瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

07年、クリスマスには歌を歌おう♪その3

2007年12月17日 23時32分33秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今夜も来てくれて嬉しいわv

今日紹介する料理は『ミンスパイ』。
皆、知ってるかしら?

イギリスで16世紀頃から食べられていた、イエスが生れたと伝えられる飼い葉桶を模った小さなパイの事で、クリスマス~公現節迄の12日間に、1個づつ食べる習慣だったの。
そうすれば来る年が幸運に包まれると信じられていたのね。

元来は羊や牛の肉にスパイスやドライフルーツを加えた濃い味のミートパイだったらしいけど(それだからミンスパイ=ミンチパイと呼ばれていたのよ)…19世紀頃から肉を入れなくなり、今では小型のフルーツパイになってしまったそう。

寂しいかな、廃れかけてるメニューみたい…。



じゃあ此処で3曲目のクリスマスソング♪



               【あめにはさかえ】

天(あめ)には栄え♪

御神(みかみ)に有れや♪

地(つち)には安き♪

人に有れやと♪

御使(みつか)い達の♪

讃うる歌を♪

聞きて諸人♪

共に喜び♪

今ぞ生まれし♪

君を讃えよ♪


定め給いし♪

救いの時に♪

神の御倉を♪

離れて降(くだ)り♪

卑しき賎の♪

処女(おとめ)に宿り♪

世人(よびと)の中に♪

住むべき為に♪

今ぞ生まれし♪

君を讃えよ♪


朝日の如く♪

輝き昇り♪

御光(みひかり)をもて♪

暗きを照らし♪

土より出でし♪

人を生かしめ♪

尽きぬ命を♪

与うる為に♪

今ぞ生まれし♪

君を讃えよ♪


賛美歌21-262番(98番という説も有る)、【聞け!天使の歌】の名で、広く知られているわ。
『夏の夜の夢』序曲等で知られるドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーンが1840年作曲した男声合唱曲(作品68の2)と、18世紀にメソジスト派の創始者ジョン・ウェスリーの弟であるチャールズ・ウェスリーが書いた詩を、イギリスの音楽家ウィリアム・カミングスが組み合わせて生れたクリスマスソングよ。

最近CMで聴いた事の有る人も居るんじゃないかしら?


今夜は此処まで。
それじゃあ皆、明日も楽しく歌いましょう♪



…って事でこっからは毎度びょりです。
ミンスパイについては、こちらで紹介してます。(→http://www.ajinomoto.co.jp/recipe/condition/menu/002254.asp??rp=recipe)

写真はハウステンボス、コスプレ写真室『フォトジェニック』の扉に飾られていたクリスマスリース。
毎年飾られている物で、小さな輪が連なった形は、中々お洒落で可愛いと思う。
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07年、クリスマスには歌を歌おう♪その2

2007年12月16日 19時58分54秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪

昨日は七面鳥の丸焼きについてお話したわね。
今夜は『猪の丸焼き』についてお話しするわ!

「え!?猪の丸焼きなんて、クリスマスに食べるのか!?」って…?

北欧のクリスマスでは、鳥よりも猪を食べる方が一般的だったのよ。
現代のイギリスでも、儀礼的にホテルで供されるケースが見られるわ。

晩餐の始まりに、猪もしくは豚の頭がファンファーレと共に持ち込まれ、『猪頭のキャロル』を一同斉唱――


我、腕(かいな)に猪頭を捧げ持つ
それを飾るは月桂樹にローズマリー
御主人方は上機嫌
どうぞ、陽気で在られん事を

我、猪頭を捧げ持ち
神を賛う

我、猪頭を捧げ持ち
神を賛う


この奇怪な風習は、オックスフォード大学学寮で始まったと言われているわ。

伝説では或る年の学生がアリストテレスを読みながら歩いていた所、猪に襲われ、持っていた本を猪の口に突っ込み窒息死させたの。
けれど本を惜しんだ学生は、頭を切って大学に持ち帰り、ついでにその頭を肴に宴会を開いたのですって。


…でも実はそれ以前から……遥か大昔から、猪を冬至の祭で食べる伝統が有ったのよ。


猪は古代ゲルマン神話の豊穣の神「フレイヤ」を象徴する動物。
古代ゲルマン国の冬至祭には必ず生贄として捧げられ、来る年の豊作を祈っていたそうなの。

今では猪の代りに、より一般的に手に入る動物『豚』が、クリスマスメニューに用いられてるわ。
保存が利くようハムにして、クリスマスの食卓に備えてる家庭が、北欧では多いの。
クリスマス期間中、スウェーデン人は1人当たり1kg、デンマーク人は2kgものハムを消費するんだそうよ。

欧米ではハムより『ミートローフ』の方が、クリスマスの肉メニューとしては一般的だわ。
下拵えして、オーブンに入れるだけで出来上がる簡単な料理だから、パーティに出すには都合が好いんでしょうね。


それじゃあ此処で2曲目のクリスマスソング♪



            【牧人 羊を】


牧人♪ 羊を♪

守れるその宵♪

妙なる♪ 御歌(みうた)は♪

天(あめ)より響きぬ♪

ノエル♪ ノエル♪

ノエル♪ ノエル♪

主イエスは生まれり♪


仰げば♪ 御空(みそら)に♪

煌く若星♪

夜昼♪ 清かに♪

輝き渡れり♪

ノエル♪ ノエル♪

ノエル♪ ノエル♪

主イエスは生まれり♪
  


…厳かに救世主の誕生を祝してる、イメージの浮び易い歌ね。
『The First Nowell』のタイトルで、広く流布しているわ。


今夜は此処まで。
それじゃあ皆、明日も楽しく歌いましょう♪



…こっからは毎度期間限定代理人のびょりです。
今年紹介するクリスマスソングは此処で視聴出来ますんで、馴染の無い歌だと思った時は宜しければ…。

写真はハウステンボス、オランダ雑貨店(通称「木靴屋」)『ホーランドハウス』の扉に飾られてたクリスマスリース。
木靴で飾られたリースは、この店ならではの特徴。
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07年、クリスマスには歌を歌おう♪その1

2007年12月15日 23時04分27秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
1年振りね、皆、元気してた?

今年もクリスマスが近付いて来たわね。
ツリーやリースは飾ったかしら?
ケーキは手配済み?
本格的に全て手作りで準備する予定の御家庭も在るでしょうね。

今年も12/15~12/26の12日間、クリスマスについて、ちょっとした話をする予定なの。
良かったら聞いて頂戴!

今年は特に…そうねェ…クリスマスの料理について、お話しようかしら?
皆は、クリスマスに食べる料理と言ったら、何をイメージする?

――大きな鳥の丸焼き?

OK!じゃあ今回は、『七面鳥の丸焼き』について、お話しするわね!


『ロースト・ターキー』こと七面鳥の丸焼きは、英米のクリスマスでは今でも欠かせない料理なの。
でもその歴史は、コロンブスが新大陸を発見して以後の事。
意外と新しい習慣なんですって。

もっともそれ以前から、ヨーロッパでは大型の鳥の丸焼きを、クリスマスの食卓に出してたそうよ。
ただ七面鳥ではなく、孔雀や鵞鳥・白鳥等が選ばれてたんですって。
18世紀迄、ヴィクトリア女王のクリスマスの食卓を飾っていたのは、白鳥の丸焼きだったそうなの。
それが19世紀以降、白鳥に代って七面鳥の丸焼きが供されて以来、イギリス一般家庭でもポピュラーなクリスマスメニューになったんですって。

七面鳥は北米原産キジ科で、雄は体重15㎏にもなる大型鳥。
動きが鈍重で捕まえ易かった為、アメリカ移民にとっては貴重なタンパク源だったの。
現在でも『感謝祭(サンクスギビング…アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日にあたる祝日。)』のメインディッシュには、七面鳥の丸焼きが登場するわ。
クリスマスのメニューにも加えられたのは、恐らく暦的な近さが理由じゃないかしら。

イギリスには16世紀、スペイン人がメキシコから七面鳥を持ち帰って以来、徐々に広がって行き…19世紀のクリスマス、女王の食卓を飾った件で、すっかりメニューに定着したという訳ね。

丸焼きした肉の中には、栗や玉葱・クルトン等を詰め、付け合せに人参やじゃが芋等の温野菜を飾り、甘いクランベリーソースをかけて食べるのが一般的よ。
肉汁のたっぷり詰った丸焼きは、見ているだけで食欲をそそられるわ。

日本では七面鳥が一般的じゃない理由から、鶏を代用してるのが普通。
フライドチキンで売ってるケ○タッキーにとって、クリスマスは最大的重要行事でしょうね。


それじゃあ此処で1曲目のクリスマスソング♪
…と言っても今回紹介するのは、クリスマスに歌われるものじゃないんだけど…。
有名だから、知ってる人は多いと思うわ。




             【アメイジング・グレイス】 


Amazing Grace How sweet the sound♪

That saved a wretch like me~♪

I once was lost, but now I'm found♪

Was blind, but now I see~♪


Twas grace that taught my heart to fear♪

And grace my fears relieved~♪

How precious did that grace appear♪

The hour I first believed~♪


Through many dangers, toils and snares♪

I have already come~♪

'Tis grace has brought me safe thus far♪

And grace will lead me home~♪


The Lord has promised good to me♪

His word my hope secures~♪

He will my Shield and Portion be♪

As long as life endures~♪


Yes, when this flesh and heart shall fail♪

And mortal life shall cease~♪

I shall possess, within the veil♪

A life of joy and peace~♪


The earth shall soon dissolve like snow♪

The sun forbear to shine~♪

But God, Who called me here below♪

Will be forever mine~♪            



【訳】

素晴しき恩寵 その甘美なる調べ

私のように 堕落した者も救いたもう

かつては道に迷いしも 今では見出され

盲目なりしも 今では目を開かれた


その恩寵こそが 私に畏れる事を教え

その恩寵が私を畏れから救った

何とも尊き 恩寵の現れ

その時にこそ 私は初めて信じる事を知った


幾多の危険 苦難そして誘惑が

私に訪れようと

恩寵のお蔭で 私は此処まで健やかに来た

そして恩寵は 私を家路へと導きたもう


主は私に良き事を約束された

主の言葉は 私の望みを保証する

主こそ私の盾 私の一部

命長らえる限り


そう この肉体と心が朽ちて

限り有る命が終わる時

私は帳の中に隠されている

喜びと平和を得るだろう


いつかは地球も 雪の様に消えるだろう

太陽も輝きを失うだろう

しかし私に呼びかけてくれた主は

常に私とともに在るだろう



讃美歌2編167番、【我をも救いし】の名前でも流布しているわ。
作詞者はイギリス人の牧師ジョン・ニュートンと、詩人ウィリアム・クーパー。
作曲者は諸説有れど不詳。

ジョンは若い頃、黒人奴隷を輸送する「奴隷貿易」に手を染めていたの。

1748年5/10、彼が22歳の時――彼の乗る船が嵐に遭遇。
今にも海に呑まれそうな中で、彼は必死に神に祈ったそう。
すると奇跡が起こり、船は嵐を抜けられた。

その後彼は船を降り、勉学に励んで神父となった。
この詩は神父となった彼が、若い頃に体験した奇跡を思い出して作ったそうよ。

あの様に堕落した自分でさえも、神は救われた…。

若かりし自分に対する深い悔恨、神への感謝…それらの思いが、この歌には篭められているの。

クリスマスの歌じゃないけど、クリスマスに歌うにはぴったりだと思わない?



今夜は此処まで。
それじゃあ皆、明日も楽しく歌いましょう♪



参考)…ウィキペディア(歌が聴けます→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B9)


どうも…こっからはびょりです。(照笑)

写真は今年ハウステンボス、ホテルヨーロッパ正面玄関に飾られてるクリスマスリース。
多分場内最大サイズじゃないかと。

…本当は七面鳥の丸焼き写真を載せるべきなんだろうけど……済みません、持ってないの。(汗)
実は自分、鳥肉どっちかっつうと苦手なんだよね~。(汗)
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アニメ感想~クリィミーマミその5~

2007年12月13日 22時18分51秒 | 漫画&アニメ
線がヘロってるのは風邪引いた時に…以下略。(大人しく寝てろよ)(汗)↑



★第42話 ママの思い出ステージ 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――のど自慢大会がくりみヶ丘で開催される事になり、ママから出場しろと言われた優は悩む。
実はマミがその大会のゲストに招かれていたからだ。
予選で落ちれば大丈夫と楽観していたものの、運悪く(?)受かってしまう。

その予選に向う途中、優は司会者の「久保」と言う男から、自分に似た少女の話を聞かされる。

数年前の大会で、久保は素晴しい歌唱力を持つ少女に廻り合った。
才能を感じた久保が歌手になるよう勧めるも、本番であがってしまった少女は声が出せず、歌手になる夢を諦め彼の前から去ったのだった。

才能だけでなく、その少女自身に惚れていた久保は、それからも司会を続け、密かに少女を捜しているとの事だった――

…地味ながらも心温まる佳作。
心温まると言うより、運命の皮肉さ、面白さを感じるっつか…。

ネタ晴らしするまでもなく、捜してる少女とは、優のママで御座います。
つまり久保の夢は、かなり前に破れていた訳ですよ。
ラスト、それを当人が悟るシーンが切ない。

ショックを受けるも、森沢家に招かれる久保。
落胆すれど…過去の呪縛から脱出せて、スッキリもしたんだろうなと。
男2人歓談し、なつめ(←優のママの名前)から珈琲を勧められて、同時にカップを差し出すオチが微笑ましくて好きだ。

後の彼の人生に、幸有れと祈りたい。


★第43話 走れ優!カメよりも速く 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

マミの仕事で局に来た優は、スタジオ「909」に入る。
しかしその局に、スタジオ「909」は無かった。
優は木所から渡された「606」のメモを、反対に読み間違えてしまったのだ。

『スタジオ909』――それは局内怪談の1つと噂される、開かずの間だった。

妖気漂うスタジオの中で、優は時間管理人を名乗る男に出会う。
男の傍には、鎖で時計に繋がれた、2匹の大きな亀。

過去と未来を司る2匹の亀を制御するのが自分の仕事だと、男は話す。
が…その亀が突如暴走し、スタジオから逃げ出してしまった事で、過去と未来がしっちゃかめっちゃか大混乱を来す。

――走れ優!!急いで亀を捕まえるのだ!!

…多分、発想の元はミヒャエル・エンデの『モモ』じゃないかと。(演出的には『ガメラ』??)
でも過去と未来が交じり合う街の描写は、作画の力も有って楽しかった。
オチが少し弱かった気はしましたが…いっそ最後まで名前を明かさない展開でも面白かったんじゃとね。

この回で最も注目されたのは、「未来の優」との邂逅でしょう。
大人になった優は、マミの姿をしてなかったのですよ。

「優は成長したら、マミの様になるのか?」っつうのは、最初スタッフ間でも意見分かれてたらしく。
キャラデザの高田明美氏は「優が成長しても、マミにはならない」と考え、番組開始前からデザインしてたみたいなのですがね。
最終的に「マミは優の成長した姿ではない」という結論が出された訳ですが…この設定がペルシャ~エミ迄、引き続き据えられてく事になるのです。
此処、覚えておいて下さると嬉しい。


★第44話 SOS!夢嵐からの脱出 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――或る日の午後、立花はヘリにマミとめぐみを乗せ、新宿上空を上機嫌で飛んでいた。
すると突然マミのルミナスターが警告の光を放ち、直後ヘリは大きな衝撃を受けて消滅してしまった。

目覚めた時…マミは優の姿に戻っていた。
驚いて変身しようとするも、魔法の力が使えない。
幸い、立花とめぐみは気を失っていた。

ヘリから外へ出て見れば、元居た場所と全く違う眺めが広がっている。

水上に緑の大地が幾つか浮ぶ、平面的で不安定な世界。

ポジとネガは優に説明する…自分達は夢嵐に巻込まれて、異次元世界に迷い込んでしまったのだと。

「夢嵐」――それはかつてフェザースターの方舟が遭遇し…優はその方舟を救った事で、ピノピノから魔法を貰ったのだった。

「あの時の様に、現実世界の誰かと繋がれば帰れる」と話すポジとネガ。

その時、優の意識を感じ取った水面に、俊夫の姿が映った。
優は俊夫に気付いて貰おうと、必死で呼掛けるのだが――

…「1番好きな回は?」と問われたら……やっぱ最終回が別格で1番なのですが……次に挙げるとしたら、自分はこの回になります。
それこそ最近書いた話は、これに影響受けて思い付いたもんなんじゃ…なんて。(無意識のパクリ?)(汗)
ファンタジーと言うよりSF。
子供向けアニメとは思えん、シュールな話でした。

ラストで、一体この異次元世界は何なのか、謎が解き明かされるのですが…そこで漸く工事シーンが間にしつこく挟まれてた理由が解るという。
(マミの錯覚だけど)街が崩れて行くシーンが恐かった…。

…しかし結局どう言い訳して、俊夫から返して貰ったんだろ?(笑)


・第45話 悲しみの超能力少年 脚本△ 演出△ 作画× 総合△

…う~~ん…失礼ながら、有り勝ちな話でした。(汗)
恐らく「超能力者を題材にして話を書け」と言われたら、70%位の確率で出て来そうなネタっつうか。
それでも作画が良ければ、もちっと何とか…なったかもしれない。(汗)


★第46話 私のすてきなピアニスト 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――局内で小道具係の「貴宏」と知り合ったマミは、彼に魅かれる。
翌日楽器屋の前でピアノを睨んでいた貴宏を見付ける優。
マミの姿に変身して声をかけるが、一緒に居るポジとネガを見た彼は、悲鳴を上げて蹲ってしまった。

2年前…彼はピアノの留学を控えての練習中、猫の悪戯で左手を複雑骨折し、以後恐怖からピアノが弾けなくなってしまっていたのだ。
マミは何とかして、貴宏に再びピアノを弾かせてあげたいと思案する――

…良い話だったと思う。
脚本・演出・作画と、三拍子揃った傑作です。

しかしこの話の展開が、悉く『モモ』の某1エピソードに似てるのだ。(汗)
それもモモファンに最も人気の高いエピソードに似てたもんだから、放送後かなり物議を醸したのです。

…済みませんが、自分もそれが理由で、素直に観られなかった…。
今観ても多少蟠りを感じる…。(汗)

実は似てるのには理由が有った。
どちらも土○氏が脚本を担当してるのですよ。(モモの話の原案は首藤氏だが…)
同じ人が書いてるんじゃ似てるのも当然。
氏に限らず、こういう例は結構多い。(『うる星』で有ったのと似た様な話が、『パト』に出て来たり…)
しかしそれでなくとも『マミ』をライバル視していたモモファンは多かったというに…少し配慮が足りんかったのでは~と感じなくもなかったのでした。(苦笑)

ポニーテールのマミが可愛い。
ポエマーなめぐみさんに笑った。
モモ程切なさを感じなかったのは、優には俊夫が居るからだろうな。

…それにしてもよくスキャンダルにならなかったもんだ。


・第47話 マミのファーストキス 脚本△ 演出△ 作画△ 総合△

…満おぜう様らしい、ラブストーリーでした。(笑)
小学生の分際で…と考えてしまう自分は、もうおばちゃんって事だろう。
好みは分かれるでしょうが、別に面白くない訳じゃないです。

俊夫君の姿勢に正しいファンの姿を見て感動した。
で、結局映画はどうなったんだろう??


★第48話 優とみどりの初デート! 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――『マミと1日デート』なる企画に落選して落込む俊夫。
慰めようと自分がデートに誘うも、俊夫に笑われた優は、怒ってみどりをデートに誘ってしまう。
みどりは大喜びで了承するが、優の心は重かった。
デートの日、舞上ってしまったみどりは、守にアドバイス役として付いて来るよう頼む。
渋々2人を物陰から見守る守。
…と、自分と同じく、優とみどりを物陰から見詰る俊夫に気付き――

…何気に前回とリンクしてます。
最終回が近いんで、纏めに入ったらしく。

嫌だと言いつつ、みどりを世話する守。
軸は優と俊夫のラブストーリーに有るんだけど、みどりと守の男の友情が良い感じで微笑ましい。

「優ちゃんとイルカショーを観たかった」と呟くみどり君が切ない…。

『マミ』で感心するのは、「ハッピーエンドを迎える誰かの陰で、他の誰かが泣いている」との表現が、必ず有る事。
ドラマを単純に終らせないんですね。

この回の後に最終回のEDを観ると、胸に込上がるものが有ります。

みどり君の人生にも、幸多かれと祈りたい。


・第49話 潜入!立花さんちの秘宝 脚本△ 演出△ 作画× 総合△

…こういう宝探し冒険劇は好みです。
ただ、それだけに拘って観ちゃうと言うか…。

もちっと紆余曲折有った方が楽しかったな~とか。
オチが弱かったな~とか。
作画が×だったな~とか。
今回大活躍した守君役の声優さんが替わってたのは残念だったな~とか。

守役を担当してた神保なおみ氏が体調崩してしまったのか、この回から急遽鈴木れい子氏が代って演じたのですよ。(45話ゲストの超能力少年を演じた方)
やっぱ耳に慣れてた声が変わると、違和感持っちゃいますね。(汗)


★第50話 マミがいなくなる… 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――マミのデビュー1周年記念コンサートが、7/1香港で行われる事に決定した。
しかし魔法が使えるのは6/30迄の約束。
それに戸籍の無いマミは、パスポートを取れない…。

マミ(優)が「コンサートを6月中、国内で開催して欲しい」と頼むも、立花はもう決定事項だからと聞き入れてくれない。

そんな折、週刊誌にマミが7月で引退するという記事が出た。

驚いた立花は、マミを問い詰める――

…こっから先は最終回に向けてのエピソードとなります。

先ずはマミ(パルテノンプロ)側の纏め。
望月氏が演出を担当してるんで、やたらアングルが凝ってます。
車で走るシーンとか、サイフォンに映しての表現とか。

ピノピノから貰った魔法の期限は1年間。
7/1に貰った魔法だから、7/1には返さなくちゃならない約束。
…遂にその時が来たって感じですな。

表情からマミの心理を読むめぐみさんは鋭いなぁ。
本当、彼女は好い女です。

めぐみさんのビンタを(初めて)抑える立花さんが、珍しくも格好良い。(笑)
当初は『めぞん』の三鷹パロっつか…典型的カッコ付けだった彼でしたが…人間味有るキャラに育ったもんだなと。

周囲が大騒ぎしてる最中でも、マイペースを貫く木所マネージャーは、案外大物な気がする。(笑)

そしてスネークジョー。
…そうか、パパになっちまったか。

「子供が産れるってのに、何時までもヤクザな商売続けられねぇだろ。
 …男の夢なんて儚いもんだぜ。」

と笑って話す彼が深い。(笑)

それぞれが、それぞれの着地点に納まってくんですが、どれも納得行かせられるのが凄いなぁと。
最終回に向け、スタッフの作品&キャラへの愛情を、まざまざと感じたものです。

入浴シーンは1方向にサービスし過ぎだろと思わなくもなかったけど。(笑)
でも優の体型って如何にも小学生らしいから、嫌らしく感じないんですよね。
パンツ見せてもカボチャだし。


★第51話 俊夫!思い出さないで 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――ファイナルコンサートに向け、走り出すマミ(優)。
なるべく悔い無く終らせたいと、夜8時以降の仕事も引き受ける。
マミ(優)が多忙な毎日を送ってる頃…俊夫は半年前自分がカセットテープに録音した謎のメッセージを聞き、不審を感じていた。


「1983年12/23…日記を付ける習慣は無いけど、今日有った事は何処かに残しておきたい。
 …ショックだったぁ……。
 俺をあれ程夢中にさせていた天使が、まさか優だったなんて…!
 優はまだ何が有ったか、詳しい話はしてくれない。
 でも俺…ずっと独りで秘密を隠してたあいつが、メチャクチャ意地らしく思えて…。
 その…上手く言えないけど……あいつを……優を大切にしてやらなくちゃって…!」


――優が俺の天使ィィ?…何のこっちゃ??


自分で入れたのに、全く思い出せない。

それもその筈、優がマミに変身する記憶を、ピノピノに消去されたのだから…。
そして優は再び魔法を手に入れたのだから…。

翌日俊夫は12/23の事を優に尋ねる。
「12/23と言えば…NPB歌謡祭が有った日だよなぁ」と言われ、優の胸の内に衝撃が走る。

「俊夫が思い出せば、魔法は使えなくなる。」

そうポジとネガから聞かされた優は、俊夫を避けるのだった――

…そして優側の纏め。
優と俊夫の恋の行方っつか。
片や小学4年、片や中学1年…いやぁ、マセてるなぁと。(汗)
しかし告白の舞台が玩具屋な点が子供らしく、ちょっとほっとしたり。(笑)

「思い出して欲しい気もするんだ…」と、複雑な胸の内を明かす優が良い感じ。
マミに変身して1年間芸能界で過した彼女は、大人の女性への1歩を踏み出したのです。

マミ~エミ迄のシリーズは、魔法物と言うより、少女の成長劇。
変身し、もう1人の自分を演じる事で、少女が自我を確立させる迄の物語なのですね。
そういう意味では、『サリーちゃん』の系譜より、『ふしぎなメルモ(1971年放映)』に近いかも。
『メルモ』と違い、「大人の自分」に変身はしないですが。

話をマミに戻して――

細かい注目箇所ですが…優が俊夫の家に夕飯を食べに行き(実は夜に仕事する為、彼女が吐いた嘘)、2人っきりでディナーを楽しむ優のパパママが宜しい感じなのです。
この時酔ったパパが、何処と無く拗ねてたのが面白く。
…恐らくママから「今頃、優も俊夫君と楽しく過してるでしょうね。優は俊夫君に夢中なんだから。将来彼と結婚する気で居るのよ。」なんて聞いたからじゃないかな~と想像してみたり。
そう考えれば、後に出る「きっと照れてるのよ!」というママの台詞も、理解出来るなぁと。



【続】



…残るは最終回といった所で、一旦休止。
12/15~恒例クリスマス記事を書かせて戴きます。

ただ今年は…恐らく残業が入って毎日書けないんじゃと…ぶっちゃけ12/15~始められる自信も無いんですが。(汗)
もしもその場合は翌日とか翌々日とかに、日付を偽装表示して上げる予定です。
その際は広い心でどうか許して下さいませ。(苦笑)

そういや今年を表す漢字一文字…今年は『偽』だったそうで。(まぁそれしか思い付かんわな)
すっかり予想出すの忘れちゃってたよ…。(残念)
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アニメ感想~クリィミーマミその4~

2007年12月12日 22時08分34秒 | 漫画&アニメ
線がヘロってるのは、風邪引いた時、寝ながら描いたからです。↑

それでは前回の続きです。



・第32話 二人だけのバレンタイン 脚本△ 演出△ 作画× 総合△

…如何にも満おぜう様らしい、背筋の痒くなるよなお話でありました。(←失礼すいません)
好きか嫌いかは個人の好みによって分かれるでしょう。
ほのぼの~としたラブストーリーが好きなら、気に入る筈。
別に話が破綻してるとか、そういう事はないですよ。(汗)
この回マミの出番はCMくらいしか無く、どうしても地味~な印象持ててしまう。
作画が良ければもちっと点数上げてたかも…。

心の篭ったチョコの中には『愛のニンフ』が宿る――ロマンチックな設定だが…それだと一緒に食われちまうんでないかい?(汗)
即ち「愛とは自己犠牲」という事だろうか。(←こ~いう風に考えちゃう人は素直に楽しめない回って事です)


★第33話 恐怖のハクション! 脚本○ 演出○ 作画△ 総合○

――ネガが急に大きくなり出した。
最初こそ「猫は急激に成長する」という優のパパの言葉を信じ、おっとり構えてた家族だったが…どうも尋常な様子でない。
どうやらネガはクシャミをする度に大きくなって行く。
地球の風邪ウィルスに罹り、フェザースターの妖精であるネガの体は、異常な反応を見せていたのだ。
ずんずんずんずん雪だるま式にハイパー化するネガ。
慌てたママは病院へ連れて行こうとするが、正体がバレてしまうのを恐れたネガは途中で逃げてしまう。
果たしてネガの体は元に戻るのか!?
とも、このまま巨大怪獣と化してしまうのか!?
頼れるのは薬草に詳しい守だけ。

――急げ守!!町の平和を守れるのは君しか居ない!!

…マミの制作スタッフには特撮・SFマニアが多い。
それを実証付ける様な回でした。(笑)
ネガの悪夢シーンなぞ、完全なお遊びですな。(爆笑しちまったが)
しかしあそこまで巨大化した猫を、気にせず飼い続ける優のパパママは、度胸が据わっていると思う。(不気味に思わんかったのかね~)

そして薬草を煮詰める為、数日空き地で寝泊りしていた守少年……彼の家庭は謎で満ち満ちている。


★第34話 スネークジョーの逆襲 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――失敗続きですっかり落ち目の芸能記者スネークジョー。
それもこれも全てマミのせい…こうなりゃ意地でもマミの正体暴いてやるぞと復讐を誓う彼は、マミが最初に現われたと言うクレープ屋『クリィミー』の前で数日張り込む。
その甲斐有って、彼はマミがそのクレープ屋に急いで駆け込む現場を押さえた。

「マミの正体はクレープ屋の娘だった!!」

そう考えたジョーは、自分の掴んだスクープを実証付ける為、ドッキリカメラを企画しTV局に持ち込む。
郵便局の1日局長にマミを仕立て上げ、チラシを取りに行かせる隙に、郵便局をクリィミーにチェンジさせる。
更に売れない役者に、強盗を演じるよう依頼した。
狙いはマミに「パパ!!ママ!!」と叫ばせる事。
彼の企みは今度こそ成功するのか!?――

…最初に現れた現場に目を付けた彼は鋭いと思う。
てゆーかこんだけ『クリィミー』の周囲に出没しているのに、誰も不審に思わないのもどうかと。
極度の緊張から「パパ!!ママ!!」と、自分で叫んでしまうジョーに笑った。(いや気持ちよく解りますが)(笑)

とまぁ面白かったんですが…最後「言ってない」で通しちまったけど…口に出してはいるんだから、録音されてるんじゃないでしょうかね…?
撮影してたんなら、しっかり音声に入ってるんじゃ……と、不思議に思わなくもなかったのでした。


★第35話 立花さん、女になる!? 脚本○ 演出○ 作画△ 総合○ 

――何時も何時も仕事に遅刻するマミ。
パルテノンプロの若社長立花は、心配のあまり、すっかりノイローゼ気味になっていた。
せめて住所だけでも判ればと、めぐみに聞き出してくれるよう頼むが、嫉妬に狂った彼女からお約束のビンタを喰らってしまう。
しかも話が変に拗れ、自分が女装して調べる破目になってしまった。
新マネージャー『ひとみ』として、マミに近付き正体を探ろうとする立花。
だが急遽帰国した立花の父が、そしてマミのマネージャー木所が、女装した彼に一目惚れしてしまい、さあ大変――

…大・爆笑・巨編でした!!(爆笑)
マミ全話の中で最も笑える話じゃないかと。
胸開きドレスを贈られ、纏った自分を想像したシーンには、眩暈にも似た感動を覚えましたよ。(「無いの…v」って…)(笑)
井上和彦氏の怪演に感動した。
昔は009等二枚目役ばかりだった氏ですが、この立花役以降、三枚目も多く演じる様になったのです。
二代目「神谷明」とは、よく言ったもんだ。(笑)


・第36話 銀河サーカス1984 脚本△ 演出○ 作画× 総合△ 

…少し脚本に無理を感じた。
優が好きで、近付こうとしたんなら、守ではなく俊夫に化けるのが自然じゃないかな~と。
俊夫の前でマミに変身するというのも、不用意で変。
それを観て驚いただけで流してしまう俊夫君は、常日頃の彼を考えると有得んでしょう。

「時空を超え流離うサーカス団」というアイディアは、面白く感じたけど…。
独特な色調がシュールさを醸してて、印象に残りました。


★第37話 マリアンの瞳 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

今度出演する舞台で、伝説の花嫁衣装『マリアンの瞳』を着る事になったマミ。
試着する前…彼女はその胸に不気味な血の染みを見付ける。
驚いて皆に知らせるも、染みは直ぐに消えてしまった。

その日から、マミは不可解な事件に襲われ出す。
道の途中で、突然、無人のトラックが突っ込んで来たり。
彼女がDJをしているラジオコーナーに、「マリアンの瞳を着ないで」という葉書が舞い込んで来たり。

意を決して、葉書の差出人「紅小路鏡子」の家を探し当てたマミ。
しかし訪ねた家で…差出人である「鏡子」は、10年前『マリアンの瞳』を纏った婚礼の日、自ら胸を突いて死んだと聞かされる。

「あの『マリアンの瞳』は呪われた花嫁衣装。
 …決して身に着けてはなりませぬ!!」

残された家人から警告されるマミ。
しかし時既に遅し…彼女を狙って不吉な影が、刻々と近付いていた――

・・・ファンの間で色々物議を醸した回。
自分は大傑作に感じられたけど。

真っ赤な血の染みがドレスの胸を染めてくシーンは、子供心に結構恐く感じられたもんです。
この時かかるBGM&効果音がまた、実に恐怖感を煽るのですよ。

オチは最初から読めちゃってたけどね。(笑)
何かアニメうる星第98話『そして誰もいなくなったっちゃ!?』を思い起させる構成でしたよ。(賛否両論分かれた点でも同じだし)

サスペンスが好きな人なら楽しめるに違いない。
あの太鼓をしつこく鳴らす演出は、どうかなと感じなくもなかったけど…。(正直煩い)

しかし、もしもトラックが追突してたら……シャレにならんかったんじゃ…。(汗)


・第38話 ときめきファンクラブ 脚本△ 演出○ 作画○ 総合○

――国内TOPクラスのブルジョア御曹司で構成されてる会『ハイソサエティークラブ』。
その会に所属する「兵藤進ノ介」が、マミのファンクラブを作りたいと立花に申し出た。
勿論二つ返事でOKする立花。
マミ(優)もハンサムな兵藤に惹かれてしまう。
マミに急接近する兵藤に、俊夫は不快感を抱くのだが――

…マミの百面相が愉快な回。
最後の噛付きマミは、かなり壮絶で見物です。(笑)
放映当初、崩し難かったのか、彼女の顔はあまし崩れなかったのに…アニメーターさんも慣れたと見える。(笑)

それにしても毎度ビルのセキュリティが甘い。
いくら昭和50年代だからって、不自然過ぎる甘さに感じられるんだが…。(汗)
この回のゲストキャラ「兵藤進ノ介」は、最終回に向け重要な役割を担います。
ブルジョアキャラは使い勝手が良くて助かるんだろうなと。(笑)


・第39話 ジュラ紀怪獣オジラ! 脚本△ 演出△ 作画△ 総合△

きっぱりゴジラネタな回。
スタッフ完全に遊んでますな。(笑)
でもマミの世界には、正直合わなかった気がする。

毎回ビンタを喰らう立花さんですが、この回では珍しくめぐみさんをビンタしています。(暴力行為ではないですよ)


★第40話 くりみヶ丘小麦粉戦争 脚本○ 演出○ 作画× 総合○

――仕事が無くなり怠惰な毎日を過すスネークジョーの元へ、昔馴染みの「境久美子」が訪ねて来た。
ジョーが好きな彼女は、落ち目の彼の噂を聞き、自分と共にお好み焼き屋を切り盛りしてこうと誘う。
勿論ジョーは断る。
だが、彼女が乗るお好み焼の屋台(トラック)を見て、ジョーは一計を企てた。

くりみヶ丘に久美子を伴いやって来た彼は、クレープ屋『クリィミー』の前でお好み焼き屋を開店する。
営業妨害だと怒る優の両親。
しかしジョーは「嫌ならマミの正体を明かせ」と居直るばかり。

ジョーは前回(第34話)の件で、『クリィミー』とマミは関係有りと確信していた。
その為、わざわざ嫌がらせに来たのだった。

暫くは値下げで対抗し合う両店だったが…このままでは赤字で共倒れになってしまうと、1週間を目処に正々堂々売上競争をする事に。

ジョーは「負けたら出て行くが、勝ったら正体を明かせ」とマミに迫る。
マミも承知し、かくして仁義無き小麦粉バトルはスタートした――

…いや~、愛されてるな~、スネークジョー。(笑)
この後最終回、ビデオ版と、ずっと出続けたもんね。
実は自分も好きなキャラでした。
バックに演歌を流したくなる様な、そんな男の生き様を感じられた。
久美子さんも、大らかで度胸が据わってて、好い女っすね~。

他、この回で良い味を出してたのは守少年。
しがらみに頓着せず、自分の好きな方を応援する、マイウェイ&マイペースな彼が素敵だ。(笑)
お好み焼きとクレープなら、自分もお好み焼きの方が好みだったり。(御免よ、優ちゃん…)

それにしても「お好み焼きクレープ」とは如何なる味か??
何か今、マックで「ホットケーキバーガー」みたいな物、売ってるじゃないですか。
あれと近い感じかな~と……あっちも恐くて食べた事無いけど。


★第41話 勉強しすぎに御用心 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――新学期、優のクラスに新しい担任として、「赤木裕一郎」先生が赴任して来た。
大変な熱血教師の彼は、この所優の成績が下降している事を知り、早速家庭訪問にやって来る。
実は赤木先生…熱血なだけでなく、顔が頗る良かった。
すっかり先生の顔にまいってしまった…もとい、考えに感化されたママから、進学塾に通わされる優。
その塾は赤木先生が講師を務める、学力レベルの高い塾だった。
そこで他塾生から低レベルと馬鹿にされ、怒った彼女は魔法の力を使い、テストで満点を取ってみせる。
一躍全塾生から注目を浴びる優。
赤木先生からも「君はやれば出来る子なんだ!」と褒められ、更なる期待を懸けられた優は、引っ込み付かずガリ勉に励むのだが――

…有り勝ちな話の気もしますが、演出のテンポが良く、楽しめました。
この回も守君の味が頗る出てる。
ラスト、勉強し過ぎて倒れた優を見舞いに訪れた彼が出したクイズは、聞いてて心が温まりました。
家庭訪問にやって来た先生から逃げる為、灯りを消し、一家全員無言のまま耐えたという話には笑った。
本当、どんな家庭なのか気になって仕方ない。(笑)

そして何と言っても優の父ちゃんが格好良い!

「何より優の体が大事だ!
 優が元気になっても、ガリ勉は止めさせるよ!
 いいね…!?」

落着いた口調で、しかし有無を言わせず母ちゃんに告げる態度が、正しく一家の大黒柱しております。
優の父ちゃんは、自分にとって理想の父親像なのですよ。(照笑)

第31話に引き続き、「あおいちゃん」がモブシーンに登場。
当時少女漫画売り上げ№1で在りながら、何故かアニメ化しなかった作品『あおいちゃんパニック!』。
アニメにし易いキャラだっただけに、謎に思われたもんです。
一説には作者が断固首を縦に振らなかったからだとか。(有名なアニメファンなのに)

しかし他アニメのモブシーンには、頻繁に登場してました。
自分が知ってるだけでも『ななこSOS』とか『ガンモ』とか、この『マミ』とか…。 



【続】
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アニメ感想~クリィミーマミその3~

2007年12月08日 17時41分20秒 | 漫画&アニメ
お久し振りに前回の続きです。



★第22話 みどり君とプップクプー 脚本△ 演出○ 作画△ 総合○

――早朝のくりみヶ丘に、謎の笛の音が響く。
まどろむ中で聴きながら大好きな優の夢を見ていたみどりは、その笛の音のお蔭で良い夢を見れたのだと思い込んでしまう。
笛を吹いてたのは、みどり同様太っちょの『パイパー』と言う迷子だった。
もう1度笛の音を聞けば優の夢が見られると考えたみどりは、どうにか吹いて貰おうと少年の機嫌を取る。
しかし少年が笛を吹く度、何故かあらゆる機械が狂ってしまい――

…正にマミらしいシュールな話で面白いと思う。
リアリティ溢れる季節描写は、流石安濃高志演出だなぁと。(マジカルエミの監督さんです)
三角ビルが笛の様に鳴いている、直接関って来るものじゃないけど、話を趣き深くする好演出。
ラストシーンの不思議な美しさに魅入られました。
笛の音が響いた後、暗闇と静寂に覆われる街。
普段と違う街の顔が覗ける一瞬…此処は圧巻です。
マミの背景を担当してるのは、名美術監督としてアニメファンから知られている小林七郎氏。
氏ならではの神秘的な背景が、多いに話を盛上げているかと。


・第23話 星のパラソル 脚本○ 演出△ 作画× 総合○

――綾瀬めぐみに、スネークジョーを通してパルテノンプロのライバル『LPプロ』から引き抜きの話が持ち込まれた。
何時もマミばかり優遇する立花慎悟への怒りから、めぐみの心は揺れ動く。
強引にLPプロの片岡社長に会わせようと、めぐみを連れ出すスネークジョー。
だがその途中でめぐみは車を下り、後を付けてきた優に「『星のパラソルで待ってる』と慎悟に伝えてくれ」と言って姿を消した。
果たして『星のパラソル』とは…?
めぐみは何処で待っているのか…?
悩む立花は、めぐみとの思い出の地を脳裏で辿る――

…ミステリー仕立ての脚本が面白い。
『星のパラソル』とは何ぞや?――最後まで考えながら観てしまった。
作画が良ければ傑作になっただろうに…ままならぬものよ。
この回はめぐみさんと立花社長のラブストーリー。
マミも優も脇役です。
サブキャラ主体で話が出来るのは、キャラ関係がしっかり構築されている証。


・第24話 クマ熊オーディション 脚本△ 演出△ 作画○ 総合△

…この回は脚本が駄目とまでは言わないけど、失礼ながら内容があまりに古臭く。(汗)
「熊を思って一緒に逃亡する少女」とは、まるで一昔前のドラマ脚本の様だ。(汗)
担当したのは柳○茂氏…クサイ脚本を書くと評判の方である。


★第25話 波乱!歌謡祭の夜 脚本○ 演出○ 作画△ 総合○

――年末最大の歌イベント『NPB歌謡祭』。
有力な新人賞候補であるマミは、毎日大忙しだ。
つい俊夫との約束を破ってしまい、マミの姿で謝る優。
とは言え正体を知らない俊夫には勿論伝わらず、拗れた末に喧嘩になってしまう。

「優なんかより、マミが良い」

思わず飛び出した俊夫の言葉。
真に受けて思い詰める優。

自分ではなく、マミばかり追い駆ける俊夫。
マミは自分だけど…でも「自分」ではないのだ。

多忙な毎日の中では仲直りする暇も無く…終にマミは「歌謡祭に出たくない」と立花に訴える。
しかしめぐみからファンに対するスターの責任を教えられ、考え直して歌謡祭に集中するマミ。

そして歌謡祭当日――俊夫は、マミの控室に入る優を見付ける。

追い駆けてドアの隙間から覗いた俊夫は、優がマミに変身するのを目撃したのだった…!

「他人に正体を知られたら、魔法は2度と使えなくなる」

ピノピノが最初に警告した通り、石に変る魔法ステッキ。

茫然とする俊夫を残し…マミは舞台へと駆けて行く――

…前半の山場であり、初の前後編(の内の前編)。
「正体を知られたら魔法が使えなくなる」設定を敷いた時から考えられてただろう話。
とてつもなく盛上りました。
伊藤氏の脚本も最高なのですが、安濃氏の演出が冴える!
校庭の大きな木の下、背中合せに話す優と俊夫のシーンなんて、実に巧いと唸ってしまう。
石化した魔法ステッキが、ひび割れた鏡に映るっつうのも…「元に戻らない」事を暗示してる様でね。

そして何よりめぐみさんが良いなぁと。(笑)
マミと較べて自分のファンの列が短いのを目の当たりにしても、笑って一緒にサインし続ける…めぐみさん、あんたはスターの鑑だ!(天晴)


★第26話 バイバイ・ミラクル 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――動揺しながらも、今迄会った精霊達の力を借り、歌謡祭で歌い切るマミ。
結果、新人賞は逃すも、審査員特別賞に輝いた。
受賞後、詰め掛けるファンの中に俊夫を見付けたマミは、無言のまま車で会場を去り、聖夜の街を独り歩く。

何時しか着いた場所は、マミに変身し、俊夫と最初に言葉を交した、思い出の公園だった――

…高田麻美って誰だ!?(大笑)
目出度く新人賞に輝くも、後の足取りが掴めない、謎のアイドル。(実はスタッフ間のお遊びで、キャラデザ「高田」明美氏と作監遠藤「麻美」氏の名前が元ネタ)

そんな事はさて置き、脚本・演出・作画、三拍子揃った大傑作でした。
特にクリスマスの街を彷徨うマミの表情が素晴しい。

もう優には戻れない…
俊夫に見られた…知られてしまった…
家に帰りたい…けど帰れない…

中身は10歳の子供なのに、頭の中で様々な思いが交錯してる。
掌の上には小銭数枚。
かけた電話の向う側で、母親と父親の声が響く。

自分の為にクリスマスケーキを作り、自分を待っている両親。
声を出したくても出せない…自分はもう「優」じゃない。

…このシーンが切ないのなんの。(涙)

公園で途方に暮れる優。
そこへ迎えに来る俊夫。

以前、優が迷子になった自分を迎えに来るよう呼んだ公園の場所を、ちゃんと俊夫は覚えていたのだ。

「……帰ろう…優…。
 大丈夫、俺、誰にも言ってないから…!」

「…駄目なの…!
 …だって…人に変身見られたら…2度と優に戻れないんだもん…!
 ………でも………俊夫はその方が良いんじゃないの…?
 これから私…ずっと俊夫の好きな『マミ』で居られるんだよ…!」

このシーンも激切ない。(涙)
女の子だなぁとね…10歳なんだけど、女心がユラユラ揺れ動いとる。

さて、ネタ晴らしするまでもなく、優は元に戻れます。
どやって元に戻れるかは、観てのお楽しみに残しておきましょう。
(ヤフー動画で有料ですが全話配信されてまする→http://streaming.yahoo.co.jp/p/y/pie/10001/)
前半の〆に相応しい回で御座いました。

他、個人的に良いなと感じたシーンは、「歌謡祭の観客席に居る優がTVに映るかも」っつって、店のTVを観る親バカな母親。(笑)
それを聞いて「俺は2階の大きなTVで観よう」と言う、更に親バカな父親。(笑)
家庭の描写が温かく、とても「らしい」点も、マミの魅力の1つだったと思う。

「女にふられ~、友達に裏切られ~、偶々入った店では隣の客の方がエビフライが大きかった上に、お釣りを少なく渡された~」…木所さん、その例えはナイスだ!(笑)


・第27話 フェザースターへ! 脚本△ 演出△ 作画○ 総合△

――新年早々ピノピノに呼び出された優と俊夫は、フェザースターに行く。
そこで優は再び魔法を手に入れ、引き換えに俊夫はマミの正体を知った記憶を失うのでした――

…ぶっちゃければ、そんな話で御座います。
正直御都合主義だなぁと。(笑)
まぁそうしないと番組終っちゃうからね~。
マミ以降、魔法のアイテムがやたら変るアニメが増えました。
玩具売らんかなの方針は、観ている方から言えばちょい不快。
…制作スタッフのせいじゃないんだけどね。

でも『ルミナスター』のデザインは、クリィミーステッキより好きでした。
余談ですが、自分が好きな魔法アイテムベスト3を挙げると――

1位…ミンキーステッキ(クリスマスステッキをモチーフにした赤白縞々模様がお洒落v販売されてた玩具には、振り回して遊べるよう、長いリボンが付いていた)
2位…ルミナスター(星の形したタンバリンというのは、ナイスデザインだと思う…変身シーンはステッキ時代の方が良いものが多かったんですけどね~)
3位…ハートブローム(『マジカルエミ』の変身アイテム。ハート型の輪の中からシャボン玉が出るイメージが幻想的。上の星が光って回るのも綺麗だった)
次点…ムーンスティック(セーラームーンの数有るアイテムの内の1つ。これ以外はデザインがゴチャゴチャしてて、あんま好きではなかった)

――閑話休題、話を戻して。(汗)

「俊夫から貰った魔法」という形にしたのは、最終回に向けて上手い演出だなぁと思いましたが。

「水溜りからフェザースターに行く」というのは、うる星映画『ビューティフル・ドリーマー』から来てると見た。(笑)


・第28話 ふしぎな転校生 脚本△ 演出△ 作画△ 総合△

新レギュラー『日高守』登場。
モデルは(またもや)押井守氏だそうだが…失礼ながら、ちょっと可愛くデザインし過ぎじゃないかと。(←本当に失礼だよ)(笑)
「北海道出身者は自然や動物が大好きな自由人」っつう約束事がアニメ界にはあるらしく、そーいう風来坊的キャラで御座いました。
登場時、最終回に向けて伏線を背負ってるのでは…なんて勘繰りもしたけど、そうでもなかった。
風の又三郎の様な役割で終ってしまった。
実は『マミ』の中で最も好きなキャラなのだが…スタッフが何を狙ってこの少年を登場させたのか、今もって謎…。


★第29話 ロープウェイ・パニック 脚本△ 演出○ 作画○ 総合○

――大好きなTV番組『スパイハンター・ゼロゼロテン』に、マミがゲスト出演する事になり、優は大喜び。
ウキウキ気分で撮影開始…所が悪役ジェームズにマミがロープウェイへ連れ込まれたのを見て、勘違いしたネガは助けようとロープウェイを動かしてしまう。
それを見た助監督が、ネガを捕まえようと誤って操作メカを壊し、ゴンドラは地上数10mの高さで停止。
実は高所恐怖症だったゼロゼロテンは気絶してしまい、マミとジェームズはピンチを切り抜けようと悪戦苦闘。
そんな2人(と気絶した1人)を救出したのは俊夫だった。
家に帰った優は「ゼロゼロテンはもうこりごり」と両親に漏らし、俊夫に惚れ直すのだった――

…マミのファッションショー等、作画スタッフが遊んでて良い感じで御座いますv
変身シーンも全話中で最もアクションが大きく見物。
演出面で挙げるなら、冒頭、母子タッグを組んでの皿洗いシーンが楽しかった。
しかしスパイ番組の割に、脚本ちょいとダサ過ぎじゃね?
いくら話中の話だからって…もちょっと凝って欲しかったな~と感じたり。
それと結局監督が選んだミニスカートは必要性無かったと思うのだが…。(笑)


・第30話 前略おばあちゃん 脚本△ 演出○ 作画○ 総合○

「故郷に居る母親(或いは祖母)に見栄っ張りな手紙出したら、本当かどうか確かめに上京すると当人から聞いて大慌て。
 慌てて周囲に上手く取り繕ってくれる様頼むも、結局嘘だという事がバレてしまう。
 怒って田舎に連れ戻されそうになるも、一生懸命引き止める周囲に心打たれた母親(或いは祖母)は、『周りの人達に感謝せぇよ』と言い残して帰って行くのであった…。」

…そんな黄金パターンを最初に創作したのは何方なのだろう??
流石はクサい話創りで鳴らしてる柳○氏である。
誠に失礼ながら、演出と作画の良さで救われた回だったなと。(笑)

ルミナウォーク、中々可愛いデザインだと思うが…当時玩具として販売してたんですかね~?


★第31話 優のフラッシュダンス 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――マミの様な子が好きと語る俊夫に、大人になればマミの様になれると自信を覗かす優。
しかし俊夫は笑って相手にしてくれない。
「外面だけでなく、内面からして違う」と…。
怒った優は女らしく優雅さを持ってやろうじゃないかと、両親にダンス教室へ通わせてくれと頼み込む。
丁度ダンスを習いたいと考えてた母親と一緒に、めぐみの通うダンス教室の門を叩く2人。
しかし思ったより専門的だったそのダンス教室で、何も知らない2人は大恥を掻いてしまう。
馬鹿にされ、2度と行くもんかと怒る母親。
しかし優は3日後の入会テストにチャレンジすると息巻く。
毎日練習に励んだものの…結果はダメ。
落ち込む帰り道に出迎えてくれた俊夫は、優を優しく慰め、努力を認めてくれた――

…脚本・演出・作画、三拍子揃った傑作の回。
何せ伊藤脚本で望月演出で後藤作画ですから。

「頑張ってテストに合格しました」っつう、在り来りなオチにしない所が偉い。
「世の中には頑張っても上手く行かない事が有る」…子供番組だからって、甘ったるい話にしなかった点に好感持てました。
その上で、「ちゃんと認めてくれる人は居るんだよ」と…夢叶わなくとも、心温まるラストで御座いました。
俊夫君が本当に好いお兄ちゃんしててね~、何か優の気持ちが解るなぁと。(笑)

「…看護婦さん…!
 僕…本当は癌なんでしょう…!?」
「アハッv解っちゃったァ?」
「ガーン!!」

古典的洒落ながら笑っちまったよ…!(爆笑)
その後の水爆怪獣『ユウゴン』といい、作画のお遊びが激しい回でした。
2頭身キャラ劇場等、高木弘樹氏の原画が光ってます。

当時竹本泉氏が描いて(何故か男性に)人気の高かった少女漫画『あおいちゃんパニック!』の主人公『あおいちゃん(↑の落描き参照)』が出演した事で、話題が沸騰した回でもあったり。




…そんな訳で帰って来ております。
出会いの多い、楽しい旅で御座いましたが、帰ってから風邪引いちゃいまして…。(汗)
細かい話は追々語るとして…そうですね…1月にでも。(←何故そんな遅く…)(汗)
ちょこちょことしたモノは12/15~語る積りですがね。
やっぱり1泊2日で終らせるんじゃ勿体無い場所だと再認識しましたです。(笑)

…済みませんが、まだ完全治ってないんで、また落ちます。
それなのに明日も仕事なのでした…。(涙)
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