My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

ターンテーブル(Thorens TD320Ⅱ)+トーンアーム(SME3009) ~調整の続き~

2018-05-04 12:09:17 | レコードプレーヤー

交換用ベルトが到着しましたので、調整を続けます。

〇ゴム・ベルトの交換

 新品の相当品に交換しました。

 長さの違い。ゴム表面が新しく、喰いつきが良さそう。

 外側が旧品、内側が今回入手した新品。やはり伸びていた様です。

 交換後は、外れる事が無くなりました。

 

〇裏蓋を外してみました。

 こんな感じです。左上がトーンアーム。右上がモーターです。

 サブフレームは、3箇所の金属板とバネで支えられています。

 この金属板を調整する事でサブフレームの高さが調整できる様になっています。合理的ですね。 

 サブフレームのスピンドル受けから出たアース線がぶらりとしています。

 分解した時に外れたか?元々外れていたなら、他端子の接触の可能性があり危険なところでした。

 取り敢えず、形状的、距離的に金属シャーシの後面にあったグランド端子に挿入しておきました。

 トーンアームの出力端子は SMEオリジナルの4ピン特殊プラグでした。

 S2 improvedは、一般的なRCAプラグだったのでは?この形状のタイプもある?

 ケーブルを交換しようとも思いましたが、ケーブル、配線もSMEの思想が入っていて、線径、線材も考慮されており、それぞれの信号ラインで異なっていたりするそうです。欧州人はちゃんと考えていて無駄な事はしないとか。

 ケーブル交換は邪道と言う人もいますので、取り敢えずそのままとしました。

 結局、端子磨きだけを行い、元通りに組み直しました。

ついでに、モーター部の写真も撮りました。W-GERMANYとなっています。

 

〇カートリッジの交換

 今までのプレーヤーで使用していたSHURE V15typeⅢに交換しました。 

 リード線もZOOTの吟醸リードです。1940~60年代WE社製ブラックエナメル&シルク被覆AWG22単線。

 このリードは、しっかりと芯のある音で生き生きと再現してくれます。

 

アナログリラックス吟醸リード:ジャズスタンダード
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 端子の磨き上げも行いました。

カートリッジ交換後は、ラテラルバランスの再調整、針圧の再調整を行いました。

針圧は1.2g程度に調整しました。

 インサイドフォースキャンセラーは、1.0gに設定。

 

さらに、オーバーハング、トラッキングエラーの調整もありますが、大きくはズレていない(OH約15mm有り)ものとして、一旦、ここで調整を終わりにして試聴してみます。

トラッキングエラーに関しては、SMEの技術解説によると、最内周6cmと最外周12cmでエラーが0になる様に合わせるとの事だとか?。少し勉強し後日やってみたいと思います。

 

<音質>

日本製のスタティックな性能を重視した音とは真反対で、実聴感上の音質、つまりダイナミック特性を重視した音です。

音が太く、情報量も多いです。楽器の分離、定位も良いです。ひとつひとつの楽器の音が聴き分けやすいです。

どう表現して良いのか、盤の溝に刻まれた音情報をきちんと音楽として聴かせてくれます。雑味な(耳障りな)音がありません。

柔らかくてふくよかな音です。

きっと、SNが良いのでしょう。音楽を上手く捉えて聴かせてくれます。

 

ターンテーブルが動きだす時は、ゆっくりと動き出し、ギュギュと軋み音(恐らくサブフレームのバネ音)と共に、徐々に回転あげて行き、サブフレームがブルっと動き、やがて回転が安定します。その間、約10秒くらい。

今にも壊れそうなところが、なんとアンティークで情緒があるのでしょう。

例えが良くないかも知れませんが、まるでプロペラ飛行機のプロペラが回転を始める時の様です。

最近ですが、「タモリ倶楽部」でゼンマイ式のLP用ターンテーブルが登場していた事を思い出しました。

この発想はモーターの電磁波を嫌ったとか。

また、ある人は、レコードを手回しした時が一番良い音がするとか。

ベルトドライブは、その考えに近いかもしれません。

 

今回、トーレンスTD320MK2に、SME 3009 S2 improvedSHURE V15typeⅢと言った、アナログファンの所謂、定番中の定番の組み合わせが完成しました。

これでアナログ再生マニアの仲間入りに一歩近づきました。 

愛着を持って 大切に使って行こうと思います。

 

今も再生しながら、書いてますが、気が付いた事があります。

綺麗に掃除した筈のレコードなのに、針に塵カスが付きます。これは、トレース性能が良いからなのでしょうかね。 

 

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レコードプレーヤーを購入!ターンテーブル(Thorens TD320Ⅱ)+トーンアーム(SME3009)

2018-04-29 13:45:51 | レコードプレーヤー

やっと、レコードプレーヤーを買うことが出来ました!!!。


レコードプレーヤーのグレードアップすべきか? となると、どれが良いか?

悩むこと、かれこれ1年以上。そしてこの度、やっと購入に至りました。

これで、やっとレコードプレーヤーの新調が出来ます!!!

今回、購入したレコードプレーヤーは、

 ターンテーブル:トーレンス(Thorens)製 TD320 markⅡ Made in Germany

 トーンアーム:SME製 3009 Series2 improved Made inEngland

の組み合わせの中古品です。オークションで落札しました。

SME製のヘッドシェル、シュアー製カートリッジM44GXも付いていました。

 

今までの狙いが、デノン→マイクロ精機→トーレンスと変遷し、最終的に意中の物を手に入れる事が出来ました。

海外勢で固めた憧れの名機と言うことになりました。勿論、100V仕様となっています。

 

しかし、この機種は、調整が大変で手間がかかります。

きちんと調整しないと本来の持ち味の音が出ないそうです。

私の備忘録として、以下に、組み立て~調整~磨き上げまでを書き留めておきます。

尚、調整は未だ途中です。続きは次回に書きたいと思います。

かなり手が掛かりますが、この過程もオーディオの楽しみですね。

早く音を出して聴きたいのはやまやまですが、そこはぐっと堪えて、ゆっくりと取り組みたいと思います。

それでは組み立てから。

<組み立て>

○ターンテーブル

Webサイトの記事を参考にしながら、組み立てました。

組み立て前。

プラッター。左が外側、右が内側になります。

内側プラッターのスピンドル部拡大。太いですねぇ。

これをフレーム(シャーシ)に乗せて、ベルトを掛けます。ベルトはおそらく?純正のものが付いていました。

ベルトを掛けたところ。

これに外側のプラッターを乗せます。

これに、ゴムマットを乗せて、取り敢えず完成です。

○トーンアーム

トーンアームはすでに設置してありましたが、ウエイト等は輸送上の都合で取り外してありました。

ウエイトとアンチスケーティング用の吊り錘を取り付けます。

取り付け後の完成状態。

別アングルで。それにしても美しいです。流石、世界で一番美しいトーンアームと称される事も頷けます。

オーディオは、見た目も大切ですね。所有していることの喜びもあります。

SMEのロゴです。3009とだけ書いてありますが、形状から調べると「S2 improved」になりそうです。

なにぶんにも初めて手にしたので、調査も時間が掛かりました。

 

○シェル、カートリッジ

取り付けてありました。シェルはSMEの初期ロゴ?

カートリッジはシュアー製M44GX。これ、希少品で、スタジオ仕様品だとか。

この状態で音を出してみました。左右両チャンネルから、しっかりと音が出ていました。


それでは、次に調整です。ひとまず音だし確認が出来たので、また分解して調整します。

 

<調整>

こちらもWeb上の記事を色々と探し読み学習して実施しました。時間が掛かりました(汗!)。

○フレーム高さの調整

フレームは、トーレンスの特徴である2分割構造になっています。

メインフレームにモーター駆動部、吊り下げ式フローティング・サスペンション構造のサブフレームにプラッターが乗っています。

調整は、このサブフレームがメインフレームと同じ高さで、しかも水平になる様に調整します。

下の写真の3箇所のネジで高さ調整をしますが、これは実際にレコードを再生する状態、つまりプラッター、ゴムマット、レコードの載った状態で調整しなければなりません。

ところが、その状態だと、左側のネジ穴だけが隠れてしまいます。

仕方が無いので、このネジだけは、下の写真の状態で目分量で調整するしかないです。

私は、全てを乗せた状態で、プラッターとフレームの隙間から金サシを入れて確認しました。

 

○トーンアームのゼロバランス調整

まずインサイド・フォース・キャンセラーの釣り糸を外し、針圧調整用のサブ・ウエイト(黄色丸)を一番奥まで持って行きます。(写真はすべて針圧調整まで終わった状態です)

次に、メインウエイト(黄色丸)を動かし針圧が「ゼロ」、ヤジロベエのバランスが取れた状態にします。

 


○ラテラルバランス調整

先ほどのヤジロベエの吊りあった状態で、メインフレームの後ろ側を持ち上げてみます。

すると、トーンアームが内側に動き出します。←バランスが取れていません。

サブ・ウエイトが乗っている軸を左右に動かして、バランスが取れている状態、つまりフレームを傾けてもトーンアームが動かない状態にします。(写真はすべて針圧調整まで終わった状態です)


○針圧調整

やっと針圧調整が出来ます。

調整には針圧計を使います。私が使ったのは、これ↓です。

Signstek ブルー背景色電子針圧測定器 デジタル LP ターンテーブルフォノカートリッジ 日本語取扱書付き
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Signstek

 

 一応、サブウエイトの軸部に針圧の目盛りが刻んでありますので、それを目安に錘の位置を動かします。

1目盛り0.25gだそうです。

 

○アンチスケーティング(インサイドフォースキャンセラー)調整

先ほど外した吊り糸を軸に引掛けます。取り敢えず、一番少ないところにしました。

吊り糸はアームに対して垂直に出る様に調整。

 

○回転数

ストロボスコープを使って回転数を確認しました。

確認用のマットを持っていませんでしたので、FIDELIXさんのスコープ・マットを印刷して使わせて頂きました。

光は、豆電球を使いました。

結果は、ここ60Hzで33回転、45回転ともにピッタリと合ってました。

ここの調整となると、裏蓋を開けて、また一苦労だったのですが、助かりました。

 

<磨き上げ>

木目フレームとトーンアームを磨き上げ、綺麗にしました。

使用したのは、家具磨きシート、磨きクロス、3Mマイクロファイン(スポンジ研磨)、無水エタノールです。

全体

トーンアーム

う~ん。美しい!

出力ケーブルのプラグも綺麗にしました。

 

出力ケーブルのプラグも綺麗にしました。

<スピンドルにオイル注入>

スピンドルにオイルらしきものが何も塗布されていませんでしたので、手持ちの特別なオイルを1滴だけ軸に垂らしました。スムーズに回る様になりました。 

今のところ、一旦ここまでです。

 

この後は、

①ベルト交換:

 テーブルを回し、ストップした時に、ベルトが外れる事がしばしばあるので、ベルトの緩みと思い、新品を現在手配中です。寿命はだいたい2年位らしいです。

②カートリッジ交換:

 カートリッジを手持ちのシュアー(SHURE) V15 typeⅢに交換予定です。

 交換したら、アームの調整が、また最初からです。

 

本格稼働まで、まだ作業が続きます。

でも、この時が楽しいですね。

車でも、往年の名車は調整、メンテが大変ですからね。 。。

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レコード・プレーヤーのインシュレータを作ってみました。

2018-04-21 12:00:26 | レコードプレーヤー

私の使っているプレーヤーは、元々の製品の足に付いていたインシュレーターが経年変化で既にヘタリ使い物にならなくなっているので、今迄は足にソルボセインだけを敷いて凌いでいました。

これを今回は少し耐振強化してみました。

まずは、ソルボセインに、東京防音のハネナイトシートをプラス。

このハネナイトシートは、元々スピーカーに敷くために購入したもの(100mmx100mm)で、これを4分割に。

左がハネナイトシート、右がソルボセインです。

これを重ねます。

プレーヤーの足元へ設置。

結果は、効果のほどは良くわかりません。


ついでなので、さらに耐震ゴム(手持ちの余っていた物)を重ねてみました。

   (表)        (裏)

   

プレーヤーの足元に敷いたところ。3段重ねになりました。

効果のほどは、こちらも良く分かりませんが、低音が気持ちだけ?素直に出てくるようになった気がします。フラシボ効果で、そう感じるだけかも知れませんが・・・。

参考にならない記事ですみませんorz。


東京防音 オーディオ用振動抑制シート ソルボ・インシュ TSS-5300 300mm×300mm×厚5mm 1枚入
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レコードプレーヤーDP-1200をもう少しメンテして見ました。(続)

2018-02-18 11:55:53 | レコードプレーヤー

先日、スピンドル・モーターの軸に注入したグリスですが、別のオイルも使っていました。

今回使用した物は、同じく日本が誇るタミヤ製のメタルオイルです。

メーカーの説明によると、

メタルやボールベアリングなどの軸受け用に開発された潤滑オイルで、

モーターのローターシャフトを支持するメタルに使うと良いらしいです。

タミヤ HOP-UP OPTIONS OP-508 メタルオイル
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前回使用した物よりもサラサラしたオイルです。

金属ノズルも付いているので、狭い所や局所に注油し易いです。

結果は、グリスより滑らかに回転している感じがします。

最初からこちらにすれば良かったかも。

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レコードプレーヤーDP-1200をもう少しメンテしてみました。

2018-02-04 13:05:25 | レコードプレーヤー

買い替えのレコード・プレーヤーを選定中ですが、その間に、今持ってるプレーヤーDENONのDP-1200を少しメンテナンスしてみました。

メンテナンスした箇所は以下です。

<機械的なところ>

スピンドルモーターの軸にオイルを注入

 使ったオイル(グリス)はこちらです。

 タミヤ製の化学合成油(PAO)+フッ素樹脂PTFE配合。

 ミニ4駆用で評判が良いのと、値段も高くないので購入。 

タミヤ グレードアップ No.383 GP.383 Fグリス (フッ素樹脂配合) 15383
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 グリスなのでちょっとベタつきますが、塗布後は、以前よりスムーズに回り、モーター給電停止後の慣性による回転が多くなりました。

写真は塗布前です。

トーンアーム軸に油を塗布

 こちらは、一般的なサラサラの機械油を使いました。

 因みに、手元に有ったブラウンシェーバーに付属の潤滑油。ノズルも丁度良い感じでした。

 塗布後は、回転、上下の動きも軽くなりました。

 リフターの根元にも塗っておきました。昇降のスピードは変化なし。

回転インジケーター窓の清掃

 窓、ミラー、ランプとも曇っていたので、無水エタノールで綺麗にしました。

 写真は清掃前です。

 清掃後は、すっきりと見える様になりました。

 

<電気的なところ>

周辺のハム、ノイズを拾わない様に、底板に銅箔とファインメットシートを貼りました。

 こんなところにもファインメットを? 余っていたファインメットシートを貼りました。

 場所は、底板の内側の針、カートリッジが通るところに広範囲に貼りました。

 処置後は、ハム、ノイズが減った様に思います。

 

暫くは、この状態でレコードを聴きながら、プレーヤーの新調を検討したいと思います。

 

  

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レコード・プレーヤー購入検討中。~知人から借りて試聴~

2018-01-27 13:59:50 | レコードプレーヤー

せっかくのオリジナル盤のレコードも、今のDP-1200で聴くのも心苦しくなってきて、真面目にレコード・プレーヤーの新調を考えています。

今使用中のDP-1200自体も悪くないのですが、クオーツロックでもないので、やはり温度変化による回転数の変化があります。

使い始めはゆっくりで少しずつ早くなり、その後安定します。これは、35年前の購入時からこんな感じだったと思います。

これがアナログっぽくて良い所もありますが、やはり調整が面倒です。

プレーヤーの購入を検討している事を同僚のオーディオ仲間に話したところ、それなら自分が使用しているものを貸せますので、一度使って見てくださいとの事で、先週、そのプレーヤーが我が家にやってきました。

やって来たのは、デノン(そのころはデンオン)DENONのDP-59Lです。

MCカートリッジ、トランスも貸してくれました。

因みに、その代わりに私はREVOXのCDP B226を貸出しました。

写真に写っているのは、アントレのMCですが、試聴したところ音が固く感じたので、これは経年変化で固くなった?MCカートリッジもダンパー等が有って固くなる??(私は知識を持ち合わせていません)。

そこで、単純にプレーヤーの違いだけを比較する意味もあり、常用のシュアーV15-Ⅲに交換しました。針は、今月に交換したばかり(いつものJICO製楕円)。

交換後は、いつもの音を聴かせてくれました。

それで、今までのDP-1200と何が変わったかと言いますと、

音質)バックグラウンドが静かになり、クリアーな音、靄が晴れ、解像度も上がった感じです。

操作性)これはもう簡単です。針を聴きたいところへ持って行き、ボタンを押すだけ。終わればオートリフトアップ。

回転の安定性)流石にクオーツ・ロックです。安定しています。

といったところです。


暫く使いながら、予算10万円以下で中古プレーヤーの選定をしようと思います。

今の候補は、メーカーでは、マイクロ精機、ヤマハ、デノン、パイオニアといった所です。

条件は、

予算内、完動品(メンテあればなお良い)、DDドライブ、S字アーム、オートリフトアップ、V-15 TypeⅢが使える事

などです。

特性表も見ていますが、勉強不足で機械的特性が音質にどの様に影響するのかが判らず、、、。

慣性モーメント、起動トルク、ターンテーブル重量、筐体の材料、全体重量など。

 

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シェルリード(吟醸リード)を購入! ~さっそく使ってみた~

2017-07-16 13:21:43 | レコードプレーヤー

オーディオ・ブームが再来???

最近、往年のオーディオ・ブランド復活のニュースがチラホラ聞こえてきます。

テクニクス、ビクター、ダイヤトーン、アイワ、、、等々。

このきっかけは、アナログ・レコード・ブームからでしょうか、販売量が8年前に比べ、8倍に増えたとか?

ソニーも、カッティングマシン、プレス機を導入して、本格的にアナログレコードの一貫生産に乗り出す様です。

オーディオ・ファンにとっては、復権の兆しで嬉しいですね。

そう言えば、テレビ番組、ドラマとかでも注意してよく見ると、部屋の背景に真空管アンプやレコードがあったりします。ブームを意識して、雰囲気を出しているのかな?。

 

そこで、私もレコード・プレーヤーを少し弄ってみました。

手軽に出来そうなところで、カートリッジのシェルリード線を交換してみました。

僅かリードの交換だけで音が変わる事は、35年前にも経験済です。音の入り口は効果大ですね。

今回購入したシェル・リードがコチラ↓です。評判もなかなか良さそうです。 

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ジャンルに合わせて色々な種類がある様ですが、私はジャズスタンダードを選びました。

購入の決め手は、値段も他の高価な物よりも手頃で、仕様も私に取っては魅力的でした。

 ・線材:1940-60年代のWE社製ブラックエナメル&シルク被覆、AWG22単線

 ・ハンダ:1940-50年代 米国黒ダッチボーイ

 ・チップ:国産 金メッキ 燐青銅

どれも音質では有名な材料で信頼が出来そうです。勿論、組み立ては、Made in Japanで、一台ずつ手作りです。

受注後の生産なのでしょうか、注文後、2週間位経ってからの商品の到着でした。

まあ、焦る事もないので、のんびりと待ちました。

 

では、さっそく交換です。

今まで使用していたリード線です。

35年前に色々と試した結果、この線にしていた様です。どこのメーカーの何かも判りません、覚えていません。SAEC(サエク)だったかも? 見た目、音も悪くは有りません。

取り外したリードがこちらです。線自体はまだ綺麗です。

注意)取り外す時に、ピン配、接続先は記録して置きましょう。

今回購入したリード線の写真がこちらです。

なんだか私好みのアンティーク、ビンテージっぽい雰囲気を醸し出しています。

シェル、カートリッジに取り付けます。メーカーの説明書によると、「先の曲がったラジオペンチ(ニードルノーズベントプライヤ)を使って下さい」となっていましたが、私は、手持ちの竹ピンセットを使いました。その方が傷を付けるの心配も無く作業が出来ました。

出来上がりは、こんな感じです。

L/GND、R/GNDの4本なので、出来るだけニア・シールド(信号ラインとグランドラインを近くに沿わせる)となる様に整形しました。こうした方が外来ノイズの影響を抑える事が出来ます。微信号部分なので気を使いますね(これ基本)。

ヒアリング:

どんな部品でも同じですが、やはり交換直後は調子が出ません。

暫く鳴らして(慣らして)から調子が出てきました。

ボーカルとかハッキリ聴こえて魅力的な音です。音数も増えました。言葉での表現が難しいですが、音に存在感があります。

購入して正解でした!。

レコードの魅力をまた一段と引き出してくれました。お陰で最近はまたレコードばかり聴いています。

 

こうなると、トーンアーム内のリード線も交換してみたく成りましたが、これは難しくてハードルが高そうです。

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SHURE V-15 typeⅢ用JICO製レコード針VN-35HE(SAS)/HE/E揃い踏み。

2016-09-11 10:40:31 | レコードプレーヤー

今迄、VN-35HE(SAS)、VN-35HEと使ってきたのですが、今回はVN-35E(楕円針)を購入しました。

早速、聴いてみました。(レコード1~2枚は慣らしが必要です。)

これは良いです!!!

このJICO製のVN-35Eですが、一番、オリジナルのShureに近いのではと思います。(何十年も前の音の記憶だけですが)

骨太で力強い音、低音もよく出ます。少し荒っぽいですが元気の良いアメリカンサウンド!

ロックやジャズを聴くのには最適かも。音圧レベルも高いです。

私はAMAZONから購入したのですが、製造年月日が「16.09.01」となっていたので、JICOさんも噂通り、生産が逼迫しているのでしょう。

これで、わが家には、

VN-35HE(SAS針(今はneo SASと呼ぶらしい)、VN-35HE(S楕円針)、VN-35-E(楕円針)の3種類が揃いました。


参考までに、それぞれ私の聴感上での個人的な感想は、以下です。

因みに、システム構成は、

 ・プレーヤー:DENON DP-1200(自己修理品)

 ・プリアンプ:EQ部 Marantz(マランツ)7タイプ、ライン部 QUADタイプ(自己改造品)

 ・パワーアンプ:Mclntosh(マッキントッシュ) MC275オリジナル

 ・スピーカー:JBL L26(ハイファイ堂 レストア品)

です。

 

 ・VN-35HE(SAS針) --- 繊細で少し神経質な音です。分解能が高く情報量は多いです。

 ・VN-35HE(S楕円針) --- 楕円針とSAS針の中間的な音です。少し硬さがあります。

 ・VN-35-E(楕円針) --- 今回、購入した針。これが一番元気な音です。音が生きてます

               私はSHURE製よりも好きになりました。

針の寿命は、SAS針が最も長く約500時間、HEが約400時間、Eが約150時間と書いてあります。

値段はSAS針が最も高くて、順に安くになります。

 

写真は、右から順に、SHUREオリジナルVN-35HE、JICO製VN-35HE(SAS)、VN-35HE、VN-35Eです。

 

やはり、レコードの音って良いですね。

エンジニアが溝に刻んだ音を自宅の装置で拾い出して再生する。その音はリアルな感じがして、CDの音とは感じ方が違います。

 

いずれのタイプの交換針も、在庫がある時に購入することをお勧めします。すぐに売り切れになるので。

 

JICO レコード針 SHURE VN35E用交換針 楕円針 A040610
← クリックでAmazonに移動が出来ます。
日本精機宝石工業株式会社(JICO)

  

 

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レコード再生は冬が苦手の様ですね。

2015-12-12 13:02:59 | レコードプレーヤー

冬になって室温が下がってくると、レコード再生は調子が出ない様です。

これには、様々な要因があるようですが、例えば、ざっと考えただけでも、

 ・レコード盤そのものの溝が固くなってしまう。

 ・レコード針(スタイラス)のダンパーが固くなって動き難くなる。

などがあると思います。

これらは、アナログ再生の宿命で致し方ないでしょうね。

 

私の鑑賞環境でも最近は室温が下がって、どうもレコード再生の音が今一つと思うようになってきました。

音自体が縮こまって伸び伸びと鳴らない、広がりが無いとか、弾まなくなってきました。

とりあえずの対応として、今まで使っていたShureのV15-Type3用のスタイラスをHE針から、より溝の奥まで届くSAS針に交換して、さらに針圧も適正針圧の上限ぎりぎりのところまで上げました。

これで多少元気は出るようになりましたが、それでも夏時のようなダイナミックな音には及びません。

 

ということで、冬はまたデジタルオーディオの出番かな?などと考えています。

この機会に、CDを買ったり借りたりして、Foobar2000+WASAPIとES9018 DACで音楽を楽しみたいと思います。

久々にデジタルオーディオを聴いたら良い感じでした。

レコード再生のほうは、暖かくなったときのために、掘り出し物が有ったときにレコード盤を買ったり、プリアンプのPhono EQ部を弄ったりしたいと思います。

 

パワーアンプは6C33CのFOXBATが暖房器具の替わりになって、この時期にはちょうど良いです(笑) 

 

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DENONオーディオ・チェック・レコードを入手

2015-11-15 11:48:09 | レコードプレーヤー

先日、中古のDENONオーディオ・チェック・レコードを見つけたので、何か役に立つだろうと思い購入しました。

盤面の状態も良かった。前の持ち主が大切に使っていたのでしょう。

収録内容は、以下の写真を参考に。

本日、オシロスコープで波形を見ながら再生してみましたが、なかなか役に立ちそうです。

左右確認、位相確認、ワウ・フラッター確認は基本的なところです。

特に役立ったのが、周波数特性テストとトレーシング能力でした。

トレーシング能力テストでは、針圧を下げて行き、どこまでビリツキがなく再生できるか確認します。

その針圧が規定の針圧に対して、マージンがあるほどトレーシング能力が高いことになります。

アンチスケーティングがあれば、そのマージンも確認できます。

音源はかなり高いレベルで収録されていますので、ヘッドホンを使用しました。

結果、私のシステムの場合、問題ありませんでした。

B面の音楽ソースによるチェックも、録音状態が良くて、システムのチェックには良いでしょう。

波形を見ていて気が付いたのですが、やはりレコード再生はかなり低周波の揺らぎノイズがありますね。

この揺らぎは恐らくレコードの反り等に起因するものなのか、外周部が大きく、中心部近くになると減ります。

しかし、人の耳には聴こえない低周波なので、気にすることは無いかも知れません。

まあ、アナログ再生の場合は、特性そのものではなくて、演奏している場所に居るような一体感とか、リアル感、雰囲気、音楽性が大切ですね。

特性だけを求めるなら、デジタル再生をすれば良いと思います。特性的には到底デジタル再生には勝てないです。

アナログ再生とデジタル再生は、根本的に求めているものが違います。

それぞれの楽しみ方があって良いと思います。

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