チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

女はオモロイ

2011年01月20日 15時33分18秒 | 日記
H氏とホテルでランチミーテイング
それで驚いたのだがオバ様たちがわんさかいて
全員3000円のランチ弁当

オジ様たちはこれまた
判で押したように煮込みソバ1800円

1800円のランチだって贅沢なうちだが

その上オバ様たちはデザートだコーヒーだ
と出費を重ねていく

チャコちゃん先生も含めて
台所のたわしを100円安く買って喜んだり
大根が今日は20円値引きされていた
など10円、100円単位の値段の動きに敏感なクセして

3000円のランチなんて
「たまのご褒美よ」
なんて弁解して晴れやかに賞味する

100万円単位の宝石やきものも
10円、100円にケチった人かと思えないほど
豪快な買い物をする

そういうところが男の人のわからない女の部分

前に法外な値段で評判の染色家のきものを
600万円と言う現金の束をポンと投げ出して
買っていた初老の婦人に出会ったことがある
その人は
化粧もせず髪も手入れをしていないのでばさばさ
きているものも毛玉がでたセーターにズボン
靴はスニーカーと言うよりズックと言う方がピッタリのもの

だーれも振り返りもしない
デモきものを一点ずつ実に丁寧に見て歩いていたので
チャコちゃん先生は販売員ではないけど
さり気なく知る限りの事を静かに説明していた

「そんな人に話をしても何にもならないのよ」
と言う目線がアチコチから殺気を帯びて突き刺さる
「売りたい」
より
「知ってほしい」
と言う気持ちがチャコちゃん先生には強いので
そういう視線には知らん振り

すると
「これ売ってくれますか?」
値段を見ると580何万かだった
「もちろん売り物ですから」
「では戴きます」
といって札束を買い物袋のようなバックから差し出した

途端に
脱兎のごとくあちらからこちらから人が寄ってきて
「お召しになって見ませんか?」
「帯はこれで如何でしょう」
「寸法はどうなさいますか?」
「お届けしますがご住所を」

打って変わってのサービス振り
「もって帰ります」
と静かに言って、チャコちゃん先生を目で探し
一礼して去っって行った

わからない
着るのではなく絵を観る様に
家で飾って楽しむのかもしれない

600萬円と言うお金が急に手に入り
それを全て出してそのお金と決別したかったのかもしれない
わからない

それくらい女は分からない動物だ
だからオモロイ
コメント
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