チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 440

2021年07月24日 11時11分40秒 | 日記
2020東京オリンピックが始まった
207国のイメージを描いた振り袖は入場式で使われるはずだった
染色作家たちの渾身の振り袖は素晴らしいものであった
それぞれの大使館に出向き、その国の特徴をお互いに認識して着物は染め上がっていた

縫う常識を見るのを楽しみにしていたが、全く違う衣裳で各国の国旗を持った人たちが現れた

オリンピック開催中どこかの会場で展示することすら却下されている

選手たちは思う存分日ごろの成果を競ってほしいが
このオリンピックの裏はいったい何があったのか
「おもてなし」という言葉も空虚

皆さん知ってほしい
207国の象徴をテーマに描いた振り袖がこの世に存在することを

この着物が確実に日本人の美の感性や、それを表現する技術のすばらしさを世界にお見せすることが出来たのだ

振り袖つくりにかかわった人たちの間でも、いろんな思惑が飛び交ったという
この振り袖は確実に世界を救ったと思う

振り袖が表に出てこれなかったことは何が原因なのか、これから深く追求すべきことだと思う
選手に罪がないように
出来上がった振り袖にも何も罪はない
利権にふりまわされた近代オリンピックの終わりの始まりかもしれない
コメント (2)
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