瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

アニメ感想~クリィミーマミその4~

2007年12月12日 22時08分34秒 | 漫画&アニメ
線がヘロってるのは、風邪引いた時、寝ながら描いたからです。↑

それでは前回の続きです。



・第32話 二人だけのバレンタイン 脚本△ 演出△ 作画× 総合△

…如何にも満おぜう様らしい、背筋の痒くなるよなお話でありました。(←失礼すいません)
好きか嫌いかは個人の好みによって分かれるでしょう。
ほのぼの~としたラブストーリーが好きなら、気に入る筈。
別に話が破綻してるとか、そういう事はないですよ。(汗)
この回マミの出番はCMくらいしか無く、どうしても地味~な印象持ててしまう。
作画が良ければもちっと点数上げてたかも…。

心の篭ったチョコの中には『愛のニンフ』が宿る――ロマンチックな設定だが…それだと一緒に食われちまうんでないかい?(汗)
即ち「愛とは自己犠牲」という事だろうか。(←こ~いう風に考えちゃう人は素直に楽しめない回って事です)


★第33話 恐怖のハクション! 脚本○ 演出○ 作画△ 総合○

――ネガが急に大きくなり出した。
最初こそ「猫は急激に成長する」という優のパパの言葉を信じ、おっとり構えてた家族だったが…どうも尋常な様子でない。
どうやらネガはクシャミをする度に大きくなって行く。
地球の風邪ウィルスに罹り、フェザースターの妖精であるネガの体は、異常な反応を見せていたのだ。
ずんずんずんずん雪だるま式にハイパー化するネガ。
慌てたママは病院へ連れて行こうとするが、正体がバレてしまうのを恐れたネガは途中で逃げてしまう。
果たしてネガの体は元に戻るのか!?
とも、このまま巨大怪獣と化してしまうのか!?
頼れるのは薬草に詳しい守だけ。

――急げ守!!町の平和を守れるのは君しか居ない!!

…マミの制作スタッフには特撮・SFマニアが多い。
それを実証付ける様な回でした。(笑)
ネガの悪夢シーンなぞ、完全なお遊びですな。(爆笑しちまったが)
しかしあそこまで巨大化した猫を、気にせず飼い続ける優のパパママは、度胸が据わっていると思う。(不気味に思わんかったのかね~)

そして薬草を煮詰める為、数日空き地で寝泊りしていた守少年……彼の家庭は謎で満ち満ちている。


★第34話 スネークジョーの逆襲 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――失敗続きですっかり落ち目の芸能記者スネークジョー。
それもこれも全てマミのせい…こうなりゃ意地でもマミの正体暴いてやるぞと復讐を誓う彼は、マミが最初に現われたと言うクレープ屋『クリィミー』の前で数日張り込む。
その甲斐有って、彼はマミがそのクレープ屋に急いで駆け込む現場を押さえた。

「マミの正体はクレープ屋の娘だった!!」

そう考えたジョーは、自分の掴んだスクープを実証付ける為、ドッキリカメラを企画しTV局に持ち込む。
郵便局の1日局長にマミを仕立て上げ、チラシを取りに行かせる隙に、郵便局をクリィミーにチェンジさせる。
更に売れない役者に、強盗を演じるよう依頼した。
狙いはマミに「パパ!!ママ!!」と叫ばせる事。
彼の企みは今度こそ成功するのか!?――

…最初に現れた現場に目を付けた彼は鋭いと思う。
てゆーかこんだけ『クリィミー』の周囲に出没しているのに、誰も不審に思わないのもどうかと。
極度の緊張から「パパ!!ママ!!」と、自分で叫んでしまうジョーに笑った。(いや気持ちよく解りますが)(笑)

とまぁ面白かったんですが…最後「言ってない」で通しちまったけど…口に出してはいるんだから、録音されてるんじゃないでしょうかね…?
撮影してたんなら、しっかり音声に入ってるんじゃ……と、不思議に思わなくもなかったのでした。


★第35話 立花さん、女になる!? 脚本○ 演出○ 作画△ 総合○ 

――何時も何時も仕事に遅刻するマミ。
パルテノンプロの若社長立花は、心配のあまり、すっかりノイローゼ気味になっていた。
せめて住所だけでも判ればと、めぐみに聞き出してくれるよう頼むが、嫉妬に狂った彼女からお約束のビンタを喰らってしまう。
しかも話が変に拗れ、自分が女装して調べる破目になってしまった。
新マネージャー『ひとみ』として、マミに近付き正体を探ろうとする立花。
だが急遽帰国した立花の父が、そしてマミのマネージャー木所が、女装した彼に一目惚れしてしまい、さあ大変――

…大・爆笑・巨編でした!!(爆笑)
マミ全話の中で最も笑える話じゃないかと。
胸開きドレスを贈られ、纏った自分を想像したシーンには、眩暈にも似た感動を覚えましたよ。(「無いの…v」って…)(笑)
井上和彦氏の怪演に感動した。
昔は009等二枚目役ばかりだった氏ですが、この立花役以降、三枚目も多く演じる様になったのです。
二代目「神谷明」とは、よく言ったもんだ。(笑)


・第36話 銀河サーカス1984 脚本△ 演出○ 作画× 総合△ 

…少し脚本に無理を感じた。
優が好きで、近付こうとしたんなら、守ではなく俊夫に化けるのが自然じゃないかな~と。
俊夫の前でマミに変身するというのも、不用意で変。
それを観て驚いただけで流してしまう俊夫君は、常日頃の彼を考えると有得んでしょう。

「時空を超え流離うサーカス団」というアイディアは、面白く感じたけど…。
独特な色調がシュールさを醸してて、印象に残りました。


★第37話 マリアンの瞳 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

今度出演する舞台で、伝説の花嫁衣装『マリアンの瞳』を着る事になったマミ。
試着する前…彼女はその胸に不気味な血の染みを見付ける。
驚いて皆に知らせるも、染みは直ぐに消えてしまった。

その日から、マミは不可解な事件に襲われ出す。
道の途中で、突然、無人のトラックが突っ込んで来たり。
彼女がDJをしているラジオコーナーに、「マリアンの瞳を着ないで」という葉書が舞い込んで来たり。

意を決して、葉書の差出人「紅小路鏡子」の家を探し当てたマミ。
しかし訪ねた家で…差出人である「鏡子」は、10年前『マリアンの瞳』を纏った婚礼の日、自ら胸を突いて死んだと聞かされる。

「あの『マリアンの瞳』は呪われた花嫁衣装。
 …決して身に着けてはなりませぬ!!」

残された家人から警告されるマミ。
しかし時既に遅し…彼女を狙って不吉な影が、刻々と近付いていた――

・・・ファンの間で色々物議を醸した回。
自分は大傑作に感じられたけど。

真っ赤な血の染みがドレスの胸を染めてくシーンは、子供心に結構恐く感じられたもんです。
この時かかるBGM&効果音がまた、実に恐怖感を煽るのですよ。

オチは最初から読めちゃってたけどね。(笑)
何かアニメうる星第98話『そして誰もいなくなったっちゃ!?』を思い起させる構成でしたよ。(賛否両論分かれた点でも同じだし)

サスペンスが好きな人なら楽しめるに違いない。
あの太鼓をしつこく鳴らす演出は、どうかなと感じなくもなかったけど…。(正直煩い)

しかし、もしもトラックが追突してたら……シャレにならんかったんじゃ…。(汗)


・第38話 ときめきファンクラブ 脚本△ 演出○ 作画○ 総合○

――国内TOPクラスのブルジョア御曹司で構成されてる会『ハイソサエティークラブ』。
その会に所属する「兵藤進ノ介」が、マミのファンクラブを作りたいと立花に申し出た。
勿論二つ返事でOKする立花。
マミ(優)もハンサムな兵藤に惹かれてしまう。
マミに急接近する兵藤に、俊夫は不快感を抱くのだが――

…マミの百面相が愉快な回。
最後の噛付きマミは、かなり壮絶で見物です。(笑)
放映当初、崩し難かったのか、彼女の顔はあまし崩れなかったのに…アニメーターさんも慣れたと見える。(笑)

それにしても毎度ビルのセキュリティが甘い。
いくら昭和50年代だからって、不自然過ぎる甘さに感じられるんだが…。(汗)
この回のゲストキャラ「兵藤進ノ介」は、最終回に向け重要な役割を担います。
ブルジョアキャラは使い勝手が良くて助かるんだろうなと。(笑)


・第39話 ジュラ紀怪獣オジラ! 脚本△ 演出△ 作画△ 総合△

きっぱりゴジラネタな回。
スタッフ完全に遊んでますな。(笑)
でもマミの世界には、正直合わなかった気がする。

毎回ビンタを喰らう立花さんですが、この回では珍しくめぐみさんをビンタしています。(暴力行為ではないですよ)


★第40話 くりみヶ丘小麦粉戦争 脚本○ 演出○ 作画× 総合○

――仕事が無くなり怠惰な毎日を過すスネークジョーの元へ、昔馴染みの「境久美子」が訪ねて来た。
ジョーが好きな彼女は、落ち目の彼の噂を聞き、自分と共にお好み焼き屋を切り盛りしてこうと誘う。
勿論ジョーは断る。
だが、彼女が乗るお好み焼の屋台(トラック)を見て、ジョーは一計を企てた。

くりみヶ丘に久美子を伴いやって来た彼は、クレープ屋『クリィミー』の前でお好み焼き屋を開店する。
営業妨害だと怒る優の両親。
しかしジョーは「嫌ならマミの正体を明かせ」と居直るばかり。

ジョーは前回(第34話)の件で、『クリィミー』とマミは関係有りと確信していた。
その為、わざわざ嫌がらせに来たのだった。

暫くは値下げで対抗し合う両店だったが…このままでは赤字で共倒れになってしまうと、1週間を目処に正々堂々売上競争をする事に。

ジョーは「負けたら出て行くが、勝ったら正体を明かせ」とマミに迫る。
マミも承知し、かくして仁義無き小麦粉バトルはスタートした――

…いや~、愛されてるな~、スネークジョー。(笑)
この後最終回、ビデオ版と、ずっと出続けたもんね。
実は自分も好きなキャラでした。
バックに演歌を流したくなる様な、そんな男の生き様を感じられた。
久美子さんも、大らかで度胸が据わってて、好い女っすね~。

他、この回で良い味を出してたのは守少年。
しがらみに頓着せず、自分の好きな方を応援する、マイウェイ&マイペースな彼が素敵だ。(笑)
お好み焼きとクレープなら、自分もお好み焼きの方が好みだったり。(御免よ、優ちゃん…)

それにしても「お好み焼きクレープ」とは如何なる味か??
何か今、マックで「ホットケーキバーガー」みたいな物、売ってるじゃないですか。
あれと近い感じかな~と……あっちも恐くて食べた事無いけど。


★第41話 勉強しすぎに御用心 脚本○ 演出○ 作画○ 総合○

――新学期、優のクラスに新しい担任として、「赤木裕一郎」先生が赴任して来た。
大変な熱血教師の彼は、この所優の成績が下降している事を知り、早速家庭訪問にやって来る。
実は赤木先生…熱血なだけでなく、顔が頗る良かった。
すっかり先生の顔にまいってしまった…もとい、考えに感化されたママから、進学塾に通わされる優。
その塾は赤木先生が講師を務める、学力レベルの高い塾だった。
そこで他塾生から低レベルと馬鹿にされ、怒った彼女は魔法の力を使い、テストで満点を取ってみせる。
一躍全塾生から注目を浴びる優。
赤木先生からも「君はやれば出来る子なんだ!」と褒められ、更なる期待を懸けられた優は、引っ込み付かずガリ勉に励むのだが――

…有り勝ちな話の気もしますが、演出のテンポが良く、楽しめました。
この回も守君の味が頗る出てる。
ラスト、勉強し過ぎて倒れた優を見舞いに訪れた彼が出したクイズは、聞いてて心が温まりました。
家庭訪問にやって来た先生から逃げる為、灯りを消し、一家全員無言のまま耐えたという話には笑った。
本当、どんな家庭なのか気になって仕方ない。(笑)

そして何と言っても優の父ちゃんが格好良い!

「何より優の体が大事だ!
 優が元気になっても、ガリ勉は止めさせるよ!
 いいね…!?」

落着いた口調で、しかし有無を言わせず母ちゃんに告げる態度が、正しく一家の大黒柱しております。
優の父ちゃんは、自分にとって理想の父親像なのですよ。(照笑)

第31話に引き続き、「あおいちゃん」がモブシーンに登場。
当時少女漫画売り上げ№1で在りながら、何故かアニメ化しなかった作品『あおいちゃんパニック!』。
アニメにし易いキャラだっただけに、謎に思われたもんです。
一説には作者が断固首を縦に振らなかったからだとか。(有名なアニメファンなのに)

しかし他アニメのモブシーンには、頻繁に登場してました。
自分が知ってるだけでも『ななこSOS』とか『ガンモ』とか、この『マミ』とか…。 



【続】
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