一方、五代と響子パパは、何処かの公園で疲れて途方に暮れていた。
もう夜が明ける…結局2人の行方は掴めなかった。
諦めて帰ろうと言う響子パパ、だが五代は諦め切れず、もう少し捜してみると言う。
眠たい顔で「どうしてそんなに君は一生懸命娘を捜してくれるのか」と尋ねる響子パパ。
五代はパパに思い切って、初めて「響子さんと結婚したい」事を告白。
てっきり怒られると覚悟して振り向くが、告白してる間に昇った朝陽の眩しい光に公園は包まれ、疲れたパパはぐっすり眠りこけていた。(笑)

一方、一刻館にタクシーで独り戻った響子さんは、早朝から玄関前で惣一郎さんとともに、五代の帰りを待っていた。
するとそこへ響子パパの車に同乗した五代が猛スピードで帰宅。
「男と女が一晩中遊び歩いてて何も無かったで済まされるか!!!」と、車内で怒り心頭だったパパだが、素直に娘に謝られた上何も無かったと聞くや即座に鎮火。(笑)
何処までも娘バカな父は、「お父さんはおまえを信じてる!!」と言って、帰って行ってしまう。
残された五代と響子さんは微妙な空気を漂わせつつ会話するのだった。

お互いに聞きたい事、言いたい事は有る。
けれど「何も無かったのか」を訊けば、相手を信用していない様に思われる。
そもそも自分はそれを相手に訊ける立場に在るのか?
彼女の気持ちをはっきり掴めない五代としちゃ、帰りの時刻を訊くのがやっと。
響子さんにしたって五代に、三鷹とは何も無かった事を信じて欲しい。
けれど訊かれてないのに釈明したら、かえって疑いを増しそうだし、自分が五代を想ってるのがバレバレ。
本当に似た者同士である。(笑)

「…(帰りが)2時か…微妙な時間だな…」

一眠りした後も、すっきりしない五代の心中。
昨夜、四谷の部屋で一晩中宴会をした為か、他の住人達は午前を過ぎても目覚めず、一刻館はやけに静かだった。
玄関前では今日も太郎が花子を抱いて、母親の帰りを待って居る。
五代は太郎の隣に座り、彼とは違う考え事で、頭をいっぱいにして居た。

その頃、三鷹はコートで昨夜の鬱積をぶつけるように、独りテニスの練習に打ち込んでいた。
男の切なさを感じさせるシーンですね。(個人的には要らんかったように思うけど)

場面は一刻館玄関前で待つ太郎と花子と五代に戻る。
やや経って、響子さんが惣一郎さんに御飯をあげに来た。
またも流れる微妙な空気、太郎達は気付かない。
用事を終えて戻るかと思いきや、響子さんは太郎達を挟んで、五代と並ぶように座り込んだ。
互いに無言のまま。
かすみさんの帰りを信じて待つ太郎に、響子さんは言う、「太郎君のママが羨ましい」と。
それを訊いた五代はムッとし、「僕だって管理人さんの事信じて待ってましたよ」と言う。
それを皮切りに始まる何時もの痴話喧嘩。(笑)
信じてない五代に響子さんは昨夜、自分と三鷹の行動を話した。
途中の2人のアップがとても見物。(笑)
漫画でも良い表情に感じたが、アニメの2人の表情も負けてない。
響子さんが振り向くタイミングも素晴しかったです。
五代に信じて貰おうと一生懸命話す響子さんは、幼い少女の様で可愛らしいv

このまま2人のラブコメで終りそうだったが、忘れちゃいけないかすみさんの存在。
1週間後の昨日に迎えに来る約束だったのに、今日が暮れかける今になっても現れない。
ママを心底信じていた太郎の目にも涙の膜が張り、五代と響子さんの胸に不安が渦巻く。
もしもこのまま迎えに来なかったら……?
不安が限界値を超えた太郎は母のポケベルに電話を入れる。
呼び出し中のまま、過ぎて行く時間。
耐えられず泣き出す太郎、幼い兄の不安が伝わり、赤ん坊の花子まで大泣き。
五代と響子さんが必死に宥めてるそこへ、何故か一刻館の2階からかすみさんが現れた。
実はかすみさん、昨夜の内に迎えに来てたんだけど、四谷の部屋での宴会に混じって、そのまま眠りこけてたんだそうな。
昨日は子供達と五代が響子さんの見合いの件で一刻館を留守がち、他住人達は宴会に明け暮れて連絡しなかった為に気付くのが遅れたと。
実に予想通りのオチである。(笑)

最後は目出度し目出度しでまた宴会。
五代の婆ちゃんに心配したか尋ねられ、素直に頷く太郎君。
「でも太郎君はお母さんを信じてたのよね!」と、五代へのあてつけでしつこく言う響子さん。

この後の孫と響子さんの痴話喧嘩を、訳知り顔で眺める婆ちゃんと他住人達は要らない気がした。
五代の「俺と管理人さんはただの住人と管理人の関係で…」って台詞も。
最早ただの住人と管理人の関係でない事は、2人ともに認めてる筈なんだからさ。
アニメは何が何でも「纏めよう」とするのが気に入らない。
それ以外の演出で悪いと感じたのは、今回無いですけど。

夜景を眺める響子さんの表情。
泣きながら三鷹に謝る響子さんの表情。
タクシーに乗って独り帰る響子さんの表情。(トンネル内のライトの演出も良かった)
振り返り五代を睨む響子さんの瞬間の表情。(笑)
今回は響子さんの表情が実に素晴しく描かれていた。
この回だけで響子さんのプロモーションビデオが作れそうです。
三鷹も格好良く描かれてたが、太郎は河南さんが描く方が可愛いかな。
今回の太郎君、何となくひねた表情に感じられた。
ちなみに演じてるのは、あにめぞんでの何でも屋、林原めぐみさんだが、相変わらず上手いね。
かすみさん役は小宮さん…ディーン期のランちゃんを演じてた人か!(懐かし~)

(個人的評価)脚本○ 演出○ 作画○ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さん。五代の婆ちゃんは次回に帰るんでしょーか?


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あにめぞん感想、ざっくばらん83

2013年09月08日 17時47分21秒 | 漫画&アニメ
祝!!東京五輪2020年開催決定!!!
…前日迄のマドリード優勢報道は一体何だったんだ?
今日は朝刊届くのが遅く、新聞社決定する迄刷るの待ってたんだろうなと。
問題多々有れど、今年1番の明るいニュースになりそうで喜ばしい。
といったところで前回の続きで御座います。


・第83回「追いかけてヨコハマ、響子さんが逃げる!?」脚本:小西川博 コンテ:小島多美子 演出:近藤英輔 作画監督:河南正昭

…響子さんに迫る陰謀の魔の手!しかし渦中の本人はその影にすら気付けず居た。
なんて表現だと響子さんには内緒で両家の見合いを企む三鷹と、響子さんの母親がとてつもなく悪役に感じてしまう。(笑)
しかし母親の立場からすれば、20代後半も過ぎて独身のままな娘を心配する気持ちは解るというもの。(あ、なんか耳が痛い)
そこへやって来て母親から見ればルックス良し資産持ち社交的な性格と、超優良物件な男が我が娘に結婚申し込んでいたら、そりゃあ当人を騙してでも見合いに引き出すだろう。
手段はアレだが娘を思う母の愛故。
片や響子さんの父親は相手がイケメンという事も有って気に喰わない。
こちらも父親の心情として良く解るもの。(笑)
ところでその頃三鷹のライバルである主人公は、響子さんのご両親から存在すら気に懸けて貰えず…哀れ。(涙)

さてこっからは今回のストーリー。
前回から1週間後、約束通りなら今日はかすみさんが、太郎と花子を迎えに来る日。
五代が花子を背中におぶり布団を干してたそこへ、彼のお婆ちゃんがめかしこんだ姿で現れた。
お婆ちゃんの言う事にゃ、今日は朝早くから同窓会へ出かける予定なんだと。
その為に上京したんだって、第81回で話してましたね、そういえば。
いやしかしちょっと待て、五代の婆ちゃんが一刻館に着いたのって、太郎と花子を預かる前だったよね?
それから約1週間も一刻館で過しつつ、時々キャバレーで遊んだりしてたんすか!
同窓会参加を名目にするなら、もうちっと遅くの上京でも良かったわな。
婆ちゃん経験者の割りに、子守ちっとも手伝ってくれんし。(笑)
アニメで登場させたはいいけど原作では出て来ない為に活躍のさせ方が解らず、だから今回早々に同窓会へ向わせカメラ外に出したんだろうなと。

五代の婆ちゃんが御友人の迎えの車で走り去ったあと、響子さんも出かける仕度を整え玄関に現れた。
見れば婆ちゃんに負けず劣らず(?)、美しく装った御姿。
まるで見合いにでも行くような…五代の不安は的中し、響子さんを迎えに三鷹の車が一刻館前で停まった。
自分の母親から「お父さんの誕生日を祝って、ホテルで家族水入らずの食事」と説明を受けていた響子さんは、虚を衝かれる。
…三鷹の奴……まさか響子さんを騙して…!?
気色ばむ五代だが、彼と違って三鷹は響子さんの母親からの覚えが目出度い。
妨害しようにも手立て無く(太郎と花子の面倒も見なくちゃいけないし)、2人を見送る五代だった。

一刻館他住人達の悪意無き囃しを聞き流すも、五代の心は鬱々と落ち込んで行く。
『響子さんに限ってそんな……けど響子さん、案外流され易いから……』
心配なら追っ駆けてけば良いと思うも、彼の性格だからしょうがないね。
だがそんな頼りない彼に代り、小さな騎士が響子さんの傍に付いていた。
実は太郎君が内緒で三鷹の車に入り込んでたんですね~。
よく気付かれずに車中に居られたな。(笑)

ホテルに到着した響子さんは、何時もニコニコ歯がキラキラ(流石)な三鷹の両親と初顔合せ。
してやったりな表情を浮かべる自分の母親に、さり気無く怖い顔して見せる響子さん。
片や響子さんの父親は(以下割愛)
それぞれの思惑を乗せ、いざ見合いの席へ…向おうとしたところで、響子さんの母親は娘の傍に小さな子供が居る事に気付いた。
途端、嫌な顔に変る響子さんの母親。
母親が「大事な見合いの席に連れて来るなんて、相手様に失礼じゃないの!」と文句を零すのを聞きながら、響子さんは五代に助けを呼ぶ言い訳が出来た事を密かに喜ぶ。
丁度同じ頃、一刻館では姿が見えなくなった太郎を五代が捜索していた。

五代が電話に出て話すシーン、ふと訪れた静寂の間が良い按配。
「太郎君を迎えに来て」、彼女が言外に匂わせた、『早く私を迎えに来て!』というメッセージに、五代は気付くのです。
響子さんは自分の意思でそこに居るわけでなく、一刻も早く逃げたいと思っている事に。
直ぐに出かける積りが他住人達は宴会の真っ最中。
こういう時こそお婆ちゃんが居れば助かるのに…!(いや助からないか?)
かすみさんは未だ子供達を迎えに来ず、五代は花子をおぶったまま、ホテルへ急いで迎えに行く。
ところがライバルも然る者、響子さんの安堵した様子から、五代がこちらへ向ってる事を察知し、彼女だけを庭に連れ出すのだった。
それに一歩遅れて五代が現場へ到着、面会した響子さんの母親は、清々した様子で太郎を彼に押し付けた。
その相向いには年配の夫婦が座っている、響子さんの母親が口にした謝罪の中で、五代は2人が三鷹の両親である事に気付き、今日設けられた会が見合いな事を覚る。
太郎の口から響子さんは三鷹と庭に出た事を知らされた五代は急いで後を追う。

しかし途中で彼の行く手を妨害する罠が!
なんと五代の婆ちゃんの同窓会も、このホテルで開かれていたのだ!!
話に邪魔だから排除したものと考えてたのに、ここでのトラップに利用するとは意外だった。(笑)
自分の孫を集まってる友人達に紹介すると、婆ちゃんに無理矢理引っ張られる五代。
年配の御婦人達にもみくちゃにされる五代。(笑)
実にアニメ的な演出だが笑わせて貰った。

その頃、響子さんは五代が迎えに来るのを今か今かと待ち焦がれていた。
だが彼女よりも三鷹の方が五代の姿を先に捉える。
彼は響子さんを素早く隠し、五代に相対して、「今夜は彼女を帰さない」と大胆に挑発。
そうはさせじといきり立つ五代だが、太郎と花子が池に落ちそうなのを助ける隙に、三鷹は響子さんを連れて、横浜の海が見える眺めの良いホテルレストランへと、ドライブに出かけた。
五代だけでなく、ちゃんと三鷹さんも彼らしくスマートに、子供達を助けてるのが良い。(笑)
一方五代は子供達を助けようとして、自分が池にぼちゃんと嵌りました…哀しい格差だ。

その後びしょ濡れのままホテル内を駆けずり回り(顰蹙)、車で走り去る響子さんと一瞬見詰め合ったものの、五代は結局響子さんと三鷹の行方を追うのを諦め、とぼとぼと一刻館に帰り着く。
夕刻を過ぎたのに、かすみさんは未だ、迎えに来ていなかった………信じて良いの?

夜の帳が下りる頃、響子さんは横浜の港を眺める席で、三鷹とグラスを合わせていた。(この場面、かつてのEDだった、ファンタジーを思い出させる)
三鷹が強引なのは何時もだが、今日の彼の態度は度が過ぎる、その事に怖ろしさを感じる響子さん。
響子さんと違って彼は他人の気持ちに敏感だから、彼女の心が五代寄りなのに気付いてしまってる。
気が付けば彼も30歳、普通に考えても焦る気持ちは良く解る、待たせ過ぎだよ響子さん。(笑)
「今夜は食事だけで終える積りは無い、このホテルに部屋を取っている」
三鷹の言葉に怯える響子さん。
だが彼は無理矢理抱く気は無い、響子さんが自分に心を向けるのを待つと言う。

「今夜が駄目なら、明日も部屋を取ります。
 明日も駄目なら、その次の日も…貴女の心が開くまで、僕は部屋を取り続けます。」
余程の金持ちでなければ吐けない台詞ですね。(笑)
真面目に言ってる本人には申し訳無いが、クサ過ぎて聞いた瞬間爆笑してしまった。
いよいよ土壇場に追い込まれてしまった響子さん。
次回、彼の情に絆され、朝帰りしてしまうのか!?
響子さんもそうだが、五代最大のピーンチ!!
そんな彼に止めを刺すよな婆ちゃんの酷い言葉。
「裕作ぅ~~~!!響子さんの事は諦めろぉ~~~!!!」って、それは肉親の言葉としてあんまりだ。
原作でも響子さんに「愛の重みが同じなら、金持ちの方を選べ」なんて進言したりもしたが、本音孫の恋路を誰よりも応援しているのが婆ちゃんである。
なのにこんな心無い台詞はぶつけないだろうと。
脚本家か演出家が知らんけど、言わせたのは大変不味かった。
ここまで婆ちゃんを出した意味が全く不明、何の手助けもしないなら出さんで欲しい。

作画は今回動画が粗かった。
アップは良いけど、引くとキャラの横顔が崩れてたり。(最初の玄関での響子さんとか)
花子と太郎の仕草は無茶苦茶可愛かったですが、特に花子の寝返りシーン。
子供らしい無邪気さがとても良く描けてたと思うが、シッカロールは肺に吸い込むと危険だぞ。(汗)

(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画△ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さんと何時ものメンバー。五代の婆ちゃんは一体何時まで一刻館に居るのでしょう?


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あにめぞん感想、ざっくばらん82

2013年09月04日 20時12分00秒 | 漫画&アニメ
一足早く「今年を表す漢字一文字」を予想してみる。
今年は――「猛」!!
色んな事が猛々しかった一年で終りそう、なんて先読みはさて置いて、前回レビューの続き。
漸くMXの再放送に追着いた!(しかし今週金曜また放送有るんだけど…)


・第82回「満点パパ! 五代くんの子育てストーリー」脚本:高屋敷英夫 コンテ・演出:茂木智里 作画監督:鈴木俊二

…結婚してもいないのに一男一女のパパになってしまった五代。
正に一難去ってまた一難、苦難が整理券持ってやって来る様な彼の人生。
取敢えず押し付けられた子供達を抱え、一刻館に戻って来た五代は、響子さんや他住人達に訳を話す。
相も変わらず四谷・朱美・一の瀬さんは真面目に取り合ってくれず、「隠し子じゃないのぉ?」なんて茶化すが、母性愛の強い響子さんは一目で子供達を気に入り、「ずっとここに居ても良いのよv」なんて優しい笑顔を見せるのだった。
……っておいおい。(汗)
不思議に思うんだが、響子さんって一人っ子なのに、小さい子供の面倒見るの上手過ぎる。
母性愛はルーミックヒロインの殆どが持ってる特質で、男性読者が強く憧れる要素にもなっている、が、現実的に響子さんの家族構成を考えると有得ない気がする。
漫画だから現実的に考える必要無いんですけどね。(笑)

話を先に進めましょう。
一刻館に居候を許して貰ったものの、それは一時的な措置である。
次の日キャバレーに出勤した五代は、上司の飯岡さんからかすみさんの住所を聴き出す。
その際他のキャバレー嬢から、彼女は懇意の客と逃げ出す常習者だとの噂を聞いた。
常習者…パパがいっぱい!?なんだか凄まじい人生である。
「幼い2人の子供を捨てて客と逃げるなんて、それでも母親か!?」
憤然とする五代は渡された地図を頼りに、かすみさんの家を探し出す。

演出の話になるけど、走る地下鉄の描写がリアルで良いと感じた。

既に男と逃げてる不安が大きかったが、意外にもかすみさんはまだ自宅に居た。
それも呑気にシャワーを浴びてる最中で、彼女から覗きと間違えられた五代は、お湯をかけられびしょ濡れになる。

「…部長さん…なすてこんな所に?」
「……取敢えずシャワー止めてくれませんか?」

(原作通りだが)ここの会話には笑った。(台詞違ってたら御免)

かすみさんが言う事にゃ(彼女の方言がまた良い)、今度の旅行中に元客の男を旦那にする積りらしい。
だからそれまで太郎と花子を1週間預かっていてくれ、と…勿論五代は「冗談じゃない!」と怒る。
2人がもめてるそこへ、太郎からのポケベルが鳴った。
「花子のむずかりを止めるには、どうしたら良いか?」との相談に、「立て抱っこして背中を優しく叩け」と答えるかすみさん。
思わずポカンとしてしまう五代だが、かすみさんに我が子を捨てる積りは無かった、居ない間も親子はポケベルで結ばれていたのだ。

…良い話だなぁ~~~???
ポケベル、この時代には、もう出てたんですね~。
てか母親が店を移るたび客と逃げる事に、子供が慣れてしまってるのがおかしい。
現実視線で見て不幸の筈が、キャラが逞しいお陰で、そう思えないという。(笑)

その後五代は家を飛び出したかすみさんを上半身裸のまま追ったものの取り逃がしてしまい、不本意ながら一刻館に戻って太郎と花子の面倒を見るのだった。

一方その頃ライバルの三鷹は両親に直接、明日菜お嬢様の他に好きな女が居る事を告白。
すると流石は三鷹の両親と言うべきか(笑)、信じられない軽さで両家揃っての見合いを受け入れる。
「こんな事なら早く響子さんの事を紹介するんだった!!」と拍子抜けする三鷹。(笑)

ちなみに三鷹の父親役は、三鷹役である神谷明さんが演じておられる。
つまり1人で2役演じてるわけだけど、三鷹は面堂等の二枚目声、三鷹父は毛利のおっちゃん等の三枚目声と、ちゃんと演じ分けておられる。
流石ベテラン声優と感心致します。

両親からゴーサインを得た三鷹は響子さんの母親と意気投合、両家揃ってのホテルでの見合いを企むのだった。
危うし響子さん!!――だが何も知らない響子さんは、呑気に子供達とお昼寝中だった。

「自分の置かれた立場解ってんのかね?」

ここでの朱美さんの台詞は寝ている子供達だけでなく、響子さんにもかかるように漫画では描かれており、おかしみを誘っている。
が、アニメで観ると、いまいちそのおかしみが伝わり難い。
夜に五代と響子さんが泣いてる花子をあやし、ふと2人見詰め合った場面で響子さんが「おもらし…」と呟くのも、漫画ではメチャクチャ爆笑出来たんですが、アニメではそこまでのインパクトは薄い。
漫画と違ってコマでは観せられないアニメの難しさだね。

しかし今回は原作2話分を使って、スムーズな流れに仕上がってた様に思う。
めぞんの場合やはり1回につき、原作2話を使用するのが、丁度良いんでしょうね。
ただ前回同様、話の中でのお婆ちゃんの存在理由に疑問。
本人が言う通りてっきり「経験者」である事を活かして、子守を手伝ってくれるのかと思いきや、花子が夜泣きしてるのにも構わず、ぐーすか寝てるんだもんな。(笑)

今回の作画は久方振りに鈴木俊二さんが担当。
この方の描く響子さんの腰つきは大変色っぽくて好きである。
ただこの回位から段々とリアル絵に傾いてくのがね…人によって好み分かれるだろうなと。

(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画○ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さんで、タイトル読みは響子さん。もうこの頃には、この一刻館メンバーで固定となったようで。


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あにめぞん感想、ざっくばらん81

2013年09月02日 23時19分37秒 | 漫画&アニメ
TV東京で月~金曜の昼11:35~12:30に放送してた紀行番組、ヨーロッパ水風景の地上波放送が終了してしまった。
好きだったのに…ビデオに録画してまで観てたのに…。
BS放送の方は続けるとの事、今の時代、好きな番組は有料で観るのがデフォなのか?
地上波放送で観る番組、少なくなっちゃったな~。
それはさて置いてのあにめぞんレビュー、毎度前回の続きです。


・第81回「愛の執念!明日菜はやっぱり懲りない女」脚本:高屋敷英夫 コンテ・演出:鈴木行 作画監督:河南正昭

…前回レビューは八神が舞台を降りた事で主に字数を使いましたが、それ以外にも大した事件が有りました。
なんと響子さんがピヨピヨエプロンではなく、トマトエプロンを着用していたのです!
「それだけか?」って、いやいや、大した事件でしょう!!
第1回の放送からずぅ~っとずぅ~~っと、朝な昼なにピヨピヨエプロン着用していたヒロインが、前回に限りトマトエプロンを着用してらしたんですぜ?
ピヨピヨエプロンと言ったら、昔も今も響子さんのトレードマーク。
正に一心同体的シンボルなのです!
そんな重要なシンボルをさり気無く変更するなんて一体どの様な演出意図から!?と勘繰りたくなるものの、演出家orアニメーターの気紛れか何かだったんでしょうね~、多分。(笑)
ちなみに原作の響子さんは一貫してピヨピヨエプロン着用してました。
も一つちなみに言えば、あのピヨピヨマークは留美子先生自身のトレードマークでもある。(まだまだヒヨっ子の意味を篭めて?)
留美子先生の「響子さん(と五代)は自分自身」というコメントを知れば、エプロンフロント部の「ピヨピヨマーク」も意味深げに感じなくもない、なんちゃって。

こっからは今回分のレビュー。
まずタイトルに物申すけど、毎回毎回登場する度に、「懲りない女」と評される、明日菜お嬢様と八神が不憫。
八神は兎も角、明日菜お嬢様は「懲りない」わけでなく、単に鈍い女ってだけな気がする。
明日菜お嬢様やこずえちゃんの場合、天然なだけで悪気は無いんだよ、だから怖いって言う。(響子さんも或る意味そうだね)

で、久し振りの明日菜お嬢様ご登場回なのですが、何故か五代のお婆ちゃんまでが御登場。
一体何しに来はったんですか!?――ああ、東京で開かれる同窓会に参加する為!
そういえば原作56~57話位に、んなエピソードが在ったな~、アニメではスルーだったけど。
そんな古い話をここに来て今更蒸し返した割りに、同窓会行った件は結局アニメ化せず。
私の記憶が確かなら(あまり自信無い)この回に婆ちゃんは登場しない。
アニメで登場させたのは恐らく賑やかしの為だろう。
八神が舞台を降りてしまった今、ともすれば暗く重くなるドラマを、明るく盛上げられるのは婆ちゃんしか居ない!
そんなアニメスタッフの期待に推されてかもしれんが、明日菜お嬢様だけでも濃いのに婆ちゃんまでは要らなかった気がする。
てか今回三鷹さんの叔父や御両親に、明日菜お嬢様の御両親まで出て来るわで、最終回でもないのに人口密度高過ぎ、お婆ちゃんの出る幕は正直無かった。
大体孫が借金抱えてキャバレーで働かされてるのに、そのキャバレーで豪遊してる場合じゃないわな、多少は金を工面して助けてあげてくださいよ。(笑)
オレオレ詐欺の被害に遭うなんて事、この婆ちゃんに限って無さそうな。(笑)

無責任で愉快な人々に囲まれて、五代もすっかりキャバレー勤めが板についてまいりました。
福利厚生部長(その勤務内容はホステス嬢達の子供の世話係)に就任ですか、なんかもうそのままキャバレーに就職すれば良い気がして来ましたよ。(笑)
彼のこの環境適応能力にはちょっぴり憧れなくもない。
だが部長に昇進してやる気も昇進中の彼の前に、更なる女難の壁が立ち塞がる。
ホステス嬢の一人、かすみさんが、我が子である太郎と花子を五代に託し、客の男と夜逃げしてしまう。
なし崩しに一男一女のパパにされてしまった五代の明日は灰色か薔薇色か!?

そして三鷹さんはやっぱり明日菜お嬢様との縁を切れず。
前回「貴女とは結婚出来ない」と告白したものの、「貴女を嫌いなわけではない」とフォローしたのは余計だった。
傷付ける覚悟で行かないと、明日菜お嬢様みたいなタイプは、縁切り難しいのよね。(笑)
しかしそれはフェミニストを自認する三鷹さんには非常に困難な手段なのだった。
五代と三鷹、先に受難を乗り越えるのはどっち!?――という所で今回は続くとなる…おや?気付けば婆ちゃんの影が薄い。

今回は色んな話の繋ぎとなってまして、登場人物の数が多くゴチャゴチャな印象が持てました。
原作単行本で確認したら4話分くっ付けてるのね、そりゃあ詰め込みすぎだわ。
その割りにテンポが悪いのも良くない。
婆ちゃん出さずにメインになる話を絞って欲しかったなと。

作画は太郎と花子が無邪気で可愛かった。
子供を描くのが上手い人は尊敬してしまう。

(個人的評価)脚本× 演出× 作画△ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん――って五代の婆ちゃんまだ居るの!?タイトル読みは何時も通りに響子さんでした。


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あにめぞん感想、ざっくばらん80

2013年08月11日 01時17分28秒 | 漫画&アニメ
相変わらずサボってばかりいますが、8月もあにめぞん再放送は2回だけの予定な為、何とか追着きそうです。
とか言って追着きそうで追着かない、まるで五代の恋の行方の様な…馬鹿言ってないで前回の続きに参りましょう。


・第80回「五代ドッキリ!突然八神のバニーガール!!」脚本:金子裕 コンテ・演出:山本智史 作画監督:中嶋敦子

…引き続き原作のストーリーにアニメオリジナルのトッピングされてます。
原作では五代がキャバレーに勤めている事と、保育園のアルバイトをクビになった事実を、響子さんが知ってしまう回なのですが、アニメではその前に八神が知ってしまって一波乱有る展開に変えていた。

前回五代が保育園のアルバイトをクビになり、キャバレーに勤めている事を知った八神は、「きっとこれには何か訳が有るのよ!!」と考える。
同時に苦しんでる五代先生を放っておいてる未亡人に怒りが湧く。
「好きな人がキャバレー勤めするまで身を落としているのに、どーして救ってあげないの!?許せない!!」
悩み考えてる内にどんどん膨らむのが乙女の妄想である。
一刻館まで出向いた八神は響子さんに文句をぶつけるが、その途中で扉に耳を欹てていた一の瀬さんに、何故か大慌てで引っ張られた。
一の瀬さんから内緒で知らされた事、響子さんは五代が就職活動を放っぽり出して、キャバレーに勤めているのを知らない。
同時に一の瀬さんは八神から、五代が保育園のアルバイトをクビになり、キャバレー勤めをまだ続けている情報を手に入れる。
レビューで書き忘れたが、五代は前回一度はキャバレー勤めを辞める覚悟を決めるも、保育園アルバイトがクビになったので結局舞い戻った。
アニメの場合まだ学生なのに、就活放っぽり出してそれでいーのか、つっこんだら負けだろうか?

それはさて置いて、祝!!五代君キャバレー出戻り!!ビバ!!驕りDEナイトフィーバーの夢再び!!
情報を手に入れた一の瀬さん、四谷さん、朱美さんは、ホクホク顔で五代のツケの下、連夜キャバレー通いを楽しむ。
五代は借金返済するどころか、働けど働けど底が見えずに溜まるツケ。
しかし弱味握られてる為、許すしかない哀しい我が身。
一体日々の食費等如何に都合してたんでしょーかね???
鬼畜な所業だが一刻館住人達としては、追い込む事で五代自身から響子さんに、真実を話させようと考えてたらしい。(あくまで建前)(笑)
そんな五代の窮状を少しでも救おうと、八神は自分も一緒にキャバレーで働く事を直訴した。
てっきり毎日五代に愛妻弁当作ってくれてる女(スケ)だと思った飯岡さんは、男と一緒に苦労を共にしようと言う提案に感動して、八神をキャバレー嬢の正装バニーガール姿に着付けるが、五代から高校生である事実を知らされるや厳しい顔で社会常識を説くのだった。
はい、ここ、今回のサービスシーンでしたね。(笑)
正直バニーガールはやり過ぎに感じたが、原作では既に退場済のキャラ(八神)を動かして、ここまで話をスムーズに転がしたのは凄い。
強面の顔に似合わず作品中で最も常識家の飯岡さんを上手く表現してもいる。(笑)

能動的な八神はやはりアニメスタッフにとって活躍させ易いキャラだったんだろう。
ただ八神を活躍させ過ぎた為に、響子さんが霞んで見えてしまう。
五代を必死に救おうと動いてる八神に比較し、どーしようもなく能天気で鈍感な女に思えてしまうのが不味い。
いや鈍感なのは当りだが(汗)…一体どっちがヒロインなのさ!?
こーしてアニメを観てると原作で八神を突然退場させた訳が解らなくもない。
退場させなきゃ響子さんを喰ってしまうってんで、出さない事に決めたのだろうなと。
最終回近くにフェードアウトしたシャンプーを思い起させる退場ぶりだった。

しかしアニメの退場のさせ方も納得行くかっつうと………う~~~~ん。(悩)
子供の自分には五代先生を助ける事が出来ないと悟り、響子さんに「しっかりしてよぉ!!!」と後を託す、展開も無理をかなり感じなくもなかったです。
三鷹とのデート帰りの響子さんを目撃したら、むしろ八神の性格的に「やっぱりあんたに五代先生と結ばれる資格は無い!!!」つって、恋の炎がメラメラと再燃しそうですが。
どちらかっつうと飯岡さんから折角愛妻弁当の話をフッて貰ったのだし、弁当を大事そうに食べる五代の姿を見てしまって、彼の心に割って入る隙が無い事を覚らせる展開の方が有だったんじゃないかなぁと。
原作での今回のキーアイテム愛妻弁当を活かす意味でもそうすべきだった。

今回の作監は中嶋さん、愛妻弁当がとても可愛らしく描けててグッド。
響子さんが料理上手な事が良く解る。(キャラ弁とか今なら作ってるタイプだね)
コンビニで以前「響子さんの愛妻弁当」が売られていたが、ただのコンビニ弁当な出来で物凄く残念だった。
「響子さんの愛妻弁当」を名乗るなら、もっと愛情の篭った弁当をプロデュースして欲しい。

(個人的評価)脚本△ 演出○ 作画○ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん。タイトル読みはお馴染響子さん。次回予告を観てビックリ…え?五代の婆ちゃん登場??


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