宇宙のこっくり亭

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今年の冬は寒かった

2011年03月18日 | こっくり亭日記
 
冬の間、ブログの更新がほとんどできなかったのだが(泣)、今年の冬はつくづく寒かった。夏の暑さがあまりにも異常だっただけに、寒さがひときわ身にしみる。日本海側は特に大雪。

昨日も寒かった。もう3月も後半に入り、もうすぐ春分だというのに、真冬みたいな寒さ。東京は、緯度ではかなり南に位置しているのに、コンクリート・ジャングルならではの底冷えに定評がある。北海道出身者や長野県出身者も、「東京の寒さは別格だ。何かが違う」と口をそろえる。ロシア人やイギリス人に聞いても、「冬の東京の寒さは異常だ。わが国のほうが過ごしやすい」と言っていたのには驚いた。もっとも、ロシア人の場合は、酒さえあればドコででも暖かくなってしまいそうだが・・・。氷点下のモスクワでも、浮浪者が大勢、路上で寝ているのだからタフな国民だ。
  
それはともかく、今年だけでなく、去年の冬も寒かった。「地球温暖化」というのがウソに思える、毎年の冬の寒さ。いよいよ、日本には四季がなくなり、「夏と冬の二季になった」という話に説得力がある。
    
東北の地震被災地では、何十万人もの人々が避難生活を送っているというのに、氷点下の寒さは厳しい。ダラダラと続く余震と同様、寒さが苦境に追い討ちをかけている。体調を崩す人がさらに増え、薬も不足しているという。なんとかならないものか。
 
東北の寒さは、それでなくても古来から深刻だ。3月18日付の天声人語も、宮沢賢治の童話を引き合いに出している。

>震災で大きな被害を受けた岩手県は、宮沢賢治が生まれ暮らした土地でもある。賢治の思想の結晶の一つとされる名作「グスコーブドリの伝記」は、一人の若者が自らを犠牲にして人々の命の糧を守る話だ。きびしい冷害で飢餓が迫る中、火山島を噴火させて気候を暖かくする計画が立てられる。だが、仕掛けのために島へ渡った者のうち最後の1人は島から逃げられない。若いブドリがその役を買って出る――。

新潟が生んだ大政治家・田中角栄も、「三国峠を崩して、新潟から関東に、寒波を流す」という、トンデモない計画を選挙演説で語ったことで知られる。奇しくも、宮沢賢治と似たような発想だ。筆者も冬の雪国で暮らしたことがあるのだが、真っ白な雪はロマンチックどころか、積もれば大変な災いだ。雪下ろしが原因で起きる事故は、後を絶たない。北日本ほど雪が降るところは世界的にも珍しい。札幌なども、あれだけ広い平野に位置しているだけに、雪さえ降らなかったら、古来からもっと発展したのではないかと思われる。
   
北日本は、昔から冷害や雪害、地震や津波に悩まされてきたのだ。自然環境は美しいのだが、それでいて非常に厳しい。これからは暖かくなるというから、被災地の状況も良くなると信じたい。とにかく、早く良くなってもらいたいものだ。
  

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