宇宙のこっくり亭

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またしても、「偏西風の蛇行」・・・異常な暑さと湿気の原因

2013年08月13日 | 異常気象
 
ますます暑い、2013年の8月。冗談抜きで、スチームサウナでさえ、これほどではない。気温が高いだけでなく、湿度がすごいの一言。世間では、エアコンが次々にブッ壊れて、電器屋さんは大忙しだ。

12日には、高知県の四万十(しまんと)市で41度を記録した。6年ぶりに、日本最高記録を更新だ。それにしても、41度って。病気で高熱になっても、ここまでにはならないほどの温度。四万十では、3日連続で40度を超えたという。川の中の鮎も、これにはビックリだろう。

昨日の豪雨もすごかった。この世の終わりみたいな調子で、雨が降ってくる。2~3日前には、東北地方で「いまだかつてないほどの豪雨」が宣言され、またしても大きな被害が出た。

「これじゃ、東南アジアより暑いんじゃないか?」とは、よく聞かれる冗談だけど、気象庁によると、今年はマジで東南アジアより暑いらしい。

専門家によると、この暑さの原因は、「偏西風の蛇行により、中国大陸のチベット高気圧が切り離されてきたから」ということになる。これが、夏の日本では昔からオナジミの「太平洋高気圧」の上空に、折り重なるようにドカッと居座っているという。

「偏西風の蛇行」というのは、文字通り、偏西風がヘビみたいにクネクネと曲がって吹いていること。その原因は、「ブロッキング現象」。というより、偏西風の蛇行が、ブロッキング現象の原因であるというべきか。要するに、この2つは表裏一体の関係にある。

この「ブロッキング現象」というのは、今の「日本上空のチベット高気圧」みたいに、熱い空気や、冷たい空気のカタマリが、何ヶ月も居座り続けることだ。

われわれの頭上には、「偏西風」が吹いている。これは、日本・中国やヨーロッパのような中緯度地帯で吹いている、地球規模の大気の流れ。常に西から東に向かって吹いている。

なぜ偏西風が起きるのかというと、地球の上空では、暑いところから寒いところに向かって、暖められた空気が常に移動している。だからといって、南から北に向かって風が吹くかと思いきや、そうはならない。理由は、地球が自転しているから。コマと同じで、真ん中の太いところ(赤道あたり)ではビュンビュン速く回ってるけど、先っぽの細いところ(北極あたり)では、ほとんど回っていない。そのせいで、空気の動きにもズレが生じる。西から東に向かって風が吹くのは、そのせい。
 
台風とか低気圧その他が、いつも西から東に向かって移動していくのも、偏西風のおかげ。ついでに、中国から黄砂や大気汚染が、日本に向かって流れてくるのも、偏西風のおかげ(泣)。
 
中国から流れてくる大気汚染のことを思えば、たまには風向きが変わってほしいものだと思う。中国人だって、たまには日本からキレイな空気が流れてきてほしいだろう。でも、そうはならない。こればっかりは、地球の自転が原因なだけに、季節も関係ないし、昼も夜も関係ないし、風向きが変わることはない・・・。


「そういうけど、ボクの周りでは、西風なんか吹いてないよ?」というかもしれない。ホンモノの偏西風というのは、頭上の遥か上を吹いているから、実感がないのもうなずける。雲の上では、偏西風がビュービュー吹き続けている。ジェット機なみに速いので、「ジェット気流」と呼ばれる。このジェット気流が、南に行ったり、北に行ったり、蛇行しているから困るのだ。北国が暑くなったり、南国が寒くなったりするのは、そのせい。

というのも、「常に西から吹き続けている」と言ったって、自然がやっていることだけに、本当は一定ではない。ところによっては、強まったり、弱まったり、南や北に方角がブレたりしている。地上には山もあれば谷もあり、海だってあるんだから、これは仕方ない。

いつもなら、ジェット気流が空気を動かして、ちゃんと西から東へ、グルリと大気が循環するようになっている。暑さや寒さも、空気と一緒に流れてく。それだけではない。低気圧も、風に乗って流れつつ、各地に雨を降らせていく。これが、地球規模の空調システム。それにしても、地球は、うまい具合にできているものだ。
 
ところが、ジェット気流が蛇行すると、とたんに空気の動きが悪くなってくる。川の流れが曲がりくねっていると、その間に土砂が積もって中洲ができてくるように、ジェット気流の大蛇行がしばらく続くと、その間に、動かない空気のカタマリができてくる。しまいには、巨大な空気のカタマリが、どっかりと居座って、動かなくなってしまう。こういうのが、「ブロッキング高気圧」。





ブロッキング現象が起きると、どうなるか。熱い気団や、冷たい気団がどっかりと居座ってしまうので、いつまでも暑さが続く地域と、なぜか寒さが続く地域に、くっきりと分かれることになる。

それだけではない。「ブロッキング高気圧」が立ちふさがっていると、普通なら西から東に流れていくはずの空気が、せき止められてしまう(ブロックされる)。本来なら、西から東に流れつつ、各地に雨を降らせていくはずの低気圧が、ここでせき止められてしまうので、集中豪雨の地域と、カンカン照りの地域に分かれてしまう。地球規模の空調不全だ。これは恐ろしい。
 

・・・とまあ、理屈をいえば、そういうことになる。アタマでは分かるんだけど、やっぱり、異常なことに変わりはない。

結局のところ、根本的な原因は、「地球がだんだん熱くなってきている」ということに尽きるだろう。猛暑や豪雨に悩まされる反面、「砂漠に雨が降ってきた」という、明るいニュースもある。

 
ここからは個人的な予想になるけど、これから先、ますます地球の気温は上がっていくだろう。でもって、蒸発した水分が地球の上空にタマって移動することにより、いままで雨が一滴も降らない砂漠だったところに、ゲリラ豪雨がザーザー降るようになる。その結果として、熱帯雨林が広がってくると予想する。

もちろん、逆に、いままでは草原だったところが、干からびて砂漠になってしまうこともあるだろう。そういう紆余曲折はあるだろうけど、全体としては、雨が多くなる方向に向かっていくはずだ。「暑くなれば、雨が降る」というのは、生活実感としても間違いない。

今は荒野が広がっている北アフリカやオーストラリアの大地も、ブラジルのアマゾン川流域みたいなジャングルに変わっていくことだろう。今までは凍てつく大地だったシベリアも、氷が溶けて草が生え、緑の沃野に変わっていく。
 
これは、「地球生命系のよみがえり」と言っても、オオゲサではない。この先、何十年か、何百年かは分からないが、地球は着実にこの方向に向かって進んでいくと思われる・・・。
 

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2013-08-13 23:00:35
冬もあったかくなんないかなー
毎年めちゃさみーよ。
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納得 (斎藤不道三)
2013-08-13 23:01:36
仕組みがよくわかりました。
説明がお上手ですね。
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Unknown (ブログ管理人)
2013-08-14 00:15:16
確かに、「夏は暑くて、冬は寒い」というのが、ここ数年の特徴。

キツイですな・・・。
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Unknown (ブログ管理人)
2013-08-14 00:17:01
>説明がお上手ですね。

ありがとうございます。

実のところ、かつては学習塾で理科の先生をやったことがあり、こういう話を中学2年生に教えるのに苦労したことが・・・。
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僕はばかなので (Unknown)
2013-08-14 08:21:44
コンサルさんみたいな頭の良い人に教わるの大好きです。

頭の良い人を尊敬します。

どうも相対性理論がわかりません・・・。

今一つ。あと紐理論。

なにより・・・・。

「フォトニック」に関して知りたいです。

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Unknown (Unknown)
2013-08-14 19:47:33
自慢か (笑)
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Unknown (ブログ管理人)
2013-08-15 00:17:55
>どうも相対性理論がわかりません・・・。

そのうち、書きます。

>紐理論

それは無理でしょ、さすがに(笑)
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とりあえず から (Unknown)
2013-08-16 08:04:42
ある本にありましたが
会話や説明、意思表示などのときに、よく「とりあえず…をして」などと用いがちですが

ビジネスの場合はとくに、これを「まず」と言い換えてみると良い、というのがありました。

そうすると「次に」と続くようになる。

自分の言葉になると行動もそれにともなって「まず」「次に」と、常に先のステップを意識するようになった。

まったりとした時間の「とりあえずビール」なんてのは、まあいいんでしょうけど

仕事で「とりあえず」と言ってる人の仕事は、どことなくやっつけ仕事で、次につながっていないと感じることが多い

他にも 取り急ぎ や 適当に も気をつけたい
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