瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

あにめぞん感想、ざっくばらん37

2012年06月30日 23時59分17秒 | 漫画&アニメ
…地井さんのファイナルドラマを観ていてすっかり遅くなってしまった。
地井さん……何時か和風総本家に戻って来るって信じてたのに……お悔やみ申し上げます。
個人的には地井さんを偲んで、「刑事貴族」の再放送を地上波で再放送して欲しい。

日付詐称して前回の続き、今週のあにめぞんレビューをお送り致しまする。(汗)


▲第37回「アブナイ仮装大会!!響子も過激に大変身」 脚本:島田満 コンテ:小島多美子 演出:向後知一 作画監督:音無竜之介(高橋ナオヒト)

…原作の漫画から人気の高かった一刻館コスプレ回である。
ちなみに原作のタイトルは「一刻館の昼と夜」だった。
中期のスタッフに変更時、アニメージュにこの回のイメージイラストが載っていて(中嶋敦子女史作画だった)、恐らく中期スタッフが1番求めていた話はこれだったんじゃないかなぁと――考えてしまう程にノリにノッてた佳作でした。
しっかし高校時代の制服(ブレザー)を着た響子さんは可愛いな~vv
二十歳を越えて高校の制服を着用する女性は痛いと思うが可愛いから許す!
で、その他の住人達のコスプレは、五代=学ラン、一の瀬さん=女学生(体型が昔と全く変らんのは凄い)、朱美さん=キャバクラ勤めの友人から貰ったナース服、四谷=虚無僧(何処から入手?)。
前半はほぼ原作通りで使い切っちゃった為、後半は三鷹を巻き込んでのアニメオリジナル展開。
原作には登場しないキャラを出すと、話のバランスがガタガタに崩れる例多いんだけど、そんな事無くテンポよろしく結末まで持ってったのは見事だった。
ただ、どうせ巻き込むなら、三鷹さんにもコスプレさせて欲しかった。
いっそこずえちゃんやマスターまで巻き込んだら、ムチャクチャ極まって更に面白くなった気するけど、脚本を担当した島田女史は基本ギャグ苦手の真面目な御人だから、三鷹さんまでが限界だったのかもしれない。
前にも書いたけど、こういうドタバタ劇こそ、伊藤氏に任せれば良かったのに、コンテ・演出も片山さんか望月さんにやって貰いたかった。
コンテを担当した小島女史が下手なわけではないが、女史の演出の特徴としてとにかくクサイ!!におい立つ程に!!
例を挙げるとアニメうる星の「ラムちゃんの理由なき反抗」とか、あれも小島女史がコンテ担当していて傑作に思うが、キャラの演技がわざとらしくってクサイ。(笑)
オチがめぞんのこの回同様のノリで、青春ドラマネタで終るという。(青い山脈)

「なかなかやるな…!!」、「フッ…おまえこそ!!」、「岡!!エースを狙え!!」、「五代さんは一体何処へ?」、「夕陽に向って走って行ったわ…」、「お~い雲よ~~!!おまえは何処へ行くんだぁ~~~~!?」等々、笑えたけどしつこ過ぎて白けなくもなかった。
個人的にはこの原作ならもっと面白く出来た気がするんすよ。
住人達が今一素面っぽい点も白ける、酔いが足りない、限界まで酔わせた末の、毒の有る爆発が観たかった。

作画は音無さんという事で、響子さんが余す所無く魅力的v
特に鏡に向い、解いた髪を掻き上げる所…良いっすね~~!!
「うわぁ…胸がきつい…」と呟いて着替えるシーンがカットされてたのは残念無念、理由は放送するのに不適切という判断からですか?――いいじゃないか!!ちょっとくらいブラやパンティーを露出させたって!!
響子さんの(胸の)成長を表す大事なシーンだったのに…!!
視聴者に媚びない中期の硬派な作りは嫌いじゃないが、偶には媚びてくれたって良いんだぜ。(笑)

ところで今回から予告のテイストが変更になりました。
以前は響子さんオンリーで予告を担当してたのが、この回から他レギュラーが入替わり立ち代り、時には宴会しながら次回予告を喋ってくれる。
…御免、第26回レビューで「次回から予告もさり気にモデルチェ~ンジ」なんて書いたけど、正しくはこの第37回からでした。(汗)
中期の方向性を語る時これは重要な変更で、何故他レギュラーにも任せるようになったかっつうと、中期スタッフは原作の様に響子さんと五代君のラブストーリーを描こうとしたんじゃなく、一刻館を舞台にした群像劇を描きたかったんだろうなと。
響子さんは主役から作品のシンボルへ、五代も主役から1レギュラーへ、だから中期の2人は目立たない。
次回からオープニングも変更するしで、前期のカラーを残してるのはアイキャッチのみとなる。
アイキャッチだけは1話~最終回近くまで継続してたのは一体何故だったんでしょうね?

(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画○ …全体的には佳作回に思うけど工夫が今一足りなくも感じたんでこの評価となった。原作ではこの回以降賢太郎の影が薄くなるけど(最後の希望の響子さんまで朱に交わり赤くなった為)、アニメの活躍はまだまだ続く。


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箱根雨中その1

2012年06月24日 22時29分55秒 | 旅の覚書
やっと写真の整理が終ったので、そろそろ箱根の旅レポを始めようと思います。
つっても今回の旅は半ば雨に祟られた為、箱根と言うよりは小田急山のホテルレポ…山のホテルしか観光しておりませぬ。(汗)
それでも良い息抜きになりやした、箱根小田急山のホテルは良いホテルだった!
恐らく全7回位続くと予告、最後までお付き合い宜しくお願い致します。



同僚と旅する事を決めた当初、行き先は横浜だった。
しかし同僚が新聞で小田急山のホテルに泊まるお得なプランというのを見つけまして。
あの高級ホテルと噂高い小田急山のホテルに、2人1泊2食付で2万もかからない――これは得だ、行くしかない!!という風向きになったのです。
ちなみに横浜は横浜で今年中に行く予定、宿泊無料券有るから。
旅先が急遽変更するのは良く有る事、今迄もっとも素早いチェンジは何時だったかの東北→那須旅、JTBカウンターで金払う直前の出来事で、あの時一緒に行く友人が階段途中の那須ポスターを目にしてなければ、運命は変らなかったろうなぁと思う。
いや…良いんだけどね…那須でも、箱根でも…。(笑)

そんなこんなで6/8の金曜日の朝10時に、新宿高速バス乗り場で待合せ。
その後発車時間までの時間潰しに、小田急デパート内の喫茶を利用。
幸先良くも金曜デザート20%割引デーだったんでスコーンセットを注文。
温めたスコーン2個に、苺ジャムと生クリームとバターがこんもりと添えられてる。
決して安くはなく、店内も狭かったけど、スコーンは美味しかったんで、機会が有ればまた利用しようと思った。
店名忘れたけど。(汗)
てゆーか新宿高速バス乗り場前にマクドが無いなんて意外。

11時にバス発車、想像したより車内ガラガラ、やはり箱根にはロマンスカーで行く人が多いのか?
と考えてたら、御殿場辺りで、結構人が乗車した。
御殿場には有名なアウトレットが有るしな。
ちなみにこの高速バスは、箱根フリーパス利用可能、ロープウェイや観光船の乗場にも停車する。
予報ではこの日天気は曇り、だが実際には穏やかに晴れており、窓からの眺めは美しい。
途中通った仙石原の薄野原は、初夏の風に吹かれて、青々と波打っていた。(↑)
秋がベストシーズンと言われてる場所だけど、初夏も悪くないと感じた。

くねくね曲がる峠の山道を越え、バスは湖畔の各ホテル・旅館に停まっては、乗客を降ろして行く。
最後に降りた乗客は私ら2人と、もう一組の計4人でした。

    

14時頃、終点の小田急山のホテルに到着!
芦ノ湖を見下ろす山の斜面に建つ、お城の様なホテルです。
赤い屋根と白い壁とのコントラストが美しい。
元は三菱の創業者である岩崎彌太郎の甥、岩崎小彌太男爵の別邸で、造った当初は石造りの洋館だったそうな。
しかし関東大震災により崩壊、1924年木造の洋館として生れ変ったそうな。
年表読んだら1911年完成した翌年に火災で焼失、その翌年に再建、しかしその十年後に震災で崩壊と、かなり波乱に見舞われた屋敷らしい。
…呪われてんじゃないか、なんて当時は噂されてたかもね。(笑)

そして戦後に設立した国際観光株式会社が、この洋館を買い取りホテルに改装、1948年6/1にオープンし今に至ると。
ちなみに家の近所にも元岩崎さんの屋敷だった建物が有る、(今もだが)日本中に土地持ち捲りの旧三菱財閥ぱねぇ。

    

ホテルの玄関前に到着するや、スタッフが笑顔でお出迎え。
1時間早かったが受付でチェックインして貰えた。
古くから建つホテルの割に館内はモダン、何でも2010年にリニューアルオープンしたそうな。
館内のカラーは樹をイメージしてか茶で纏められてる、ロビーには花ではなく緑が活けられていた。
ロビーのイメージは欧風の山荘、ホテル名に合ってます。

    

ロビーを過ぎると売店、その下には吹き抜け天井のティーラウンジ。
つまりこのロビーは2階にあたるというわけですな。

    

暖炉の有るラウンジから外へ出ると、森の様に広大な庭園に繋がる。
その庭園こそ、このホテルにとってかけがえの無い財産なのですが、紹介は次回に回します。
ティーラウンジの紹介もまた改めて。

    

スタッフに案内され、エレベーターに乗る。
エレベーター前にはクラシックな電話が置いてありお洒落、ちゃんとフロントに繋がるようで階毎にデザイン違いました。
4階フロアの廊下をずーっとずーっと果てまで行った所に泊まる部屋は有った。
また果て…最果て…ではなくその隣だったけど、なんか奥まった場所に泊まる事が多いな自分。(笑)
でも嬉しい事に直ぐ側には温泉大浴場が有った♪

この山のホテルには小さい頃に泊った経験が有るのだけど、その頃は未だ温泉なんて無かったのです。
老舗のプライドが許さんかったんだろう、世間の波に乗らないで頑張ってはいたんだけど、1994年に大浴場完成、2006年に敷地内掘って露天風呂付温泉大浴場を造ったという。
それまでは外国の観光客向きに部屋付のバスとトイレ、けどそれじゃあ現代日本人のニーズに合わない、客足が鈍った為の方針転換だったらしい。
今時のブームは露天風呂付の部屋だしな。

    

こちらが泊った部屋、ロビー同様茶色を主に纏められ、落ち着いた雰囲気。
ルームキーもウッド調の茶色で、2本用意してあった。
2本有ると2人同時に出掛ける時も気にしないで済んで有難い。
ベッドサイドにはメッセージカードと共に、赤い折鶴が置いありましたv

    

このアームチェアとスツールを合体させた椅子が、座り心地良くて気に入ってしまったv

    

全室窓から芦ノ湖を眺められる造り、その前に見える羊の群れの様な連なりはツツジ、5月に訪れてたらさぞや美しかったろうな~。
加えて晴れていれば富士山も望めたろうが、残念ながら14時を過ぎると雲が更に空を覆ってしまった。しかし見頃の月は常連客にでもベストシーズンは高いし、常連客が早い内に抑える為、簡単には泊れないのよ。

窓には網戸が設置されていた、嬉しい、窓を全開できる。
嵌めてあっても景色は遮らない、特注だろうか?
部屋に風を入れようと窓を開けた途端、響き渡る鶯の鳴き声。
「ホ~ホケキョ!」なんてもんじゃない、「ケキョケキョケキョケキョホケケケキョケキョホケキョッキョ!!…」と賑やかに囀ってた、どうやら恋の季節らしい。



浴室に置いてあったシャンプー・リンス・ボディソープのミニボトルが可愛くて持ち帰ってしまった。
タオルの数や種類はハウステンボスのホテルヨーロッパと同じ位、流石高級ホテルを謳うだけあります。
ここって通常泊まると1泊2食付きで2万円超えるから。

そういうお高いイメージが有ったせいだろうか?
私と一緒に部屋をあちこち見て廻ってた同僚さんが、「ここのお茶って有料らしいよ!」と驚いて声をあげた。


ポットの上を指して言うんで、見たら小さな箱が置いてある。

説明書きには「フレーバーグリーンティー、600円」――600円!??

いやまさか、ちょっと待て(汗)…しかし他にお茶らしき物は見付からない。
高級ホテルだってのに、んなあこぎな!!…いやいや高級ホテルだからこそ??
一瞬真に受けそうになるも、説明書を良く読むに、おかしいよなぁと。
「この箱に入ってる分は多分無料で、気に入ったら売店で600円で販売中だから買ってね♪って意味じゃないですか?」
だが同僚さんはまだ疑わしそうにしている、「そんな風に考えて開けたらハイ有料、だったらどうする?」
悩んだ挙句フロントに電話して訊いた――「あの~、部屋に置いてある小さい箱入りのお茶って、無料で飲んで良いのでしょうか?(オドオド)」――OKでした!!
ですよね~♪と安堵の笑いを漏らしつつ……紛らわしい書き方しないでくださいよ。(汗)
ホテルオリジナルブレンドのフレーバーグリーンティーは、サクランボとアップルとマリーゴールドの甘い香り付き茶葉。
ティーバッグは箱の中に3個入ってた、不味くはなかったけど、普通の緑茶も置いて欲しかったっす。


コメント (4)
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あにめぞん感想、ざっくばらん36

2012年06月22日 17時42分02秒 | 漫画&アニメ
昨日は夏至でした。
そんな時季にまさか台風を迎えようとは、近頃天の神すら季節感を失くしたと見える。
なんて前置きしたところで(今夜はMX再放送お休みだが、1週遅れで)前回の続きで御座います。


・第36回「いきなりキスの嵐!朱美さんの失恋物語」 脚本:伊藤和典 コンテ・演出:吉永尚之 作画監督:服部圭子

…冒頭こそ原作の47話「キッスのある情景」をなぞっているものの、ストーリーの大半はアニメオリジナルと言っていい内容。
取敢えず夜霧よ今夜もありがとう。
脚本を担当した伊藤和典氏は実家が映画館だったという生粋の映画マニア。
だからだろう、氏が書くシナリオには映画をパロッている物が多い。
この回もまるで往時の日活映画を観ている様な渋懐かしい雰囲気を漂わせていた。
始めから終いまで流れる挿入歌は赤木圭一郎の「霧笛が俺を呼んでいる」。

渋いぜ流れ者ブルース!!…あれ?でも原作って、こんな話だったっけ??(笑)

原作はあくまで五代と響子さんが主体の話で、しかもこの回2人の初キス話という事も有り、改変への反発は無茶苦茶でかかった。
2人の恋路の1ターニングポイントだってのに、何で変えやがったバカヤロー!!!――ってね。
実際どうして変えたのか、その理由は謎に包まれてるわけですが、原作の話が男女の性欲についてあからさまに触れてるから、かなぁと…。
特に当時は未だタブーとされていた女の性欲を描く事。
原作ではキスで性欲衝かれた響子さんが、三鷹を無意識に誘うとこまで描いてるんだからエロい。
あの時カーラジオから犬の鳴き声が流れなきゃ、響子さんは確実に三鷹とキスしていただろう。
勿論この話は五代と響子さんとのラブストーリーだから、結果キスしたのは五代とだったけど。
女性誌ではめぞん以前に女の性欲について触れる作品が在ったものの、男性が読む少年・青年誌で女の性欲について触れたのは留美子先生が初ではなかろうか?
当時の男性読者は物凄い衝撃を受けたに違いなく、やはり留美子先生は偉大な御方だったんだなぁと。
ただゴールデンタイムに放送するアニメでその内容は時期尚早、あにめぞんの30分前にはお子様大人気のドラゴンボール放送してたし。
そんな理由からこういう改変に至ったのかもしれない、単にシナリオ担当の伊藤氏がこういう話好きじゃなかった可能性も有るが。(笑)
何れにしろそれなら冒頭だけ原作踏襲するんじゃなく、始めから終いまでアニメオリジナル回として作っちまえば良いのにと感じた。
原作の「キッスのある情景」回が好きで、期待してたファンはそりゃ激怒するよ、ショックで冷静に観る事も出来ないだろうよ。
アニメうる星の「ミス友引」回も、同じく伊藤脚本で冒頭のみ原作通り、途中からオリジナル展開だったけど、あれはファンから原作以上と褒められてるが、違いはテンポの速さでしょうねぇ、「ミス友引」回の場合、怒涛のテンポで押し切ったのが見事で、較べるとこちらはテンポがゆったり、思い切った原作改変をするなら、原作以上にパワフルなシナリオじゃないと太刀打ち出来んでしょう。

てゆーか原作を読んでなかった視聴者だって、酔った朱美さんが五代を彼氏と誤解しキスをする、それを目前にしたアニメの響子さんが珍しくも嫉妬を露にする、この後のエピソードの続きを期待したんではなかろうか?
響子さんと五代の間に何らかの進展が有る事を期待した視聴者は多かったと思うよ、珍しくアニメの響子さんが嫉妬を露にしたから。(笑)
ところがキスシーンが終るや2人はフェードアウト、朱美さん主役の恋話に流れてしまい、肩透かし感を味わった視聴者は多かったんじゃね?
朱美さんの話が書きたかったなら、原作を挟まず徹するべきだったと思うのだ。
てゆーかとどのつまり本編じゃなく、楽屋裏のお遊び編だったなと。(笑)
お遊び編として評価するなら、悪い話じゃなかった、自分は結構楽しめたです。
でも原作めぞんの主軸である、五代と響子さんの恋愛を追ってるファンは、観ていてこうツッコミたかったろう――「閑話はいいから早く本題に移れ!!」と。(笑)
そしてヒロシは女連れで待ち合わせの場所に来るなよと。(笑)

しかし伊藤さんはよっぽど四谷さんと朱美さんが好きだったのだなぁ。
原作ではこの2人の過去について一切触れていない。
多分作者である留美子先生は考えてもいなかったろう、あの先生は話の主軸に関らない無駄な設定は作らん御方だから。
伊藤氏はそれ故ミステリアスな2人の自由度に惹かれたわけだ。
四谷さんが色々別名使ってたりの設定、自分は嫌いじゃなかったっすよ。
「山のアケビ」に「朱美」さんをかけて詠むとは洒落ている。
中期のあにめぞんは主役を置いてない。(響子さんは只のシンボルキャラ)
原作以上に舞台を限定しての日常劇に徹しており、原作とは異なる空気がそれはそれで楽しいのだ。
具体的に挙げれば落ち着いた後の一刻館での宴シーン、響子さんが持って来たおでんを皆でつつく所。
茶々丸で五者五様に朱美さんを心配するシーン…マスターも中期ではレギュラーに昇格しました。
黒塗りの車を追っ払ってみせた後、窓から覗いてる一の瀬さんと響子さんに向い、得意気にポーズ付きで知らせる五代のシーンもなんか良かったな。
「これは恐らく私宛のもの」と言って、茶々丸にかかって来た電話を取りながら、「貴方、何方?」と返す四谷さんのシーンには笑ってしまった。
原作以上に四谷さん、朱美さん、一の瀬さん、マスターが活き活きしてる点は、もっと評価されて良いと思うんだけどなぁ。

今回のクオリティの為に前回の絵と演出に皺寄せが来てたのか?――と勘繰りたくなる程、今回は演出も絵の動きも冴えていた。
窓を伝う雨の雫の描写、ビルに反射する日の移ろい、パトカーライトが当り背後で回転する影等、事物の描写の細かさには感心させられた。
楽屋裏話としては申し分無い出来でした、ただ所詮本編じゃないのよねと。(笑)
中期スタッフがファンの抗議にめげず、原作とは別の最終回を描き切っていたなら、この回の評価も変っていたかも。
そしてこれは個人的想像なのだが、原作の終盤での五代と朱美の急接近は、原作者がアニメでのこの回に影響を受けてじゃないかと…原作では終盤まで五代と朱美が接近する事は、ほぼ無かったんでさぁ。
良くも悪くも印象深い回でした。
つか響子さんより朱美さんの方が美しく描かれている、サブキャラだってのに許せませんね。(笑)

(個人的評価)脚本△ 演出○ 作画△ …作監の服部さんはこの回で降板。最後になるこの回、彼女が担当した中では最も絵が美しい。響子さんでなく朱美さんが。(笑)


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あにめぞん感想、ざっくばらん35

2012年06月17日 14時30分57秒 | 漫画&アニメ
前回同様1週遅れのあにめぞん感想…大丈夫、今週追着くから。(汗)


・第35回「追跡大作戦!響子と五代のデートを狙え」 脚本:小西川博 コンテ・演出:向後知一 作画監督:中嶋敦子

…お婆ちゃんの計らいで五代と響子さんが、早クリスマスの準備に忙しない街でデートする今回。
作画スタッフの大半が早クリスマス休暇でも取ったんじゃないか?――そう穿って見たくなる程、やたら背景&バストアップ絵が多かった印象。(そういえば前回、予告に第34回の絵が混じってたっけ…あれは放送迄に絵が間に合わなかったから?)

背景絵と人物アップ絵が続く時、アニメの制作現場はヤバイ。

作監が美麗絵で評判の中嶋さんだったから良いものの、そうじゃなければ悲惨な回になってたかもしれない。
演出を担当した向後さんは前期から居るスタッフで、前期の頃から偶にあからさまな手抜き回が見られたっつか…例を挙げると第15回「あぶない二人の人形劇!僕もうダメです」での延々続いた無言パフォーマンスは、どう見ても時間&枚数稼ぎにしか感じられん。
第19回「五代と響子!二人の夜は危険がいっぱい」も、前半あまり構図が切り替わらなくて退屈。
第29回「ハチャメチャ秋祭り、響子さんと井戸の中」は、脚本・演出・作画3拍子揃ってノリノリの傑作だったけど。

この回脚本もほぼ原作通りで、悪く言えば工夫が見られない。
それでいて原作には在るギャグを排除してあるから尚悪い。
漫画的ギャグを削って実写の雰囲気に近付けるのが中期の方針なんだろうけど、退屈な脚本と退屈な演出の相乗効果で全然盛り上がらなかった。
ぶっちゃけ次回と今回で脚本家交替すれば良かったのに、むしろこういうスラップスティックな話は伊藤さんに向いてたと思う。

ただひたすら作画の美しさを愛でる回である。
猫にゃん棒持った響子さんが可愛くて萌え。
向後さんって不思議と良作監回に当るよなぁ。

ちなみにアニメでは今回で婆ちゃん退場するが、原作ではまだ数回活躍が続く。
多分この時はやりたい話が他に在った為で、アニメ化されなかった話の一部は、翌年に回されたのだった。

(個人的評価) 脚本△ 演出× 作画○ …おっさん、エキストラのくせして目立っちゃあかんでしょ。(笑)


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あにめぞん感想、ざっくばらん34

2012年06月10日 16時51分40秒 | 漫画&アニメ
箱根旅レポは一旦おいて、今回は現在東京MX局で絶賛再放送中のあにめぞん感想。
例の如く1週遅れとなっていますが、今月も野球中継で1週休予定の為、楽に追い着けそうです。
レビュー書いてる者には有難く…まったりと前回の続きで御座います。


・第34回「恋は強引に!ゆかり婆ちゃん金歯で勝負」 脚本:小西川博 コンテ・演出:片山一良 作画監督:河南正昭

…或る朝五代が起きたら部屋に婆ちゃんが居た――前ふり無く唐突な展開である。
原作の方も唐突な登場ではあったが…1話前の「ちょっと休もうか?」は、ゴールデンタイムに放送出来ん内容だったか。(笑)
今TVアニメ化の話が出たなら、めぞんは深夜に放送されたろうなぁ。

原作の2話を繋げて作ってんだけど、オチが2つ在る事無く、1本の話として観られた。
「お金なんかより、女は愛される事が1番の幸せだと思い、結婚相手を選んだ」という、お婆ちゃんの告白へ持って行くまでの構成が巧い。
「2つのアイスどちらも選べなくてどっちも溶けちゃった」のを、前半オチに持って来なかった点に演出家の冴えを感じる。
こずえちゃんと響子さんの間で揺れる五代の心、一刻館の奇人変人達の観賞もとい干渉、ライバル三鷹コーチ、原作を知らずとも良く解る、お手本の様な回でした。

原作ではこの回響子さんが、五代にも三鷹にも嫉妬を露にする。
五代同様に響子さんも、三鷹と五代、2人の男のどちらを選ぶかで、心を揺らしてる。
ところがアニメではその辺の気持ち明らかでない。
アニメの響子さんは嫉妬心を見せないのです。
こずえちゃんとデートした後の五代を穏やかに迎えたり、お婆ちゃんに笑顔でガールフレンドが居る事を教えたり。
お婆ちゃんの告白も、原作では五代と共に、響子さんも聞いてたと記憶してる。
原作ではそのお婆ちゃんの忠告を耳に入れてた事で、響子さんが五代を選んだように解釈できる。
ところがアニメの方では響子さん聞いておらず、だからラストでお婆ちゃんから、「愛情が同じ位なら、金の有る方選べ」と言われても、話見えなくてポカンとしている。
ここ、さり気に原作との大きな差異になってる、安濃CDは恐らく原作と違う結末を描いてた様に感じます。
原作の響子さんは何だかんだで五代寄り、五代も一貫して響子さん寄り。
原作読んでる人で、響子さんは三鷹を選び、五代はこずえちゃんを選ぶ結末を予想した人は、殆ど居ないでしょう。
けど中期アニメの響子さんは、五代と三鷹のどちらを選ぶか、皆目見当付かない。
この回からエンディングがピカソの歌う「ファンタジー」に変更、曲に合せて流れる映像で響子さんは三鷹と食事し、五代はこずえちゃんとデートしているけど…もしも中期スタッフのまま「あにめぞん」が続いてたら、原作の様に五代と響子さんが結婚してのエンドにならなかった気がするんだな。

今回心に残った演出――原作での「1人で寝るには広過ぎるベッド」という台詞での表現を、ベッドに寝転がった五代が腕を伸ばして端に届かないという映像のみで表現していた。(他所んちのベッドに無断で寝転がるなんて大胆無作法に思うが)
しかし絵のせいか「(アニメ版)きまぐれオレンジロード」を観ているように錯覚してしまう、五代が春日恭介で響子さんがまどかさん、こずえちゃんがひかるちゃんに見えて来る。(笑)
「以前、この娘と暮してた事が有るんですよ――僕の妹です」の後、ジェット機が飛んでく間の表現は、なんだかアニメうる星っぽいけど。(笑)

アイスに霜が付いてるのと、樹から飛び去る蝉のシーンの作画がリアルで巧い。

(個人的評価)脚本△ 演出○ 作画△ …問題、ぴよぴよ以外のエプロンを着けた響子さんは、アニメで何回登場するでしょうか?


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箱根湖畔6

2012年06月09日 23時11分08秒 | ただいまおかえり(雑記)
箱根から帰って参りました。
山のホテルに始まり、山のホテルで終わった旅だった。
写真はホテルからの全プレ、ポストカード2種と栞。
晴れていて、ツツジの見頃なら、こんな絶景を楽しめたという。
まー雨中の薔薇や庭園も美しかったし、優雅なホテルライフを楽しめたので、結果良しかも。
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箱根湖畔5

2012年06月09日 07時11分03秒 | ただいまおかえり(雑記)
おはよう御座います。
予報を裏切る事無く降ってます。
目の前の山が煙って見えないよ。
ツツジが満開だったら、素晴らしい眺めだったろうなぁ。
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箱根湖畔4

2012年06月08日 23時57分46秒 | ただいまおかえり(雑記)
泊まってるホテルには、こんなクラシックな電話が置かれてます。
良いねえ、こういうの!

明日は1日雨だそうな…ホテルに引きこもってようかな。
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箱根湖畔3

2012年06月08日 17時25分49秒 | ただいまおかえり(雑記)
小田急山のホテルといえば、ツツジが有名。
しかし残念ながらツツジの時季は過ぎ、ほぼ萎れてた。
シャクナゲも有名だけど、こちらも大分萎れてる。
これからシーズンを迎えるのはローズガーデンの薔薇。
ツツジやシャクナゲに比べ、規模は小さくても、可愛いお庭です。

庭園内ではウグイスの声が響き渡り、長閑かなムード。
あんまり良く聞こえるもんで、ヤラセを疑ってしまった。(←夢が無い)

山のホテルさん、ごめんなさい。
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箱根湖畔2

2012年06月08日 16時42分05秒 | ただいまおかえり(雑記)
着いてます。

着いた時は晴れてたんで、山のホテルの庭園をぐるりと廻りました。
けどだんだん暗雲垂れ籠めてます。
湖面が波打ってる…降るね、これは、きっと降る。
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