クンダリニーヨーガの要点は、いくつかにまとめられるだろう。
まず、蓮華座にしても、マハームドラーの柔軟体操ポーズにしても、「尾てい骨を刺激する」のと、「背筋を伸ばす」という、2つのポイントに集中している。
まずは尾てい骨のムーラダーラ・チャクラを伸ばす柔軟体操をしてから、蓮華座に入る。もともと蓮華座は、尾てい骨で身体全体を支える、究極のチャクラ刺激ポーズだ。
そして、数々の柔軟体操はまた、背筋をまっすぐに伸ばして、コリをほぐし、セキズイの歪みを矯正するようにできている。セキズイに沿って存在するとされる、スシュムナー管を通りやすくするだめだ。
つまり、一見、単なるヨガのポーズに見えて、実は、ムーラダーラ・チャクラを刺激し、そこからクンダリニーのエネルギーが、スシュムナー管を通りやすくする。ポーズのすべてが、この目標に向けられている。
その上で、セキズイに沿った意識の上下動を、何度も何度も繰り返す。意識を通しやすくするための、予行演習をひたすら続ける。
意識を上げるだけでなく、下げる練習も繰り返すのがポイントだろう。本当に、まるで詰まったパイプを、通すときの作業そのものだ。
クンダリニーヨーガのアーサナが何のためにあるのかは、それを見れば明らか。
早い話が、詰まったスシュムナー管を通しやすくした上で、尾てい骨のムーラダーラ・チャクラを強く刺激する。この一点に尽きると言っていいだろう。
目的がハッキリしてる以上、必ずしも本に書かれた通りのやり方でなくても、この目的に合うやり方はいくらでもありそうだ。
そして、重要なのは呼吸法。最終的には、やっぱり呼吸がカギを握る。
クンダリニーヨーガでは、原則として、すべての呼吸を鼻で行う。息を吐くのと、意識を下に降ろすのとは、いつもセットになっている。同じように、息を吸うのと、意識を上に揚げるのは、切っても切れない。
「深く、しみじみと呼吸する」というのがポイントだという。
クンバカ(息を止めること)はするけど、それ自体が目的ではなく、上下動する意識をしばらく止めるため。
そして、最も強調されるのは、「チャクラをハッキリと意識する」ということ。
ヨーガの話は、チャクラに始まり、チャクラに終わる。ヨーガ理論とは、そのまま、「チャクラ理論」みたいなものだ。7つのチャクラの位置をしっかりと特定し、呼吸と連動させつつ、できる限り明瞭に意識する。
最終的には、スシュムナーが丸ごとゴソッと身体から抜けていく。
このとき、スシュムナーと身体を連結している、7つのリンクが、次々に外れていくという。
その連結機(?)こそ、7つのチャクラ。
やっぱり、くくりつけられてるものをスムーズに外すには、連結ポイントをひとつひとつ、カチッ、カチッと外していかなきゃいけない。
どれかひとつでも引っかかっていれば、うまく外れない。つまり、クンダリニーは上がらない・・・。
ここで自分が書いていた「尾てい骨」というのは、座骨のことだなあ。
尾てい骨ではありません。訂正します。
ありがとうございました。
その場合、体を支えるのは左右の坐骨です。
ご確認下さい。
自分なりの幸せ感や、自分で選択したという意識が大事だと思う。