チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

タスキをつなぐ

2009年01月11日 13時24分34秒 | 日記
もともと駅伝は日本独特のものだという
最近外国も「エキデン」を陸上に取り入れるところもある
いまや英語にも堂々の「エキデン」が辞書に載る
箱根駅伝や実業団の駅伝選手に外人
特にケニア系の選手が目立つ

相撲界のように「だらけ」ではなく
まだ純粋な日本人が多い

なぜ?
日本文化の中では
「伝える」
ということが最大の重要点

伝えて次に渡すそして伝える
こうして日本の伝統が脈々と伝えられてきた

箱根駅伝などは
時間内に選手が来ないとタスキをつなげない
其処が切なくて人気を呼んでいる

今日本の手仕事は
まさしくタスキがつなげない状態にある
人が人を感動をさせる手仕事
コレが今風前の灯

しかし
歌舞伎や文楽、能などの伝統芸能は
タスキ渡しがうまく行ったらしく
タスキを受けた若手の歌舞伎役者が
やんやの喝采を呼んでいる

たすきを渡す側の歌舞伎は「通」にはこたえられない
タスキをもらった若手達の歌舞伎は
チョットハラハラさせながらも
スピードやパワーに見ているほうはエネルギーをもらえる

双方ともに客も多い
あの東京が氷雨の日にも
歌舞伎座も新橋演舞場も満員御礼
やはり「人」に感動をしたいのだ

この二箇所の掛け持ちをする御バカもいる

さて
官僚や事務などデスクワークの人たちに
光が当たりっぱなしの20世紀
ぼつぼつ
タスキ渡しの重要性に気がつきたい
それが日本人の文化を渡す姿ですもの
コメント
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