チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

藤本恵佑さん

2014年02月20日 11時06分15秒 | 日記
居心地が良い
生まれる前の母の胎内にいるような安心感
何もかもさらけ出し肚の底から大笑いできる居心地の良さ
其れが赤穂普門寺の住職藤本恵佑さん

この居心地の良さは宗教家だからと云うそういう感じではない
人の話を実に丁寧に聞くコロコロ笑いながら
心を込め手人の話を聞く
たぶん話している人は其の話の内容が実にばかばかしいものだと
途中で気が付いて照れ笑いをはじめるのだが
聞いている住職はその人の変化すら受け入れて
全てを愛でくるむ

この寺に檀家はいない
お一人で切り盛りしている
しかし多くの方々が料理を創ったり掃除をしたり
色んな志のある人たちがこの寺をもり立てている

外から訪れる人を身内のような温かさで包み込む

住職が五歳のとき焼夷弾で母とを妹を失った幼い男の子が
其の二人が死んでいるとも理解できず
担架に乗せられて運ぶ人たちの手を握りしめ
一緒に担架のそばで「かあちゃんかあちゃん」と呼びながら歩く

其の男の子と一瞬目が合ったとき
「自分が其の男の子になったように哀しくなり傍の神社に駆け込んで
大人がやるようなお100度を踏んでいたのよ」
助けて下さい、助かりますよう
男の子の気持ちになってお百度を踏む

ドウモ其の経験が今になってみると私を仏門に入らせたのかもしれない
三九歳の秋だった

チャコちゃん先生は自分の五歳の時のことを静かに思う
ほとんど病気がちの毎日で
「そういえばその頃は一度三途の川を渡り損ねたのよ」
「はははだからなにかスコンと開けた感じを持ってるのね」
ハハハハはははとこれまた二人して笑う

どんな方も「ウエルカム」
犬や猫がお腹出すように
ここを訪れる人は肚の底からただ笑う

説教は無
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