はぁい♪ミス・メリーよ♪
日本では12/25にクリスマスが終るけど、本当のクリスマスは12/25~始まるお祭。
というわけでメリーのクリスマス雑学講座も続行、今日は昨日の話の後編よ!
中世に入っても古代と同様どんちゃん騒ぎを続けて来たクリスマス。
けれどその傾向に待ったをかける人物が現れたの。
16世紀にキリスト教の改革を巻起こしたマルティン・ルター。
彼が考えるクリスマスは、聖キリストの生誕を厳粛に祝う日であり、浮かれて騒ぐ人達の姿は不謹慎に映ったのよ。
実はまだサトゥルナーリア祭だった頃から、大騒ぎに眉を顰める人は少なくなくて、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスは、あまりの乱痴気騒ぎを憂い、期間を3日に縮めようとしたそうなの。
キリスト教の伝道師達は、異教徒を改宗するにあたり、彼らの生活に根付いた土俗信仰を、悪魔崇拝的だと非難したわ。
彼らが祝うクリスマスも勿論弾圧した。
けれど信仰は変えられても、習慣までは変えられなかったの。
キリスト教は彼らのクリスマスを受容れた。
異教の慣習を「キリスト教に由来する」と説き伏せ、彼らを納得させる道を選んだの。
しかしルターを筆頭に、プロテスタント(抗議者)と呼ばれる新教徒達は、それを許さなかった。
キリスト教由来じゃない、異教時代の慣習を全否定し、瞑想する事でクリスマスを祝おうとしたの。
そしてクリスマス史の中で重大な事件が、1647年のイギリスで起ったわ。
この年、国の議会が、クリスマス及びその他の祝祭日を祝うと、罰を科す事を決めたの。
当時のイギリスは清教徒革命により内乱が勃発、1648年国王チャールズ1世の処刑を切っ掛けに共和国となった。
そして1652年、「クリスマスと通常呼ばれている十二月二十五日を祝ってはならない。したがって、その日に教会で如何なる祭典も行われてはならない」との法令を出したの。
ベルを持った役人が、「クリスマス禁止」を叫びながら、町中を触れ回ったと云うわ。
ところが民衆はこの法令に猛反発、各地で暴動が引き起こされるまでに発展したの。
例を挙げると、カンタベリーで市長命令により、クリスマス禁止を公にし、期間中でもマーケットを開くよう触れを出したところ、町民は殆ど無視して僅か12店しか開かれなかったそうよ。
しかも開けた店は町民の力で無理矢理閉められ、抵抗すると品物が路上に投げ出されたんですって。
1647年にはカンタベリー及び近郊のおよそ1万人が集まって、「もしクリスマスを祝えないのなら、王に再び帰って来て貰いたい」と決議。
民衆の声に後押しされ、1660年君主制が復活、クリスマスも再び祝日に戻されたの。
大勢の楽しみを過度に規制すると暴動が起きる、現代にも通じる話よね。
意外に思うかもしれないけど、アメリカでクリスマスが祝日と認められるまで更に時間がかかり、1836年アラバマ州が初めて公休日に定めるまでは、祝う事を違法とする所が多かったそうよ。
これは現在のアメリカを建国したのが新教徒だった為ね。
クリスマスの歴史にも山在り谷在りブランク在り、変らず祝われて来た祭じゃない事を解って頂けたかしら?
と言った所でお話の続きはまた次回!
今年のクリスマス7曲目の歌は――「I Saw Three Ships(三隻の船)」!
マザーグース(英国伝承童謡)の中の1篇で、イギリスに古くから伝わるクリスマスキャロルよ。
繰り返しのリズムが耳に心地好くて、メリーとっても気に入ってるの♪
歌いながらグッバイ――また次回ここで会いましょう♪
【I Saw Three Ships(三隻の船)】
I saw three ships come sailing in♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
I saw three ships come sailing in♪
On Christmas day in the morning♪
And what was in those ships all three♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
And what was in those ships all three♪
On Christmas day in the morning♪
Our Savior Christ and His lady♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
Our Savior Christ and His lady♪
On Christmas day in the morning♪
Pray whither sailed those ships all three♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
Pray whither sailed those ships all three♪
On Christmas day in the morning♪
O they sailed into Bethlehem♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
O they sailed into Bethlehem♪
On Christmas day in the morning♪
And all the bells on earth shall ring♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
And all the bells on earth shall ring♪
On Christmas day in the morning♪
And all the angels in Heav’n shall sing♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
And all the angels in Heav’n shall sing♪
On Christmas day in the morning♪
And all the souls on Earth shall sing♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
And all the souls on Earth shall sing♪
On Christmas day in the morning♪
Then let us all rejoice amain♪
On Christmas day♪ on Christmas day♪
Then let us rejoice amain♪
On Christmas day in the morning♪
【日本語訳】
3隻の船がやって来る
クリスマスの日に クリスマスの日に
3隻の船がやって来る
クリスマスの日の朝に
3隻の船に誰が乗ってる?
クリスマスの日に クリスマスの日に
3隻の船に誰が乗ってる?
クリスマスの日の朝に
イエス・キリストと聖母マリア様
クリスマスの日に クリスマスの日に
イエス・キリストと聖母マリア様
クリスマスの日の朝に
3隻の船は何処に行くのか
クリスマスの日に クリスマスの日に
三隻の船は何処に行くのか
クリスマスの日の朝に
ベツレヘムへ行った
クリスマスの日に クリスマスの日に
ベツレヘムへ行った
クリスマスの日の朝に
地上に鐘が鳴り響く
クリスマスの日に クリスマスの日に
地上に鐘が鳴り響く
クリスマスの日の朝に
天国の御使い歌い出す
クリスマスの日に クリスマスの日に
天国の御使い歌い出す
クリスマスの日の朝に
地上の民が歌い出す
クリスマスの日に クリスマスの日に
地上の民が歌い出す
クリスマスの日の朝に
我らは喜びに溢れて
クリスマスの日に クリスマスの日に
我らは喜びに溢れて
クリスマスの日の朝に
(↓から、びょり記)
…毎度ようつべからですが、歌う人は
参考にどぞ!(微妙に歌詞と合ってなくて御免)(汗)
写真は後楽園のイルミネーション、光の帆「船」という事で、このクリスマスキャロルを採り上げ。
↑下から観た図も格好良い、此処のイルミネーションも年々派手になってくなぁ。
かつてのクリスマスは冬至~新年にかけてのお祭で、つまりは正月に当たるイベントだった。
だから日本なんかの場合は、正月を2度祝ってる事になり、そりゃあ他国からおかしく思われるのも当然ですな。
同じ頃ユダヤ教で祝われる「ハヌカー」、これはエルサレム神殿奪回を記念する行事で、冬至祭とはカラーが違うんだけど、最近はクリスマスに影響を受け、似た行事に変って来てるそうな。
これを快く思わないユダヤ教徒も多い。
しかし元来のキリスト教はユダヤ民族の為の信仰だったんだけどね。
てかキリスト教徒でも、特にプロテスタントは、元々異教の慣習だからと言って、クリスマス反対派だった。
今は歓迎してる所が多い。
何だかんだで今やクリスマスは宗派を越え、世界中で祝われてるって事です。
但しキリストの生誕を祝うんじゃなく、民俗のイベントとして祝ってる人も在ると。
そんな訳で他民族で構成されるアメリカの様な国では、「メリークリスマス」の代わりに、「ハッピーホリデーズ」という無難な挨拶文で返したりする。
「メリークリスマス」だとキリスト様が生れた善き日を祝う意味に取られちゃうから。
そしてヤフーのイルミネーション
人気投票の結果が出ました!
ハウステンボスが1位です!!
ばんざ~い♪ ばんざ~い♪ ばんざ~い♪