宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

中国 ~ 地球最後の帝国

2010年09月24日 | こっくり亭日記
  
中国の、海洋覇権を目指す動きが露骨になってきた。尖閣諸島で衝突事件を起こした中国人の船長をめぐり、まだ取調べ中だというのに、「うちの船長を返せ」と厳しく要求してきている。
 
今度はなんと、日本に対して、レアアースの禁輸措置を取ってきた。レアアースは、ハイブリッド車や携帯電話などのハイテク製品に欠かせない希少資源。中国が世界の生産量の9割を占めている。以前から、「これほど重要な資源を、中国に抑えられているのは危険だ」、「もしも中国が、日本にはもう売らないと言い始めたら、どうするのか」と、心ある人々は心配していたのだが、予想以上に早く、中国政府はこのカードを切ってきた。ハイテク企業を中心とする日本勢は、代わりの輸入先を確保するのに懸命だ。
  
もっとも、「中国は広いから、そんな資源も豊富なんだな」というのは錯覚でしかない。どちらかといえば中国は、もともと広いわりに資源が乏しい国だ。その点では、日本と大差ない。そんな国が、なんで希少資源を独占しているのかといえば、西のはずれの砂漠地帯・新疆ウイグル自治区を初めとする、異民族が暮らしてきた地域を支配しているから。日本との違いは、そこにある。
 
新疆ウイグル自治区は、もともと、イスラム教徒が住む砂漠の国で、遊牧民が行ったり来たりしてきたところ。古くからシルクロードを通して、遠い西の国々、ペルシャやエジプト、ローマなどとの交易が行われてきた。大昔から、中国としては西との重要な貿易ルートだけに、なんとかコントロール下に置きたかったのだが、この地を往来する騎馬民族は強すぎて、逆に攻め込まれて苦戦することのほうが多かった。中国の皇帝がこの地域をなんとかコントロールできた時期といったら、大帝国の漢と唐が栄えていた、繁栄の絶頂期くらいのものだろう。
 
ここが中国の北京政府によって最終的に征服されたのは、18世紀の中ごろ、大征服者・清の乾隆帝(けんりゅうてい)の時代になる。それにしても、何千年も意のままにならなかった難しい地域を、なぜ近世になって征服できたのか。それは、なんといっても、西洋から伝来した鉄砲の威力のおかげ。16世紀末、豊臣秀吉が朝鮮半島に攻め込んだとき、昔ながらの刀や槍で戦う大陸の人々は、銃火器で武装した近代的な日本軍にビックリしたわけだが、1~2世紀ほど遅れて、清は同じように西域諸国に攻め込み、派手にドンパチやらかして、この地域を征服してしまった。
 
今日、貴重な資源のレアアースを独占して日本に揺さぶりをかけられるのも、世界的な産地である、この地域を征服して支配しているおかげ。でも、ここが異民族の土地であることに変わりはない。もっとも、中国政府の植民政策もあって、ここ数十年で中国からの移民が急増し、いまでは中国人の方が多いとされる。当然、もともと住んでいた人々は激怒しており、現在でも独立運動が激しい。特に、去年あたりから現地人による暴動が頻発し、中国軍が血の弾圧を繰り返している。
 
話は脱線するけど、ちなみに、豊臣秀吉の死去により日本軍が撤退したあとの朝鮮半島も、まもなく清の侵攻を受けて、占領されてしまった。日本史の教科書には、「豊臣秀吉が朝鮮に攻め込みました」と書いてあるだけで、その後のことが書かれていない。実は、その後しばらくして、清が北から攻めてきたのである。もっとも、朝鮮はアッサリと占領されたわけではない。日本の侵攻は2度(文禄の役、慶長の役)だけだったが、清は5度も繰り返して攻め込んでいる。外国を支配するというのは、それだけ、誰にとっても難しいということだろう。日本と清の違いは、地続きだったこともさることながら、途中であきらめたか、最後まであきらめなかったかというのが大きい。
  
中国政府は、別に日本だけを目のカタキにして、集中攻撃しているわけではない。実際のところ、まわりの国々すべてに対して横暴なのが、中国の実態だ。ベトナムを初めとする東南アジア諸国とも、南沙諸島の領土紛争を抱えている。南シナ海の海洋覇権をめぐって、アメリカと火花を散らし始めた。
 
伝統的に陸軍の国である中国が、これほど海軍力を増強し、海洋覇権を目指して動き出したことは、四千年の歴史にも前例がほとんどない。しいて例を挙げれば、15世紀の初頭、明の永楽帝は海洋に目をつけて、大規模な船隊を編成した。船隊はインド洋を渡ってアフリカ東海岸にまで到達して、世界各国の人々を驚かせたとされている。とはいえ、このくらいの航海など、世界で貿易するアラビア商人は、もっと昔から普通にやっていた。海が苦手な中国人がやったから、珍しいだけだ。明の永楽帝は、日本への侵攻も計画していたという。でも、このような企ては、永楽帝の死とともに終わりを告げた。もうひとつの例外としては、13世紀のモンゴル帝国くらいのものだろう。このときは、モンゴル人に支配された中国・朝鮮の海軍が、本当に日本に攻めて来た(元冦)。この頃は、まだ大陸のほうが技術が進んでいたので、火薬の玉がバクハツする威力に、日本人はビックリさせられた。
 
中国が海洋支配に乗り出そうとする最大の動機は、昔も今も変わらない。それは、南シナ海からインド洋にかけての、西との貿易ルートを押さえるためだ。中国人は大昔から海に弱くて、海洋貿易はアラビア人やインド人、後にはポルトガル人、オランダ人、イギリス人に牛耳られてきた。東西貿易は莫大な利益を生んできただけに、なんとも悔しい。このような世の中の構造は、時代がかわっても、意外と変わらないものだ・・・。

中国のやってることを見ていると、まるで19世紀の帝国主義時代の植民地帝国が、現代にタイムスリップしてきたみたいだ。他の帝国は次々と潰れたのに、なぜか中国だけ、間違って残ってしまった。こんな時代錯誤の帝国が、いまさら海洋支配に乗り出すとは、事実は小説よりも奇なり。地球人類の意識進化のためには、こんな古くさい体制が、さっさと解体されることが望ましい。ウイグルやチベットを早く解放して、毎年、独立記念日がめぐってくるたびに、北京の首相が過去の侵略行為を謝罪するべきだろう(笑)。
 

アースチェンジ情報の宝庫 → にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ 
    

最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いやはや (ジェインエア)
2010-09-24 13:38:55
素晴らしい文化を持つ国なんですよねぇ。マンパワーはすごいものがありますし。野望がDNAにでも組み込まれてるのでしょうか。何とか変異して頂けませんかね(笑)UFOちゃん達も心配して?頻繁に中国に現れてくれてるようなんですが。
返信する
溶解していく日本という国家 (クスコ)
2010-09-24 17:43:34
フジタの社員が拘束された即日、衝突船の船長の釈放を決定ですか。それも名目上は、那覇地検の判断に依ると言う。大阪地検の件でもめてる昨今、那覇地検の判断にするとは・・仙石-菅ラインの発想とはこんなものかもしれない。

むーん、日本は法治国家のはずなのだが。中国の恫喝が、日本の法律を優先するらしい。本当に平成の幕末になって来たみたいです。
返信する
これから (Unknown)
2010-09-24 20:02:06
ちがいますかね?
コルマン博士の説だと、今年の11月3日までに変容の革命がおこるらしい それも過去になかった規模で

前々回の類似ステージでは、封建制度のくずれたルネサンス、前回のステージでは、社会主義のくずれたソ連崩壊、、、

どちらも、強力な支配体制の崩壊という意味合いなので、この伝手でいくと、今回のは中華帝国の崩壊では?

アメリカの崩壊という説もあるけど、あそこは一応
自由と民主主義の本家なんで 笑
返信する
Unknown (558)
2010-09-24 21:49:52
 今回の尖閣諸島の中国人船長釈放は本当に頭にきた。中国よりも日本に対して。うちの政府の馬鹿さ加減には本当に愛想が尽きた。
返信する
中国共産党が早く崩壊してくれないと (ほっかいどう人)
2010-09-25 00:51:19
現在、地球と日本にとって、唯物論で金と権力と自己中心主義のみの中国共産党政権およびそれに洗脳されている中国人が崩壊もしくは大人しくならないと禍以外の何物ではないのではないだろうか。
お隣に中国共産党政権がある限り、日本の方が先に崩壊しそうである。
返信する
中国は年内に経済崩壊 (Unknown)
2010-09-26 20:55:54
スイフトタットル・キウチ彗星の発見者・木内鶴彦氏の臨死体験中のビジョン

~中国の経済崩壊と暴動~
http://www.y-asakawa.com/Message2010-1/10-message16.htm

今回の強圧的な態度の内側に見え隠れする"必死なもの"実態は迫りくる瓦解
返信する
コメント、ありがとうございます (コンサル星人)
2010-09-28 10:05:32
 
皆様、コメントありがとうございます。
 
やはり、今回の事件では、中国の横暴に対する怒りが全国に広がっている様子ですね。共産党までが「尖閣諸島は日本の固有領土」と赤旗で主張していたから、まず間違いない(笑)。
 
>UFOちゃん達も心配して?頻繁に中国に現れてくれてるようなんですが。

やっぱり、地球で最大の難問だとUFOも認識しているということか!?

>仙石-菅ラインの発想とはこんなものかもしれない。

仙石氏に批判が集中し、前原大臣に期待が集まっているようです。
 
>今回の尖閣諸島の中国人船長釈放は本当に頭にきた。中国よりも日本に対して。うちの政府の馬鹿さ加減には本当に愛想が尽きた。

日本政府の対応は最悪でした。でも、自民党の谷垣総裁が「釈放するくらいなら、最初から逮捕しなければよかったのに」という主旨の発言をしていたのには、さらにアキレましたが・・・。
  
返信する
Unknown (コンサル星人)
2010-09-28 10:07:00
>コルマン博士の説だと、今年の11月3日までに変容の革命がおこるらしい それも過去になかった規模で
前々回の類似ステージでは、封建制度のくずれたルネサンス、前回のステージでは、社会主義のくずれたソ連崩壊、、、
どちらも、強力な支配体制の崩壊という意味合いなので、この伝手でいくと、今回のは中華帝国の崩壊では?



実のところ、筆者もひそかにそれを期待しています(笑)
 
返信する
Unknown (コンサル星人)
2010-09-28 10:07:53
>現在、地球と日本にとって、唯物論で金と権力と自己中心主義のみの中国共産党政権およびそれに洗脳されている中国人が崩壊もしくは大人しくならないと禍以外の何物ではないのではないだろうか。

もはや、中国共産党政権は、人類の意識進化にとって最大・最悪のお荷物といえるでしょうな。
  
返信する
Unknown (コンサル星人)
2010-09-28 10:08:35
>スイフトタットル・キウチ彗星の発見者・木内鶴彦氏の臨死体験中のビジョン

おもしろかったです。いよいよ、中国崩壊のビジョンを見る人が増えてきましたね。
  
返信する

コメントを投稿