およそ精神世界・スピリチュアルのファンで、「チャクラ」という言葉を聞いたことがない人はいないんじゃないかというくらい、チャクラは有名だ。
特に有名なのは、眉間の「第3の目」のチャクラ。単に「チャクラ」とだけ言えば、普通はここを指している。
身体にも、「第3の目」と言われる器官がある。それは、松果体。大脳の、右脳と左脳の間にはさまっている、眼球と似た構造の小器官だ。こんな奥にあって、何も見えないはずだけど、「暗さと明るさを認識して、睡眠パターンをコントロールしている」ことが、医学的にも知られている。スピリチュアル的には、「神秘的なヴィジョンは、松果体の目で見ているのでは」と言われている。ここが振動してビリビリしてくれば、見えないはずのものが見えてくる・・・?
それから、近年、人気急上昇しているのが、胸にあるハートのチャクラ。知性や認識力と結びつけられることの多い眉間のチャクラに対して、ハートチャクラは感情や愛情をつかさどるチャクラとして、スピリチュアル関連でしきりに登場するようになっている。
確かに、悲しいときは胸が張り裂けそうになる。感動したときは、胸が熱くなる。ここに「こころ」があるのは間違いない。
でも、それを言ったら、不安で苦しいときは、お腹がズシーンと重くなり、食欲がなくなる。愉快なときは、腹の底から笑いがわき上がってくる。感情は、胸だけでなく、お腹にもある。
どうして、お腹に感情があるのか。医学的には、「副腎から神経伝達物質のアドレナリンが出ているから」ということになるだろう。スピリチュアル的には、「お腹にチャクラがあるから」ということになる。両方とも、おそらく正しい。
チャクラは、もともとインドのヨーガの用語。そこから転じて、神智学の用語にもなった。
神智学的には、7つのチャクラは、エーテル体にある。エーテル体とは何かと言えば、「肉体と霊体の中間、半物質の存在」といったところ。それは、肉体と重なって存在している。
重要なのは、それぞれのチャクラに対応するポイントが、肉体の器官にもあるということ。
代表的なのは、眉間のチャクラと「松果体」、おなかのチャクラと「太陽神経叢」といったところだろう。どちらも、医学や生物学より、むしろ神秘思想によく登場するのでオナジミの存在だ。
どのチャクラもそれぞれ、内分泌腺や、自律神経系の中枢などと結びついている。
身体は、何も考えなくても消化吸収し、酸素やエネルギーを体全体に循環させ、体温や糖分その他をバランスよく調節している。
そんな風に身体が勝手に機能しているのは、内分泌系や自律神経系が、全身をいつも自動的にコントロールしてくれているおかげ。その中枢が7つのチャクラであるというのは、まさしく古代インドの叡智であり、チャクラを理解する上で不可欠なポイントだろう。
通常、ハートチャクラは、「感情が起きるところ」とされている。もちろん、それはそれでいいんだけど、それはハートチャクラの機能の一部でしかない。本来は、やっぱり心臓であり、胸腺であり、胸部の神経叢こそがハートチャクラ。頭脳と並ぶ、人体のもう1つの中枢だ。
ヨーガ理論は、「チャクラに始まり、チャクラに終わる」という感じ。
もちろん、チャクラに込められた象徴的な意味を悟るところまで行こうと思ったら大変なことで、それはまた別問題だけど、何事も基本が大事。まずは基礎知識として、7つのチャクラを一通り知っておきたい・・・。
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