航空自衛官OBが断言!! 「UFOは日本上空にウヨウヨいます」 というのは、3年前に書いたブログ記事だけど、いまだにアクセスが多い。
当時、話題になった一冊の本。それは、「実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO」。
著者の佐藤守氏は、いまや、軍事評論家としてもオナジミになった。航空自衛隊ひとすじで、元・空将だった人。この本では、佐藤守氏が集めた、現役当時の多くの同僚や部下からの情報が集まっており、何人かは実名で遭遇体験を明かしている。
なんといっても、航空自衛隊員による目撃談であるというところに、この本の意義がある。
というのも、UFOの目撃談というのは、見まちがいがとても多いからだ。飛行機や、雲の反射を誤認するケースが多い。なかでも多いのは、航空自衛隊や米軍の飛行機・ヘリコプターを見て、UFOだと思うケース。
その点、当の航空自衛隊員なら、その道のプロだから、誤認するケースが格段に少なくなるのは当たり前と言えるだろう。もともと、飛行機をよく知っている上に、視覚を強化する訓練も積んでいる。だから、情報に信頼性が高い。
実際のところ、アメリカでも、UFO研究の専門家が一番アテにしているのは、米軍からの情報だ。アメリカではこの手の研究が盛んなだけに、資料も豊富で、日本とは比較にならない。
日本にも、やっと、こういう本が出てきたのだ。といっても、もう3年も前の話だけど・・・。
佐藤氏も、自身の乗る飛行機が、UFOと間違えられたケースを紹介している。
あるとき佐藤氏は、東シナ海を飛行したあと、九州の基地に向かっていた。すると、故障で酸素が漏れていたため、みるみる酸素不足になっていった。危険なので、基地の上空に到着してすぐに、左右ジグザグに振れながら急降下を開始した。
長くパイロットをやっていれば、こういう危険とは隣り合わせだろう。ところが、これが、地上で意外な騒ぎを引き起こしていた。いわく(抜粋)、
>当時、私は基地の剣道部長でした。そして、隊員たちとともに基地周辺の子供たちに剣道を教えていたので、その日も剣道着に着替えて道場に行くと、子供たちが、「先生! 今日、UFOが飛んでいるのを見た!」と、口々に騒ぎます。
>翌日の西日本新聞を見て、驚きました。
>新聞記事・・・夕日に染まった福岡市の西部上空に、キラキラ光る帯状の怪しげな物体。「UFOだ」、「巨大隕石ではないか」など、諸説紛々。新聞社や気象台には問い合わせの電話が殺到した。
>光は最初遠ざかり、下降し始めたかと思うと、鋭角的に右旋回。ジグザグに向きを変えるたびに赤くなったり、白くなったりしながら、午後五時半ごろから十数分間ほど飛び続けた。
>正体はすぐに判明した。「自衛隊の小型ジェット機の航跡が夕日に照らされて光って見えたのでしょう。こちらでも確認しました」(航空自衛隊の基地)。
UFOとまちがえられただけでなく、見まちがえた経験もあるらしい。当初は、空中に、真っ白な大きな点が見えた。それが、日が暮れるにつれて、オレンジ色の光に変わっていった。隊列の先頭を飛んでいた同僚も、「あれ、UFOじゃない?」と、興奮気味に通信してきたという。
そのときも、正体はすぐに判明した。やがて、薄ねずみ色の主翼が見えてきて、「ジャンボ機だ」と分かったんだそうな。
このように、たいていの場合、UFO騒ぎは、実につまらない結果に終わる。なんといっても、その道の専門家だけに、すぐ分かるのである。
それでも説明がつかない、ナゾの現象がある。それも、かなり多いらしい。
この本を出したところ、「自分もUFOを見ました」という声が、数多く出てきたという。
(続く)
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