チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

歳を重ねるとー--

2022年07月27日 07時55分11秒 | 日記
7月の18日また一つ歳を重ねた
両親の亡くなった年齢をはるかに追い越し、長姉が亡くなった93歳に近づいていく
段々生きている年数が少なくなってくると、この姉の生き方に死に方に深い感銘を受けるし、憧れる

この姉は亡くなるその日の午前中は茶道の指導をしていて、昼食を古いお弟子さんと一緒に取り、行きつけの美容院で洗髪とブローをして帰宅
「ちょっと横になるわ」
と言ってそのまま行っちゃった

知らせを受け駆けつけたときは、ブローした髪の毛がふっくらとしていて、なんとも美しかった。もともと色白だったので頬に赤みを足したら一気に若返り、私が少女時代に記憶のある姉の顔になった

亡くなったのが12月に入っていたので、書きかけの年賀状が机の上い置いてあり、それを繰ったら私宛のはがきが出てきて
「いつもいい仕事をしていて感心ね、今年も一緒に旅をしたいわね、体気を付けて一年過ごしてください」

姉との旅はゴージャスで、一銭も私に使わせなかったので旅のお誘いは大歓迎でいそいそと出かけた
ある時東京の料亭で一緒に食事をした時、其れもお茶関係の料亭で、懐石の勉強を私にさせようとしたのだと思うが、其処の料亭には取材で伺い女将さんとも顔見知りだったので、支払いは私がしようとしたら
「生意気なことをするんじゃあないの!」
とにらまれた

常に「長女」という意識の中で行動をしていた人で、とくに末っ子の私は彼女にとって永遠に少女としての接し方だった。他の兄姉に対しても常に「責任ある長女」の姿勢を持っていた

しみじみと姉との日々が思い出される
そういう姉を作ったのは両親なのだが、それぞれれに子供の育て方が違っていたと今更見えてくる。戦争、戦後、新時代という激動の日々の中で、それぞれの時代背景が違う子供の育て方は親としても、時代をよく見ないと出来なかったことであろう

親がいて私がある、心の底から親に感謝した誕生日であった

今日は20時から「チャコちゅうぶ」


コメント
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