My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

レコードの針飛び修正を失敗して学んだ事。

2017-08-18 11:39:14 | 音楽

このお盆休みに大阪まで行って某中古レコードショップで購入したLED ZEPPELIN Ⅰのオリジナル盤です。

 このレコードは、US盤初期Broardway、ラベルW無し、AT/LWP手書き、マトは両面ともA手書きで、高価でもあり貴重なLP。

レコードをプレーヤーに載せ、わくわくしながら針を落とし再生してみる。

するとA面一曲目の「Good times Bad times」だけが曲の途中で針飛びを起こす。他の曲は問題なし。

そこで、この修正に果敢に挑みましたが、あえなく失敗に終わり、台無しにしてしまいました。

この失敗から学んだ事を書き留め、今後に生かしたいと思います。


修正は、以下の手順で実施、試しました。失敗談です。(くれぐれも真似をしない様に)

①以前に他のLPで実施し成功した「爪楊枝作戦」

 爪楊枝の先で、針飛びを起こす箇所をコリコリとなぞる。

 音溝に固いゴミが詰まっている場合は、これで解消する事が多い。

しかし、今回は駄目でした。

②次に、Webの書き込みを参考にしながら「まち針作戦」

 同様に、音溝に沿って、今度はマチ針でコリコリ。

 この作業をやっていて、気づいた事が。

 まち針の先では太くて、音溝に入らないどころか、音溝を広げる。

 そして、指先が狂うと、ラインどりが隣の溝にズレることがある。これでは、走行レーンが隣に移る事になる。

 ルーペで覗いてみると、酷い事になっている、おまけに引っ掻いたケバも出ている。ヤバいです。

 再生してみると、修正どころか、音飛びがひどくなっています。

③最終手段として、アートナイフの登場です。荒業です。

 アートナイフは、一般的なカッターナイフと違って、刃先が極薄です。

 これを使い、先ほどのまち針と同じように、しかし今度は慎重に力も軽く、なぞる様にラインを取っていきます。ライン取りはまち針よりもスムーズに行きます。

 その結果、まち針でゴリゴリやった箇所はさすがに治りませんでしたが、まだ手つかずの箇所は修正出来ました。

 

今回の失敗から学んだ事

①針飛びする様なレコードは買わないこと。

 しかし、盤面だけ見ても聴いてみないと判らないですね。

②爪楊枝で治らない時は、アートナイフを使う。

オルファ(OLFA) アートナイフ 10B
薄い刃先
オルファ

 この時の注意:

  ・針飛びする箇所を見極め、ピンポイントで修正、執刃する。

  ・刃は、レコード針の進行方向と同じとする。

  ・無理に何回もコリコリしない。1,2回に留める。軽く慎重に!

  ・ルーペ、拡大鏡は20倍の物を使い。溝の修正具合をよく確認しながら作業を行う。

 

今回、高い授業料を払う事になりましたが、勉強になりました。 

このレコードはA面2曲目から聴くようにします。

 


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4 コメント

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折角の名盤が・・・ (ED)
2017-08-18 14:27:37
ご無沙汰しています。
折角の名盤が復活できずに残念でしたね。

私も何度か音飛びのする盤に巡り合いましたが、いまのところ全て修復できました。

やり方は、問題個所をルーペで確認しながら、アルカリ電解水を付けた綿棒で何回も擦るだけです。

物理的に溝が壊れているものには効果がありませんが、有機物が固着している場合はこれで修復できると思います。

また、スクラッチノイズが多い盤は、このアルカリ電解水を付けた歯ブラシでゴシゴシやると効果があります。

既にご存知かもしれませんが、参考にしてください。
返信する
Re.ご教示有難うございます。。 (ブログ主)
2017-08-18 23:53:16
こちらこそ、ご無沙汰しています。
いつも、貴重なアドバイスを頂き、有難うございます。
アルカリ電解水を使う方法は知りませんでした。
今回の場合は後の祭りですが、機会があればやってみます。
ただ、今回の問題の箇所は、傷が有りましたし、別の部分では10xのルーペでピットの様な突起にも見えました。
やはり、ルーペも20x位は必要でしょうかね。
購入した某有名中古レコードショップでは、お客が自分でプレーヤーを操作して試聴もさせてくれるのですが、お客によっては、手で(リフターを使わず)、結構乱暴に針を移動させたり降ろしたりするので、その際に傷がついた可能性も無きにしも非ずです。
高価なレコードは、きちんとリフターを使って丁寧に扱ってもらいたいものですね。
今回、凝りてしまい、やはりCDが無難かなと思い、同アルバムをCDで聴いてみました。
音のクリヤーさは格段に良いのですが、やはり何か物足りない、無味乾燥で味が無いですね。長く聴くと飽きてしまいます。
ということで、また高価な別タイトルのオリジナルレコードを買ってしまいました。
今度は、某オークションで落とした洗浄済品なので、盤面も輝き、綺麗でした。
また、ブログに掲載したいと思います。
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Unknown (ED)
2017-08-19 09:10:07
再レス、失礼します。

問題のLPは、物理的に溝が壊れていたので、カッター?でしか修復は困難だったようですね。

レコードの音質は、浸透力があって耳に馴染むようで、音楽の意図が伝わり易いように思います。

また、アルカリ電解水についてですが、ビニル系はアルカリに強いのでレコードの盤面を侵さないのと、界面活性剤等が入っていないので乾くと何も残らないので安心して使えます。

私は100円ショップの「水の激落ちくん」を使っていますが、これ1本で100枚以上のLPを洗浄できるのでお得ですね。
返信する
レコードの洗浄 (ブログ主)
2017-08-20 10:28:59
EDさん

再レス、ありがとうございます。
今度、「水の激落ちくん」も試してみます。

そう言えば、先日、巷で評判の「バランスウォシャー」のお試しキットを購入して試して見ましたが、皆さんが言うほど効果が感じられませんでした。
汚れが目に見えて取れる訳でもないし、音質も良くなるわけでも無いし、何か私の使い方が間違っていたのでしょうかね?
返信する

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