瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

アニメ感想~クリィミーマミその5~

2007年12月13日 22時18分51秒 | 漫画&アニメ
線がヘロってるのは風邪引いた時に…以下略。(大人しく寝てろよ)(汗)↑



★第42話 ママの思い出ステージ 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――のど自慢大会がくりみヶ丘で開催される事になり、ママから出場しろと言われた優は悩む。
実はマミがその大会のゲストに招かれていたからだ。
予選で落ちれば大丈夫と楽観していたものの、運悪く(?)受かってしまう。

その予選に向う途中、優は司会者の「久保」と言う男から、自分に似た少女の話を聞かされる。

数年前の大会で、久保は素晴しい歌唱力を持つ少女に廻り合った。
才能を感じた久保が歌手になるよう勧めるも、本番であがってしまった少女は声が出せず、歌手になる夢を諦め彼の前から去ったのだった。

才能だけでなく、その少女自身に惚れていた久保は、それからも司会を続け、密かに少女を捜しているとの事だった――

…地味ながらも心温まる佳作。
心温まると言うより、運命の皮肉さ、面白さを感じるっつか…。

ネタ晴らしするまでもなく、捜してる少女とは、優のママで御座います。
つまり久保の夢は、かなり前に破れていた訳ですよ。
ラスト、それを当人が悟るシーンが切ない。

ショックを受けるも、森沢家に招かれる久保。
落胆すれど…過去の呪縛から脱出せて、スッキリもしたんだろうなと。
男2人歓談し、なつめ(←優のママの名前)から珈琲を勧められて、同時にカップを差し出すオチが微笑ましくて好きだ。

後の彼の人生に、幸有れと祈りたい。


★第43話 走れ優!カメよりも速く 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

マミの仕事で局に来た優は、スタジオ「909」に入る。
しかしその局に、スタジオ「909」は無かった。
優は木所から渡された「606」のメモを、反対に読み間違えてしまったのだ。

『スタジオ909』――それは局内怪談の1つと噂される、開かずの間だった。

妖気漂うスタジオの中で、優は時間管理人を名乗る男に出会う。
男の傍には、鎖で時計に繋がれた、2匹の大きな亀。

過去と未来を司る2匹の亀を制御するのが自分の仕事だと、男は話す。
が…その亀が突如暴走し、スタジオから逃げ出してしまった事で、過去と未来がしっちゃかめっちゃか大混乱を来す。

――走れ優!!急いで亀を捕まえるのだ!!

…多分、発想の元はミヒャエル・エンデの『モモ』じゃないかと。(演出的には『ガメラ』??)
でも過去と未来が交じり合う街の描写は、作画の力も有って楽しかった。
オチが少し弱かった気はしましたが…いっそ最後まで名前を明かさない展開でも面白かったんじゃとね。

この回で最も注目されたのは、「未来の優」との邂逅でしょう。
大人になった優は、マミの姿をしてなかったのですよ。

「優は成長したら、マミの様になるのか?」っつうのは、最初スタッフ間でも意見分かれてたらしく。
キャラデザの高田明美氏は「優が成長しても、マミにはならない」と考え、番組開始前からデザインしてたみたいなのですがね。
最終的に「マミは優の成長した姿ではない」という結論が出された訳ですが…この設定がペルシャ~エミ迄、引き続き据えられてく事になるのです。
此処、覚えておいて下さると嬉しい。


★第44話 SOS!夢嵐からの脱出 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――或る日の午後、立花はヘリにマミとめぐみを乗せ、新宿上空を上機嫌で飛んでいた。
すると突然マミのルミナスターが警告の光を放ち、直後ヘリは大きな衝撃を受けて消滅してしまった。

目覚めた時…マミは優の姿に戻っていた。
驚いて変身しようとするも、魔法の力が使えない。
幸い、立花とめぐみは気を失っていた。

ヘリから外へ出て見れば、元居た場所と全く違う眺めが広がっている。

水上に緑の大地が幾つか浮ぶ、平面的で不安定な世界。

ポジとネガは優に説明する…自分達は夢嵐に巻込まれて、異次元世界に迷い込んでしまったのだと。

「夢嵐」――それはかつてフェザースターの方舟が遭遇し…優はその方舟を救った事で、ピノピノから魔法を貰ったのだった。

「あの時の様に、現実世界の誰かと繋がれば帰れる」と話すポジとネガ。

その時、優の意識を感じ取った水面に、俊夫の姿が映った。
優は俊夫に気付いて貰おうと、必死で呼掛けるのだが――

…「1番好きな回は?」と問われたら……やっぱ最終回が別格で1番なのですが……次に挙げるとしたら、自分はこの回になります。
それこそ最近書いた話は、これに影響受けて思い付いたもんなんじゃ…なんて。(無意識のパクリ?)(汗)
ファンタジーと言うよりSF。
子供向けアニメとは思えん、シュールな話でした。

ラストで、一体この異次元世界は何なのか、謎が解き明かされるのですが…そこで漸く工事シーンが間にしつこく挟まれてた理由が解るという。
(マミの錯覚だけど)街が崩れて行くシーンが恐かった…。

…しかし結局どう言い訳して、俊夫から返して貰ったんだろ?(笑)


・第45話 悲しみの超能力少年 脚本△ 演出△ 作画× 総合△

…う~~ん…失礼ながら、有り勝ちな話でした。(汗)
恐らく「超能力者を題材にして話を書け」と言われたら、70%位の確率で出て来そうなネタっつうか。
それでも作画が良ければ、もちっと何とか…なったかもしれない。(汗)


★第46話 私のすてきなピアニスト 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――局内で小道具係の「貴宏」と知り合ったマミは、彼に魅かれる。
翌日楽器屋の前でピアノを睨んでいた貴宏を見付ける優。
マミの姿に変身して声をかけるが、一緒に居るポジとネガを見た彼は、悲鳴を上げて蹲ってしまった。

2年前…彼はピアノの留学を控えての練習中、猫の悪戯で左手を複雑骨折し、以後恐怖からピアノが弾けなくなってしまっていたのだ。
マミは何とかして、貴宏に再びピアノを弾かせてあげたいと思案する――

…良い話だったと思う。
脚本・演出・作画と、三拍子揃った傑作です。

しかしこの話の展開が、悉く『モモ』の某1エピソードに似てるのだ。(汗)
それもモモファンに最も人気の高いエピソードに似てたもんだから、放送後かなり物議を醸したのです。

…済みませんが、自分もそれが理由で、素直に観られなかった…。
今観ても多少蟠りを感じる…。(汗)

実は似てるのには理由が有った。
どちらも土○氏が脚本を担当してるのですよ。(モモの話の原案は首藤氏だが…)
同じ人が書いてるんじゃ似てるのも当然。
氏に限らず、こういう例は結構多い。(『うる星』で有ったのと似た様な話が、『パト』に出て来たり…)
しかしそれでなくとも『マミ』をライバル視していたモモファンは多かったというに…少し配慮が足りんかったのでは~と感じなくもなかったのでした。(苦笑)

ポニーテールのマミが可愛い。
ポエマーなめぐみさんに笑った。
モモ程切なさを感じなかったのは、優には俊夫が居るからだろうな。

…それにしてもよくスキャンダルにならなかったもんだ。


・第47話 マミのファーストキス 脚本△ 演出△ 作画△ 総合△

…満おぜう様らしい、ラブストーリーでした。(笑)
小学生の分際で…と考えてしまう自分は、もうおばちゃんって事だろう。
好みは分かれるでしょうが、別に面白くない訳じゃないです。

俊夫君の姿勢に正しいファンの姿を見て感動した。
で、結局映画はどうなったんだろう??


★第48話 優とみどりの初デート! 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――『マミと1日デート』なる企画に落選して落込む俊夫。
慰めようと自分がデートに誘うも、俊夫に笑われた優は、怒ってみどりをデートに誘ってしまう。
みどりは大喜びで了承するが、優の心は重かった。
デートの日、舞上ってしまったみどりは、守にアドバイス役として付いて来るよう頼む。
渋々2人を物陰から見守る守。
…と、自分と同じく、優とみどりを物陰から見詰る俊夫に気付き――

…何気に前回とリンクしてます。
最終回が近いんで、纏めに入ったらしく。

嫌だと言いつつ、みどりを世話する守。
軸は優と俊夫のラブストーリーに有るんだけど、みどりと守の男の友情が良い感じで微笑ましい。

「優ちゃんとイルカショーを観たかった」と呟くみどり君が切ない…。

『マミ』で感心するのは、「ハッピーエンドを迎える誰かの陰で、他の誰かが泣いている」との表現が、必ず有る事。
ドラマを単純に終らせないんですね。

この回の後に最終回のEDを観ると、胸に込上がるものが有ります。

みどり君の人生にも、幸多かれと祈りたい。


・第49話 潜入!立花さんちの秘宝 脚本△ 演出△ 作画× 総合△

…こういう宝探し冒険劇は好みです。
ただ、それだけに拘って観ちゃうと言うか…。

もちっと紆余曲折有った方が楽しかったな~とか。
オチが弱かったな~とか。
作画が×だったな~とか。
今回大活躍した守君役の声優さんが替わってたのは残念だったな~とか。

守役を担当してた神保なおみ氏が体調崩してしまったのか、この回から急遽鈴木れい子氏が代って演じたのですよ。(45話ゲストの超能力少年を演じた方)
やっぱ耳に慣れてた声が変わると、違和感持っちゃいますね。(汗)


★第50話 マミがいなくなる… 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――マミのデビュー1周年記念コンサートが、7/1香港で行われる事に決定した。
しかし魔法が使えるのは6/30迄の約束。
それに戸籍の無いマミは、パスポートを取れない…。

マミ(優)が「コンサートを6月中、国内で開催して欲しい」と頼むも、立花はもう決定事項だからと聞き入れてくれない。

そんな折、週刊誌にマミが7月で引退するという記事が出た。

驚いた立花は、マミを問い詰める――

…こっから先は最終回に向けてのエピソードとなります。

先ずはマミ(パルテノンプロ)側の纏め。
望月氏が演出を担当してるんで、やたらアングルが凝ってます。
車で走るシーンとか、サイフォンに映しての表現とか。

ピノピノから貰った魔法の期限は1年間。
7/1に貰った魔法だから、7/1には返さなくちゃならない約束。
…遂にその時が来たって感じですな。

表情からマミの心理を読むめぐみさんは鋭いなぁ。
本当、彼女は好い女です。

めぐみさんのビンタを(初めて)抑える立花さんが、珍しくも格好良い。(笑)
当初は『めぞん』の三鷹パロっつか…典型的カッコ付けだった彼でしたが…人間味有るキャラに育ったもんだなと。

周囲が大騒ぎしてる最中でも、マイペースを貫く木所マネージャーは、案外大物な気がする。(笑)

そしてスネークジョー。
…そうか、パパになっちまったか。

「子供が産れるってのに、何時までもヤクザな商売続けられねぇだろ。
 …男の夢なんて儚いもんだぜ。」

と笑って話す彼が深い。(笑)

それぞれが、それぞれの着地点に納まってくんですが、どれも納得行かせられるのが凄いなぁと。
最終回に向け、スタッフの作品&キャラへの愛情を、まざまざと感じたものです。

入浴シーンは1方向にサービスし過ぎだろと思わなくもなかったけど。(笑)
でも優の体型って如何にも小学生らしいから、嫌らしく感じないんですよね。
パンツ見せてもカボチャだし。


★第51話 俊夫!思い出さないで 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――ファイナルコンサートに向け、走り出すマミ(優)。
なるべく悔い無く終らせたいと、夜8時以降の仕事も引き受ける。
マミ(優)が多忙な毎日を送ってる頃…俊夫は半年前自分がカセットテープに録音した謎のメッセージを聞き、不審を感じていた。


「1983年12/23…日記を付ける習慣は無いけど、今日有った事は何処かに残しておきたい。
 …ショックだったぁ……。
 俺をあれ程夢中にさせていた天使が、まさか優だったなんて…!
 優はまだ何が有ったか、詳しい話はしてくれない。
 でも俺…ずっと独りで秘密を隠してたあいつが、メチャクチャ意地らしく思えて…。
 その…上手く言えないけど……あいつを……優を大切にしてやらなくちゃって…!」


――優が俺の天使ィィ?…何のこっちゃ??


自分で入れたのに、全く思い出せない。

それもその筈、優がマミに変身する記憶を、ピノピノに消去されたのだから…。
そして優は再び魔法を手に入れたのだから…。

翌日俊夫は12/23の事を優に尋ねる。
「12/23と言えば…NPB歌謡祭が有った日だよなぁ」と言われ、優の胸の内に衝撃が走る。

「俊夫が思い出せば、魔法は使えなくなる。」

そうポジとネガから聞かされた優は、俊夫を避けるのだった――

…そして優側の纏め。
優と俊夫の恋の行方っつか。
片や小学4年、片や中学1年…いやぁ、マセてるなぁと。(汗)
しかし告白の舞台が玩具屋な点が子供らしく、ちょっとほっとしたり。(笑)

「思い出して欲しい気もするんだ…」と、複雑な胸の内を明かす優が良い感じ。
マミに変身して1年間芸能界で過した彼女は、大人の女性への1歩を踏み出したのです。

マミ~エミ迄のシリーズは、魔法物と言うより、少女の成長劇。
変身し、もう1人の自分を演じる事で、少女が自我を確立させる迄の物語なのですね。
そういう意味では、『サリーちゃん』の系譜より、『ふしぎなメルモ(1971年放映)』に近いかも。
『メルモ』と違い、「大人の自分」に変身はしないですが。

話をマミに戻して――

細かい注目箇所ですが…優が俊夫の家に夕飯を食べに行き(実は夜に仕事する為、彼女が吐いた嘘)、2人っきりでディナーを楽しむ優のパパママが宜しい感じなのです。
この時酔ったパパが、何処と無く拗ねてたのが面白く。
…恐らくママから「今頃、優も俊夫君と楽しく過してるでしょうね。優は俊夫君に夢中なんだから。将来彼と結婚する気で居るのよ。」なんて聞いたからじゃないかな~と想像してみたり。
そう考えれば、後に出る「きっと照れてるのよ!」というママの台詞も、理解出来るなぁと。



【続】



…残るは最終回といった所で、一旦休止。
12/15~恒例クリスマス記事を書かせて戴きます。

ただ今年は…恐らく残業が入って毎日書けないんじゃと…ぶっちゃけ12/15~始められる自信も無いんですが。(汗)
もしもその場合は翌日とか翌々日とかに、日付を偽装表示して上げる予定です。
その際は広い心でどうか許して下さいませ。(苦笑)

そういや今年を表す漢字一文字…今年は『偽』だったそうで。(まぁそれしか思い付かんわな)
すっかり予想出すの忘れちゃってたよ…。(残念)

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2 コメント

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おつかれさん (roki)
2007-12-14 10:20:58
そうそう「今年を表す漢字一文字」今年はびょりさんから聞き損ねたなーと思ってました。
新聞見て「あー」って言いましたよ(笑)
しかし何だか寂しい今年の一文字ですな。来年は素敵な一文字が上がるような年になるといいな。
返信する
今年は惜しかった… (びょり)
2007-12-15 23:01:25
ばっちり読んでたんですよ~。
もうこれしか無いなって…。
予想を出し忘れなきゃ…ピコピコハンマーへの道程は遠い。

良い事も有ったんだけど、悪い事の方が印象強いんでしょう。
来年はもちっと良いイメージの漢字が選ばれると良いですよね…ホント。

rokiさんも毎日お疲れ様です。
今年のチョパ誕アニメーション、やさぐれ2頭のトナカイには笑いました。(笑)
1mも進まない内に、左右に泣き別れになっちまうと思う。
でも実際のトナカイも集団行動に適した性質ではないらしいから、結構似合ってるかもと感じたり…。

コメントどうも有難う御座いました!
無理し過ぎて体壊さない様にして下さいね!
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