瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

番組の途中ですが、

2010年12月27日 17時26分49秒 | ただいまおかえり(雑記)
もとい、企画の途中ですが、父危篤の為、中断させて頂きます。
楽しみにして下さった方には申し訳ない。
落ち着いたら詳細話すと共に、再開しようと考えてますが、暫くブログの更新自体、お休みさせて頂きます。
年の瀬に暗い話、御免なすって。
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2010年、クリスマスには歌を歌おう♪その7

2010年12月26日 10時49分22秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
日本では12/25にクリスマスが終るけど、本当のクリスマスは12/25~始まるお祭。
というわけでメリーのクリスマス雑学講座も続行、今日は昨日の話の後編よ!

中世に入っても古代と同様どんちゃん騒ぎを続けて来たクリスマス。
けれどその傾向に待ったをかける人物が現れたの。
16世紀にキリスト教の改革を巻起こしたマルティン・ルター。
彼が考えるクリスマスは、聖キリストの生誕を厳粛に祝う日であり、浮かれて騒ぐ人達の姿は不謹慎に映ったのよ。

実はまだサトゥルナーリア祭だった頃から、大騒ぎに眉を顰める人は少なくなくて、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスは、あまりの乱痴気騒ぎを憂い、期間を3日に縮めようとしたそうなの。

キリスト教の伝道師達は、異教徒を改宗するにあたり、彼らの生活に根付いた土俗信仰を、悪魔崇拝的だと非難したわ。
彼らが祝うクリスマスも勿論弾圧した。
けれど信仰は変えられても、習慣までは変えられなかったの。
キリスト教は彼らのクリスマスを受容れた。
異教の慣習を「キリスト教に由来する」と説き伏せ、彼らを納得させる道を選んだの。

しかしルターを筆頭に、プロテスタント(抗議者)と呼ばれる新教徒達は、それを許さなかった。
キリスト教由来じゃない、異教時代の慣習を全否定し、瞑想する事でクリスマスを祝おうとしたの。

そしてクリスマス史の中で重大な事件が、1647年のイギリスで起ったわ。
この年、国の議会が、クリスマス及びその他の祝祭日を祝うと、罰を科す事を決めたの。
当時のイギリスは清教徒革命により内乱が勃発、1648年国王チャールズ1世の処刑を切っ掛けに共和国となった。
そして1652年、「クリスマスと通常呼ばれている十二月二十五日を祝ってはならない。したがって、その日に教会で如何なる祭典も行われてはならない」との法令を出したの。
ベルを持った役人が、「クリスマス禁止」を叫びながら、町中を触れ回ったと云うわ。
ところが民衆はこの法令に猛反発、各地で暴動が引き起こされるまでに発展したの。

例を挙げると、カンタベリーで市長命令により、クリスマス禁止を公にし、期間中でもマーケットを開くよう触れを出したところ、町民は殆ど無視して僅か12店しか開かれなかったそうよ。
しかも開けた店は町民の力で無理矢理閉められ、抵抗すると品物が路上に投げ出されたんですって。

1647年にはカンタベリー及び近郊のおよそ1万人が集まって、「もしクリスマスを祝えないのなら、王に再び帰って来て貰いたい」と決議。
民衆の声に後押しされ、1660年君主制が復活、クリスマスも再び祝日に戻されたの。
大勢の楽しみを過度に規制すると暴動が起きる、現代にも通じる話よね。

意外に思うかもしれないけど、アメリカでクリスマスが祝日と認められるまで更に時間がかかり、1836年アラバマ州が初めて公休日に定めるまでは、祝う事を違法とする所が多かったそうよ。
これは現在のアメリカを建国したのが新教徒だった為ね。

クリスマスの歴史にも山在り谷在りブランク在り、変らず祝われて来た祭じゃない事を解って頂けたかしら?
と言った所でお話の続きはまた次回!

今年のクリスマス7曲目の歌は――「I Saw Three Ships(三隻の船)」!
マザーグース(英国伝承童謡)の中の1篇で、イギリスに古くから伝わるクリスマスキャロルよ。
繰り返しのリズムが耳に心地好くて、メリーとっても気に入ってるの♪

歌いながらグッバイ――また次回ここで会いましょう♪





                【I Saw Three Ships(三隻の船)】





I saw three ships come sailing in♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
I saw three ships come sailing in♪
On Christmas day in the morning♪

And what was in those ships all three♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
And what was in those ships all three♪
On Christmas day in the morning♪

Our Savior Christ and His lady♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
Our Savior Christ and His lady♪
On Christmas day in the morning♪

Pray whither sailed those ships all three♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
Pray whither sailed those ships all three♪
On Christmas day in the morning♪

O they sailed into Bethlehem♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
O they sailed into Bethlehem♪
On Christmas day in the morning♪

And all the bells on earth shall ring♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
And all the bells on earth shall ring♪
On Christmas day in the morning♪

And all the angels in Heav’n shall sing♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
And all the angels in Heav’n shall sing♪
On Christmas day in the morning♪

And all the souls on Earth shall sing♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
And all the souls on Earth shall sing♪
On Christmas day in the morning♪

Then let us all rejoice amain♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
Then let us rejoice amain♪
On Christmas day in the morning♪



【日本語訳】

3隻の船がやって来る
クリスマスの日に クリスマスの日に
3隻の船がやって来る
クリスマスの日の朝に

3隻の船に誰が乗ってる?
クリスマスの日に クリスマスの日に
3隻の船に誰が乗ってる?
クリスマスの日の朝に

イエス・キリストと聖母マリア様
クリスマスの日に クリスマスの日に
イエス・キリストと聖母マリア様
クリスマスの日の朝に

3隻の船は何処に行くのか
クリスマスの日に クリスマスの日に
三隻の船は何処に行くのか
クリスマスの日の朝に

ベツレヘムへ行った
クリスマスの日に クリスマスの日に
ベツレヘムへ行った
クリスマスの日の朝に

地上に鐘が鳴り響く
クリスマスの日に クリスマスの日に
地上に鐘が鳴り響く
クリスマスの日の朝に

天国の御使い歌い出す
クリスマスの日に クリスマスの日に
天国の御使い歌い出す
クリスマスの日の朝に

地上の民が歌い出す
クリスマスの日に クリスマスの日に
地上の民が歌い出す
クリスマスの日の朝に

我らは喜びに溢れて
クリスマスの日に クリスマスの日に
我らは喜びに溢れて
クリスマスの日の朝に





(↓から、びょり記)
…毎度ようつべからですが、歌う人は参考にどぞ!(微妙に歌詞と合ってなくて御免)(汗)
写真は後楽園のイルミネーション、光の帆「船」という事で、このクリスマスキャロルを採り上げ。



↑下から観た図も格好良い、此処のイルミネーションも年々派手になってくなぁ。

かつてのクリスマスは冬至~新年にかけてのお祭で、つまりは正月に当たるイベントだった。
だから日本なんかの場合は、正月を2度祝ってる事になり、そりゃあ他国からおかしく思われるのも当然ですな。

同じ頃ユダヤ教で祝われる「ハヌカー」、これはエルサレム神殿奪回を記念する行事で、冬至祭とはカラーが違うんだけど、最近はクリスマスに影響を受け、似た行事に変って来てるそうな。
これを快く思わないユダヤ教徒も多い。
しかし元来のキリスト教はユダヤ民族の為の信仰だったんだけどね。
てかキリスト教徒でも、特にプロテスタントは、元々異教の慣習だからと言って、クリスマス反対派だった。
今は歓迎してる所が多い。

何だかんだで今やクリスマスは宗派を越え、世界中で祝われてるって事です。
但しキリストの生誕を祝うんじゃなく、民俗のイベントとして祝ってる人も在ると。
そんな訳で他民族で構成されるアメリカの様な国では、「メリークリスマス」の代わりに、「ハッピーホリデーズ」という無難な挨拶文で返したりする。
「メリークリスマス」だとキリスト様が生れた善き日を祝う意味に取られちゃうから。

そしてヤフーのイルミネーション人気投票の結果が出ました!

ハウステンボスが1位です!!

ばんざ~い♪ ばんざ~い♪ ばんざ~い♪
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2010年、クリスマスには歌を歌おう♪その6

2010年12月25日 07時46分17秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
いよいよ今日は待ちに待ってたクリスマス♪
グラスをカチンと合せて乾杯しましょ♪

――メリーークリスマーーース♪♪

…はぁ…1年に1度開けるワインの味は格別だわv

一息吐いたところで、今回は中世のクリスマスについて、お話するわね!

4世紀頃にローマの国教と認められるや、キリスト教は正に破竹の勢い、熱心な伝道師達のお陰で布教はヨーロッパにまで及び、11世紀にはほぼ全域がキリスト教化されたの。
そして冬至の祭日だった12/25は、聖キリストの生誕日として、世に広く知られるようになったわ。

ローマ時代のサトゥルナーリア祭と、古代北欧のユール祭を吸収したクリスマスは、聖夜に変わってもどんちゃん騒ぎを継承し、中世の貴族や庶民から最も愛される行事に成長して行ったの。

例えば中世のイギリス宮廷では仮面劇が盛んに行われ、身分と関り無い仮装を楽しんだと云うわ。
そして昼夜ぶっ続けで舞踏会を催したんですって。
王への贈り物が義務付けられ、豪勢な食事に公認のギャンブル…この辺りサトゥルナーリア祭そのまんまの雰囲気ね。

庶民の間で人気を呼んでたのは無言劇。
キリストの生誕劇や英雄劇を行う習慣が生れたと云うわ。
劇を演じた芸人達は、その後家々を廻り、お金や食べ物を貰ったの。

クリスマスキャロルを歌う慣わしが普及したのも11世紀の頃よ。
即席聖歌隊が近所の家を訪ねて廻り、歌い終わると温かな飲物と菓子を御馳走になったと云うわ。
特に、最初に訪ねて来た合唱隊は、充分に時間をかけてもてなさなければ、不運に見舞われると考えられてた為、歓迎せずには居られなかったんですって。
有名なハロウィーンの決まり文句、「トリック・オア・トリート?」を思い起させるわね。

とまぁ楽しいお祭だったんだけど、何時の世も無秩序を好ましく思わない人達が居るもの…

…と言った所でお話の続きはまた次回!

今年のクリスマス6曲目の歌は――「きよしこの夜」!

ヨーゼフ・モールが作詞し、フランツ・グルーバーが作曲した、珠玉のクリスマスソングは、雪深いオーストリアの小村、オーバンドルフの教会で生れたの。
それはクリスマスが呼び起した奇跡だったのかもしれない。

歌いながら今回はグッバイ――また次回ここで会いましょう♪





                         【きよしこの夜】





聖し♪ この夜♪
星は♪ 光り♪

救いの御子は♪
馬槽の中に♪

眠り給う♪
いとやすく♪


聖し♪ この夜♪
御告げ♪ 受けし♪

牧人達は♪
御子の御前に♪

額づきぬ♪
畏みて♪


聖し♪ この夜♪
御子の♪ 笑みに♪

恵みの御世の♪
朝(あした)の光♪

輝けり♪
朗らかに♪





(↓から、びょり記)
…現代のクリスマスがキリスト教徒以外にも受容れられてるのは「楽しさ」故。
楽しいからこそ「ウチでもやってみるべ」となり、加えてそれが商売になると知れればやらずにおれぬ。
ローマ帝国が治めてた時代から、クリスマスは資本主義のお祭だった。
ローマ帝国からアメリカに変っただけの事なのですよ、実は。

毎度ようつべからですが、歌う人は参考にどぞ
今年は歌い易いように、日本語版が広く知られてる場合は、そっちを採らせて頂いてるけど、英語版で歌いたいと言う方は、こちらを参考にされて下さい。

今日の写真はイクスピアリのミュージアムレーン。
施設内のイルミネーションで、毎年1番綺麗なのは此処。
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2010年、クリスマスには歌を歌おう♪その5

2010年12月24日 20時12分43秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今夜は楽しいクリスマスイブ♪
祝日に制定してない日本の場合、昨日の内に祝ってしまった家庭も多いでしょうけど、シャンパンもケーキも本来は今夜開ける物よ。
さぁ!グラスにお酒を注いで、乾杯の用意をして頂戴♪

乾杯する前に…今夜は昨夜お話した「ユール」の習慣について、も少し詳しく紹介するわね。

北欧古来の冬至祭――「ユール」。

キリスト教伝来以前の本来の姿は、死霊や精霊を迎える神秘のお祭よ。
白い雪と深い闇に閉じ込められる北国の冬。
長い夜に姿を見せず訪れる者達、彼らは超自然の存在で、人知を超えた力を与えにやって来ると信じられていたの。

ユール(クリスマス)の夜には未来を知る事が出来るとされ、占いが盛んに行われたのよ。
例えば真夜中、閉め切った暗い部屋で、悪魔の名を唱えれば、己の未来が見えるとか。
以前こんな方法こんな方法も紹介したわね。

ユールに不可欠な物は、「麦わら」に「山羊」に「丸太」。

北欧ではクリスマスが近付くと、麦の穂束を屋根や門口や庭木に取り付け、畑にも立てるそうよ。
更に屋内の床にも麦わらを敷き、ユールの間、家族はその上で眠るの。
麦わらは生命力の象徴。
刈り取られた麦穂には、穀物霊が宿ると信じられてた。
だからその霊力にあやかろうと、こういった習慣が生れたんでしょうね。
キリスト教の聖書に、キリストは馬小屋のわらを敷いた飼い葉桶で誕生したとの記述が見られるけど、ユールの夜に麦わらの上で眠る習慣から影響を受けたのかもしれないわ。
ちなみにユールの季節が過ぎると麦わらは集められ、家畜小屋や畑に撒いたりするそうよ。
不思議な霊力が篭められた物だから、家畜の病気を防ぎ、豊作をもたらすと信じられたの。

山羊は雷神トールの乗物を牽く神獣で、豊穣の象徴とされてた動物よ。
その為麦わらで山羊を象り、ユールの頃飾る習慣が生れたの。
けれどキリスト教伝来後は異教の象徴に堕とされてしまった。
貴方は黒山羊の悪魔の絵を見た事がなぁい?

丸太は北欧の樹木信仰を象徴する物。
ユールがクリスマスに変ってからも、森から伐り出した丸太にリボンや花を飾り、暖炉にくべる習慣は継承されたわ。
丸太が燃えた後の灰には病気を治し、雷を防ぐ力が有ると信じられ、薬の様に呑んだりしたんですって。
暖炉が家庭から消えてくと共に習慣は廃れて行ったけど、「ブッシュ・ド・ノエル」と呼ばれるケーキに名残を感じるわ。

と言った所でお話の続きはまた明日!

今年のクリスマス5曲目の歌は――「赤鼻のトナカイ」!

世界中に赤鼻のトナカイ「ルドルフ」を印象付けた、ジョニー・マークス作詞&作曲のクリスマスソングよ。

歌いながら今夜はグッバイ――また明日ここで会いましょう♪





                            【赤鼻のトナカイ】





真っ赤なお鼻の♪
トナカイさんは♪
何時も皆の♪
笑いもの♪

でもその年の♪
クリスマスの日♪
サンタのお爺さんは♪
言いました♪

暗い夜道は♪
ピッカピッカの♪
お前の鼻が♪
役に立つのさ♪

何時も泣いてた♪
トナカイさんは♪
今宵こそはと♪
喜びました♪


真っ赤なお鼻の♪
トナカイさんは♪
何時も皆の♪
笑いもの♪

でもその年の♪
クリスマスの日♪
サンタのお爺さんは♪
言いました♪

暗い夜道は♪
ピッカピッカの♪
お前の鼻が♪
役に立つのさ♪

何時も泣いてた♪
トナカイさんは♪
今宵こそはと♪
喜びました♪





(↓から、びょり記)
…「十二夜」は太陰暦を太陽暦のサイクルに合わせるのに、付け加える必要の有る日数じゃないかって説を唱えた人が居る。
1年12回の月の満ち欠けを合計した約354日が太陰暦。
太陽暦と照し合せた際、計算から外れる日数、それが丁度11~12日在る。
クリスマスとは去る年にも来る年にも属さない特別な期間だって事です。

毎度ようつべからですが、歌う人は参考にどぞ!

今日の写真は後楽園ビル内雑貨屋に飾られてたオーナメント。
チョッパーに似たトナカイだなと感じて。

クリスマスイブの今日はチョッパーの誕生日。
ハッピーバースデー♪チョッパー♪♪
外見が変らなかった理由は、子供ファンの心理を配慮してかもね。
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2010年、クリスマスには歌を歌おう♪その4

2010年12月23日 19時09分18秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
昨夜はクリスマスの元になった「陽」のお祭を紹介したわね?

「陽」在れば「陰」も在る。

今夜はクリスマスの元になった「陰」のお祭、「ユール」について紹介するわ!

「ユール」とはキリスト教伝来以前に、北欧で行われていた冬至祭を指す言葉。
現代でも北欧のクリスマスを「ユール」の名で呼んだりするわ。

1年が終る12月、古代ゲルマン人は12日間に渡り、収穫を神々に感謝して、盛大な宴を催したの。
12/25~1/6迄続く「十二夜」と呼ばれる習慣はここから来てるのよ。
オーディン・フレイ・トールといった北欧の神々に、ビールやパンや猪豚を捧げ、丸太を燃やして祭の間中、火を絶やさなかったと云うわ。
やがて神々は自然の精霊に変り、自分達の祖先の霊と結び付いた。
ユールの夜には祖先の霊が古代神に率いられ、家に帰って来ると人々は信じたから、かつて古代神に捧げてた時と同様、各家庭で料理と飲物を食卓に供える習慣が生れたの。
この時死者に供える食事は「ユールボード」と呼ばれてるんだけど、日本の習慣で言えばお盆の頃供えられる「盆棚」に当たるわね。

祖先の霊と一緒に悪霊なんかも人里に降りて来ると恐れられてたから、冬至祭の終りには必ず火を大きく焚き、騒音を立てて霊を追い払う儀式を行うのよ。
これも日本式に言うなら「送り火」、また旧正月頃見られる「どんど焼き」、それから「節分」にも似てるわね。
年の終りに精霊を迎え、春の到来と共に送り出す(追い払う)儀式が、遠く離れた国と国で共通に見られるのは不思議だわ。

キリスト教伝来以前の「ユール」は死者の祭。
それがキリスト教伝来以後は、悪魔崇拝の儀式に見られ、禁止されてしまったの。
けれど習慣という形でしぶとく継承されてった。

現代で「ハロウィーン」と呼ばれる祭、あれは古代のケルト人が11/1に行っていた収穫感謝祭を起源にしていて、当時は「サヴィン」の名で呼ばれていたそうよ。
古代ケルト人にとって1年の終りは10/31、新年の前夜には精霊や魔物が訪れると考えられてたの。
それらから身を守ろうと化物の扮装をして騒ぐ習慣が生れたのだけど、このイベントをプロテスタントの信徒達はクリスマスを浄化する為に利用したの。
クリスマスから「陰」の要素を取り除き、「ハロウィーン」と言う名の別の行事に作り替えたってわけ。
一方でヨーロッパのカトリック圏のクリスマスには、今でも死者の祭(ユール)的要素が色濃く残されてるようよ。

と言った所でお話の続きはまた明日!

今年のクリスマス4曲目の歌は――「サンタが町にやって来る」!

1934年頃、ヘヴン・ギレスピーが作詞し、フレッド・クーツが作曲して生れたと言われる、知る人ぞ知るクリスマスの名ソングね。
サンタクロースを待ち侘びる気持ちは、大人になっても変らず持ち続けるものかしら?

歌いながら今夜はグッバイ――また明日ここで会いましょう♪





                      【サンタが街にやって来る】





さぁ♪ 貴方から♪
メリークリスマス♪
私から♪ メリークリスマス♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

ねぇ♪ 聞えて♪
来るでしょ♪
鈴の音が♪ 直ぐそこに♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

待ち切れないで♪
お休みした子に♪
きっと素晴しい♪ プレゼント持って♪

さぁ♪ 貴方から♪
メリークリスマス♪
私から♪ メリークリスマス♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪


さぁ♪ 貴方から♪
メリークリスマス♪
私から♪ メリークリスマス♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

ねぇ♪ 聞えて♪
来るでしょ♪
鈴の音が♪ 直ぐそこに♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

クリスマスイブを♪
指折り数えた♪
幼い思い出も♪ 今宵懐かし♪

さぁ♪ 貴方から♪
メリークリスマス♪
私から♪ メリークリスマス♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪


待ち切れないで♪
お休みした子に♪
きっと素晴しい♪ プレゼント持って♪

さぁ♪ 貴方から♪
メリークリスマス♪
私から♪ メリークリスマス♪
サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪




(↓から、びょり記)
前年紹介したように、元の歌詞はこの日本語版と全然違う。
しかし日本語で歌われる場合、大抵は↑じゃないかと。
それだけ日本人に親しまれてる証拠だろう。
自分も気に入ってたり。
2番の歌詞なんか、歌ってるとほろり来る。
ちなみに訳したのは神戸孝夫氏らしい。
毎度ようつべからですが、歌う人は参考にどぞ

向うから見れば日本人も中国人も一緒な様に、こっちから見ればヨーロッパ人は皆一緒。
が、ヨーロッパの人達にとっては大いに違ってて、今でもそれぞれの系譜が揉め事の発端になったりしてる。
ケルト人は紀元前5世紀頃、古代ヨーロッパに流れて来た民族で、後に彼らの文化にローマ帝国が侵入。
更に5世紀頃ローマにゲルマン人(ローマ人の他称)が侵入を開始し、449年にはアングロ・サクソン人が現在のイギリス領土に侵入を開始したそうな。
繰り返される侵略が、異なる人種と文化を混然とさせ、キリスト教が統一を図り、現代の複雑なヨーロッパを形成した。

島国日本も実は色んな民族の文化が交じり合ってて、例えば秋田県の慣習「なまはげ」と似たものが、ドイツやオーストリアで見られるんだな
つまり昔東北地方にヨーロッパの民族が流れて来たって事で、秋田美人の肌が白いのはそのせいだと言われている。
秋田犬のDNAを調べたら、ヨーロッパ犬種との繋がりを認められたそうな。
そういや秋田と青森の県境辺りに、「新郷村(旧戸来村)」と言う、不思議な村が在る。
何故か古代ヘブライに纏わる慣習が残されてるそうで、眉唾だがキリストの墓と呼ばれる遺跡が在る。
大昔ユダヤ民族が流れて来たんでしょうねぇ。
(新郷村の観光スポット→http://www.net.pref.aomori.jp/shingo/07sight/sight_sub.html)

今日の写真は「らくーあ」内の、バスグッズを専門に扱う店、LUSH前で見付けたプレゼントの山(無論デコレーション)。
この店で扱ってる商品、興味は有るんだが、近付くと店員さんが物凄い勢いで商品の説明を始めるので、恐くて側に寄れない。
商売熱心な店というのは、客の立場から見ると、有難迷惑な部分も有るよな。
全国展開してる店なので、知ってる人は大いに違いない。
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2010年、クリスマスには歌を歌おう♪その3

2010年12月22日 18時46分40秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今日は1年で最も日が短い冬至ね。
食卓にカボチャが上ってる家庭が多いんじゃないかしら?

さて今回はクリスマスの元になったと言われる古代祭、「サトゥルナーリア」についてお話するわ!

クリスマスがまだイエス・キリストの誕生日じゃなかった頃、古代ローマでは年末~新年にかけてビッグイベントを開催してたの。

ローマの農耕神サトゥルヌスを祀る収穫祭――「サトゥルナーリア」。

紀元前217年頃、共和制ローマとカルタゴ間で勃発した第2次ポエニ戦争で、カルタゴにローマ軍が惨敗した折、市民の士気を高める目的から催したのが始まりだと言われる、12/17~12/23迄続いた名高いどんちゃん騒ぎよ。

サトゥルヌスは、ギリシャ神話では天空神ウラノスと地母神ガイアの息子「クロノス」。
ギリシャの最高神ゼウスの父親であり、彼に権力の座を奪われたというのは、ギリシャ神話好きの人なら周知のエピソードでしょうけど、そこから窺い知れるように、古代ギリシャの黄金時代はゼウスよりも民の信仰は下だった。
ところがローマ帝国の時代になると、立場は一転ゼウスよりも格上げされ、農耕神として信仰を集めるようになったわ。
ローマ神話ではユピテル(ゼウス)にオリンポスを追放された後、地上に降り立ちローマ人の祖先に農業を教え、豊かな王国を築いたとされてる。

サトゥルナーリア祭の間、ローマの人達は仕事を休み、食べて飲んで歌って踊っての乱痴気騒ぎを繰広げたの。
博打はお咎め無、正装は着用せず派手な仮装に身を固め、奴隷と主人は立場を入れ替えた。

身分の逆転は古代バビロニアの代理王制度が起源だと言われてるわ。
古代において日蝕月蝕等の天体の異変は、神から王への不吉な御告げとされていた。
だから天の神の目を欺こうと代理の王を立て、真王は一時農夫に身をやつしたと云うわ。
この代理王制度がペルシャ・ヒッタイトにも継承され、ローマ帝国の大祭にまで組み込まれたそうなの。

そう言えば昨日は皆既月食が観測されたけど…貴方は観たかしら?

サトゥルナーリア祭の翌日は新年。
年の終りに身分の逆転を行った理由は、天地創世の頃の無秩序で混沌とした状態に戻る為。
古い年が終ると同時に一旦築いて来た常識をぶち壊して、再生を図ろうとしたんじゃないかしら?
言わば原点回帰ね。
冬至を境に滅んで再生する太陽が、世界の循環を古代人に意識させたんだと思うわ。
日本で年末に行われる忘年会での無礼講、あれも古代バビロニア発祥の伝統的習慣かも。

サトゥルナーリア祭ではプレゼント交換が頻繁に行われたそうだけど、この習慣も現代クリスマスに引き継がれてるわね。
現代のクリスマスの「陽」の要素は、主にサトゥルナーリア祭が起源だと言うわ。

といったところでお話の続きはまた明日!

今年のクリスマス3曲目の歌は――「諸人こぞりて」!

賛美歌の父と呼ばれたアイザック・ウォッツが作詞し、アメリカ人のL・メーソンが、ヘンデルの『メサイア』を元にして作曲した歌よ。

歌いながら今夜はグッバイ――また明日ここで会いましょう♪




                        【諸人こぞりて】




諸人こぞりて♪ 迎えまつれ♪
久しく♪ 待ちにし♪
主は来ませり♪
主は来ませり♪
主は♪ 主は♪ 来ませり♪


この世の闇路を♪ 照らし給う♪
妙なる♪ 光の♪
主は来ませり♪
主は来ませり♪
主は♪ 主は♪ 来ませり♪


しぼめる心の♪ 花を咲かせ♪
恵みの♪ 露おく♪
主は来ませり♪
主は来ませり♪
主は♪ 主は来ませり♪


平和の君なる♪ 御子を迎え♪
救いの♪ 主とぞ♪
褒め称えよ♪
褒め称えよ♪
褒め♪ 褒め称えよ♪




(↓から、びょり記)
…サトゥルナーリアの起源は古代ギリシャの祭「クロニア」だろうと言われてます。
その名から察せられる通り、同じくクロノス(サトゥルヌス)に捧ぐお祭です。

本日の写真は後楽園のイルミネーション、光のゲート。



↑こんな風に色が変化する、プチ・ルミナリエで御座います。

毎度ようつべから、歌う人は参考にどぞ


時にヤフーのイルミネーション人気投票、ハウステンボスが1位に返り咲きました!!

やった♪やった♪やった♪やった♪
愛知の人にゃ悪いが、TOPの座をそう易々と渡せねぇ。
まるで自分の贔屓の球団を応援してるかの如く、本気で熱くなってる最近で御座います。(笑)
てか何故ライツ・プロムナードは写真でなくイメージ画なのだ?
札幌とルミナリエは写真無だし…人気投票を開催するなら、条件揃えるべきだと思う。
仙台の光のページェントは(復活したとはいえ)事故が不運だったね…。
コメント (3)
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2010年、クリスマスには歌を歌おう♪その2

2010年12月21日 20時07分31秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
昨夜はキリスト生誕以前のクリスマスについて、さらりとお話したわね。
今夜は時計の針を少し進めて、キリスト生誕後のクリスマスを、さらりとお話するわ。

キリスト教祖であるイエスは神の子と崇められてる一方、多くの民に教えを説いた偉人として、歴史に名を残してるわね。
イエスが生きた時代は強大なローマ帝国が治めていて、イエスの説いた教義は当時支配されていたユダヤ民族の宗教改革を訴えるものだったと云われてるわ。
現在のユダヤ教はキリスト教とは異なる立場を貫いてるけど元は親類、宗教の世界は複雑だわね。

それはさて置き、現在世界で最大の信徒数を誇るキリスト教だけど、ローマ帝国統治下の時代は、極小さな新興の宗教にすぎなかったの。
それが古代ローマ人に度々弾圧を受けた事で、皮肉にも信徒同士の結束が強まり、規模を拡大させて行ったのよ。

キリスト教と同時期に勢力を競っていたのが「ミトラス教」。
太陽と光明と戦闘の神「ミトラス」を主神と崇める宗教で、紀元前1~5世紀にかけ兵士の間で流行したと伝えられてるわ。

ライバルとして競っていた為かしら?
2つの宗教には多くの類似点が見られるの。

例えば一神教である点、
日曜を聖なる曜日と定めてる点、
洗礼が有る点、
天国と地獄の概念、
十字のシンボル、等々…

何よりミトラスもキリストも生誕日は12/25、果たしてこの12/25という日付には、どんな意味が篭められてるのかしら?

――答えは太陽再生の日。

当時の冬至は12/25で、太陽神ミトラスはこの日、岩から生れたと伝えられてるの。

キリストの生誕日が12/25と定められたのは、紀元325年小アジアのニケアで開かれた、キリスト西方教会議以後で、それ以前は1/6に祝われてたの。
現在でも東方教会圏では1/6もしくは1/7をクリスマスと定めているのよ。

ローマの太陽暦では1/1が天地創造の始まり、人間を創造したのはそれから6日目だというキリスト教義を受け、1/6にキリストの生誕日を定めたものの、神の子=世を照らす光=太陽という連想から、12/25の太陽生誕の日こそ相応しく感じたのでしょうね。
何より彼らの聖書に記述された最重要イベントはキリストの復活、死から再生する太陽はキリストそのものだと信徒達は深読みしたのよ。
そして現代に繋がる聖クリスマスの日は誕生したというわけ。

ところでイエス・キリストの本当の誕生日は何時なのか?
この謎を解いた人は歴史上1人も居ないの。
古い文献には4世紀半ばの地中海で、キリスト教徒が5月初めに生誕を祝ったと記述されてるそうだけど、果たして真実かは判らない…。

もう1つの謎、かつてキリスト教のライバルだった「ミトラス教」は、その後どうなったのか?
4世紀頃、ローマ帝国の皇帝コンスタンティヌス1世がキリスト教を公認。
382年グラティアヌス帝がキリスト教以外の宗教を禁止する勅令を出して以降は衰退して行ったわ。
そしてミトラス教は歴史の狭間に埋もれてしまったの。

でも一説には仏教の弥勒菩薩はミトラスが祖じゃないかと云われてるわ。
だとして仏教はミトラス教と繋がってるかもしれないわね。

と言った所でお話の続きはまた明日!

今年のクリスマス2曲目の歌は――「Silver Bells」!

1951年に映画「The Lemon Drop Kid」の挿入歌として発表されて以来、米国ではポピュラーなクリスマスソングよ。
作詞はジェイ・リヴィングストン、作曲はレイ・エヴァンス。
映画は1934年に製作された同名作のリメイクで、「レモン・ドロップ・キッド」と言うあだ名のペテン師を主人公にしたコメディーだったのだけど、映画より歌の方が有名になってしまったのね。

歌いながら今夜はグッバイ――また明日ここで会いましょう♪




                            【Silver Bells】 



City sidewalk♪
Busy sidewalks♪
Dressed in holiday style♪
In the air there's a feeling of Christmas♪

Children laughing♪
People passing♪
Meeting smile after smile♪
And on every street corner you'll hear♪

Silver bells♪
Silver bells♪

It's Christmas time in the city♪

Ring-a-ling♪
Hear them ring♪

Soon it will be Christmas day♪


City street lights♪
Even stop lights♪
Blink a bright red and green♪
As the shoppers rush home♪ with their treasures♪

Hear the snow crunch♪
See the kids bunch♪
This is Santa's big scene♪
And above all this bustle you'll hear♪

Silver bells♪
Silver bells♪

It's Christmas time in the city♪

Ring-a-ling♪
Hear them ring♪

Soon it will be…Christmas day♪



【訳】

クリスマスはワクワクするね
パーティーをしたり、礼拝をしたり
何が起こっても、何が有っても
それが僕にとってのクリスマス

街の歩道は人が行き交う
お祭り気分の様子でさ
そんな雰囲気溢れる
クリスマス気分でさ

子供達は笑い、人々が通り過ぎる
次々に出会う笑顔、また笑顔
そんな街角では、聞こえて来るよね

銀色のベル 銀色のベル
それは街中のクリスマス
リンリン鳴ってる、音が聞こえて
もうすぐクリスマスがやって来るんだ


街の灯り、信号の灯りも
赤と緑に輝いているよ
買い物をしたら、家に急ぐよ
大事なプレゼントを抱えてね

雪を踏みしめる音、やって来る子供達
これがサンタさんの、季節の様子
活気に溢れた、そんな中から

銀色のベル 銀色のベル
それは街中のクリスマス
リンリン鳴ってる、音が聞こえて
もうすぐクリスマスがやって来るんだ





(↓から、びょり記)
…曇ってて皆既月食観れんかった。

毎度ようつべからですが、歌う人は参考にどぞ

他民族の宗教や文化を吸収し、今のキリスト教は成立してる。
他の宗教もそれは同じだけど、そうせざるを得なかった事情が、特にキリスト教には在ったというわけで…な~んて事は今迄クリスマスの度に聞いたと思われるでしょう?
ミス・メリー曰く――此処までの記事はおさらい、次回から期待しててね♪――という事です。
皆様、御期待下さい。(笑)

今回挙げた映画、自分は観た事無いです。(汗)
検索したら競馬でペテンを働く主人公の話みたいだけど…。
映画から広まったクリスマスソングは多い。
それだけ当時映画の影響力が強かったという事で。

写真はイクスピアリ中央広場のクリスマスツリー…に飾られた銀色の鐘をクローズアップした物です。
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2010年、クリスマスには歌を歌おう♪その1

2010年12月20日 21時39分58秒 | クリスマス
はぁい♪私の名前はミス・メリー♪
毎年クリスマスの頃訪れては、貴方にちょっぴりクリスマスの話を聞かせて、貴方と一緒にクリスマスソングを歌うのを楽しみにしてる妖精なの♪
今年は空路の渋滞のせいで、何時もより5日も遅刻しちゃってゴメンなさい。

え?妖精なのに飛行機で来るなんて、おかしくないかって?
オランダのサンタクロースは毎年スペインから船に乗ってやって来るのよ。
だったらクリスマスの妖精が飛行機に乗ってもおかしくないでしょう?

細かい事は言いっこなし!
今年はクリスマスが現在の姿になるまでの歴史をさらりとお話した後、世界のクリスマスをプチ紹介するわね!

第1回雑学講座で話したように、神の子イエス・キリストが誕生する以前から、クリスマスは存在したの。
恐らく人類が1年の暦を作った頃には、祝日として祝われてたんじゃないかしら?

世界で最初のクリスマス――それは冬至のお祭だった。

1年の内最も日が短くなる冬至は、太陽が死ぬ日だと古代人には思えたの。
けれど日はまた昇る、終わりは新たな始まりを意味するわ。
冬至を過ぎれば夏至に向い、太陽は再び力を盛り返す。
だから冬至は古い太陽が死に、新しい太陽が生まれる、再生の日だと考えられた。
古代人の暦は現代人のものよりずっとシンプルで、冬至と夏至の2つのイベントを基点に成り立ってたの。

人類が農耕を開始すると、今度は「冬至」の中に1年の収穫を祝う、豊穣儀礼の意味も加えられたわ。
農耕民族にとっての1年の終りは、収穫を終える事だから。
1年の収穫を感謝した後、来年はより実りを賜るよう、神に祈りを捧げたの。

更に太陽の再生は、人の再生にも繋がり、死者を畏怖する心も生れたわ。
太陽が蘇るなら、死者が蘇ってもおかしくない。
北欧ではクリスマスの頃、死者が群れ成し天を駆けるという伝説が有るの、日本式に言うなら「百鬼夜行」というところね。

キリスト生誕以前のクリスマスは、太陽の再生の日であり、収穫を祝う日であり、死者の日であったわけ。

アメリカ・ヨーロッパだけでなく、ロシア・アジア・アフリカ・イスラエルでも、「冬至」は大いなる意味を持った特別な日よ。
現代でも冬至の前後に、世界中の国々で、神秘的な古代の慣習が顔を覗かせるわ。
聖夜は「妖精夜」でもあるというわけ。

といったところでお話の続きはまた明日!

今年のクリスマス1曲目の歌は――「ジングルベル」!

1857年のボストン、J・S・ピアポントが日曜学校の式典の為に作曲した歌で、原題は『1頭立てのソリ(One Horse Open Sleigh)』だったそうなの。
けれどソリ=雪=クリスマスといった連想からか、次第にクリスマスの頃歌われるようになり、現代では定番クリスマスソングと認識されてるわね。

歌いながら今夜はグッバイ――また明日ここで会いましょう♪




                                【ジングルベル】                 




走れソリよ♪ 雪の中を♪ 鳥の様に♪ 軽く早く♪
笑い声を♪ 雪に撒けば♪ 明るい光の花になるよ♪

――ヘイ!!

ジングルベール♪ ジングルベール♪ 鈴がー鳴るー♪
鈴のーリズムに光の輪が増すー♪

ジングルベール♪ ジングルベール♪ 鈴がー鳴るー♪
森にー林に響きながら♪


ジングルベール♪ ジングルベール♪ ルンルンルールルー♪

ジングルベール♪ ジングルベール♪ ルンルンルールルー♪


走れソリよ♪ 丘の上は♪ 雪も白く♪ 風も白く♪
歌う声は♪ 飛んで行くよ♪ 輝き始めた星の空へ♪

――ヘイ!!

ジングルベール♪ ジングルベール♪ 鈴がー鳴るー♪
鈴のーリズムに光の輪が増すー♪

ジングルベール♪ ジングルベール♪ 鈴がー鳴るー♪
森にー林に響きながら♪


ジングルベール♪ ジングルベール♪ 鈴がー鳴るー♪
鈴のーリズムに光の輪が増すー♪

ジングルベール♪ ジングルベール♪ 鈴がー鳴るー♪
森にー林に響きながら♪




(↓から、びょり記)
…妖精と言うより、妖怪かと。
そんなこんなで今年も無事ブログを乗っ取られました。
暫く私は黒子に成り切りますんで。(笑)

写真はイクスピアリ1階ベーカリー、「ピアリア」に飾ってあったお菓子の家。
今年のクリスマスはハウステンボスに遊びに行けなかったんで、仕方なく(と言っちゃ失礼だが)他所を訪れた際の写真を。
毎度ようつべからですが、歌う人は参考にどぞ!
コメント (2)
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カボチャの王国5

2010年12月18日 20時05分11秒 | ハウステンボス秋の旅行記
毎度記事の始めに紹介するヤフーのイルミネーション投票ですが、現在ハウステンボスは愛知のライツ・プロムナードに抜かれて2位に落ちてます。
何か短時間で一気に抜かれてしまったらしい。
ここん所ライツ・プロムナードが猛追してるな~とハラハラ見てたけど…あ~悔しい!あ~悔しい!!
どんなイルミネーションなのか、1度観てみたくなったり。
やっぱ上位にランクインした所は、この目で観てみたいと思うよねぇ。
だからこそハウステンボスに1位を取らせたい、まだ投票期間は数日残ってるし、頑張って巻き返してくれ~!
しかし本当、ルミナリエと札幌のイルミが票伸びないのは意外だ。
意外と言えばTDR関連のスポットが1箇所も入ってない事。
最初から候補に入ってないみたいで、確かに「イルミネーション」の点では、案外地味だったりするTDR関連施設。
昨年今年と遊びに行ったのだけど、ランドは綺麗だった、けどシーとイクスピアリは期待してたより地味クリスマスで、やはりTDRはキャラで売ってる場所なんだなと感じた。
イルミネーションに頼らなくても充分人集められるって事で、羨ましく思うよ。

イルミネーションブームは華やかだと歓迎する一方、あまりにエスカレートすると空の光に目が行かなくなりはしないかと心配になったり。
ハウステンボスの照明は元来星明りを邪魔しないコンセプトを立てていた、今後もそれを守ってって欲しいです。
来年更に電飾を増やすらしいけど、暗い箇所も残して欲しい。
光在る所影在り、根明も居れば根暗も居る、この世はメリハリが大事です。

現在人気投票3位の仙台光のページェントが、配電盤火災事故発生で一時点灯休止だそうで、イルミネーションがエスカレートすると、こういう危険も生じるのだなと不安を覚えた。
阪神大震災が発生した時、その後の大火事の1番の原因は、倒れた電柱がショートした為だって話だし、電気は結構恐いですよ。
幸いハウステンボスに電柱は無い、が、もう量は充分な気がするので、これからは質を追求してって欲しいなんて偉そうに水差して申し訳無い(汗)、そろそろ本題に戻る積りだったけど、もう1つ無駄話させてくれ。(汗)

今夜ワンピースの最新映画が地上波で初放送されるんだけど、そういう時に限って観たい番組がぶつかるんだよなぁ。(汗)
実はファンを自称しながら映画のDVD買ってない為、この機会に勿論録画する積りでいる。
で、問題は他の裏番組。
同時間帯TV東京放送の「アド街ック天国」・「美の巨人」・「ミューズの晩餐」と、TBS放送の「ふしぎ発見!」も観たいんだけど、貴方ならどうしたら良いと思う?
加えてサスペンスドラマおたくの母が、「土曜ワイド劇場」を観たいと言ってるんだな。
何時もなら「ふしぎ発見!」を優先して、「アド街」は興味の有るスポットだったら携帯に録画、母はDVDに「土曜ワイド」を録画、22時~「美の巨人」・「ミューズの晩餐」を観るという流れなんだけど、今夜みたいなケースはもうどうしょもねーよ。
何かを得る為には何かを犠牲にしなければならない、等価交換ですか。
取敢えずワンピースは録画するって事で家族全員意見が一致、後は未だ決めてません。

それはさて置き、こっから漸く本題、前回レポの続きです。(汗)



港街スパーケンブルグ~再びアレキサンダー広場に戻って参りました。
広場の中心に建つ教会横にはプールが設置されており、巨大ビーチボール(↑)に入った女学生さん達が、プカプカ浮んではしゃいどりました。
これ実は夏季アミューズメントの内の1つ「水の王国」で、自分が訪れた時には期間終了だった筈なんすが、今年は秋に入っても暑い日が続いてた為、一部続行したらしい。
その名も「ウォーターボール」、泊ってる間ホテルの窓から観てたけど、小さい子供だけでなく修学旅行生にも好評を博しとりました。



↑期間過ぎても続行してたのは、アレキサンダー広場に並ぶ屋台も同じ。



↑ハロウィーン雑貨を扱う屋台の隣、焼き鳥を売る屋台は夏休みから営業してたもの。



↑ビール&ソーセージ屋台は9月限定イベント、「オクトーバーフェスト」から続くものだったかと。
飲食関連イベントが続くハウステンボスの秋。
9月はビール祭、10月はワイン祭、11月はチーズ祭を主に開催するのだけど、節目はアバウトで、好評だったら一部引き継がれる場合も有。
ちなみに正月後は牡蠣祭、チョコ祭が続く予定です。



↑とまぁ8月9月10月がごった煮になった屋台街の側には、ワンピースイベントの会場に使用されてたワールドバザールに代わる、巨大なテント会場が新たに設置されていた。
つまり私が訪れた7月~10月中旬位迄、巨大テント会場が2つ並んでたって訳で、非常に賑やかな状況だった。
今は1つに戻されて……ないっぽい。(笑)



↑そしてこちらがスイーツ屋台の隣に出てた、ミニミニアペリティフの屋台。
提供はホテルヨーロッパ内ラウンジバー「シェヘラザード」なので、味は折り紙付。



↑見よ!世間のB級グルメブームの逆行く、屋台にあるまじき優雅で高貴なメニューを!
気分は執事を伴っての貴族ピクニックで御座います。
…つっても写真は反射してるし文字小さくて読めないでしょうから書きます。(御免)

・長崎産鮮魚のテリーヌと地元野菜のマリネ
・長崎赤鶏の腿肉、砂肝のコンフィとペンネのサラダ
・長崎赤鶏のリエット
・雲仙豚のパテアンクルート
・パルマ産生ハムとグリッシーニ
・長崎産真鯛のエスカベーシュ
・イタリア産サラミと島原産ジャガイモのジェノヴァ風
・ノルウェー産スモークサーモンのルーレ、ライムのクリーム添え

――全品300円!4品選べば1,000円!!

でもってアペリティフ、おつまみですから、ワインも扱ってます。
てかそっちこそメインの売りで、やはり屋台に勿体無い品揃えだった。

・ルイ・ジャド、創立150周年キュベ(グラス)赤・白…各700円
・ルイ・ジャド、ロゼワイン(グラス)…700円
・ヘンケル・トロッケン・ドライ・セック(スパークリングワイン)(ピッコロボトル200ml)…900円
・ランソンブラック・ラベルブリュット(シャンパーニュ)(グラス)…900円

詳しくない自分にだって、シャンパンをグラス1杯900円が、とんでもない価格破壊だって事は解る。
元取れるんだろうか?(汗)
しかし折角だからシャンパンを選び、おつまみも4品セットで購入した。
親切にも席まで運んで下さると言うので、手ぶらでテント内の席に移動。



↑こちらがテント内に設置されたイベント用ステージ。
お化けカボチャの絵が貼られた前で、期間中は民族舞踏や利きワインコンテスト等を開催してました。
ちなみに冬季ステージはこんなプログラムです。(→http://www.huistenbosch.co.jp/event/schedule_guide.php#274)



↑ステージから見て縦に細長くテーブル席がセッティングされてい、カボチャやチーズやソーセージのイミテーションで飾り付けてあった。
如何にも秋、感謝祭の趣きです。



↑そこへ親切なセバスチャン…もとい店員さんが、シャンパンの入ったグラスと、おつまみ4品を運んで下さった。
グラスになみなみ注がれたシャンパンに注目、一介の庶民に許されるんですか、こんな贅沢。
いや許されなくても飲むけど。



↑これが長崎産真鯛のエスカベーシュ。
カラッと揚げた真鯛を野菜の甘酢漬けと和えた物。
上品な南蛮揚げですな、例えるなら。



↑イタリア産サラミと島原産ジャガイモのジェノヴァ風。
ジャガイモはブルーチーズの様な、癖の強いチーズで味付けてある(と思う)。
味の濃いサラミと和えてこそ合う、料理人の腕に感嘆してしまいます。



↑長崎産鮮魚のテリーヌと地元野菜のマリネ。
自分が選んだ中では最もあっさりしてて食べ易かった。
情緒無い説明するならカマボコなんだけど、魚を丁寧にすり身にしてある。
付けあわせのプチ茄子とプチトマトが可愛い。



↑ノルウェー産スモークサーモンのルーレ、ライムのクリーム添え。
スモークサーモン好きなもんで。
クリーミーなペーストと、カリッとしたラスクとの絶妙なバランス。
最高に美味しいカナッペでしたv

シャンパンと一緒に頂いた軽食は、ランチの後だったもんで結構効いた。
てかランチの後によく食えるなと言われそうだけど(汗)、写真で観て美味しそうだったもんで、つい欲張ってしまった。
でも後悔はしていない。





…多分今年はこれでレポ終了、続きは来年になると思う。(汗)
12/20~はミス・メリーが此処を乗っ取るからなぁ……また来年宜しくお願い致します。
コメント (6)
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カボチャの王国4

2010年12月14日 20時03分46秒 | ハウステンボス秋の旅行記
ヤフーのイルミネーション人気投票、まだハウステンボスが1位です!
しかし後ろから2位と3位がひたひたと近付いて来ている!
てか何時の間にか2位と3位が逆転している!
頑張れハウステンボス!負けるなハウステンボス!
1位に選ばれても賞品は出ないだろうが、トップの座は君にこそ相応しい!(と私は思ってる)
神戸ルミナリエがベスト5に入ってない事と、札幌イルミネーションがベスト10にも入ってないのが意外だ。(どちらも写真無しなのが、票が伸びない理由に繋がってる気がする…何で無いの?)
ライバルが年々増えて来てるのだなぁと感じるよ。

ところで毎年クリスマスの頃現れて、このブログをジャックするミス・メリーですが、今年は空の便の遅れにより、まだ日本に到着しておりません。
予定では12/20になるとの事ですが…ちょっと電話して訊いてみましょう。

「もしもしミス・メリー?今何処に居るの?」
「はぁい♪私、ミス・メリー♪今カナダに居るの♪」

…だそうで、やはり背後に憑くまで暫く時間がかかるようです。
皆様首を長くして、ひたひたと近付いて来るのをお待ち下さい。
ちなみに怪談で有名なメリーさんは、噂によると彼女の従姉妹だそうです。
という事は化物だったんですね、ミス・メリー。

閑話休題、前回の続きで観光丸編の後編、今回は写真メインの文字少な目に参ります。




青空の下、波穏やかな大村湾内を、船はぐるりと周遊する。
周りに浮かぶ小さな島々は、繁る木にこんもり覆われ、饅頭の様に柔らかいイメージ。
11月頃訪れれば紅葉を楽しめるかもしれない?
残念ながら来年1/11(火)~2/24(木)迄、観光丸は運休してしまうけど…ってか今年は12月も運航するのか。
終了したとはいえ、大河ドラマファンを見込んで…ってトコかな。
(観光丸についてはこちらを→http://www.huistenbosch.co.jp/enjoy/ship/000291.html)



↑港に着く前に船を探検、これは後部甲板に取り付けられた舵輪。
時々子供が回して遊ぼうとするけど、勿論回せないよう固定されている。



↑所々に取り付けられてる浮き輪は、飾りの為ではなく実際の救命用でしょうねぇ。
運河を巡るカナルクルーザーもそうだけど、他テーマパークで見られる船と違い、ハウステンボスに在るのは本物なので、救命具がばっちり準備されている。
遊びの裏に、リアルの重みを感じます。



↑甲板には座って休めるよう、ベンチが点在している。
船内にも椅子が並べられてるのだけど、殆どの人が甲板に出てるから、何時もガラガラだったり。



↑その船内に繋がる出入り口。
売店からトイレまで完備。
エレガントな彫刻像で飾られた船内は見る価値有。
売店では飲食物だけでなく、航海の記念グッズも扱ってます。
竜馬伝に因み、船内壁にはドラマのロケ写真がベタベタ貼られてた。
てか「幕末帆船クルーズ」の名を掲げながら、普段のクルーズと違う点は、そこしか見付からなかったです。(笑)



↑港が近付くクルーズ終盤、前甲板でロープワーク教室が始められる。
乗組員を手本に、君にも出来る非常用縄梯子。
地震雷火事親父、何時襲われるか判らぬ災難に備え、脱出の術を習っておくのに損は無し。
航海参加の折には是非記念に覚えて行って下さいと、乗組員のAさんも申しておりました。(誰だよAさん)



↑ふと海に目をやると、シーカヤックが光る波間を漕ぐ光景が。
これもハウステンボスだからこそ体験出来るアトラクションで、通年受付ております。
(詳しくはこちらを→http://www.huistenbosch.co.jp/enjoy/ship/000289.html)

インストラクター指導の下だから、未経験者でも大丈夫。
夏休みには無人島上陸コースなんてのも有ったな~と記憶している。
もっと気軽に、運河を巡るカヌー体験なんてのも有るよ。



↑ロープワーク教室が賑やかにお開きになる頃、近付いて来ましたデ・ラウター桟橋の灯台が。



↑この岸にロープを繋ぐ手際の良さも見せ場です。



↑無事35分程の航海を終え、港に着く事が出来ました~。



↑港街スパーケンブルグの煉瓦道の途中で出迎えてくれたのは龍馬ちゅーりー。
初めて出会えてちと感動、袴姿が凛々しくも可愛いですv
龍馬伝館の営業が終わっても、そのコスプレは続けて欲しいぞ!
マジな話、龍馬伝館営業終了後、スパーケンブルグをどの様に展開させるのか気になってる。
英語村?英語村に変身するの?
まいったな~、自分英語苦手なんすよ~。
腹括って英語を習うべきなのか?



↑龍馬ちゅーりーと別れた後、帰りの高速船を予約しとこうと、マリンターミナルに寄って行きました。(写真で見て右側の建物、オレンジの庇が目印)
波が荒いと運休してしまうのが難点ですが、復路はバスより高速船の方が楽です。
(時刻表はこちら→http://kisen.yasuda-gp.net/kouro01/index.html#02)

龍馬ちゅーりーちゃんですが、女子中高生のグループに大人気で、記念撮影に引っ張りだこでした。



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