チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

成人の日

2011年01月10日 13時11分10秒 | 日記
成人の日は1月15日にすべき
この1月15日も太陽暦なので絶対とはいわぬが

1月15日は小正月で奈良時代は初冠の儀があった
子供らしいお下げ髪を切って冠を冠り大人になった祝いをする
時代が下がり室町時代になって元服の儀式
女の子は成人式には裳をつけて裳儀の儀式をする
民間では褌祝いといってはじめて褌を身に付ける儀式
いづれも1月15日の小正月の儀式だ

其れを
ハッピーマンデー制度とやらで小泉政権のとき
あっさり1月第二月曜日を成人の日にすると制定しちゃった
或る日知らないうちにそうなっていた
何事も効率を尊ぶ彼の考えそうなことでも或る

どういう効率かといえば
連休で民が外でお金を使い経済が潤う
連休が続けば郷里に帰りやすい
などなど

本来の儀式はすっ飛んでいる
「大人になったことを自覚し、自ら生き抜くことをする青年を祝い励ます日」
これが成人の日の意味
そのとき前年の1月16日から今年の1月15日にまで生まれた人を新成人
しかしこの日にち変更にあわせて
前年の4月2日から今年の4月1日生まれの人
と変更
成人の日が動いたので新成人のくくりも学令のくくりになってきた

紋服に袴を付けるのが正式だが
いまは振袖にバカ殿のような派手な袴姿

結局1月15日という日を動かしたことで「根」がなくなった

振り返れば小泉政権は日本の伝統文化を切り捨てる行動が多かった
本人は紋付袴を着てパフーマンス怠りなかったが
歌舞伎もスキと公言していたが現職時代だけだったと言う

そういえば 三日前豊後の小兵衛氏に戴いた
小沢一郎さんの「日本改造計画」を読み直していたら
最後のページに
「改革は痛みが伴う。痛みのない改革は存在しない。人はなぜ痛みを覚悟で手術台に横たわるのであろうか、生きてより充実した明日を迎えるためである。明日のために今日の痛みに耐え、豊かな社会を作り、其れを子や孫に伝えたい」

前読んだときは図書館でザーと読んでいたので
此処の部分は最後で読み飛ばしたのだろう
今読むと
小泉純一郎氏が声高に
「改革は痛みを伴うもの、国民もその傷みに絶えてほしい」
と人々の心をわしづかみにしたこのフレーズ
小沢一郎氏が今から18年前に書いた文章を
パクッたものと思う

何を大事にしなければいけないか
今其れを天に一番試されている

それにしても成人の日は1月15日にしてくんなまし


コメント
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