ヨガといえば、アーサナだ。柔軟体操の一種で、決まると実に美しい。代表的なアーサナには、下の画像のようなものがある。
YOGA.jp ポーズ辞典 より
筆者がこの域に達することは、一生ないだろう。でも、心配ない。こういうのは、どちらかといえば、美容と健康のためにやるもので、瞑想して意識を高める上では、基本的なポーズだけをやれば十分だからだ。
基本的なポーズというのは、背筋を伸ばしたり、曲げたり、ひねったり。この3つが、なんといっても基本中の基本。
とはいえ、無理なポーズを取る必要はない。昔、小中学校の体力テストに「伏臥上体そらし」(ふくがじょうたいそらし)というのがあった。うつぶせに寝た上体から、背中を思いっきり後ろに反らして頭を上げ、床からの高さを測るという内容だった。体の柔らかさを測るテストで、女子の平均が男子を上回る数少ない項目のひとつだ。
筆者にとって「体力テスト」は、ほとんどの項目でいつも最低点を取っていた悲しい思い出。この「上体そらし」も例外ではなかった。でも、これはヨーガのアーサナであって、体力テストではない。身体を柔らかくすることが目的なのであって、現時点でのレベルが問われるわけではない(笑)。
それはともかく、この「伏臥上体そらし」を、そのままやったんじゃキツすぎる。でも、両手を床について、支えながら背中を反らせばカンタンだ。とはいっても、ポーズ辞典を見ると、ほぼ直角にまで反っているので、筆者がやっているのとは別モノに見えてしまう(笑)。なかなか、こうはいかない。うまずたゆまず続ければ、そのうち体が柔らかくなってくる。何年かかるかは人にもよるだろうけど•••。
次は、背中を曲げる屈曲ポーズだ。これまた、部活とか体育の授業での、柔軟体操でオナジミの人がほとんどだろう。仰向けに寝た上体から、上半身を起こして、できるだけ曲げる。体が硬い人は、足の筋肉が伸ばされて痛くなる。これまた、ポーズ辞典で見ると、あまりに深く曲がっているので、まるで別のポーズみたい。体育なら、後ろから背中を押してもらうところなのだが、ヨガの場合は自力でできる範囲で良い。
もうひとつの基本は、背筋を横にヒネるポーズだ。これまた、手で支えながら、できる範囲でやれば十分。足の組み方よりも、重要なのは背筋をヒネること。これは、背骨が歪んでいる人の矯正に最適なポーズだ。
この3つの基本ポーズに共通するのは、「背骨」が中心テーマだということ。背骨をそらしたり、曲げたり、ヒネったりして、脊椎のゆがみを取り除き、柔らかく真っ直ぐにする。
なぜかヨーガ瞑想では、背骨、っていうか、脊椎(せきつい)がとても重視される。そういえば、「尾てい骨のムーラダーラ•チャクラから、クンダリニーの蛇が駆け上がって、脳天を貫いて昇天する」って話もあったっけ。そのとき、「クンダリニーの通り道」とされるのが、背骨に沿って存在するとされる「スシュムナー管」。
その話が本当かどうかは別にしても、7つのチャクラはすべて、その通り道に位置している。だから、瞑想するのに先立って、せっせと背骨の調整に励むというわけだ。体が硬くても、決して諦めず、ひたすら続けるしかない。これが体育の授業だったら、努力賞モノだ•・・。
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クンダリニーについては、現在調査中のテーマ(笑)。
通行人サン、ありがとうございました。