チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

煮干を食べない猫

2009年01月05日 09時12分37秒 | 日記
昨日
御節を作ったときの煮干やオカカを
公園の猫に振舞った
ところが
煮干には全く見向きもしない
おかかは喉を鳴らして食べているというに

そこへネコニイサン
「あおねえさんあけましてーー」
「煮干全く人気ないわ」
「こいつらねいりこなんて食ったことないよ」
「でも遺伝子が知っているでしょう?」
「どうかな」

つまり
親の親の親の親たちはネコフーードで育てられているので
カツオの味は分かるにしても
「いりこなんてもう遺伝子から外れているよ」

「そうかな、コレ七尾の煮干なんだけどおー」
「そん所そこらにねえやつだぞ食え食え」
とネコニイサン細かく割いて食べやすくする
鼻を寄せ「フン」と顔をそらせる

「可愛くなあーーい」
「この前も生の鯵持ってきてくれた人がいたけど」
細かく切ってやらねば食べなかったという
一匹の魚を盗んでくわえて逃げる勇敢な猫はいないらしい

公園の野良ちゃんでも最近は贅沢

公園に住むおじさんたちがおいしいものを食べさせいるんだって
「糖尿病とかね通風にかかった猫もいるよ」
まったくーー

過保護というのどの世界にもある
そして本質までを変えてしまう
動植物そしてニンゲン

よそから来たペルシャ猫が
こんないい猫も捨てられる世の中
物めずらし気に煮干をなめている

豪華な猫だけど
この公園では新参者で
他の猫のお余りを頂戴して生き延びているらしい

食べるものがないので煮干を食べ始めた
「おぬしウイやつじゃあ」
チャコちゃん先生の面目も立った

しかしこんなゴージャスな猫
どうして捨てるのかしら?
コメント
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